妖怪一杯出ます 妖怪百物語

妖怪百物語

百物語したらひどい目に遭う話

制作年 1968年
制作国 日本
監督 安田公義
脚本 吉田哲郎
上映時間 79分
出演
藤巻潤
高田美和
平泉征

だいたいのあらすじ

とある村で百物語の回が開かれており、ある猟師が土転びの話をしました。
その猟師が山の中で道に迷った際に背後に突然現れた巨大な目に睨まれて動けなくなり、巨大な目を持つ毛むくじゃらの妖怪に捕まって気絶し、気付くと朝になっていたということでした。
ということで百物語が終わって蝋燭が消えたので、主催者は憑き物落としのお呪いを行いました。
古くから百個目の蝋燭が消えた後に妖怪が現れると言われており、必ずこのお呪いをするのが百物語のルールだったということです。

ある日、社で傘を干す宮守の伍平(浜村純)の所に豪商但馬屋の番頭(水原浩一)とそれに雇われた悪どい連中が現れ、「この社は但馬屋の土地だから取り壊す」と宣言しました。
伍平が「ここ村の社だぞ!」と猛烈に抗議しても番頭は「お上の許可は貰ってある」の一点張りで更には付近の長屋も取り壊すと言い出し、家主の娘であるきく(高田美和)が「そんなことを父が許すはずがない!」と訴えても住民を追い出そうと始めます。
更に伍平は寄ってたかって袋叩きにされたので、長屋で暮らすお仙(坪内ミキ子)は大急ぎで浪人の大木安太郎(藤巻潤)を起こしに走ったのですが、大木は寝てばかりで役に立ちませんでした。

実は但馬屋利右衛門(神田隆)は奉行の堀田豊前守(五味龍太郎)と手を組み、所在者不明な社を私物化しては歓楽街にして一儲けしようと企んでいました。
住民達はきくの父甚兵衛(花布辰男)に事情を尋ねたのですが、実は甚兵衛は長患いの妻のために但馬屋から薬を買っており、その料金30両を払えなくなったので長屋を差し押さえられたということでした。
その後、伍平は亡くなってしまい、長屋の血の気の多い連中は怒鳴り込みに行こうとしたのですが、なぜか何もしていない大木は偉そうに止めた方がいいと止めるのでした。
そして伍平の件を番所に届けたものの、但馬屋は当然役人を買収しているので事件としては扱われませんでした。

ある夜、但馬屋は堀田を招いた宴席に噺家の林家正蔵(林家正蔵)を呼び、百物語を語らせました。
そして正蔵は最後の話である本所七不思議の一つである置いてけ堀の話をしました。
ある浪人二人組が釣りをしており、背後に坊主が現れて「ここは殺生禁止の地で祟りがあるから釣りは止めて帰りなさい」と説教しましたが、浪人二人は「祟れるものなら祟ってみろ」と坊主を追い返して釣りを続行し、とうとうデカい鯉を釣り上げました。
ということで鯉を肴に一杯やろうと引き揚げようとしたのですが、背後には「置いてけ!」という声が響きます。
浪人達は深く考えずに、帰宅して一杯やっていたのですが、妻(毛利郁子)は洗いにした鯉の血が手から落ちないと訴えていました。
なぜか妻はろくろ首と化して浪人と友人に襲い掛かり、二人はバッタリ倒れました。
その翌日、妻はあの池を訪ねてそこに居た坊主に「旦那が戻らなくて…」と相談したのですが、浪人達は昨夜の雷に打たれて死亡していました。
ろくろ首奥さん妙にセクシーです。

そしてその夜の回では正蔵が止めるのも聞かず、憑き物落としのお呪いが行われませんでした。
堀田と招待客は憑き物落としと称して袖の下をたっぷりと受け取ったのですが、この回には仙と大木が潜入しており、大木は小判の束を一つくすねていました。
侵入がバレた大木は取り押さえられそうになったのですが、大立ち回りの末に逃走しました。
しかし大木が長屋の浪人であると知り、堀田も手を回して大木を捕らえることになりました。
百物語の帰り道、招待客の三名は池の近くで「置いてけ」という声を聞き、提灯は燃え上がって舞い上がり、人魂が現れるという怪異に見舞われて小判を投げ捨てて退散していました。
なぜか小判はそのままするすると池に飲み込まれていました。

翌日、甚兵衛は但馬屋を訪ね、差し押さえの件を待ってくれないかと談判したのですが、交換条件として堀田の奉公をさせるのできくを養女として差し出せと要求されました。
その頃、但馬屋の息子新吉(ルーキー新一)は襖に書いた唐傘お化けが実写化したので一緒に踊り狂っていたのですが、その話をしても誰も信用しませんでした。
一方、大木は堀田の手下に連行されそうになっていたのですが、またまた立ち回りの末に逃走していました。
その後、大木は仙を訪ね、百物語の際にくすねたお金を甚兵衛に渡すよう依頼し、仙は「まあ素敵な殿方」的な目で大木を見るようになるのでした。

甚兵衛は大喜びで但馬屋にお金を返しに行き、但馬屋は渋々証文を返すしかありませんでした。
しかしその帰り道、甚兵衛は但馬屋の手下(吉田義夫)に刺殺され、証文は奪われてしまいました。
きくは恋人の太吉(平泉征)と甚兵衛を迎えに行ったのですが、但馬屋では「今日は来ていない」と追い返されます。
その帰り道にきく達は甚兵衛の遺体が池から浮かび上がるのを目撃しました。
そして甚兵衛の通夜の席に番頭と手下が現れ、いけしゃあしゃあと「期限だから出ていってもらわないと」と住民の立ち退きを要求しました。
太吉がキレて逆に袋叩きにされたので、きくは但馬屋の条件を飲むことにしました。

ということで、きくは堀田の妾にされてしまい、社と長屋の取り壊しは予定通り行われるという悲惨なことになってしまいました。
翌日、長屋の男たちは社の取り壊しが始まったので暴動を起こしたのですが、多勢に無勢で袋叩きにされてしまいました。

感想

これはイマイチです。
お主も悪よのうしてたら妖怪にやられましたという話です。
一応、それだけではアレなので大木とかいますが、結局空気でした。
この映画の主役は間違いなく青坊主か大首辺りでいいと思いますが、青坊主キモいです。
はっきり言って内容は勧善懲悪の時代劇で、大木の正体もほぼお見通しという感じなのであまり面白くないです。
展開も雑で、こんなのあり?的な超展開が多いです。

やっぱり妖怪が一杯出ますよ!的な部分が売りだったのではないでしょうか?
青坊主とか天狗とかひょうすべ辺りがテンション高かったです。
一つ目小僧もラテン系だった気がします。
毛女郎とかぬらりひょんとか何の役にも立たなそうな妖怪も参加しててウケました。
そういう意味では唐傘とかも何の役にも立たない代表のような気がするのですが、彼?は形を変えてミサイル攻撃してました。
尚、一番ヤバそうに見えるおとろしは顔がデカいせいか動けず、見掛け倒しNO1でした。

きくと仙は美人?なのか微妙な感じがしましたが、劇中劇の浪人の妻がやけにセクシーな感じでウケました。
なんだったんでしょうか?

正直、時代劇としても殺陣がしょっぱくて面白みも無いのですが、制作サイドが妖怪大好きだという点だけは伝わりました。
そういう訳なので妖怪が好きな人は観てもいいのではないでしょうか。

ラストまでのあらすじ

シクシク泣いていたきくはとうとう堀田に手籠めにされそうになるのですが、そこに大木が助けに現れました。
大木は「いずれ改めて挨拶に伺う」と告げ、きくを連れて逃走しました。

一方、社は壊されて倒れたのですが、その際に不気味な青白い光が空中に浮かんだので人足の一人が槍を投げると跳ね返ってきて人足は死亡しました。
人足達は祟りだと恐れを成して逃げ出そうとしたので手下がしばこうとしたのですが、人足は全員のっぺらぼうになってしまい、更に唐傘に襲われて手下は倒れました。
手下は這う這うの体で逃げ出し、但馬屋に戻ったのですが、新吉がのっぺらぼうになってしまい「こんな顔かい」と蕎麦屋怪談されます。

事情を説明した手下は番頭を置いて来たのを思い出し、但馬屋と社に戻ろうとしたのですが、折しも甚兵衛のを殺害した現場で妖怪大首(小柳圭子)に襲われます。
大首脅かすだけだそうですが、見た目はヤバいですよね。
但馬屋は刀を振り回している間に誤って手下を刺殺してしまい、自分も躓いて手下の持っていた刀にブッスリ刺されるというピタゴラスイッチな死に方で死亡しました。

堀田の家には但馬屋に成り済ました妖怪の皆さんがお邪魔し、
ひょうすべいます。ひょうすべキモいです。馬みたいな顔したのは何でしょう?
どさくさに紛れてぬらりひょんいますが、やっぱり何もしてません。火消婆っぽいのもいるんですが、どさくさに紛れて火吹いてます。
のっぺらぼうが消しゴムみたいでちょっとカワイイ

堀田は妖怪の皆さんに囲まれて発狂してしまい、妖怪軍団は油すましの合図で引き揚げました。
そのまま乱心した堀田は家臣を一人切り殺してしまいました。

その後、物陰に隠れていた大木が「自分は幕府目付け役の密偵である」と告げると堀田は正気に戻り、自害して果てました。
どうやら妖怪達は但馬屋や堀田の魂を地獄に連れ去ったらしく、棺桶を担いで百鬼夜行をしていました。
青坊主とひょうすべがテンション高いです。二人ともキモいです。
顔がデカいのはおとろしかな?毛女郎がちょっとカワイイです。そして最後尾で何もしてないのがやっぱりぬらりひょんである。

翌日、但馬屋と手下の遺体が運ばれて行き、大木はそれを見ながら「この世には人智で量れぬ不思議なことがある」と呟くのでした。

完マークで終了です。

結局これは百物語の祟りだったのでしょうか?
謎は深まるばかりです。

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