ゴースト・シャーク
腹ペコじゃ成仏できない!!!
制作年 | 2013年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | グリフ・ファースト |
脚本 | ポール・A・バーケット |
上映時間 | 87分 |
出演 |
マッケンジー・ロスマン |
デイヴ・デイヴィス |
スローン・コー |
だいたいのあらすじ
夜の海上に浮かぶボートで釣りコンテストに参加しているおっさん(キム・コリンズ)が大物を釣り上げたのですが、サメに横取りされてしまいブチ切れます。
おっさんはサメに発砲し、サメはサメで「コンチクショー」とボートにタックルしたので、怒りのおっさんはサメの口に激辛ソースをぶち込んだ挙句手榴弾を投げ込んで爆破してしまいました。
サメは無念そうに海中へと没して謎の紋章が書かれた洞窟へと消え、青白い光に包まれました。
その直後に青白い半透明のサメの亡霊が現れておっさんとその娘(エイミー・ブラッセット)を海中へと引き摺り込んで殺害しました。
そしておっさん達の蛮行を諫めていたチャーター船の船長も間もなくバケツから出現したサメの亡霊に襲われていました。
船長の娘エヴァ(マッケンジー・ロスマン)達はスモールポートの海岸に遊びに来ていたのですが、船長の船が流れ着いたのを見て泳いで乗船し、血まみれの船長の帽子を発見していました。
直後に海岸には青白いサメが現れて人を襲い始めたので、エヴァはボートを寄せて超メタボな仲間ミック(ショーン・C・フィリップス)を救出しました。
サメはテイラーを襲った後に海中へと没して姿が見えなくなりました。
エヴァの友人キャメロン(ジャレン・ミッチェル)の父である市長はサメが出たと聞いて24時間の海岸封鎖と退治を保安官に命じました。
船の甲板に落ちていたカメラには船長達が殺害される様子が撮影されており、あの青白いサメが爆死した様子も入っていました。
エヴァは私が見たのはこのサメで半透明だったと主張するのですが、保安官は「話をややこしくするな」と取り合いませんでした。
また、エヴァに気があるブライス(デイヴ・デイヴィス)はエヴァを慰めようとするのですが、彼女の気は晴れませんでした。
警察署に立ち寄った帰り道にエヴァは灯台守のフィンチ(リチャード・モール)と出会い、昨日彼が話していた「幽霊話」について尋ねたのですが、「俺に構うな」と拒絶されました。
ビデオの映像をもう一度チェックしていたエヴァは半透明なサメが一瞬映っているのに気付きました。
エヴァは父の死の真相を探ることにし、ブライスも協力することになります。
その後、サメはキャメロンが開催していたプールパーティのプールに現れ、チンピラ一名とミックが犠牲になりました。
翌日、「大変なことが起きた」とキャメロンから呼び出されたエヴァはブライスと彼の家に到着したのですが、現場は大変な騒ぎになっていました。
市長はキャメロン達のプールにサメが出たという証言を信用せず、「面倒だから息子を隔離しろ」と保安官に命じました。
ところが招待客の一人が撮影したビデオには半透明のサメがジャンプして犠牲者を加える様子が撮影されていました。
保安官達がそれを見て頭を抱えている隙をつき、キャメロンは引き揚げようとしていたエヴァ達の車に飛び乗りました。
どうやらサメは水のある所ならどこでも出現できるようで、キッチンシンクの下のパイプを修理しに来た作業員を襲っていました。
その直後には庭で水遊びをする子供が餌食になり、ビキニで洗車サービスをしていたお姉さん達もバケツに飲み込まれていました。
町はそのニュースで持ち切りだったのですが、市長の根回しでどさくさに紛れてエヴァとブライス、キャメロンは手配されていました。
一方、灯台の付近の洞窟に不法侵入しようとしていた若者を咎めようと立ち入ったフィンチは中でサメの死骸を発見していました。
エヴァ達はフィンチが何か知ってると睨み、灯台を訪ねました。
フィンチは留守だったのですが直ぐに戻ってきて「サメの件で来たな」と察し、「洞窟が奴らを蘇らせる」と謎発言をした後にお酒を一気飲みして倒れて寝てしまいました。
ギャグ漫画のキャラのようなおっさんです。
その後、エヴァの妹シスリー(スローン・コー)はバスタイムを楽しんでいたのですが、出現したサメに食われます。
直後にエヴァ達が飛び込んできてバスルームの惨劇を目撃したのですが、不思議なことにシスリーはサメに吐き戻されて浴槽から飛び出して来ました。
なぜかシスリーは足に軽傷を負っただけでピンピンしていました。
そしてネットを検索したブライスはフィンチの妻アリソンが9年前に高波に呑まれて死亡していたと突き止めました。
彼の妻は洞窟で溺死したそうで、エヴァ達はますますフィンチが何か知っていると考えます。
また、キャメロンはサメが水のある所に現れるのではないかと勘付きました。
その後、パトロール警官が現れたのでエヴァ達はシスリーを留守番に残し、フィンチが訪ねていた博物館に向かいます。
エヴァ達手配されてるのに意外と自由です。
博物館の館長(ロバート・アバディーン)はここでは過去にロアノーク島事件のようなことが起きたと衝撃の事実を語ります。
当時マリアという人物が日記を書いていたのですが、それによると伝染病で洞窟に隔離された人たちが死亡した後に蘇り、町の人に復讐したそうで、それで街は全滅したということです。
また、博物館には魔術書が保管されていたのですが、盗難に遭って消えており、これはフィンチの仕業だということになります。
そして、外で一服していたキャメロンがタバコをゴミ箱にポイ捨てしたのでスプリンクラーが作動し、館長はサメに襲われて腕を失って倒れ、キャメロンも自業自得で食われました。
その後、サメは警察署のウォーターサーバーに現れ、水を飲んだ市長の秘書が内部から食い破られて死亡しました。
サメはいちいち大口開けててウケます。
感想
これはくだらないです。
サメが亡霊になって襲ってくるというものです。
サメ映画にオカルト要素を入れようという発想がとてもくだらないと思います。
凄く展開が面白くてテンポもよくてなかなか楽しめました。
展開はご都合主義の塊で完全に制作サイドの都合のいいタイミングでサメが出てきます。
なのでサメがチートでも主人公系のキャラはなかなか死なないので安心です。
そういうわけでスリルはゼロに近いので笑いながら観る系だと思います。
ちなみにこの作品は軽くジャケ詐欺でサメは一体しか出てこなくて場所は田舎です。
でも飛んでるシーンは近いものありますw
エヴァ達が悪戦苦闘している様子もなかなか楽しく、フィンチとかいうおっさんもいい感じでした。
バタバタの展開はコメディのようで、意外とグロ入ってるのもウケます。
シスリーが無事だった理由も「もしかして弱点あるの?」と期待したのですが、何もなく単なるキャラ補正だったみたいです。
結末も二段オチっぽくはなってますがくだらないので、思いつかなかったのかな!と感じました。
CGが若干丸みを帯びてるせいか、段々とサメが可愛く見える不思議。
どんな時でもバカみたいに大口開けてるからかもしれません。
これはくだらないですが、なかなか面白いので暇つぶしにはなりそうです。
やっぱり狙ってる感じでは無くて真剣に戦ってるんだけどドタバタっていう展開がいいのかも。
ラストまでのあらすじ
エヴァ達は警察に匿名で通報した後に灯台に向かおうとしていたのですが、シスリーが家の車を持ち出して現れ、一緒に行くと言い出したのでブライスが連れ戻すことになります。
ということでエヴァが単独で灯台に向かいました。
一方、キャメロンの死を聞いた市長は怒り狂い、サメ退治に向かうことにしました。
その頃、ブライス達は壊れた路上の消火栓から噴き出す水で遊んでいた不良少年たちを止めようとしていたのですが、少年の二人はサメに襲われて死亡しました。
この騒ぎで車を失ったブライス達は徒歩で移動することになりました。
そしてエヴァはフィンチと洞窟で出会い、魔術書を解読したフィンチは死に関わった道具を使えば奴らを倒せると読み聞かせました。
そこでエヴァはサメの死骸に刺さっていたボウガンの矢を引き抜きました。
激辛ソースと手榴弾は不要でしょうか?
一方、市長は保安官を無理やり連れだして海上に来ていたのですが、やっぱりあっさりとサメにやられていました。
ジョーズの水上滑るシーン丸パクりでウケます。
そしてエヴァがサメ退治をしようとしているとブライス達が合流しました。
間もなくサメが現れたので、エヴァはサメがジャンプした瞬間を狙って脳天にボウガンの矢を刺しました。
サメは痙攣後に大爆発したので「やったー」と皆は大喜びしたのですが、間もなくサメは復活し、フィンチの指を食いちぎって消えました。
後の展開を考えるとこのサメの死に方は超白々しくてウケます。
こうなったら洞窟を爆破しちまおう!とエヴァ達が言い出すと、フィンチは妻が死ぬからダメだ!と猛反対します。
実はフィンチの妻は高波で死んだのではなく口論の末に洞窟でフィンチが絞殺しており、妻は復讐に現れなかったので爆破することで妻の魂が消えると考えているようでした。
フィンチは銃を手にエヴァ達を脅して魔術書を奪い、灯台にエヴァ達を閉じ込めて外に飛び出しました。
シスリーがピッキングで灯台の鍵を開けたので、エヴァ達は爆薬をゲットしに車を出しました。
フィンチは一旦ボートを出したものの、市長達のボートと出会って惨劇を知り、ひとまず他の方法を模索するために灯台の地下室に戻ってきていました。
そこに妻アリソンの亡霊が現れて風を吹かせ、魔術書をめくってヒントを出し、フィンチはエヴァ達の方法が正解だと判断します。
エヴァ達が爆薬をゲットして洞窟に入ろうとするとフィンチが居り、協力すると言いました。
そして導火線に火を点けたのですが、なんと雨が降り出し、雨の中から現れたサメがパックンチョと火を消しました。
サメは続いて空中から落ちてきてフィンチを餌食にし、ブライス達にも襲い掛かります。
エヴァは導火線を手に洞窟に入って火を点けようと頑張るのですが、サメは神出鬼没に攻撃してくるの手間取ります。
そしてエヴァはブライス達が教われている隙を見てランプを投げて導火線に点火したのですが、戻ってきたサメに襲撃されてタックルでKOされました。
なんとかギリギリで目覚めたエヴァは洞窟の入り口目掛けて走り、アクションスターのように爆風で海中へと吹っ飛びました。
よく見るとこのサメカワイイ顔してますね。
洞窟は大爆発して謎のエネルギーが空中に放出されたのですが、サメは最後のあがきとばかりにエヴァに迫ります。
しかし寸前でサメは消え、平和が戻りました。
エンドロールで終了です。
爆破エンドという点もB級の王道です。