火サスネタです TRICK -劇場版2-

TRICK -劇場版2-

霊能力者と対決してひどい目に遭う話

制作年 2006年
制作国 日本
監督 堤幸彦
脚本 蒔田光治
上映時間 111分
出演
仲間由紀恵
阿部寛
生瀬勝久

だいたいのあらすじ

前作です。

映画TRICK劇場版のネタバレ紹介と感想です。

第二次大戦でナチスの侵略に怒りを感じたイギリス人のマジシャン・ジャスパー・マスケリンはアフリカ戦線に志願し、魔術のアイディアで戦果を上げたそうです。
彼は空爆に悩まされるアレキサンドリアの港を守るため、夜間に町ごと消してしまうというマジックを披露したということでした。

とある島に筐神佐和子(片平なぎさ)なる霊能力者が学ランを着た信者を連れて現れ、島民に追い出されそうになったので、一晩で大きな岩を崖の上に動かすと宣言し、島民と信者が沖のボートで見守る中、念動力で岩を崖の上に移動させていました。

売れないマジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)は相変わらずの毎日を送っていたそうですが、母の里美(野際陽子)は相変わらずお金儲けをしており、彼女が選挙事務所の看板を書くと当選率が高いという理由から、とうとう自分で選挙に出ることにしたそうです。
あまりにも客を呼べない奈緒子はとうとう有名マジシャン(マギー司郎)のアシスタントっぽいことまで始めたのですが、彼女の職場にいきなり上田次郎(阿部寛)が現れました。
奈緒子は上田に邪魔されてヘマをやらかし、今回もクビになってしまいました。

その後気落ちした奈緒子が家賃を滞納しているアパートに帰宅すると上田が勝手に家に上がり込んでおり、彼女に「儲け話がある」と持ち掛け、昨日、富毛村という村から来た青沼(平岡祐太)から依頼された内容を話します。
を救ってくれないかと依頼されていました。
10年前に青沼は西田美紗子という少女にプロポーズし、美紗子は「あたしの事見つけられたらお嫁さんになってあげる」と応じて隠れんぼしたのですが、彼女はそのまま失踪しました。
村では沼に落ちて死んだのだろうということになっていたのですが、最近青沼は美紗子が書いたという手紙を入手したそうです。

その手紙によれば美紗子は10年前に筐神佐和子とその教団「箱のユートピア」により、彼女が支配する筐神島に連れ去られたのだそうです。
その手紙には「私は殺される」と書かれており、村にある財宝を渡すからどうか美紗子を救って欲しいというのが青沼の依頼でした。
アパートを追い出されそうな奈緒子は上田と同行することにしました。
筐神島というのは千葉県のアトウ海に浮かぶ島だそうで、上田が203m潜って素潜り選手権に優勝したという嘘くさい話をしながらゴムボートを漕ぎ、二人は島に潜入しました。

しかし海岸にあった鳴子が鳴ってしまい、奈緒子達は教団幹部の佐伯(上田耕一)達に捕まってしまいました。
仕方なく奈緒子達は信者志願の振りをし、伊佐野(北村有起哉)という信者に世話してもらうことになりました。
伊佐野は三年前に筐神を追い出そうとしていた元島民であり、今では筐神の力に心酔しているそうです。
ここの信者は指導係の山崎兄弟(ゆーとぴあ)の指導により、「よろしくーね」ポーズをするという心からどうでもいい修行を行っているようです。
奈緒子達は断崖絶壁の上にそびえ立つ筐神が動かしたという岩を見せられたのですが、見た目は確かに普通の岩のようでした。

また、半年前に工事業者が無理矢理、島に埠頭を建設しようとしたのですが、現場監督(温水洋一)が原因不明の病で倒れ、重機類も倒れて自己続出で建設計画は流れたそうです。
その夜、奈緒子達は筐神の集会に出たのですが、筐神は組み立てた幹部が箱の中から現れ、信者の悩みを言い当てていました。
奈緒子達は島に来た時に伊佐野に色々と事情を聞かれていたので、これはきっと事前に調査しているに違いないと奈緒子は睨みました。

次に筐神は亡くなった婚約者の指輪をあの世に届けて欲しいと依頼され、小さな箱の中に指輪を入れようとしたのですが、奈緒子の疑いの目に気付き、紐の先に指輪を結ばせ、紐をぶら下げて箱の中に垂らして、指輪を消していました。
奈緒子は「あんなのただの奇術」と呟いてしまい、それに気付いた筐神は特別な技を見せると言いました。
筐神はステージの上で縛られて棺に放り込まれ、そのまま燃やされたのですが、脱出して他の箱から出てくるというますます奇術っぽい技を披露しました。

奈緒子は最初に箱から現れた技はあらかじめ箱の後ろのカーテンに隠れ、そのままステージ側からは見えないように板の裏にへばりついて幹部に運ばせ、組み立てた箱から出て来たのだと推理しました。
指輪が消えた件は袖の中にあらかじめ指輪を結んでいない紐を用意しておき、箱を燃やす際の炎で誤魔化してすり替えたのだと見破りました。
尚、筐神は島民や信者からから財産を巻き上げており、その資金でこの教団を運営しているようです。
その後、奈緒子達は箱が沢山隠してある異常に幅が狭い部屋の奥でご飯を食べている西田美紗子(堀北真希)を発見しました。

美紗子は元々両親が居なかったので青沼家に引き取られていたのですが、10年前に彼女をこの島に拉致したのは筐神本人であり、筐神はなぜか美紗子を後継者にしようとしているそうです。
筐神は近々美紗子に棺に閉じ込められて火を点けられて脱出するという奇術をさせるつもりのようで、手紙に「殺される」と書いたのはそういう理由だったということです。
上田は「天才物理学者の僕が来たからには大丈夫です」と言い切り、奈緒子と共に美紗子を連れ出してストレートに逃げたのですが、海岸のボートは既に奪われていました。

追手が迫って来たので、上田は美紗子を岩陰に隠し、佐伯達に「この女が裏切り者です。様子がおかしいので見張っていたら案の定でした」と奈緒子を差し出しました。
奈緒子は「覚えてろよー」と絶叫しながら連行され、上田は美紗子に「作戦!」と言い切り、美紗子は「素敵な殿方」と目を輝かせていました。
奈緒子はそのまま筐神の下に連行されたのですが、彼女は自分の能力は本物だと告げ、奈緒子の出生等を言い当てました。

また、自分はこの地で最も汚れた人間であると打ち明けたのですが、筐神は自分がこのような身の上を語るのも奈緒子も自分と同じような能力があるからだと話していました。
奈緒子は霊能力など存在しないと言い切り、大きな岩を持ち上げたのはあらかじめ小さな岩を沢山包んだ袋を用意して岩に縛り付け、反対側の崖に袋を落とし、滑車の原理で岩を持ち上げたのだと暴きました。
筐神は奈緒子に棺桶脱出をさせることにし、奈緒子は信者の罵声が飛ぶ中を幹部に縛られて箱に入れられそうになったのですが、そこに上田が「自分が処刑したい」と申し出て奈緒子にキスをする振りをして剃刀を渡しました。

奈緒子は上田が前を塞いでくれたお陰で裏のカーテンの隙間から脱出することが出来、上田はもぬけの空の奈緒子を縛る振りをして箱の中に入れました。
尚、奈緒子を縛る布は元々隙間が沢山あり、すっぽりと被せると膨らんで見えるようになっており、どうやら筐神も同様のトリックを用いているようでした。
奈緒子は自分の箱が燃やされているのを見ながら信者に成りすまして逃げ出しました。

ということで奈緒子の上田に対する怒りは収まらなかったものの無事に奈緒子達は美紗子と合流しました。
しかし肝心のボートは岩に縛られて沈められたということで、奈緒子はまた滑車の原理を利用して岩を引き上げればいいと思い付きました。
そういう訳なので素潜り世界選手権でマイヨールを破ったと豪語していた上田が潜って海中の岩にロープを結ぶことになりました。
上田としてはどうにか誤魔化したい所でしたが、美紗子が「素敵な殿方」とキラキラの目で見つめるので、仕方なく股間にモザイク事故を起こしながらもなんとか海中の岩にロープを結びました。

崖の上では奈緒子達が大きな岩にロープを結んで梃の要領で落とし、上手いこと海中の岩をボートの上から除去できました。
その後、何とかボートを懐中から浮上させ、三人は千葉に向けてボートを漕ぎだし、島を脱出しました。

その頃、警視庁公安部の矢部謙三(生瀬勝久)と秋葉(池田鉄洋)は事件の捜査で富毛村に来ていたのですが、矢部は「富毛の湯」という看板を発見して心惹かれ、早速寄り道していました。
尚、富毛村は長野県にあったらしく矢部は選挙運動中の里美と遭遇して「インチキマジシャンのおかんやないかーい」と早速揉め事を起こしていました。

その後、奈緒子達も次郎号に乗って富毛村の入り口に辿り着き、美紗子の案内で村に到着しました。
美紗子と青沼は感動の再会を果たしたのですが、村長(綿引勝彦)や村のNO2(諏訪太朗)は「困ったことをしてくれた」と奈緒子達を責めるのでした。
というのも村には筐神から「村を消す」と脅迫状が届いており、警察に通報したのですが、未だに音沙汰が無いそうです。
上田は面倒臭くなってきた奈緒子に急かされて財宝ゲットして引き揚げようとしたのですが、流れで筐神との対決を「どんと来い」と引き受けてしまいました。
尚、美紗子は青沼と再会したので、上田は「素敵な殿方」から「お父さん」に降格された模様です。

ひとまず奈緒子達は青沼に村の周囲を案内してもらうことにしました。
この村は酸素同度24%を売りにしているのですが、実際にはそれ以上の濃度があるそうです。
村の周囲には洞窟が迷路のように点在しており、住民以外は迷子になる危険地帯だそうです。
また、美紗子が落ちたと考えられていた富毛沼は常に表面がボコボコと泡立っており、硫黄等のガスを排出しており、落ちたら命は無いそうです。
この沼には象蝮という主が居り、村を守っているという言い伝えがあるのですが、その反面この沼の毒性でこの付近では作物が育たないと言われています。

尚、沼には滑車が取り付けられているのですが、これは里美が「毒も薄めれば薬になります」とのたまって沼の水を汲ませるために作らせたそうです。
奈緒子は筐神が村を消すのであれば、事前に消してしまえば諦めて帰る筈!と妙案を思い付きました。
そこで村人にそれを発表した所、二世代ローンの心配をする村人(有吉弘行)等が続出したので、本当に消すわけではないと説明しました。

いよいよ筐神が教団の手下を引き連れて村の近くに現れたので、村人達は発煙筒を焚いて一味を煙に撒き、その間に樹木や看板の移動を行いました。
奈緒子は教団の前に姿を現し、「自分は窓神窓子という神であり、窓さえあれば自由に空間を切り取ることができる」と額縁の中から村の目印である火の見櫓を見せました。
そして額を動かして火の見櫓の位置を動かして見せたのですが、奈緒子の動かしている額の裏には斜めにした鏡が入っており、目の錯覚で本来なら斜め前にある火の見櫓が正面にあるように見えるので、鏡をはずすと櫓が消えるというトリックでした。
これ、周囲を見渡せば気付きそうなのですが、その為に樹木を入れ替えて見えなくしてます。

佐伯達はトリックだと騒いだのですが、なぜか筐神は「この方の霊能力は本物です。」と信者を押さえて引き揚げたのですが、なぜか「奈緒子は自分から私に会いに来るでしょう」と予言していました。
意気揚々と村に引き揚げた奈緒子達でしたが、村は入り口だけ残してそっくり消えてしまっていました。
火の見櫓は倒れ、そこには「いつでも元に戻します」という筐神の手紙が残されていました。
村長達は慌てて筐神達を追い掛け、「村を元に戻してください」と土下座しました。
筐神は何やら呪文を唱え、「村は元通りになった筈です」と告げました。

村人が村に戻ると村は元通りになっており、更に筐神は財力に物を言わせて村人にプレゼントを与えて奈緒子を「エセ霊能力者」と糾弾したので、村人の怒りの矛先は奈緒子に向けられます。
上田を連れて逃げ出した奈緒子でしたが、筐神達も奈緒子と同様に樹木を移動させて道を隠し、村が無くなったと騙していたのだと見破りました。

感想

これは普通です。
相変わらず話が脱線してなかなか進まないのですが、思ったよりテンポは良かったです。
前作の劇場版が残念な感じだったのでそう感じたのかもしれません。
これも映画というよりドラマファンのための続編のようです。
トリックは割と単純で私にもわかるような物が多かったのですが、板の裏にへばりついてるのはウケました。

演出は安定のイマイチ感があり、ちまちました感じです。
TVドラマにしか見えず、劇場版!という迫力も無いようでした。
どこにお金使ったんでしょうか?ギャラ?
筐神の人が楽しそうに演じていらっしゃったのが良かった気がします。

ラストまでのあらすじ

上田は美紗子が心配になり、青沼と美紗子を匿っていた家へと奈緒子と共に向かったのですが、青沼は殴られて気絶しており、美紗子は拉致されていました。
奈緒子が青沼と共に広場に駆け付けると村長達は筐神に村の財宝を差し出していたので、奈緒子は「お前らのやってることは全部お見通しだ!」と割って入りました。
筐神は奈緒子にならば最後に勝負をして、それで白黒つけようと持ち掛けました。
一方、上田は林の木に縛られている美紗子を発見し、見張りの信者を空手で倒して救出していました。

筐神は奈緒子に「自分が箱の中に入るから、隠れてると思うなら私の後に箱に入って見付けてごらんなさい」と挑発し、ただし箱には1分で火を点けるという条件を付けました。
そして筐神が先に箱に入って1分経過したのですが、箱を開けた奈緒子は筐神を発見することができませんでした。
普通に床が怪しく見えますが…
次に奈緒子が入り、火を放たれてしまったのですが、床に抜け穴を発見して洞窟へと落ちました。
洞窟では筐神が待ち受けており、このまま何も言わずに村を立ち去れば見逃してあげるとのたまいました。

奈緒子が「インチキを認めるのか」と確認すると、筐神は過去に騙されて散々な目に遭ったという身の上話を始めました。
しかし奈緒子は「あなたのやっている事はただの詐欺師」と筐神を罵り、死が待つという道に追いやられました。
その頃、上田はグダグダとワンピースのように手足を伸ばして信者と殴り合っていました。
死闘の末に信者を倒した上田でしたが、信者はしつこく起き上がって追いかけて来たので、美紗子の手を取って手近な洞窟に飛び込みました。

奈緒子は「出口」と書かれた方向に進んだのですが、そのまま縦穴に吸い込まれて富毛沼に落ちそうになり、何とか里美が造らせた滑車に繋がるバケツにしがみついたものの、宙吊りになってしまいました。
そこによりによって美紗子を残して様子を見に来た上田も出口に進んだので、仲良く二人で宙吊りになってしまいました。
暫く二人はお互いに相手を蹴落とそうと醜い争いを繰り広げていたのですが、ようやく上田がロープは二本あるから滑車を利用しようと気付きました。
ということで二人はロープを一本ずつ掴み、体重の軽い奈緒子が上田が落ちるのを利用して先に上に上がりました。

後は上田を引き揚げて万々歳だったのですが、筐神が現れて奈緒子を崖から突き落とそうとします。
このシーンのために筐神の中の人を起用したみたいです。
そこに美紗子が現れて筐神を止め、村人たちも筐神がインチキだと気付いて殺人鬼呼ばわりし始めます。
遅れて現れた信者と村人は大乱闘を始めるのですが、美紗子は10年前の記憶が甦ったと言い出して皆の前で語ります。
美紗子は地蔵の所に捨てられていたのを引き取られたのですが、10年前当時に村では彼女を厄介者扱いしていました。
村人が自分の悪口を言っているのを聞いた美紗子は富毛沼に飛び込んで死のうとしたのですが、筐神に助けられていたのです。

美紗子は筐神が自分の母親であると見抜き、奈緒子は権力を身に着けたから娘を取り戻したくなったのでは?と指摘しました。
尚、上がグダグダで誰も引き揚げてくれないので自力で上がって来た上田は筐神が美紗子に脱出の試練を与えたのも後継者にするつもりで殺す気は無かったのだろうと指摘しました。
しかし筐神は「汚れた自分は美紗子の母ではない」と否定し、「私の能力は本物。必ず甦る」と告げて富毛沼に身を投げてしまいました。

その後、佐伯達は連行されたのですが、「筐神島の信者はこの先5年でも10年でも筐神の帰りを待ち、箱を開け閉めするだろう」と奈緒子達を責めました。
尚、富毛の湯は毒性の強いものだったようで、矢部と秋葉の身体は黒くなり、毛が抜けていました。
また、里美の選挙は惨敗に終わり、最下位のミスター・オクレ氏と82票差というひどい結果に終わりました。

ということで奈緒子は次郎号で送って貰って帰宅したのですが、アパートは取り壊されており、奈緒子の荷物は空き地の前に置かれていました。
仕方なく奈緒子は次郎号の後を「素敵な殿方―」追い掛けました。

その後、上田も車から降りて来て二人は小芝居をしながら河原を歩き、映画は終わります。

珍しくまとまっている印象でした。

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