死ねば死ぬほど強くなる!死は男を磨く儀式! オール・ユー・ニード・イズ・キル

オール・ユー・ニード・イズ・キル

何度も死んでひどい目に遭う話

制作年 2014年
制作国 アメリカ
監督 ダグ・リーマン
脚本 ダンテ・W・ハーパー/ジョビー・ハロルド/クリストファー・マッカリー/ティム・クリング/ジェズ・バターワース/アレックス・カーツマン/ロベルト・オーチー
原作 桜坂洋
上映時間 113分
出演
トム・クルーズ
エミリー・ブラント
ビル・パクストン

だいたいのあらすじ

地球ではギタイと呼ばれるエイリアンからの攻撃が突然始まり、ヨーロッパは壊滅寸前にまで追い遣られました。
人類はジワジワと反撃しつつ、統合防衛軍を結成して5年目にして「ヴェルダンの女神」と呼ばれるリタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)の活躍もあり、勝利を収めます。
統合軍では戦闘用の機動スーツを開発しており、これにより人類は逆転するだろうと米軍の広報担当・ウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)はニュースで発表していました。
統合軍は起動スーツを用いたヨーロッパのギタイの殲滅作戦を立案しました。
内容はフランス、地中海、北欧の海岸からヨーロッパへの上陸作戦を開始し、背後から中・ロ軍が挟み撃ちにするというものでした。

ケイジはロンドンにある統合軍本部へと飛び、ブリガム将軍(ブレンダン・グリーソン)にフランスの最前線での取材を命じられます。
彼は「実戦が嫌だから広報やってます。兵士じゃありません。」とへらへらと笑いながら拒否しましたが、「こいつはこの非常時に何を言ってるんだ」と呆れている感じのブリガムに「米軍の許可は得ている」と前線に送られそうになります。
とうとうケイジは「戦争責任者としてあなたの名前を出しますよ」と脅迫したのでブリガムは部下に命じて彼を逮捕させました。
ケイジは本当に嫌なヤツで、戦場で頑張ってる兵士の事など考えてないです。。

ケイジが息を吹き返すとヒースロー航空基地におり、ファレウ曹長( ビル・パクストン)に「自分は米軍の少佐である。上官に連絡させろ」と要求したのですが、ケイジは二等兵で脱走兵扱いになっており、強制的にJ分隊に参加させられます。
ということでケイジはJ分隊のグリフ(キック・ガリー)から両手にマシンガンが付いたロボ装甲という感じの起動スーツを着せられ、前線に送られました。
J分隊はローターで垂直離着陸する輸送機に乗せられ、床からケーブル一本で降下しようとしていたのですが、輸送機が攻撃を受けて墜落寸前になり、ケイジはビビりまくりながらギタイの砲火が飛び交う戦場へと降下しました。

仲間のキンメルは効果直後に墜落した輸送機に潰されて死亡しており、他の部隊の兵もバタバタとやられていました。
ギタイというのは金属のモップを束ねたような3m程の黒い生物で、ケイジは墜落した輸送機からデカい剣を持って出て来たリタがギタイを数体倒すのを目撃したのですが、直後に彼女は攻撃を受けて吹っ飛び、死亡しました。
ケイジは分隊と合流したのですが、そこにギタイの群れが襲い掛かり、仲間は分散してしまいました。
ようやくマシンガンの安全装置を解除したケイジは一体のギタイを倒した後に青いギタイに襲われ、地雷で倒して自爆しました。

不思議な事に死んだはずのケイジはヒースロー基地に戻っており、その際の行動が繰り返されました。
しかもケイジには生前の記憶が残っていたので、同じ体験を二回することになりました。
輸送機が撃墜される件も一緒で、ケイジは二回目だったので少しカッコ良く降下しました。
そしてキンメルに「後ろに気を付けろー」と叫んだのですが、やっぱり彼は潰されてしまいました。
ケイジはリタは突き飛ばして上手いこと助けたのですが、自分が撃たれて死亡しました。

三回目のループをしたケイジは部隊の全滅を食い止めようとJ分隊内でこれから起こる事をあらかじめ言い当て、作戦変更をさせようとしたのですが、「五月蠅い」と口に粘着テープを貼られて出撃させられただけに終わります。
三回目なので真っ先に輸送機から飛び降りたケイジは、カッコ良く大地に立ちました。
そして今度こそキンメルを突き飛ばして命を救ったのですが、今度は自分が輸送機に潰されて死亡しました。
説得は無駄と判断したケイジは四度目にはキンメルを突き飛ばす角度を変えて救い、リタの下へ走りましたが、軍用車両に撥ねられて死亡しました。

五度目にはとうとうリタを爆発する機から救い、先読みしていたのでギタイを数体撃破したのですが、リタは呆然と立ち尽くしており、「今度目が覚めたら、私を捜して」と言いました。
直後に輸送機が爆発し、リタとケイジは爆発に巻き込まれて死亡しました。
ケイジはもうガチヒーローになっててカッコいいです。
六度目となったのでケイジはJ分隊の仲間に仲良く挨拶し、訓練にもきびきびと参加しました。
そしてすっかりアクションヒーロー気分のケイジは罰則の腕立て中にゴロゴロと軍用車両の下に潜り込む感じで寝たままローリングしたのですが、潰されて死亡しました。
その光景を見たファレウは開いた口が塞がらないという様子で「なんというアホだ…」と呟きました。
リタの所に行こうとしてたみたいですが、死因がくだらな過ぎてウケます。

7回目のケイジはゴロゴロローリングに成功し、ギタイに見立てた機械の攻撃をかわす訓練をしていたリタを発見し、「明日の君に自分を捜せと言われた」と告げ、外に連れ出されました。
リタは自分もループしている事をケイジに打ち明け、修理部のカーター博士(ノア・テイラー)の所にケイジを案内しました。

カーター曰くギタイというのは共同生命体で、黒いのはドローンのような物で青い「アルファ」という個体が黒い部隊の指令塔なのだそうです。
更にその上には時を操る能力を持った「オメガ」という連中の頭脳が居り、アルファが死傷されると時間をリセットさせるのだそうです。
ケイジ達はアルファの青い血を浴びたので同等の能力を身に着けたようですが、先を読める生命体に人類が勝てるハズも無く、今回の殲滅作戦も敵によるおびき出しで、殲滅させられるのはこちら側でした。
リタはこの件をブリガムに話したのですが、精神病院送りにされそうになっただけだということでした。

オメガというのは触手の多いデカいヒトデのような生命体なのですが、今後ケイジがオメガに近付くとオメガが同調を仕掛けてくるため、その幻覚を見るそうです。
実はリタの負傷した際に受けた能力は輸血の所為で失われており、現人類でオメガを倒せるのはケイジだけだということになりました。
ということでリタと共にオメガを倒すため、ケイジはリタの猛訓練を受けることになります。
ギタイに見立てた機械の訓練でケイジは負傷してしまい、リタに射殺されました。
これ、セーブポイント無いと辛いですよね。

訓練にウンザリしたケイジは「君に僕の能力移すとかできないの?」と聞いたのですが、リタは「無い」とキッパリ答えます。
ということでもう何十回も、J分隊に会う→ゴロゴロローリング→リタに会う→訓練という事を繰り返しました。
緊張感切れるとゴロゴロ辺りで何度も死にそうです。しかもケイジは息抜きできないという無理ゲーです。
そしてとうとうケイジはどこかのダムのような建物の地下にオメガが潜んでいる幻覚を見ました。

その件をカーターに知らせに行き、リタとケイジはオメガを倒すために降下後に移動したのですが、道中の守りが固く、リタが何度も殺されてしまいます。
二人は何度も何度もケイジの記憶を頼りに地図を見てギタイの攻撃を予測しつつチャレンジしたのですが、何度もリトライが続きます。
自暴自棄になったケイジは基地を脱走して呑みに行ったのですが、ロンドンの町がギタイに襲われてしまい、リセットしたケイジは訓練に没頭するようになりました。

カーターの調べでダムはドイツにあると判明したのですが、移動には問題があり、戦場であるビーチを脱しても移動可能な車を探しているといつもやられてしまうのでした。
しかし粘り強く繰り返していると、とうとうドイツまで車で行くことに成功しました。
道中で車はガス欠し、機動スーツのバッテリーも切れたので、武器だけ持って生身徒歩で進むことになります。
暫く進むとヘリのある家を発見し、そこで休憩したのですが、実はこの場所には何度か来ていました。

それを悟ったリタが「前に来た?」と質問するとケイジは「何度頑張ってもここで君は死ぬ」と返答しました。
「君を守りたい」と告げるケイジにイラッと来た負けず嫌いのリタはヘリで出発しようとし、死亡しました。
次のループではケイジはリタに声を掛けず、起動スーツに予備バッテリーと多めの弾薬を持って降下し、キンメルは助けませんでした。
そして一人でダムに乗り込んだケイジでしたが、そこにはオメガは居らず、アルファと黒ギタイが居ただけでした。

リセットしたケイジはその件をリタとカーターに伝えると、カーターから以前にオメガの探知機を開発していた件、統合本部に試作品がある件を知らされます。
ケイジとリタは統合軍本部に乗り込みんでブリガムに面会し、部屋で起こる事を次々に言い当ててこれまでの事やカーターが正しかった事を説明します。
ブリガムは納得した訳ではありませんでしたが、ケイジの予言の説明ができないので、渋々カーターから没収していた装置をケイジに渡しました。

感想

これはなかなか面白いです。
お話はエイリアンが攻めてくる中で一人だけループしている男がいるという中二病っぽい内容です。
でもこれがなかなか面白く、テンポも良くてサクサクと進み、随所で盛り上がる展開も面白いです。
SF映画としては期待できないですが、特殊効果とアクションが凄い娯楽映画だと思います。

ビーチの戦闘シーンや結末付近のスピード感は凄くてピタゴラアクションみたいな展開に驚愕です。
これ、劇場で観たら凄い迫力あったと思います。
その反面で戦争映画としてのリアリティはあまり無く、作り物っぽさを前面に出してスケールで押してる感じなので逆に安心して観られる感じです。
戦闘系のヤバさはスターシップ・トゥルーパーズの方が上だと思いました。
人類滅亡寸前だというのに悲壮感が少なく、前半のケイジのループ展開はコミカルですらあります。
その辺りがもしかするとリアル志向の人に受け入れられないかもしれないです。

ただのおっさんだったケイジが段々とヒーローっぽくなる面白さもあり、リタがそれに華を添えています。
なにげに輸送機や起動スーツ、ギタイの動き等も面白くて見どころは多いです。
起動スーツはスターシップ・トゥルーパーズの装備をロボ化した歩く装甲車という感じです。
両手にマシンガンが付いており、太ももの所に予備弾倉があります。
ナビシステムが付いてますのでバッテリー駆動型で、電源切れると使い物にならなくなるようですが、武器は歩兵でも併用できるみたいです。
リタはヘリのローター部分をデカい剣にして振り回して使用しており、彼女達の部隊は特殊装備として背中から両肩にビヨーンと伸びるビッグガンが用意されてます。

ケイジはうちの父より年上なのに重いスーツ着て走り回って凄いなあと感じ、俳優って大変だなあと思いました。
リタの人もシュッとしててビーチでは見せ場が少なかったですが、訓練シーンとか説得力ありました。
J分隊の人達は全員ならず者という感じなのですが、なんか憎めない人達でした。
J分隊にはナンス(シャーロット・ライリー)という紅一点が居るのですが、この人も汚いメイクです。

ラストまでのあらすじ

ケイジ達は無事にビルを出たのですが、罠だったのかビルを出た所で兵士に包囲されてしまいました。
リタはお構い無しに兵士を射殺し、二人は車に飛び乗って逃走します。
ケイジが車内でブリガムから受け取ったケースを開けてみると、中からはアルファに刺すらしい針が一杯ある端子が出て来ました。
元々ケイジをアルファの代わりにしてオメガを捜そうという計画だったのですが、ケイジがその無数の針を見てためらっているとリタが横から手を伸ばして彼の足に刺しました。

ケイジはオメガがパリのルーブル美術館の地下に居るビジョンを見せられて居所を突き止めたのですが、駐車場から出てきた所で警備兵に小銃で掃射されたので負傷し、起動スーツで強制的に車を停められて気絶しました。
ケイジが息を吹き返すと輸血を受けた状態でベッドに拘束されており、もうリセットは使用不能になりました。
リタに助けられたケイジは共に本部を脱出し、一発勝負でオメガを倒しに行くことにします。
基地に戻ったケイジはリセットで何度も一緒に戦った戦友J分隊の皆さんに応援を求めることにします。
ケイジの予言のような発言とリタを前面に押し出したので、彼等は手を貸してくれる事になりました。

ということで移動手段と兵力を手に入れたケイジ達は輸送機でパリに飛びました。
パリ上空に到着したものの待ち受けていたギタイの激しい攻撃を受け、輸送機は墜落し、J分隊はバラバラで降下します。
隊員の3名が死亡しグリフは重症を負いましたが、輸送機で地上を走り、ルーブルまで突撃しようという作戦を採り、スキナー(ジョナス・アームストロング)がガンガン車を退けます。
グリフは自分が囮になる事にし、スキナーもそれに従い、迫るギタイに弾を撃ちまくって最後には手榴弾で自爆しました。

ケイジ達は輸送機を走らせてルーブルに突撃し、フォード(フランツ・ドラメー)は後部で小銃を撃ちまくってギタイを食い止めていたのですが、犠牲になります。
輸送機はギタイの群れに追われて凱旋門をなぎ倒しながらとうとうルーブルに突っ込み、生き残ったのはケイジとリタだけでした。
この映画はスピード感あるアクションが凄いですね。手に汗握ります。
付近にはアルファがうろついていたのですが、殺すとリセットされるのでケイジが囮になり、リタがオメガを倒すという流れになります。
二人はお互いの健闘を称え、キスをしてから配置に散りますが、リタは自分がアルファの囮になり、間もなく死亡しました。

ケイジは水浸しのルーブルの地下に飛び込み、アルファに刺されながらもオメガに向かって手榴弾を巻いたベルトを沈めました。
間もなく爆発が起き、オメガが死亡したのでアルファや黒ギタイは動きを停めて死亡しました。
ケイジはオメガの血を浴びながら気を失いました。

ケイジが息を吹き返すと、なぜかブリガムに面会する前にリセットされており、トラファルガー広場に降下するヘリの中にいました。
しかし全てがリセットされた訳では無く、ギタイは昨夜パリで起きた謎の爆発で壊滅していました。
ケイジが広報少佐として基地を訪問するとJ分隊の連中はファレウの下で訓練を行っており、リタも無事でした。
訓練場で寝転び、ケイジに「何なの?」と切り出すリタを見てケイジは微笑むのでした。

エンドロールで終了です。

ちょっとご都合主義ですが、J分隊は憎めない人達が多いので無事で良かった気がします。
特典は起動スーツとギタイのメイキングが入ってます。

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