ヘンな霊能力きました カルト

カルト

心霊番組のレポートしてたらひどい目に遭う話

制作年 2012年
制作国 日本
監督 白石晃士
脚本 白石晃士
上映時間 84分
出演
あびる優
岩佐真悠子
入来茉里

だいたいのあらすじ

あびる優、岩佐真悠子、入来茉里の三名はディレクターの谷口(林田麻里)の番組で心霊系のレポートをすることになり、カメラの前で抱負を語っていました。
そしてVTRを見せられたのですが、そこには母娘が家の中で不気味な物音や勝手に開くドアという怪異に悩まされる様子が収録されており、更に苦悶に満ちた表情を浮かべる謎の白い顔も映っていました。
呪いのビデオみたいな映像です。
あびる達の任務はこの怪異が起こっている金田家に霊能力者と共に密着し、問題を解決するというものでした。

とういうことで金田家で霊能者である羽織袴姿の雲水(山口森広)と待ち合わせしたのですが、岩佐は憑依体質だそうで、早速雲水は「せいっ」と彼女に憑依した小さな霊を除霊していました。
また、金田家に向かう四人を林家の人が不気味な様子で窓から見ていました。
相談者はシンママの金田朋絵(小山田サユリ)で娘の美保(岡本夏美)とこの家で二人暮らしをしていました。
雲水は美保が小さな頃に病気がちだったことを言い当て、霊界の影響を受けやすいのだと説明します。

そして雲水は家のあちこちに盛り塩をし、「せいっ」と結界を張っていました。
母娘がここに越して来たのは3か月前だそうで、住んですぐにズルズルと何かを引き摺るような音が聞こえ始めたそうです。
雲水にはこの家からは何も感じられず不気味だと戸惑いを見せ、直後に盛り塩した皿が割れて消え、塩は謎の幾何学模様を床に描いていました。
そして消えたと思われていた皿はなぜか美保の手の中に現れました。
雲水は外に出て地面に手を当て、「地脈かもしれない」と飼い犬のおもちゃのボールを地面に置くと勝手に転がり始めました。

雲水はこれは私の手に負えないと師匠である龍玄に相談しようと考えていたのですが、美保に危険が迫っていると考え、除霊を試みることにし、皆には「肉や魚介類は食べてはいけない」と指示しました。
そして岩佐と入来はボールを動かすチャレンジをしたのですが、なんと入来はボールを動かすことができ、雲水は修行すれば霊能力者になれると話していました。
ということでお祓いが開始されることになり、家のあちこちにカメラを仕掛けた後に雲水が家のリビングに祭壇のような物を作りました。

雲水は祭壇に向かって一心に祝詞を唱え、その後ろに正座した金田母娘とそのまた後ろにあびる達三人という配置で並びました。
その後、美保の部屋のドアが勝手に開き、庭にあったボールが破裂するように動いていました。
そしてボールはなぜか家の中に現れ、飼い犬がそれに釣られて美保の部屋に誘導されていました。
ひたすら祝詞を唱える雲水でしたが、やがて大きな家鳴りがした後に岩佐が何かに押さえつけられるように苦しみだしたので、「せいっ」と彼女と美保の背中を払います。
なお、岩佐はハンバーガーを食べていたそうです。ウケます。雲水HGみたいです。

何とか岩佐からは黒い蛇のような物が出てきたのですが、美保は様子がおかしくなって逆回しのように階段を上がり、自分の部屋に飛び込んでいました。
完全に階段を降りる映像の逆回しでウケます。
雲水は危険だからと皆を押し止めて部屋に飛び込んだのですが、あびる達はそれに従わずに雲水の後を追います。
そして部屋の中では口の周りを血だらけにした美保が飼い犬を襲って食べていました。
モザイクかかってます。
雲水は「セイセイ」と美保を押さえつけ、その場で携帯を取り出して龍玄に電話しました。
そして龍玄が電話越しに「セイセイ」叫ぶと美保の首から黒い蛇のようなものが出て部屋の天井に消えました。

我に返った美保は飼い犬を殺して食べたと知ってゲーゲー吐いたのですが、嘔吐物の中には割れた皿が混じっていました。

その三日後に龍玄(井上肇)が合流し、金田母娘には彼がお祓いしているという安全なマンションに移ってもらっていました。
あびる達は龍玄と雲水と共に金田母娘の避難先を訪ねることにしたのですが、昨夜悪夢にうなされた入来が真っ黒になっているのをあびるが目撃していたのだそうです。
ダイニングテーブルに金田母娘と向かい合って座った龍玄は塩を出して美保に触れさせたのですが、「熱い」と言って彼女は手を引っ込めました。
岩佐とあびるは同じように塩に触れたのですが、熱くは感じず、入来は塩に手を伸ばして冗談で「熱っ」と叫び、あびるに不謹慎だと怒られていました。

これは美保に憑依している悪霊が原因だそうで、龍玄は再び美保を連れてあの家でお祓いをすると言い、あびる達も同行することになります。
ということで翌日金田家にやって来たのですが、入来は「怖い。もう無理」と脱落してタクシーで去りました。
そして家の中に入ったのですが、またまた林家の人が窓越しに不気味にこちらを見ていました。
家の中ではリビングにあったテーブルが壊れてストーンヘンジのように渦巻き状に破片が並んでいるという怪異が起きていました。

その夜、龍玄がリビングにグレードアップした祭壇を作って雲水と並んで祝詞を唱え、その後ろには正座したあびる達が並んでいました。
美保は椅子に縛り付けられて座り、朋絵が寄り添っていました。
庭では作業衣姿の男が何かを捨てており、二階の廊下では黒い蛇のようなものが三体宙を舞って美保の部屋に入っていました。
一心に祝詞を唱える龍玄でしたが、激しい家鳴りの後に美保は苦しみだし、突然家の中は停電してしまいました。

龍玄は全員に落ち着くように強い口調で指示し、部屋の隅に現れた長いグレイのような黒い陰に向かって祝詞を唱えます。
ナイトビジョンだとちょっと怖いです。
雲水は黒い影が触手のように伸ばした腕にあてられて倒れ、龍玄が尚も祝詞を唱えると黒い影の上部の天井には人の顔が現れ、やがてナメクジのように目が飛び出て蠢きました。
尚も龍玄が「セイセイ」と気を放つと顔は消えて黒い影も小さくなったのですが、影はそのまま倒れている雲水の中に吸収されてしまいました。
龍玄は「終わりました」と息を荒げながら宣言し、どうやら除霊は成功したようでした。

一方、入来はマネージャーに呼び出されてめちゃくちゃ怒られていたのですが、「私の力が必要だって神様が言ってる」と笑いながらのたまい、「私、神様のお手伝いする」と言い出して念動力で机を動かしてマネージャーを机と壁に挟んでKOしていました。

その後、美保は笑顔で朋絵と共に龍玄に世話してもらったマンションで無事に暮らしてまーすとビデオレターを撮影していました。
そしてビデオを見た岩佐は「カワイイね」と天然振りを発揮していたのですが、あびるは映像内で机に映る美保の顔が歪んで大口を開けているのに気付きました。
そして谷口は入院していた雲水が亡くなったこと、龍玄も急に路上に飛び出して車に轢かれてしまったので入院していることを告げました。
あびる達が見舞いに行くと龍玄はしきりに部屋の隅の窓を気にしている様子で、美保の除霊が失敗したので強力な霊能者に応援を頼んだこと、自分に何か起こるはずなのでこの病室を撮影して欲しいことを告げました。
その深夜、龍玄の病室では付き添っていた弟子が倒れた後に黒い影が現れ、龍玄の中に吸収されていました。

翌日、どうみても金髪ホストという感じの霊能者(三浦涼介)があびる達の前に現れ、本名は明かさずにNEOという仮名で呼ぶように指示しました。
NEOはいきなり「お前何か憑いてる」と岩佐に言い出し、おもむろに彼女の服をまくり上げると背中に手をツッコんで黒い塊を取り出しましたが、不思議なことに岩佐の背中は無傷でした。
とりあえず家に行くか!と言い出すNEOがイマイチ信用できない朋絵は「どんな信仰をお持ちですか?」と質問したのですが、NEOは「俺は俺を信仰している」とぶっきらぼうに答えました。
そして金田母娘は置いて家に行くと言い、あびる達には「お前ら危ないの大丈夫だろ」と同行するように指示しました。

尚、NEOは家に着くなり「そういえば入来が居たんだって」と切り出し、「お前らじゃなくて入来と二人切りが良かった」とファンをアピールしました。
そして「私達のこと知ってました」という岩佐に対しては「知らない」と即答していました。
結構出てるんですけど、ベテランなんですけど…とか言っててウケます。
深夜になって激しい家鳴りがしたのでNEOは「来る」とか言い出し、ビビった岩佐は玄関を飛び出そうとして黒い蛇に襲われます。
二階に追い立てられた岩佐は犬の頭を持つタコのような黒蛇に遭遇してしまい固まっていたのですが、NEOが蝋燭に火を点けて「アー」と叫ぶとタコは消えました。

NEOは岩佐のことを「バカ女」と呼ぶようになり、「これ、なかなか面白いわ」と言い出して庭に出て何かを捜し始めます。

感想

これはなかなか面白いです。
ホストみたいな霊能者がカルト教団と戦うという内容です。
NEOはどう見ても中二病でいけすかない男なのですが、ヒーロー然としていてカッコいいです。
前半は雲水達のHG風の除霊でウケ、雲水と龍玄はNEOと対照的に礼儀正しいです。
更に岩佐さんの天然ぶりが凄くて「ハンバーガー食べました」は爆笑しました。
岩佐さんはあとNEOのことを「この人変なんです」とか金田母娘に紹介しててウケます。
この作品は笑いと恐怖のバランスが良いみたいですね。

オカルトとノロイも面白かったけど、これもなかなか面白いです。
これはオカルトに近い感じのキャラクターものなのですが、こっちの方が華があって面白いかも。
今回は白石監督は出てなくて谷口というディレクターが監督キャラです。
この人も怪異に突撃するタイプなので変な映像は沢山撮れてます。

続編を予定していたのか、一応今回の事件は解決するのですが、打ち切りエンドです。
NEOの人は未だに美形キャラを保ってるので、続編撮って欲しいなあと期待してしまいます。
その前にコワすぎもなんとかして欲しいです。
CGはいつものアレで笑ってしまうのですが、意外によくできてて怖いシーンもありました。
でも展開はやっぱりバトル漫画のそれだと思います。

一応、あびるさんが真面目キャラで岩佐さんがネタ担当みたいな感じになってるみたいです。
三人はそれぞれ特徴があって、あびるさんが予知、岩佐さんが憑依、入来さんが隠れた能力者だそうです。
入来さん行方不明のままになってて超ウケますが、この間ご結婚されてた記憶があります。

ラストまでのあらすじ

NEOは以前に作業衣を来た男が何かを投げたいた辺りを探って「やっぱり」とビンの中に入ったものを「猫の足だニャ」と取り出しました。
どうやらこの瓶によって呪いが発動されているようですが、呪いの本体は家の中にあるとNEOは言います。
NEOはあびるの目を手袋で目隠しし、「お前、嫌な感じの方を指さしてみ」と指示して彼女が指さす方向に進みます。
そして彼女が示した庭の花壇にある鉢をひっくり返して中に入っていた四角い鉛のような物を取り出し、「これは呪いの爆弾だ」と言いました。
NEOは呪いの犯人はいつも不気味な様子で窓から見ていた隣人だと言い、今も見ている隣人に向けて鉛を投げました。

途端に悲鳴が上がったのでNEOはあびる達を引き連れて隣家に走ります。
NEOは応対した隣人の娘の服を軽く降ろすとそこには盛り塩が散った時の幾何学模様がありました。
鉛を突きつけると怯える様子を見せたのでNEOは「呪詛返しされたくなかったら、明日の朝までに引き払って出ていけ」と命じ、隣人は頷きました。
その後、NEOは「疲れたから寝るわ。明日起こして」と告げて金田家に入って行きました。

翌朝、あびる達が見守っていると隣家は急遽引っ越しをしており、タクシーに乗せられる娘の顔には黒い痣のような物がありました。
「「夜逃げ同然だね」というあびるに岩佐が「朝だけどね」と返してます。
NEOは「解決解決」と金田母娘を呼び戻したのですが、あびるは「今までに感じたこと無い位嫌な予感がする」と告げ、NEOは面倒臭そうに「俺が大丈夫って言ってるから大丈夫だよ」と返しました。
立花は「カメラは電源切ってあるので明日回収します」と金田母娘に告げていました。

そして家を出たNEOは「お疲れ」とあびる達に声を掛けて追い払い、立花が「言われた通りにカメラは仕掛けてあります」と言うと「面白いものが撮れると思うよ」と告げ、何やら調べものを依頼していました。
その夜遅く、例の作業衣姿の男が玄関先に現れて何やら呪いの呪文のような物を唱え始めました。
そしてゾロゾロの近所の人っぽい人達も現れて輪を作り、家に向かって何やら念を送っていました。
ここはガチで寒気します。

家の中ではベッドの中の朋絵がもぞもぞと起き上がり、カクカクとロボのような動きで美保の部屋に入ると、美保のブランケットが自動的にするすると下に降りていました。
そして朋絵は美保の前で前かがみになり、口から吐き出した黒い蛇を美保の口の中に吸わせていました。
その後、朋絵は呪い集団に操られてそのまま下の階に降り、玄関で呪い仲間に加わって家の中に念を送っていました。
家の中では美保が口から触手を吐き出していたのですが、庭にはNEOが現れて「約束の呪詛返しどうぞ」とあの鉛を差し出し、中から出てきた触手に襲われて玄関の人達は退散しました。

朋絵は触手に覆われてバッタリと倒れたのですが、NEOの前にはラスボスのように入来が現れて指を差して年動力でNEOを倒そうとします。
NEOが逆に入来を念動力で攻撃すると彼女は崩れて消えました。
深夜1時だというのにNEOはあびると岩佐を呼び出して金田家に来させたのですが、彼によれば入来は力を見抜かれてどこかに監禁されているそうです。
金田母娘は椅子に縛られており、NEOは立花から金田母娘がここに引っ越す前の写真を受け取りました。
その写真には誕生日の様子が写っており、金田母娘の隣には別の母娘がいました。

NEOは美保に写真を見せて美保の横に写っている少女を指差し、「こいつ誰?」と尋ねました。
美保は「香織ちゃん」と答え、更に見知らぬ女性を指さされると「分らない」と首を振ります。
NEOは「そうか。なんか打ち込んであるのか」と呟いて美保の脳天から黒いミミズのような物を取り出してから再び質問すると、美保は「私のママ」と答えました。
実は朋絵は美保の母ではなく、洗脳によって美保に母親だと思い込ませていたようで、彼女は例の呪いグループの一員であり、肩には幾何学模様がありました。

NEOが「お前、誰?」と厳しく尋問すると朋絵は開き直り「これは偉大な出来事だから残さず撮影しなさい」と立花に指示し、「美保の身体を媒介にして自分たちの神様を呼び出すつもりだった」と白状しました。
朋絵は玄関に居た連中と同じくカルト教団の一員であり、NEOが本物の朋絵の居場所を尋問していると急に停電しました。
そして美保の口からは太い触手が飛び出して天井に伸び、天井に女性の顔が浮かんで口から無数の触手を出して攻撃してきました。
朋絵はどさくさに紛れて拘束を解いて逃げ出し、NEOは手から光の球を出して女性を封じました。

NEOは美保を見て「ヤバいぞこいつ」と呟いて腰を抜かしている岩佐を呼びます。
彼は岩佐に「俺は今、力が出ないからお前の憑依体質を利用して美保を助ける。俺を信じろ」と言い聞かせて美保の口から出したミミズのような物を岩佐の首に入れました。

NEOはフラフラと膝をつき「明日祓ってやる」と岩佐に告げ、「今日やって」と騒ぐ彼女を「大丈夫だ。うるさい!」と怒鳴り付けました。
あびるは嫌な予感がすると言って美保を立たせて引き寄せたのですが、その直後に美保の背後にあった本棚が倒れて椅子を潰しました。
そこに入来が現れて「私達の神が来る。人間は終わり」と告げたので、NEOが手をかざして消滅させました。

NEOは「本当の闘いはこれからだな」と少年漫画の打ち切りのようなことをつぶやきました。

エンドロールで終了です。

続編出てないです。コワすぎになっちゃったみたい

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