雰囲気はいいんですが ホーンテッド

ホーンテッド

その家で残された命は、24時間

制作年 2006年
制作国 スペイン/イギリス/ブルガリア
監督 ナチョ・セルダ
脚本 カリム・ハッセン/ナチョ・セルダ
上映時間 95分
出演
アナスタシア・ヒル
カレル・ローデン
ヴァレンタイン・ガネヴ

だいたいのあらすじ

1966年のロシアで何かから必死にトラックで逃げている女性が農家の付近に突っ込み、彼女は意識を失っていたのですが、助手席には双子の赤ちゃんが乗っていました。

40年後
冒頭で死亡した女性の娘マリー(アナスタシア・ヒル)はロスに養子に出され、結婚してエミリーという娘もいました。
ある日、彼女は母の死の真相を探ろうと、はるばるロシアを訪れていました。
ホテルで一泊したマリーは自分に連絡して来た公証人のアンドレイ・ミシャリン(ヴァレンタイン・ガネヴ)なる人物と面会しました。

アンドレイによればマリーの母は「オルガ・カイダノフスキー」という名だそうで、マリーを産んだ直後に殺害されたということで、父親は不明、マリーに兄弟がいたのかどうかも不明ということでした。
オルガは土地を所持していたそうで、マリーが呼び出されたのも相続に関する手続きで、書類にサインをさせられました。
マリーはずっとオルガの事を探していたのですが、当時のロシアの事情を含めて全く手掛かりが無かったそうで、この機会にオルガの事件の真実を知りたいと考えます。
尚、マリーは二日後に誕生日を控えているということでした。

翌日、マリーはオルガの農場を訪ねようと英語の出来る現地人アナトリー(カルロス・レイグ)を雇ったのですが、待ち合わせ場所で農家の老婆に腕を取られて何かを告げられていました。
間もなくアナトリーが現れたので、田園風景のガタガタ道をオンボロトラックの助手席に座って移動します。
オルガの農場は川に周囲を囲まれており、「島」と呼ばれているそうで、夕陽が沈む頃にはようやく到着しました。
到着直前にマリーは居眠りし、川に浮かぶ人形の首、カップを持った男、女性の叫び声という取り留めのない悪夢を見ていました。

アナトリーは農場の近くの林でトラックを停め、「川が氾濫しているから安全確認して来る」とマリーを置いて出て行きました。
しかしアナトリーは戻らず、トラックの前方に白い人影を目撃し、何かが迫って来る気配を感じて怯えたマリーはライトを手にトラックを降り、前方に歩き出しました。
間もなく彼女は40年間廃墟だったというオルガの農場の家に辿り着きました。
アナトリーどうしたんでしょう?

家の中を捜索していると物音を聞いたり人影を目撃したりしたのですが、とうとう白目を剥いた自分にそっくりな女性の亡霊が現れます。
マリーはしつこく立ちはだかる亡霊から逃げる内にライトを取り落とし、何とか家から脱出してトラックに走ったもののアナトリーは既に出発していました。
更にマリーは足を滑らせて川に落ちてしまい、泳げない彼女はそのまま意識を失いました。

息を吹き返したマリーは暖炉のある部屋に寝かされており、近くでは男が棒切れを手に彼女の所持品を調べていました。
マリーはその辺にあった薪らしき棒切れを手に男(カレル・ローデン)に襲い掛かろうとし、男は「俺が助けたんだよ。落ち着け」と彼女を宥めます。
男はニコライと名乗り、安心させようと近づくのですが、マリーは棒きれでニコライを殴りつけ、脱走しようとします。
家の中を逃げ回っているいる内にマリーはここがオルガの農場の家だと気付きました。

ニコライは落ち着いたマリーに「自分はオルガの息子だ」と自己紹介し、目的はマリーと同じであると説明しました。
彼に至っては自身の出生記録も無く、オルガの事は一切知らなかったのですが、マリーと同じくアンドレイに連絡を受けてここにやって来たそうです。
ニコライはマリーと同じ誕生日だそうで、二人は双子の兄妹だと判明しました。
てっきりあの白目がマリーの双子だと思っていたのですが…

ニコライはマリーより数日前に来て滞在していたそうで、ベッドに血痕が残る一室を見せて「ここが母の殺害現場だ」と教えました。
冒頭のトラック事故で死んだのだと思い込んでいました。
マリーは双子だと言われてもイマイチ信用できなかったのですが、ニコライは続いて双子のベビーベッドがある部屋を案内し、その部屋を見たマリーは多少はニコライの言うことを受け入れました。
なお、ニコライは軍人だそうで、ここには徒歩で来たということでした。

翌日、マリー達は家の修繕を始めたのですが、外で物音が聞こえたのでアナトリーだと判断したマリーはサッサと送ってもらい帰ろうと飛び出します。
ニコライによれば橋を落としてこの農場を孤立させた連中がいるそうで、ニコライはその一味だろうという判断だったので、ニコライは「危険だからやめろ」とマリーを追い掛けます。
農場の林の中の小道を進んだ先で二人は別の廃屋を発見したのですが、庭にはアナトリーが乗っていたと思われるトラックが長年放置された状態で置かれていました。

廃屋の納屋を捜索していると床に胸に「カイダノフスキー」という名入りのペンダントをした人骨を発見したのですが、直後にマリーとニコライに似た白目の人物が二人の前に現れて迫って来ました。
ニコライは白目ニコライの脚を撃ったのですが、同時に自分の脚に被弾しました。
どうやらこの偽物を攻撃すると自分にダメージが返って来るみたいです。
これはかなわんとマリー達は早々に家へと撤退したのですが、家には何者かが侵入した形跡がありました。
ニコライはウォッカを脚にぶっかけて弾を抜き、炙ったナイフで傷を焼くという凄い技で脚の傷を処置しました。

ニコライによればあの白目は死を予告する生霊だそうで、マリーの生霊がずぶ濡れなのは彼女が溺死することを現しているそうです。
彼は傷の処置が終わると「こちらから迎え討ってやる!」的な事を言って部屋を飛び出して行き、「一人にしないでよ!」と追いすがるマリーを振り切りました。
しかしニコライは腐っていた床を踏み抜いて地下へと落ちてしまい、マリーがロープを持って駆けつけた時には床の穴が消えていました。
こうして独りぼっちになってしまったマリーは精神を疲弊させ始め、ライト片手に真っ暗な家の中をニコライの姿を求めてさまよいます。

しかしニコライは見当たらず、地下への道は少し水没していて泳げないマリーには先に進む事は困難でした。
翌日マリーはニコライの荷物にあった地図と双眼鏡で外を覗くことで橋の位置を特定しました。
相変わらず家の中では誰も居ないのに人の気配がしたり、物音がしたり、生きた鳥が古い鳥籠で羽ばたいていたりと地味に不気味な現象が起きていたのでマリーはさっさと逃げ出すことにします。
ということで荷物と銃を手に家を出ようとしたのですが、今度はオルガが殺害されていたという部屋のベッドでスキンヘッドの半透明な男がベッドに寝ている半透明の女をナイフを何度も刺して殺害しているという新しいタイプの霊に遭遇します。
部屋を飛び出すと前方からいつもの白目が迫って来たので、マリーはひとまずベビーベッドのある部屋のクローゼットに隠れました。
しかしクローゼットの中の鏡から突然白目が現れ、マリーにキスして精気を吸い取って来ます。
マリーは何とか階段の上まで逃れたのですが、白目はしつこく迫って来たので棒切れで殴りつけました。
そしてダメージカウンターを受けたマリーは吹っ飛び、階段の下まで転げ落ちてしまいました。
クソーFU○Kと何とか家を出て林を抜けたマリーでしたが、目的の橋は無くなっており、岸辺にボートが一艘ありました。

マリーはボートで川に漕ぎ出し、えっちらおっちらと向こう岸に渡ることが出来ました。
ボートは流されてしまい、片道切符となったのですが、ひとまずマリーは歩き出しました。
しかし現実は厳しく今度は深い森がマリーの前に立ちはだかり、方向も分からないまま森を彷徨っている間に日が暮れ、気が付くと再びオルガの農場の家に戻っていました。
いっそのこと川を下るというのはどうでしょうか?
なぜか家の周りには火の点いた蝋燭が立ち並んでおり、まるで誰かが家に来たようでした。

感想

これはイマイチです。
母の死の真相を探っていた女性がひどい目に遭うという話です。
結論から言うと何だかよく分からない掴み所の無い話でした。
展開もダラダラしていて地味で盛り上がりに欠けます。
なかなか面白いシーンがあったり、雰囲気が良い感じなので残念です。
冒頭に母の独白が流れ、結末ではその娘の独白が流れるという演出のようです。

頻繁に白目の分身が出てくるのですが、これはどうやらドッペルゲンガーのようです。
攻撃するとダメージ反射するのですが、彼等は一方的に精気を吸う攻撃ができるみたいで卑怯です。
ゲームとかだと半分ダメージ返すとかそんなのあったような気がします。
今回は半減しないので、白目殺すと自分も死ぬみたい。

マリー役の人がなかなか緊迫感のある良い演技のような気がします。
私は知らない女優さんなのですが、演技派の人なのでしょうか?

かなり地味で眠かったりしましたが、暇つぶしにはなりそうでした。

ラストまでのあらすじ

ひとまず家の中に入ったマリーはダイニングテーブルに蝋燭を飾り、お酒を呑んでいるニコライと遭遇しました。
ニコライは「戻ったら家の中が飾り立てられたいた」と言い、自分が落ちた先は地下道に通じていたと話しました。
また、彼は何かを知っているようで、「この家からは逃れられない。僕らの誕生日まで霊は襲ってこない」とマリー
に話しました。
ニコライは「地下では過去を見た」と口を濁らせ、思わせぶりな事ばかりなので、マリーは地下を自分の目で見てみようと思い立ちました。

マリーはライトを手に足元が小川のような状態になっている地下トンネルを進みました。
そこで彼女は双子を抱いたオルガの写真を発見し、長いトンネルの行き止まりにはドアのような物が見えたのですが、ニコライが突然現れて「その先には行くな」と止めました。
どうしても先を見たいというマリーに「1966年に自分達を殺そうとした父の願いが今夜叶う」と切り出しました。
ニコライによれば二階にマリー達の父がおり、今夜は1966年の事件が再現されるそうで、今度はマリー達も死から逃れられず、生霊と同じ運命を辿るのだそうです。

上の階に戻った二人は侵入者を防ぐためかドアや窓に板張りを施しました。
これ意味わかりませんでした。
静かに座って誕生日を待つ二人は身の上話を始め、マリーはエミリーと二人きりなので娘が自立して孤独になるのが怖かったのでここに来たと打ち明け、ニコライはナタリアという妻がいたのですが、彼女は彼を捨てて出て行ったそうです。
マリーの気持は何となくわかる気がしました。一人になった時に自分が何者で家族が居たということを再認識したかったのかなあと解釈してます。

やがて施錠したドアの鍵が勝手に外れ、部屋の隅の排水口から泥水のようなものが噴き上げて来ました。
それを皮切りに冷蔵庫のドアが開閉したり、食器が飛んだりするポルターガイスト現象が始まりました。
やがて時間が撒き戻るような現象が起き、床に散らばった食器類や外れた鍵等は元通りになりました。
どうやら時間が1966年に戻ったようで、家の中は明るくなり、やがて父が玄関から帰宅して二階に上がって行きました。
マリーは母を助けようと言い出すのですが、ニコライはトラックが動くから逃げるべきだと主張しました。

白目に追われた二人は小部屋に飛び込み、ニコライはドアを押えてマリーを外に逃がし、マリーはトラックを確保しました。
しかし父親が双子の赤ちゃんを抱いてトラックに戻って来たので、マリーは荷台に隠れました。
一方、ニコライは全裸のナタリアの亡霊に遭遇し、そのまま手を取られて家の中に侵入して来た豚と出くわしたのですが、隣にいつの間にか父が立っていました。
トラックは豚小屋に到着し、父が双子の赤ちゃんを豚の餌にしようとしていたのですが、瀕死のオルガが銃を手に乗り込んで来て父と豚を射殺して赤ちゃんを救いました。

マリーはオルガの様子をぼんやりと見送っていたのですが、父親の正体はアンドレイでした。
そしてなぜかマリーは公証人事務所にワープさせられ、アンドレイに「お前の母には失望したが、もう逃がさん」的な事を告げられます。
丁度そこに過去のマリーが公証人事務所に入ろうと現れたので、マリーは急いで事務所を飛び出し、タックルしたのですが、彼女を止めることはできませんでした。
マリーが事務所の来たときに女性にぶつかられていたのですが、それがこの時のマリーだったようです。

絶望して地面に突っ伏して叫ぶマリーでしたが、今度はオルガの農場の家にワープし、そこにはアンドレイがダイニングに座っており、「お前の娘のエミリーも呼ばないとな」等とのたまっていました。
ニコライは既に豚に食われて死亡しており、マリーは窓を破って二階から飛び出しました。
マリーはトラックに飛び乗って橋に到着したのですが、橋は途中で途切れており、白目の生霊の予言通りに彼女は溺死してしまいました。

エミリーは母がロシアで失踪した件は気になってはいたものの、母の死の真相を追及するつもりは無く、闇に葬った方が良いと考えていました。

エンドロールで終了です。

なんだか掴み所の無い話でした。
どうやらアンドレイが双子を生贄に何かをしようとしており、それをオルガが防いだのでマリー達は無事に成長しました。
そしてマリー達が誕生日を迎えたので、再びアンドレイが儀式を行おうとしたということのようです。
しかしアンドレイが何をしたいのか良く分からず、なぜ生きているのかも不明で、どうしてこうなったという感じです。

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