産業スパイの話 カンパニー・マン

カンパニー・マン

産業スパイしたらひどい目に遭う話

制作年 2001年
制作国 アメリカ
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本 ブライアン・キング
上映時間 96分
出演
ジェレミー・ノーサム
ルーシー・リュー
ナイジェル・ベネット

だいたいのあらすじ

平凡な会社員だったモーガン・サリバン(ジェレミー・ノーサム)はフィンスター(ナイジェル・ベネット)の面接を受け、デジコープ社の産業スパイに採用されました。
彼はジャック・サースビーという偽名を貰い、スパイグッズである盗聴可能なボールペンを貸与されました。
こうしてモーガンの二重生活が始まり、妻には独立開業して出張だと偽ってバッファローへと発ちました。
ターゲット企業の会議に出席したモーガンはボールペンのスイッチを入れ、会議の内容を漏れなく送信しました。
バッファローのバーでは、どことなく見覚えのある女性リタ(ルーシー・リュー)と知り合いました。

モーガンはヨットに乗っている女性やIDカードのようなフラッシュバックに悩まされるようになります。
また、煙草もお酒も飲まなかったはずなのによく飲酒し、喫煙するようになりました。
モーガンは妻の父の会社に就職するように言われていたのですが、妻と口論になりながらも次のターゲット企業があるオマハへと移動しました。
何気なくオマハのホテルの屋上に行ったモーガンは突然銃を突き付けられ、変なヘリから降りてきたリタに「ペン型送信機のボタンは押すな」と脅され、フラッシュバックの際の頭痛を抑える薬を貰いました。
彼女はなぜかモーガンのことを知っているようで、「あなたはジャックではなくモーガン。それを忘れないで」と言っていました。

モーガンは言われた通りに送信機のスイッチを入れずに会議に出席したのですが、なぜか報告時には受信に問題なしと言われました。
そしてそのままアイダホのボイジーに飛べと指示されました。
また、リタから貰った薬を服用すると、確かにフラッシュバック時の頭痛が治まるようでした。
ボイジーに到着してフロント係から手引きを受け、いつものようになぞなぞを解いて電話をしたモーガンでしたが、その電話はリタ一味のものでした。
地下で拉致されたモーガンは注射を打たれ、「会議は全員がスパイで作り物。会場の水は飲むな」と忠告されました。

会議に参加したモーガンは正気を保っていたのですが、周りの人は眠ったようになっていました。
係員が全員寝たか確認して周っていたので、モーガンも周囲の人同様に振る舞っていました。
その後、ヘッドギアとVRを混ぜたのような謎装置を頭に付けられ、「お前はモーガンではない。ジャックだ」と映像と音声が流れました。
そして謎装置が取り外されて壇上の講師が「ご清聴ありがとうございました」的に〆ると、周囲の人の催眠は解けました。
どうやらデジコープ社はこのように産業スパイを洗脳している模様です。

会議後にリタから工作員を通じて電話があり、ジャックになり切らないと消されるとアドバイスされたのでモーガンはそれに従います。
いつものように機内で報告をしようと乗り込むと背後から現れた男に薬物を嗅がされて倒れたモーガンが目覚めるとワシントンの家で、そこには違う妻がいました。
妻の指示で家を出たモーガンは車に乗り込み、手帳に書かれていた指示通りにサンウェイズ社にジャックとしての面接に向かいます。
面接に行ったモーガンは警備主任のキャラウェイ(ティモシー・ウェッバー)からスパイであると見破られてしまいました。

バレたんなら家に帰ると虫のいいことを言い出すモーガンでしたが、本当の自宅は妻が離婚を申し立ててもう無いと言われます。
じゃあリタを出せ!リタはあんたらの仲間だろとキャラウェイに要求したのですが、彼はそれを否定し、「彼女はセバスチャン・ルークスの部下だ」と告げました。
セバスチャン・ルークスはサンウェイズ社に雇われたフリーのスパイだそうで、「洗脳されていない者を寄越す」という依頼を受けていたそうです。
自分がリタに利用されていたと知ったモーガンでしたが、このままではデジコープ社に消されてしまうので安全を担保してもらうためにサンウェイズ社の二重スパイとして活動することになりました。

ジャックとしてワシントンの自宅に戻ったモーガンは塩入れや犬の置物などに仕込んだ監視カメラを仕掛け、ジャック妻がデジコープ社の関係者とやり取りしている様子をサンウェイズ社に提供しました。
塩入れは毎日使うのでバレると思います。
このままではサンウェイズも自分を殺すだろうと判断したモーガンはリタに接触することにします。
リタとの連絡にはいつも聖書の項番に対応する電話番号を用いていたので、暗号を解いてリタに連絡し、「ルークスを雇いたい」と持ち掛けました。
モーガンはリタに接触し、リタはルークスはモーガンが協力することで力になってくれると告げました。

モーガンが依頼されたのはサンウェイズ社内でのディスク運びで、まず各地でディスクの受け渡しを行い、わざとデジコープ社に尾行させてそれが重要なものだと思わせます。
そしてディスクを妻にコピーさせ、ウィルスをデジコープ社に送り込むというものでした。

その後、モーガンはキャラウェイから最後の任務としてウィチタの金庫にディスクを運ぶように依頼されました。
現地に到着する前にホテルで休息していたモーガンは久しぶりにフラッシュバックに襲われたのですが、部屋にはリタが居ました。
彼女はディスクをすり替えるように指示し、指輪型の発信機をモーガンに手渡しました。

感想

これはイマイチです。
産業スパイになった男の顛末を描いた話です。
現実離れしていて工作の内容も荷物運びがメインなのでイマイチ面白くないです。
そういう訳なので緊張感はあまり無いのですが、モーガンの人が頑張っているせいか、それなりにスリルはあったような気がします。
でも同じようなことの繰り返しで退屈で、ダラダラしてる印象ですが、やっていることに意味があるというのは理解できます。

これは最後のどんでん返し的な部分がメインなので観たい方はネタバレなしで観た方がいいような気がします。
この監督がキューブの後に撮った作品なので映像はキューブに似てる部分がありました。
近未来を舞台にしてるのでぴったりな感じになると思いきや、話にノレないので安さが目立ってしまいました。
キューブはシンプルに箱だけで眩しいか暗いかだけだったのであまり粗が目立たなかったようです。
今回は建造物とか扱ってるのでちょっと辛いと感じました。

リタの人は私には微妙な感じですが、欧米だと人気ありますよね。
この人は知り合いの台湾人のおばちゃんに似てるので、そのおばちゃんにしか見えないです。(スタイル除く)
前半のショートは似合ってない感じでしたが、ロングだといいかも。

これはさほど面白くないので、わざわざ観なくてもいいような気がしました。
でもこの監督はその後、スプライスやハウンター撮ってますので、コンプにはいいかも。
なんか変身系の流れは似てるような気がしますね。

ラストまでのあらすじ

翌日、ホテルの入り口でタクシー運転手として待っていたのはフィンスターでした。
フィンスターはモーガンが二重スパイであることを承知しており、真相を明かしました。
実はフィンスターはデジコープを裏切ってルークスの配下として活動しており、モーガンを雇い、サンウェイズに送り込んだのは全てルークスの指示でした。
そしてモーガンの信用を上げて重要な任務に就くように仕向け、最後の任務のディスクをすり替えてサンウェイズのシステム侵入するというのがルークスの描いた絵でした。

フィンスターはルークスのディスクを奪い、デジコープで利用しようと企んでおり、協力するなら命は保証するとモーガンに持ち掛けました。
また、リタはルークスの恋人なのだそうで、彼女に淡い恋心を抱いていたモーガンはショックを受けました。
そしてフィンスターは何もない森のある道路脇にモーガンを降ろして去りました。
間もなく森の中からロケットのような建造物がせり上がってきて、ダンという男(デヴィッド・ヒューレット)が現れて「こんばんわ。サーズビーさん」と挨拶しました。

建物内に招き入れられたモーガンは持ち物検査の後に奥へと進み、そこでダンが銃を机の上に置いてからディスクの受け渡しとなりました。
ダンは装置にディスクを差し込み、コピーを始めました。
ディスクのコピーを待つ間にダンは「自分は二重スパイを判定する仕事をしていた」と身の上話をし、モーガンに幾つかの質問をしました。
そして「妻を愛しているか?」という質問にYesと答えたモーガンの嘘を見抜き、更に挙動から彼を二重スパイだと見破りました。
モーガンはダンが手を伸ばすより先に銃を奪い、彼を殴り倒しました。

モーガンはカードキーを盗んで部屋から脱出し、警備には「ダンは酒呑んでる」と誤魔化してダンが警報を鳴らす直前にエレベーターに乗り込みました。
しかし上に到着する前にエレベーターは強制停止させられたのでモーガンはディスクを胸ポケットに入れて箱を脱出し、梯子で上に上ることにしました。
梯子の先は行き止まりだったのですが、リタが天井をぶち破って助けに来たので、モーガンは無事にヘリに乗り込みました。
打つ手無いモーガンは彼女について行くしかなく、リタは「ルークスに会わせる」と告げてホテルのようなビルの上層階の一室に案内しました。

電話を発見したモーガンはリタが外している間に素早くフィンスターに連絡し、ざっくりとした現在位置を知らせました。
あらかじめディスクをすり替えていたモーガンは戻ってきたリタに銃を突きつけ、「俺を利用しやがって」的にロックを開けるように要求しました。
リタはモーガンを殺したりしないとすり寄ったのですが、疑心暗鬼になっているモーガンは彼女の肩に発砲しました。
倒れた彼女は奥の部屋のロックを解除し、ルークスに会うようモーガンに指示しました。
部屋には誰もいなかったのですが、そこにはモーガンの好きな銘柄のお酒や煙草が置いてあり、壁には日焼けしてサングラスをかけたモーガンらしき男とリタが寄り添っている写真がありました。

ここでフラッシュバックを起こしたモーガンは自分が見ていた女性はリタだったと悟り、リタはフィンスターが来るから急がないと!と急かしつつ真相を語りました。
ルークスとはモーガン自身であり、彼はデジコープ社に潜入するために自分をモーガンとして洗脳し、モーガンの妻も自分の部下でした。
彼がそこまでして得たかったものがこのディスクだったということです。
そしてビル内にはサンウェイズとデジコープ両社の警備兵が到着し、モーガンを殺る気満々で突入して来ました。

リタは混乱しているモーガンの手を取って屋上へと逃げ出し、ヘリに乗せました。
しかしリタはヘリを動かすことはできず、操縦できるのは設計者であるルークスだけでした。
モーガンはギリギリで記憶を取り戻し、防弾ヘリは屋上に突入してきた警備兵が発砲を寄せ付けずに飛び立ちました。
屋上に突入していたフィンクスとキャラウェイはモーガンの正体がルークスであると悟ったのですが、ルークスは屋上に仕掛けておいた爆弾の起爆スイッチを押し、警備兵もろとも爆死させました。
これでルークスの正体を知る者はリタ以外に誰もいなくなり、二人は悠々と引き揚げました。

ルークスは再びリタとのんびりとヨットに乗っていました。
彼が命がけで手に入れたディスクにはデジコープとサンウェイズによるリタ暗殺指令でした。
マスターデータは今までの流れで消去済みであり、データとシステム頼りのこの世界では、これでリタの命を狙うものは無くなったという訳です。
ルークスはディスクを海に投げました。

エンドロールで終了です。

どちらかというとサスペンスというより、アクションに近い感じでした。
でもロマンス映画だったみたいです!
特典はメイキングとか入ってました。

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