熟年夫婦が復讐します 鮮血の美学

鮮血の美学

友人に付き合ったらひどい目に遭う話

制作年 1972年
制作国 アメリカ
監督 ウェス・クレイヴン
脚本 ウェス・クレイヴン
上映時間 81分
出演
サンドラ・カッセル
ルーシー・グランサム
デヴィッド・A・ヘス

だいたいのあらすじ

これのリメイク元です。

映画ラスト・ハウス・オン・ザ・レフトのネタバレ紹介と感想です。

ド田舎の一軒家で暮らす16歳のマリー(サンドラ・カッセル)はパパのジョン・コリングウッド(ゲイロード・セント・ジェームズ)とママのエステル(シンシア・カー)に「あの辺治安悪いから気を付けろよ」と送り出され、フィリス(ルーシー・グランサム)というチョイ悪の友人と町に遊びに行きました。
道中のカーラジオではクルーグ(デヴィッド・A・ヘス)、その息子ジュニア(マーク・シェフラー)、フレッド(フレッド・リンカーン)、サディ(ジェラミー・レイン)の4名からなる凶悪犯が脱獄したというニュースが流れていました。
そしてこの一味はマリー達が向かった町に潜伏していました。
フィリスの誘いでマリファナを買いに行ったマリー達はよりによって隠れ家の前で見張りをしていたジュニアに声を掛けてしまい、そのまま捕まって監禁されました。

そんなことは知らないコリングウッド夫妻はマリーの17歳の誕生日を祝ってやろうと飾り付けをして楽しそうに料理を作ってイチャコラしていたのですが、その頃、フィリスはレイプされていました。
その翌日、クルーグ一味はマリー達を人質としてトランクに詰め込み、町を出発しました。
その頃、コリングウッド夫妻は無断外泊したマリーを心配し、1時間後には警察に連絡しようと話し合っていました。
その後、保安官が家に来たのですが、良くあることだからあまり気にしない方がいいと言いつつ、捜索はしてくれると言っていました。

クルーグ一味の車はマリーの家の付近でエンストしてしまい、マリー達は憂さ晴らしに付近の森の中へと連れ込まれます。
そして保安官の車がクルーグ一味の車の横を通り過ぎたのですが、「今はマリー捜索が先決」とスルーしていました。
クルーグ一味はマリーを人質にしてフィリスにお漏らしさせたりして虐待し、挙句の果てには二人を全裸にしてレズプレイをさせます。
その後、クルーグが車に戻ったので、フィリスは服を着させてもらい、マリーに「私が囮になるから助けを呼んで」と耳打ちして逃走しました。
これをフレッドとサディが追いかけたのですが、マリーは頭の中がお花畑だったらしく、残ったジュニアを説得しようとするのでした。
悪いのはクルーグ一味ですが、マリーもダメだと思います。

その頃、保安官は警察無線で凶悪犯4名がこの町付近にいることを知り、自分達がすれ違ったのが一味の車だと気づいて出動していました。
しかしパトカーにガソリンを補充していなかったのでガス欠で動きが取れなくなりました。
一方、フィリスはサディの頭を石で殴ったりして奮闘していたのですが、クルーグが戻って来たので捕まってしまい、フレッドに背中をナイフで刺されます。
そして虐られた挙句にナイフでめった刺しにされ、フィリスは死亡しました。

その後、マリーは胸にナイフでクルーグと刻まれた挙句にレイプされたので、家の近くの沼に入水自殺しようとしました。
クルーグはマリーを背後から狙い撃ちして射殺しました。
そしてクルーグ一味は血を洗い流し、スーツに着替えました。
その後、彼等は「車が壊れた」とマリーの家に厄介になり、泊まることになりました。
通された部屋がマリーの部屋だと気付きましたが、根っからの悪党である彼等は逆に楽しそうにしていました。

その夜、コリングウッド夫妻はクルーグ一味に食事を振る舞ったのですが、ジョンは彼等のテーブルマナーや話し方等を見て、なんとなくこいつら怪しいなと感じていたようです。

感想

これは普通です。
娘を殺害された夫妻が復讐をするという内容です。
一応、処女の泉を原案にしてるということなのですが、悪趣味です。
危険な場所には近づくのやめよう!という位しか心に残るものは無かったです。
やたらと陽気な音楽で悪事が展開され、エンディングテーマも陽気です。
短い映画なのですが、ややダラダラしてる展開もあり、保安官関連のシーンは完全に要らなかったような気がします。

前半やられっぱなしで後半にスカッとする展開ではあるのですが、モヤっとします。
もやもや感を下げるためにリメイクではマリーを殺さなかったのかなあと思いました。

色々と展開や時間軸がおかしかったりして展開は強引なのですが、まあまあ面白いとは思います。
マリーがナイフで胸に名を刻まれるシーンはなかなかの衝撃です。
シーンとしては過激なの多いですけど直接的なグロは少ないので目を背けるようなシーンは無いと思います。

ラストまでのあらすじ

ヤク注のジュニアはクルーグがヘロインを与えなかったのでマリーの幻覚を見て怯えていました。
その夜遅くトイレでゲーゲー吐くジュニアを介抱してやったエステルは彼の胸にマリーのネックレスを目撃しました。
そして彼等のスーツケースをこっそり開けたエステルは血まみれの服を発見し、更に「ガキを殺したことがバレたら…」等という会話を盗み聞きしました。

エステルはジョンを起こし、外に出て付近を歩いているとあっさりと沼のほとりに倒れて死亡しているマリーを発見しました。
なんでそんなにあっさり見つかるのよって思いました。
コリングウッド夫妻は復讐を決意し、まずはエステルが夜中に起き出してきたフレッドを誘惑して外に連れ出し、その間にジョンが家の中にワイヤートラップを仕掛けました。
ジョンは更にクルーグ一味の部屋に忍び込み、彼等の拳銃を持ち出しました。

エステルは「わたしSなの」とフレッドを後ろ手で縛り、チ〇コを噛み千切ってしまいました。
フレッドの絶叫を聞いて起き出してきたクルーグに散弾銃を突きつけるジョンでしたが、機転を利かせたクルーグは電気を消し、闇雲に発砲した銃は命中しませんでした。
クルーグは上手いことワイヤートラップも回避してしまい、居間でジョンと殴り合いになります。
こうなるとジョンは分が悪くボコボコにされるのですが、ヤクが切れておかしくなっていたジュニアがクルーグに銃を突きつけました。

ジュニアはクルーグに自殺へと追い込まれたのですが、その隙にジョンはチェーンソーをゲットしました。
ジョンはクルーグを追い詰めて殺害するのですが、そこに今更保安官が飛び込んで来ました。
そして外に飛び出したサディはエステルと殴り合いの末に喉を斬られて死亡しました。

保安官助手はジョンの手からチェーンソーを取り上げ、保安官は頭を抱えました。

エンドロールで終了です。

マリーは戻ってこないので、これで良かったのかどうか…
ジョンの悲し気な表情が物語っている気がしました。
私の中ではただ単に疲れてる説も浮上しています。

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