さと子風評被害 都市伝説物語 ひきこ

都市伝説物語 ひきこ

いじめしてたらひどい目に遭う話

制作年 2008年
制作国 日本
監督 奇志戒聖
脚本 奇志戒聖
上映時間 42分
出演
藤田秀和
東城未来
飯島恵美

だいたいのあらすじ

沢村聡(藤田秀和)は同窓会の案内ハガキを手に廃墟となった団地を訪ね、15年前のことを振り返っていました。

15年前、小学三年生だった聡は雨の中傘を差して川の上の橋を歩いていたのですが、ふと河原を見ると白いブラウスに長髪の女が死体の片足を持って引き摺っていました。
この女がひきこみたいです。ちょっと怖い
女は聡の視線に気づいたのか、振り返ると「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」と叫びながら指を指し聡に迫って来ました。
恐ろしくなった聡は片足を引き摺りながら走ってくる女に追いつかれそうになりながらもどうにか逃げ切って団地の自宅へと飛び込みました。
女は団地まで追いかけて来て玄関ドアの前で恐ろしい叫びを上げながらドアを揺さぶっていたのですが、暫く経つと去って行ったようでした。

その直後に妃さゆり(佐藤えりな)が娘のさと子を連れて引っ越しの挨拶に来たのですが、二人の様子が不気味だったので、聡は挨拶もそこそこにドアを閉ざしました。
さと子はどうやらさゆりに虐待を受けているようで、ドア越しに怒鳴り付けられていました。

翌日、さと子は聡のクラスに転入したのですが、おかっぱ頭に暗い顔、ガリガリの手足には痣がありました。
暗い様子をしているさと子は虐めのターゲットにされ、下校時に早速男子に突き飛ばされて、雨の路上にランドセルの中身をぶちまけられていました。

翌朝、さと子が登校すると上履きが汚物まみれになっていたので、水道で洗って教室へ入りました。
出席をとっていた担任教師(西田絋ニ)はさと子を庇うどころか遅刻を咎め、濡れた上履きを履くように指示します。
更にさと子の机には花瓶の花が飾られており、「死ね」等の酷い文字が刻まれていました。
暗くしてないと可愛い子だと思われるので余計可哀想です。
さと子はランドセルにも「死神」等と書かれ、靴も捨てられたのか片足だけ履いて帰宅していました。

玄関ドアのスコープで聡はしょんぼりと通り過ぎるさと子を見ていたのですが、同時に向かいのドアが並ぶ廊下にひきこの姿を目撃しました。
そしてひきこは沢村家の前に現れ、スコープの向こうから聡を睨みつけたのですが、それは夢でした。
また、隣の妃家ではさと子が虐待を受けているようで、殴られるような音とうめき声が響いていました。
学校では虐め、家では虐待とか酷過ぎます…

さと子はあまり学校に来なくなってしまい、聡は担任に呼び出されてプリントを家に持っていくように頼まれます。
担任は同僚教師に虐めを容認しているのではないか?と責められていたのですが、「虐められる生徒は集団生活の中に必要で、妃はピッタリ」と開き直っていました。
聡は仕方なく妃家の玄関チャイムを鳴らしたのですが、留守なのか応答なく、偶然下を歩いているさと子を目撃したので後を追うことにしました。
彼は全く気付いていなかったのですが、妃家の室内にはひきこっぽい女がおり、窓に貼り付いて聡を見送っていました。

実はさと子は野良猫の子猫をこっそりと餌付けしており、聡は愛おしそうに子猫を撫でてほほ笑むさと子を発見しました。
聡に気付くとさと子は虐められるのを警戒し、子猫を抱いて怯えた表情を浮かべたのですが、聡は不愛想に「ん」とプリントを差し出しました。
この団地はペット禁止なので、二人はそれからこっそりと子猫に会いに来るようになりました。
聡は同時に虐められているさと子を守っているようなヒロイズムに浸っていたようです。
相変わらず、さと子はさゆりから虐待を受けているようで、「お前なんか産まなければよかった」と激しく殴られるような音を聡は聞きました。

さと子は傷だらけになっていたのですが、「なんでもないの」と聡には虐待の件を言いませんでした。
また、彼女には姉がいるようなのですが、ずっと家の中に引き籠っているようです。

ある日、聡はいつものようにさと子と共に子猫に密会していたのですが、彼が餌を取りに行って戻るとさと子と子猫が消えていました。
さと子は虐めっ子二人組に見つかって猫を奪われており、「返して」と迫ると彼等は猫でキャッチボールを始め、聡にも「渡すなよ」と猫が投げられました。
聡はさと子に猫を返すことができず、担任が「早く帰れ」と現れたので虐めっ子は猫を奪ってとんずらしました。
恐ろしいことに彼等は猫の首に紐を掛けて担任の車のリアバンパーに繋ぎ、それに気づいたさと子は必死に紐を解こうとしたのですが、何も知らない担任はそのまま車を出し、さと子は引き摺られて行きました。
聡はその様子を目撃して驚愕しました。

担任が自宅の駐車場に車を入れた際にリアバンパーには切れた紐が繋がっていましたが、深く気にはしませんでした。
そして彼は荒い女性の息遣いと猫の鳴き声を聞いたのですが、気にせずに帰宅します。
そして担任は自宅マンションのエレベーターでひきこに襲われて死亡しました。
虐めっ子二人も行方不明になり、さと子も姿を見せることは無く、ひっそりと引っ越していたようでした。
これが15年前に聡に起こった出来事でした。

同窓会の日、聡は学級委員だった内藤祥子(飯島恵美)と再会したのですが、「あなたは来ないと思っていた」と言われました。
そして明るい美人になったさと子(東城未来)と再会したのですが、どうも聡の記憶違いがあるようで、引っ越して行ったのは聡だったということです。
実は転校して虐められていたのも聡でさと子は「沢村さと子」であり、聡は「妃聡」でした。

記憶が蘇った聡は会場を飛び出して廃墟に団地に向かいました。
聡の姉の姫子こそひきこであり、聡を虐めた人間に復讐をしていたのでした。
彼は当時の自宅の壁を壊して姫子を出したのですが、死体のようだった姫子は目を開けました。

千鳥足で帰宅したさと子は橋の上から聡を引き摺っている聡を目撃しました。

実は小学校三年の時に虐めっ子二人を引き摺る姫子を目撃していたのは聡ではなく、さと子だったのです。

エンドロールで終了です。

エンドロール中に聡の体験をさと子がしているという実際のシーンの再現があります。
猫のロープは切れたようですが、転がる聡の背後に姫子が立っていたので彼女が聡を助けたようです。
なお、猫はずっとさと子が面倒を見ていたようで、セーラー服姿の彼女が猫を抱いている写真が映っていました。


感想

これは普通です。
CGアニメなのですが、映像は完全のホラーゲームのそれです。
結局のところ、ひきこはあまり関係なくて姫子がひきこだったようです。
この作品はひきこさんのこと知っているのが前提のようで、劇中で都市伝説が語られることもありませんでした。

そういうわけでお話はそれほど面白くはないのですが、映像がホラーゲームなのでドンヨリしていていい感じです。
猫のシーンは残酷で嫌だったのですが、担任がエレベーターで襲われるシーン等は怖かったです。
記憶の混同の部分はよくわからず、あそこまで他人の記憶を追体験できるのはおかしいような気がしました。

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