ゴンガー気長です ウォーター

ウォーター

湧き上がる恐怖―

制作年 2008年
制作国 ドイツ
監督 クリスティアン・テーデ
脚本 クリスティアン・テーデ/ベン・ベルンシュナイダー/エロール・イエシルカヤ
上映時間 94分
出演
ゼバスティアン・シュトレーベル
テレサ・ヴァイスバッハ
ダリオ・スタンケヴィッツ

だいたいのあらすじ

あるお屋敷でメイドが首を吊り、他にもバラバラ死体が多数という事件が起こったようですが、その家の少年(ダリオ・スタンケヴィッツ)はそのような光景を意にも介さず、ボール遊びしており、そのまま浜辺に出て遊んでいました。
干潟で残酷な殺され方をした人間はゴンガーという悪霊になり、殺人鬼の子孫に仕返しをするそうです。
石器時代かな?それはそうと景色いいですね。

フィリップ(ゼバスティアン・シュトレーベル)は祖父の屋敷を相続するために20年ぶりに車で帰省していました。
道中で前が見えないほどの土砂降りの雨に遭い、突然車の前に飛び出して来た人物を轢いてしまいました。
やっちまったと頭を抱えるフィリップでしたが、突然雨は止み、外に出てみると車には人を撥ねた形跡は全くなく、辺りにも何もありませんでした。
そして海辺にある屋敷に到着したのですが、フィリップは少年時代に地下室で何かを見た感じの事をフラッシュバックします。

屋敷には不動産屋のオットー(ヴァディム・グロウナ)が来ており、11万ユーロで家を買い取ると言いました。
フィリップは祖父の手によって養子に出されており、屋敷には思い入れも無かったのでそれに同意し、その場で手続きを希望したのですが、書類も無いので契約は明日となりました。
フィリップが地元の酒場に行くと、そこは旧友のマーティン(ダニエル・ジルマン)の店で同じく旧友のペレ(ハンネス・ウェゲナー)とも再会しました。

フィリップの旧友ヘルマ(テレサ・ヴァイスバッハ)は目隠しをした少年が現れる夢を見た後に部屋の中に水浸しの足跡があったので、ママに「ゴンガーに襲われた」と知らせていました。
ヘルマは「先祖に犯罪者は居るの?」と尋ねたのですが、ママは言葉を濁していました。
彼女が見た夢には友人のアイケ(マニュエル・コルテス)も出て来たので「彼が危ない」とバイクに飛び乗って家を出ました。
その頃、酒場ではフィリップ達にアイケも加わり「後はヘルマが来れば全員集合だな」等と歓談しつつ呑んでいました。

フィリップは早々に引き揚げたのですが、帰り道でヘルマのスクーターと鉢合わせし、危うくぶつかりそうになり、ヘルマのバイクは倒れてしまいました。
飲酒運転最低です。
慌てて車を降りて来たフィリップはヘルマと再会を喜び合ったのですが、ヘルマはハッとして「お前が戻ったからゴンガーが復活したのか!」と言い出し、アイケの所に連れて行くよう要求しました。
ということで酒場に向かったのですが、入れ違いにアイケは岬の公園に葉っぱを吸いに出ていました。
ヘルマが電話で危機を伝えたのですが、公園は霧に包まれ、アイケは目隠ししたびしょ濡れ少年に遭遇し、「俺も夢を見た。フィリップが駐車場で子供に襲われる夢だ」と言い残して電話は切れました。

フィリップ達が公園に到着するとアイケはゾンビのような顔で倒れており、通報で駆け付けた刑事はまるで溺死したようだと話していました。
その晩ヘルマはフィリップの家に泊まる事にしました。
翌朝、フィリップは手続きをしてサッサと引き揚げることにし、ヘルマが「アイケの死の謎を解こう!」と呼び掛けてもガン無視して出発しました。

フィリップはオットーの事務所で家売却の手続きをしていたのですが、アイケの祖父が怒鳴り込んで来てフィリップの死の真相を知っている事を匂わせます。
オットーが突然、二倍の金額で引き取るからサインしろと言い出したので、フィリップは真相を調べると宣言し、家は売りませんでした。
フィリップはオットーの孫であるペレに「良くあんなクズを手伝えるな!」と吐き捨てて去りました。
そしてフィリップが駐車場でエンジンを駆けようとしていると濡れた足跡と共に助手席にびしょ濡れ少年が現れました。
どこから現れたのかヘルマがフィリップを運転席から引きずり出したので、少年は消えました。

フィリップとヘルマは手分けしてゴンガーの事を調べる事にしました。
ひとまずフィリップはアイケの祖父・オズワルドを訪ねたのですが、留守だったので不法侵入します。
やがて図書館で調べものをしていたヘルマも合流したのですが、二人は奥から現れたオズワルドに追い払われました。
オズワルドの家から写真を盗み出していたフィリップ達はゴンガーの少年が映っていたので、彼等が少年を殺害したのだと判断しました。
オズワルドの写真にはオットーも写っていたので、その孫であるペレとマーティンが危ない!と気付きました。

マーティンはフィリップから知らせを受けペレが酒場のトイレで目隠し少年に襲われる夢を見ていたので、助けに行きます。
丁度ペレはトイレに入っていたので助け出し、フィリップ達も駆けつけたのですが、ペレは「精神科でも行ったらどうだ」と取り合いませんでした。
フィリップとヘルマ、マーティンは危険なので出来るだけ固まることにし、その晩は皆でフィリップの家に集まります。

そしてフィリップは両親が死亡した時の事をヘルマに話しました。
地下で両親が助けを求めていたのですが、暗闇を異常に怖がるフィリップは助けに行けず、助けを呼びに行きました。
警察が来た時には両親は地下にあった印刷機のインクの有毒ガスを吸って二人共死んでいたということです。
彼は今でも「あの時助けに行っていれば」と悔やんでいるそうです。
その時、家の付近の林で物音がしたので、フィリップが見に行ったのですが、何者かに棒で殴られて倒れます。
その後、フィリップはマーティンに起こされ、ヘルマが銃を持ったママに連れ出されたと聞きました。

フィリップは気絶している間にヘルマとゴンガーの夢を見たそうで、二人は急いでヘルマの家に駆けつけます。
ママは前に図書館の書庫に侵入したヘルマに激おこで、彼女を部屋に監禁していました。
ヘルマは入浴中にゴンガーに襲われ、窓から脱出しようとしていました。
そこにフィリップ達が現れ、マーティンが囮になってママを引き付け、その隙にフィリップとヘルマは逃げ出しました。

ママを引きつけて林に逃げ込んだマーティンはペレから「お前が林の中で目隠し少年と出会った夢を見た」と電話を貰い、逃げている間にトラバサミを踏んでしまいました。
マーティンはペレに電話して助けを求めたのですが、直後に死亡してしまいました。
その頃、屋敷に居たフィリップとヘルマはイチャコラした後にHしていました。
マーティンますます可哀想

感想

これは普通です。
ゴンガーとかいう気の長い悪霊に祟れて大変!という内容です。
それに主人公の両親の死の謎も加わったりするというミステリー仕立てになってます。
正直地味な展開が続き、退屈な面もありますが、まあまあ面白いと思いました。
二段オチっぽくなってますが、そこは私的には正直微妙でした。

ホラー映画としては正直微妙で、霧のシーンは雰囲気あったのですが、他は怖くないです。
間がイマイチなのと襲われるシーンが無いので被害者に何が起こってるのかサッパリ分かりませんでした。
フィリップ両親の死体とかグロくてTVドラマにしては頑張ってるかなという気がしました。
あと、フィリップの車がやけにボロボロで所々錆びてたりして、ちょっと珍しいなあと感じました。

ゴンガーは目隠し少年の姿で現れるのですが、あまり怖くなかったです。
完全に水属性みたいで、被害者を溺死させるようです。
幻覚なのか何なのか良く分かりませんが、被害者の服は濡れないそうです。
でもペレが襲われそうになってる時には水が出てたので何だか良く分かりません。
濡れた足跡見てハイウェイスターを思い出しました。

役者さんは全員その辺に居そうな感じだったので、話には入りやすい気がしましたね。
暇つぶしにはなるかなあと感じました。

ラストまでのあらすじ

翌朝、マーティンは警察に連行されてしまい動けなくなったので、ヘルマに電話してオズワルド関連を探って貰うことにしました。
ヘルマはオズワルドの家に行き、真実を明らかにしてください!と詰め寄ったのですが、彼は既に散弾銃で自殺していました。
彼女はオズワルドが隠し持っていた新聞を見つけたのですが、干潟で少年の死体が発見された件、牧師が自殺した件の記事がありました。
牧師というのはヘルマの曽祖父で彼は教会に火を点けた後に自殺していました。

帰宅したヘルマはママに「本当の事を話せ!」と迫りました。
ママは「かつて邪悪な者がいて、それはまだ存在している」とだけ語りました。
記事には教会が再建されたと書いてあり、それは現在の図書館でした。
ヘルマはママに入ってはいけないと言われていた図書館の地下に向かう事にしました。
一方、ペレはオットーと仲違いし、フィリップ達に加勢しようとヘルマを捜して図書館を訪れていました。
図書館に到着したヘルマは床に点々と続く濡れた足跡を追い、地下室へ突入しようとしていました。

マーティンを拘留していた刑事は生前にオズワルドが出していた手紙を読み、マーティンにそれを読ませました。
それはマーティンの容疑が晴れる内容だったようで、手紙を読み終えたマーティンは刑事に「提案があります」と切り出し、市役所に送って貰いました。
オズワルドの手紙にはオットーやオズワルド達がエリックという少年に目隠しして干潟に置き去りにして殺害した事、それを告発しようとしたフィリップの両親が消された事が書かれていました。
フィリップは手紙の内容をオットーに突き付けて告発しました。

オットーはその通りだと開き直り、手紙を奪って燃やすとそのまま通常業務の記者会見に向かいました。
しかしフィリップは胸に隠しマイクを仕込んでおり、オットーの証言は会場に筒抜けでした。
刑事は彼を逮捕すると詰め寄り、オットーは役所を飛び出して路上に出て、ゴンガーを目撃し、そのままトラックに轢かれて死亡しました。
ヘルマからのメールで図書館に呼び出されたフィリップは刑事に送ってもらい、図書館に到着しました。
すると地下室からヘルマが助けを呼ぶ叫び声を上げていました。

フィリップは闇を恐れず地下室に突撃したのですが、ヘルマは応答しなくなり、ペレの遺体を発見しました。
そしてフィリップの前にゴンガーが出現したので、背後にあったレンガの壁を崩して中に入りました。
中は中世の建物のような洞窟になっており、棺に入れられたミイラがありました。
再び現れたゴンガーに追い詰められたフィリップは「何がしたいんだよ!」と叫び、ゴンガーが目隠しの布を差し出したので目に当てました。
するとフィリップは目隠し少年が置き去りにされた海岸に時空移動したので、少年をお姫様抱っこで救出しました。

やったぜ!と喜んだフィリップでしたが、海から上がると少年はミイラ化して消えました。
そして彼はそのまま屋敷に戻ると、なぜかヘルマが居ました。
フィリップとゴンガーはあの地下通路から消えたのだそうで、ヘルマはここで待機していたのだということです。
そしてフィリップは「俺が解放したからもう大丈夫!」とヘルマに話したのですが、ヘルマは「まだあるの…」と言いつつ地下で見つけた日記を出しました。

じつは目隠し少年エリックは冒頭の事件を起こした張本人で邪悪そのものだったそうです。
ヘルマの曽祖父は何度か悪魔祓いを行ったのですが、失敗に終わっていました。
そこで邪悪なエリックを殺害するために町の人の依頼を受け、オットー達が彼を干潟に置き去りにしたのでした。
地下の通路は礼拝堂であり、そこにあったミイラはエリックの物でした。
そして罪の意識に耐えきれずにヘルマの曽祖父は自殺したのでした。

ゴンガーことエリックはフィリップの血縁であり、大叔父に該当する人物でした。
フィリップはこれはエリックが復活するためにゴンガーを利用したゲームなのではないかと勘付きました。
自分は恐ろしいものを解放してしまったのではないかと気付いたフィリップでしたが、二階からボールが転がって来て、エリックが現れました。
エリックは二人に向かって「僕は戻ったよ」と告げました。

エンドロールで終了です。

ヘルマのママやオットーは「ゴンガーなんていない」と言い続けていたのですが、本当だったようです。
エリックが復活するためには同じ一族の助けが必要だった模様です。

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