皆で富江をどうにかしたいです 富江 BEGINNING

富江 BEGINNING

悪夢はここからはじまった

制作年 2005年
制作国 日本
監督 及川中
脚本 及川中
原作 伊藤潤二
上映時間 72分
出演
松本莉緒
今宿麻美
水橋研二

だいたいのあらすじ

これの前日譚だそうです。

映画富江のネタバレ紹介と感想です。

山本健一(水橋研二)が同窓会の案内を出したのですが、集合場所の廃校の教室に来たのは松原礼子(今宿麻美)だけでした。
二人はかつての同級生だった川上富江(松本莉緒)の事を回想します。
富江はある日このクラスに転校して来て、その美貌で男子を虜にし、権藤(フジヤマ)達を取り巻きにした富江軍団が形成されました。
富江以外老け過ぎで高校生には見えないです。
そう言う訳で富江はクラスの女子に憎まれまくるのですが、礼子は面倒臭いので関わらないようにしていました。

ある日富江は礼子に接近し、今までどこに行っても虐められていた事を話し、「人間が虐めを行うのは本能」と心からどうでもいい話をしました。
すると高山奈津(菜葉菜)のグループが現れ、「お前許さんぞ」と富江に詰め寄ったのですが、富江は平然とし、「お前自分の好きな吉野が私に夢中だから嫉妬してるだけだろ」と挑発し、ビンタ合戦が始まりました。
なぜか礼子は富江と仲良くなり、礼子は「お前の態度も大概だぞ」と注意したのですが、富江は「男が悪い!」の一点張りでした。

富江は吉野を取りこみ、吉野に「うっとおしいから死ね」と奈津に向かって言わせ、彼女を凹ませます。
更に富江は奈津グループの女子を権藤達に拘束させ、ゴキブリ入り紅茶を飲ませたり、ウジ虫を自分で食べた後に彼女達に食べさせたりして復讐するのでした。
こうして富江はクラスに女王のように君臨し、担任教師・高木も彼女に夢中になりました。

写真部の井上は以前に富江の写真を撮ったので、彼女が写真には化け物として写ると知っていました。
ある日、井上達は時代劇の渡世人のような扮装で富江を襲い、耳を切り落としました。
富江は怯まずに「お前らあたしの事が好きでどうしようも無いから殺すんだろ」と怒鳴りつけ、井上達は逃げ出しました。
しかしその時富江と一緒に居た礼子は富江の耳に脚が生え、生き物のように這っているのを目撃しました。

尚、同窓会に礼子が持参していた集合写真にも富江の顔の横から化け物のようなっ顔が覗いていました。

礼子は病院に行きたがらない富江を自宅で看護したのですが、富江の耳は間もなく再生していました。
そして富江は自分が何百年も生きており、人間ではない事を礼子に匂わせました。
その後、礼子は富江の血が付いた包帯から富江が増殖するのを目撃しました。
そして増殖した富江はそのまま何処かに去って行ったそうです。

山本も最初は富江に興味を持たなかったのですが、やはり彼女の虜になったそうです。
高木は妻子持ちだったのですが、富江に誘惑され、良心の呵責でおかしくなり始めていました。
ある日、山本は富江の事が殺したくなって崖から突き落としてしまい、富江は間もなく死亡しました。
山本は自首すると言ったのですが、高木は富江をバラバラにしてクラス全員でパーツを始末しようと言い出しました。

皆、高木案に従うことになり、楽しそうに富江を解体しました。
ということでクラスメートは富江のパーツをそれぞれ持ち帰って思い思いの方法で処分しました。

感想

これはイマイチです。
ビギニングとか謳ってますが、富江の漫画の色んなエピソードをかき集めて編集したものです。
ダメな一作目を監督自身がわざわざビギニングとして編集したというだけの作品です。
繋いだのにオチを付けようとして中途半端な話になってます。
その一方で概ね各作品のエピソードに忠実でぶっ飛んだ内容は殆ど原作ママです。

なかなか良いシーンもありましたが、殆ど役者に助けられており、演出は上手くないです。
ヘンな効果音を出したりと相変わらずですが、一作目よりはマシみたいです。
再生シーンはまあまあでしたが、耳が這うシーンや安っぽい特殊メイクにはガッカリしました。
BGMの選曲のセンスの無さとシーンとの違和感は相変らずだなあとも感じました。
ショパンとか使うの心から止めて欲しいと思います。

富江がなかなか良いと思いました。
演技はやや肩に力が入ってる気がしましたが、表情が素晴らしく名演していたと思います。
ちょっと百合っぽい謎発言もありましたが、この作品には勿体ない気がしました。
この人の富江はまた観たくなりました。

これはわざわざ観なくていいかなあと感じました。

ラストまでのあらすじ

ところが後日富江は不通に登校し、「そんな幽霊を見るような目で見ないでくれるかな」と微笑むのでした。
高木もクラスメートも発狂してしまい、クラスの半数は精神病院送りとなり、4名が自殺したそうです。
他の生徒もそそくさと転校してしまい、とうとう学校は廃校に追いやられました。

礼子は当時を回想しながら、山本に「富江はプラナリアのような生物が進化して人間に近付いたのでは」と仮説を述べました。
そして礼子は実は包帯から再生した富江と暫く一緒に居たのだそうで、富江は「本当の地獄を見せてあげる」と告げてから消えたそうです。
話を聞いていた山本は様子がおかしくなり、礼子に「富江は何処にいるのか教えろ」と襲い掛かりました。
彼は富江に会えない苦しさでシャーペンで自分の片目を何度も刺したそうで、彼の右目の眼帯はそれが原因のようでした。

勢い余った山本は礼子を絞殺しそうになったのですが、礼子はバッグの中に入れて冷凍していた富江の心臓を持参したと告げました。
なんだか良く分かりませんが、元気に話していた礼子は突然死亡してしまいました。
山本は歓喜して富江の心臓を持ち帰り、廃校から去って行きました。

礼子は間もなく富江として再生し、校舎を去って行く山本の後姿を見送りながら「バカな男」とあざ笑っていました。
実は富江は礼子を既に取り込んでおり、礼子は富江だったのです。
しかし間もなく謎の匕首を持った高木が現れ、富江をバッサリと斬りました。
耳のシーンでも思ったんですが、どうやって斬ったんでしょう。動きがおかし過ぎ。
高木は「俺には富江を世界中にばらまく義務がある」とかのたまって富江を殺害し、心臓だけ持って去りました。
言ってることとやってることが違いすぎます。

その後、山本は頭部になった富江をビニール袋に入れて持ち歩いていました。

エンドロールで終了です。

ダメにした映画のビギニングとか。もう失笑するしかないです。

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