ヤバいFMマニアの話 ミッドナイトFM

ミッドナイトFM

DJしてたらひどい目に遭う話

制作年 2010年
制作国 韓国
監督 キム・サンマン
脚本 キム・サンマン/キム・フィ
上映時間 103分
出演
スエ
ユ・ジテ
マ・ドンソク

だいたいのあらすじ

ソニョン(スエ)は深夜2時に映画音楽を紹介するFMラジオ番組のパーソナリティーでした。
深夜の川べりで彼女の番組のリスナーらしき男性が番組内での彼女の発言「連続殺人鬼は映画でも嫌ですね」という部分を何度もリピートしながら、車に拘束した女性を引き摺り出していました。
ソニョンは娘ウンスの病気治療のために渡米することが決まっており、次回が最後の放送となっていました。
今日の放送を終えた彼女は自宅で子守をしてくれている妹アヨン(シン・ダウン)に電話しつつ後輩と駐車場へ向かったのですが、車は十円パンチされ、パンクしていました。

車には「終わる時は一緒だ」という謎のカードが挟んであり、誰かの嫌がらせのようでしたが、後輩がタクシーを拾ってくれたので一緒に帰路に着きます。
ところがタクシーは横から飛び出して来た車の側面にぶつけてしまい、チンピラ風の男が「コラ!」と降りて来たのですが、その車の助手席から女性が飛び出して来たので、チンピラ男は「待てコラ」とその女性を追いました。
ソニョンは成り行きを見守りながら「クズを見てると娘の将来怖い」的な事を呟き、絡まれるのが嫌だったのでタクシーから降車しました。

それはそうとしてウンスは失語症のようで、NOなら1回YESなら3回何かを叩いて意思疎通を行うという習慣があるようです。
また、ソウルでは風俗街連続殺人という事件が発生しているそうで、恐らく冒頭の女性もその被害者のようです。

翌日、ソニョンの番組の最終回の準備が始まり、ソニョンは後輩とブース内で打ち合わせしていました。
最終回ということで、リスナーからゲストが招かれることになっていたようで、ゲストがブースを覗き込んでいました。
ゲストの中にガチムチおじさんのドクテ(マ・ドンソク)が居り、ソニョンを見て手を振ったので、ソニョンは笑顔で手を振りつつ後輩に「あいつはストーカー」と言いました。
どういうことなのか分かりませんが、ドクテは直後にソニョンの携帯に電話して来たので、ソニョンは「ほらな」という顔をしてソッコーで切りました。
「ファンは大事だろ!」と言う後輩にソニョンは「ファンなんかストーカーと変わらん!」と言ってファンレターを纏めてゴミ箱にポイしていました。
なんでドクテがソニョンの電話番号を知ってるのか良く分からなかったのですが、番組用の電話があるんでしょうか?

番組は本番5分前を迎えていたのですが、時を同じくしてソニョンの家には坊主頭で長身の男(ユ・ジテ)が不法侵入していました。
男の侵入に気付いたアヨンは果敢にも糸切ハサミで斬りつけたのですが、あっさりKOされ、その様子を目撃したウンスは隠れます。
男はどうやらこの家がソニョンの家だと知っているようで、ウンスに呼び掛けつつ捜していました。
そしてソニョンの番組の開始時間になったので、男はウンスを捜すのを中断し、勝手にラジオを点けてソニョンの番組を視聴し始めました。

番組が始まったので男はアヨンの携帯を使って「長く続く愛は二度と会えない愛」的な詩的なメールをソニョンに送り、ソニョンはそれを読み上げました。
ソニョンは番組の冒頭で「映画のような一日を過ごしましたか?」という決まり文句っぽいものを言うのですが、私の観る映画って悪霊とかゾンビとか凶暴生物が出てくる映画ばっかりなので無理だと思います。死んでしまいます。
ソニョンは音楽を流している間にアヨンの携帯に電話して「悪戯ダメだぞ」と説教するのですが、電話に出たのは男でした。
やっぱり番組専用のリクエスト携帯があったみたいです。ドクテが架電してたのもこれですね。

男はソニョンに「順番通りに放送しないと妹は死ぬぞ」と告げて電話を切りました。
なんのこっちゃという感じのソニョンはリダイヤルしたのですが、男が出て「通報したら全員殺す」と言って切られたので、迷わず「家族と連絡が取れないんです」と警察に通報しました。
その頃、冒頭の殺人鬼から「殺した死体あるよ」と連絡を受けていたチョ刑事達は現場に駆け付け、冒頭の女性の遺体を発見していました。
チョ刑事達は現場にソニョンの上司であるオ(チョン・マンシク)を呼び出して死体を見せ、「この件他言無用」と口止めしていました。

ソニョンの家に侵入した男はアヨンを椅子に拘束し、ベッドで寝ていた彼女の娘を起こさないように縛り上げて「ウンスは何処だ」と脅し、アヨンは震え上がりながら「ウンスは病院」と嘘を吐きました。
直後に警察官が家に見回りに来たのですが、男はソニョンの兄と偽って警官を招き入れ、デカいモンキレンチで殴りつけてKOしました。
男はソニョンがゴミ箱に捨てたプレゼントの中にあったスマホにTV電話し、本番中のソニョンが慌てて捜して取ると「通報するなって言っただろうが!」とブチ切れてペットの犬を撲殺る様子を実況しました。

男はKOした血まみれの警官や猿ぐつわをしたアヨンの姿を映して自分の本気度をアピールし「俺が送ったFAX通りに選曲しろ!」と指示しました。
実は番組宛てに先日にFAXが届いていたのですが、それはオの手元にあるようだったのでソニョンはそれを思い出しつつ「ちょっとまって!私は持ってないの!」と訴えます。
男は「じゃあ、ヒントやるから次にかけろ!」と指示し、2005年の番組開始時に演奏された曲!主人公はDJと告げて電話を切りました。
ソニョンはミキサーに「この曲終わったらCM流して!」と指示して資料室に走りました。
どっかで観たような展開ですね。

ソニョンは階段で転びながらも資料室に到着したものの、施錠されていて入れず消火器で割ろうとしたのですが無理でした。
彼女の後を追っていたドクテが見かねて消火器でガラス戸をブチ破ってくれました。
ソニョンの後輩も彼女のただならぬ様子を見て駆けつけ、一緒に曲を捜してくれました。
ドクテは2005年7月放送と聞いて映画の名前を当て、すったもんだの末に曲名が判明しました。

ということで流したのですが、どうやら曲を間違えたようでした。
男から架って来たTV電話ではソニョン自身が当時に解説した内容を男に語られて揚げ足を取られ、アヨンの指が一本切断されている様子が実況されます。
この頃になると出番を待っていたドクテや後輩、ミキサーもソニョンの様子がおかしいことに気付きます。
ソニョンは「そっちにいくから止めて!」と訴えるのですが、男は「そんな無責任な事言うとアヨンの足首切るぞ!」と脅し、「タクシードライバーの曲を2006年放送時と全く同じ解説して流せ!」と要求しました。
困り果てたソニョンは後輩達に「あたし昔なんて解説したっけ?」と質問しました。

ソニョンの家では男が警官の死体処理をバスルームで開始したので、ウンスはこっそりとアヨンの手足のロープを解こうとしたのですが、彼女には荷が重く、アヨンがカーペットの下に密かに蹴り込んでいた子供用携帯のような物をゲットして再び身を隠しました。
一方、スタジオのソニョンはドクテに「お前ストーカーなら覚えてるだろ!」的な失礼な事を言いながら詰め寄っていました。
ドクテは「英雄は苦しみを経て成長する」で始める一連の解説を教えてくれました。
映画は良作でしたが、テロが英雄とかいかにも韓国ですね。

今度は正解だったらしく男からは「正解!」とメールが返って来たので一安心したソニョンでしたが、本番中に電話は鳴るわCMは多いわパーソナリティーはまともに進行しないわというグダグダな放送を外で聞いていたオは「俺の番組を滅茶苦茶にしやがって!」と局に怒鳴り込み、機材ブースに入ると勝手に違う曲をかけてしまいました。
怒りの男は早速スマホにTV電話し、ソニョンに喉を掻っ切られて死亡しているアヨンの様子を見せ、ソニョンは卒倒しました。
アヨンは超とばっちりだと思います。
駆け寄った後輩達はスマホを見てソニョンが脅迫されていたことを知り、どうしようと話し合います。

息を吹き返したソニョンにオはFAXで来ていた選曲リストを渡したのですが、ソニョンはオをビンタして「妹が死んだのお前のせいだぞ!」とブチキレます。
オは彼女を宥めるように後任パーソナリティーのセヨンが殺害され、先ほど殺害現場に行った件を打ち明けました。
直後にウンスからソニョンに着信があったので、クローゼットに隠れるよう指示しました。
ソニョンは「番組なんてやってられるか!」と中継車で自宅に向かうことにし、準備の間に時間を稼ごうと男にTV電話しました。
自宅にはアヨンの娘が人質に取られていたのですが、ソニョンはうっかり「子供達に手を出すな」と発言したので男はウンスが家に居ると悟りました。

こうなったら一刻の猶予もない!とソニョンは後輩を局に留守番に残し、中継車でオ達と共に自宅に向かいました。
そして中継車の中から番組を続行することにしました。
番組ではリスナーとのお話タイムに突入し、ソニョンは男と会話を始めたのですが、男はアヨンの娘を助けようとしていたウンスを発見し、電話を切りました。
ウンスは家から脱出したのですが、アヨンの娘は男に捕まってしまいます。
マンション前に到着したソニョンは部屋に突撃することにし、同行するというドクテに「ストーカーはお断り」的な事を言って拒絶しました。

ソニョンは男に電話しつつ時間を稼ぎ、男が兎の飼育を例にして子供を殺したとハッタリをかましたので、絶叫しました。
時を同じくして警官隊がソニョンの家に突入したのですが、男は一足先にアヨンの娘を連れ出して盗んだタクシーで逃走し、路上にいたウンスも拉致しました。
それを目撃したドクテは男に掴みかかったのですが、レンチでKOされてしまい、騒ぎに気付いて駆けつけたソニョンの目の前でウンスを乗せたタクシーは走り去りました。
男は番組に電話し、「スタジオに居ろって言っただろうが!子供とはもう会えないと思え」的な事を言って電話を切りました。
そして男は何やらTV局に電話していました。

マスコミが大挙してソニョンのマンションに押し寄せ、警察はソニョンの携帯に逆探知装置を付けました。
犯人の男ドンスは4年前に殺人未遂で捕まったのですが統合失調症だそうで、3年入院して出て来たそうです。
彼はソニョンを相棒と呼んでおり、彼女の番組のタクシードライバーの回を聞いて自らを英雄視して犯罪者を殺害するという行為を始めたようです。
ドンスはTVにポン引きを殺害した際の動画を公開したのですが、その際にもソニョンの番組に電話をしていました。
ソニョンはTVカメラに囲まれて「彼の事をどう思いますか」と聞かれたので、ドンスを釣ろうと「彼は英雄だと思います」と発言しました。

果たしてウンスの携帯で直後にソニョンに電話してきたドンスは「子供はもう殺した。自首する」と告げたのですが、「ウソでしょ」とソニョンが確認すると携帯をコンコンと三回叩きました。
警官が逆探知に成功したのでソニョンは車で外へ飛び出しました。

感想

これは普通です。
ラジオの人気パーソナリティーに異常者が絡んでくるという内容です。
スリリングではあるのでしょうが、主人公に感情移入できるかできないかで感じ方が変わると思えます。
私的にはソニョンはいけ好かない感じなので、正直ノレませんでした。
内容も薄いような気がしないでもないです。
何よりこの出来事が2時間の番組の間に起きてるいうのが無理あり過ぎです。

テンポも悪くないのでしょうが、やはりソニョンにノレないと飽きて来ます。
後半の展開はゴリゴリな気がして、中途半端なので娯楽性もイマイチに感じました。
伏線っぽいのも沢山あるのですが、個人的には「それが分かった所で…」という気分でした。
カーチェイスも入ってるのですが、強引に入れた感じでそれほど盛り上がらなかった気がします。

でも見どころはあると思われ、ドクテさんとドンスの対決だと思います。
ドクテさんは確かにキモいのですが、なんでソニョンは何度も危機を救ってくれた相手に感謝しないのかと悲しくなります。
別に「付き合え」とか「パンツくれ」とか言ってないので普通にお礼くらいは言ってもいいんではないでしょうか?
ドクテの活躍シーンはなかなか面白いと感じ、結末付近にも花を添えていると思います。

映画音楽の番組という事で、色んな映画が紹介されるのですが、そっちは薄い感じです。
とは言っても紹介された映画で知ってたのはポンヌフの恋人とタクシードライバー位でした。
この映画は殆どタクシードライバーをメインに扱ってますが、サイコさんの話なのでそれ程深みは無いです。

キャスとは豪華なのでしょうが、イマイチソニョンが人気パーソナリティーという感じがしませんでした。
確かに冒頭の声は少し良かったかもと思いましたが、この人演技が大げさでついていけないです。
ドンスの人は今回何がしたいか分からなったのでオールド・ボーイの役の方が良かった気がします。
あと、子役が全く可愛くないという。

私の中では不評ですが、悪い出来ではないと思いますので暇つぶしにはなるのではないでしょうか?

ラストまでのあらすじ

やがて局には局長が現れて、「事故なら代替番組を放送しろ」と皆を怒鳴りつけていました。
局では局長が仕切り始めるのですが、番組を続けないとウンス達が危ない!と判断したオは「自分が責任を取る」とブースをジャックし、番組を続けることにしました。
最初は大人しくパトカーの後について行ったソニョンでしたが、お約束の無能ぶりの韓国警察はTV局のキャスターが車で中継を始めたのに気を取られます。
更に警察は囮の車に惹きつけられてしまったので、ソニョンは番組内で「ドンスに直接会いに行く」と宣言し、ドンスの電話の誘導で単独行動を始め、かつ彼との電話を生中継します。

ドンスは「俺は今、相棒のソニョンさんと同じ道を走ってます」と話し、タクシーでソニョンの車を追い抜いて行きました。
またドンスはトランクに子供が入っている事を匂わせたので、スピードを上げてタクシーにタックルしようとしたソニョンはハンドル操作を誤り、道の脇にバイクを停めていた若者軍団に突っ込んでしまいました。
ソニョンはそのままドンスを追跡したのでブチ切れた若者が彼女の車を追います。
タクシーに追いついたパトカーがタックルをかましていたので、ソニョンは「やめてー」と割り込んでパトカーを妨害しました。

どうやらバイクの若者は珍走団だったらしく武器を手にソニョンの車をボコボコにし始めますが、ソニョンはバイクを蹴散らして進みます。
珍走団はこれで終了で、なんのために出したのか良く分かりません。
先ほどのパトカーが側面からタクシーにタックルしたので前方を塞がれたソニョンの車はトランクを直撃する形で激突してしまったのですが、トランクは空でした。
タクシーは逃走し、ソニョンはそのまま追跡を続行します。
ドンスは「あんたの言葉には心がない」と話していたのですが、その通りだと思います。

やがて「さあ、着いたぞ」と言ってドンスが車を路肩に停めたので、ソニョンは思い切り車でタックルしてタクシーを崖下に落としました。
ソニョンはウンス達を捜し始めたのですが、地下の貯蔵庫っぽいのに監禁されているっぽいウンスは声が出せないので居場所を伝えられません。
そこにドクテが現れて、ドン引きしている様子のソニョンに「どうして僕を避けるんですか」と質問した所、復活したドンスが鉄パイプで彼をKOしました。

ソニョンはウンス達を発見したのですが、鉄パイプでKOされて椅子に拘束されます。
ウンス達の閉じ込められている貯蔵庫にはカメラが仕掛けられていました。
冒頭でタクシー移動していた際の運転手はドンスだったらしく、タクシーに追突して女性を捕まえていた男を拉致してきていました。
そして拳銃をソニョンに渡し、「あの男を撃って英雄になれ」と命令しました。
その頃、局では局長が乱入して強制的に番組を止めたので、ドンスはそこでブチ切れます。

ソニョンはオに電話して助けを求め、オは後輩とミキサーに番組をジャックするよう指示しました。
ドンスは拉致して来た男を「はよ撃て」とソニョンに要求するのですが、「あれは妹で家出したから連れ戻そうとしていただけだ」と男は弁明しました。
ソニョンは「お前の妄想だ!止めろ」とドンスに怒鳴り、ドンスは謎のスイッチを入れました。
ウンス達が監禁されていたのは冷凍庫だったようで、ドンスは「娘か男かどちらか選べ」と迫ります。

もうこうなったら撃つしかないかとソニョンが迷っていると、復活したドクテがウンス達を救出しました。
怒りのドンスは妹連れ戻し男を射殺し、外に飛び出してドクテに発砲しました。
ドクテは脚を撃たれて倒れるのですが、周囲は警官隊に包囲されていました。
そして揉み合いの末、ソニョンはドンスを射殺しました。

ソニョンは報道陣に囲まれるのですが、「ママ」」と言葉を発したウンスに駆け寄り、しっかと抱き合うのでした。
そして彼女は担架で運ばれていくドクテに微笑みました。
救急車に乗ったソニョンは「日常から離れたいことってありますよね!弾けていきましょう!」等と放送しているラジオを消すように要求しました。

エンドロールで終了です。

特典はインタビューとか入ってました。

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