ゾンビ療法受けただけなのに… ゾンビ・サファリパーク

ゾンビ・サファリパーク

ゾンビ狩に行ったらひどい目に遭う話

制作年 2015年
制作国 イギリス/スペイン
監督 スティーヴ・バーカー
脚本 ポール・ガーステンバーガー
上映時間 90分
出演
ダグレイ・スコット
ジェシカ・デ・ゴウ
マーティン・マッキャン

だいたいのあらすじ

孤島にあるリゾート施設で非常事態が発生したらしく、ブリムストンプロトコルなるものが発動される可能性があるそうです。
10年前、人をゾンビにするウイルスが世界中に蔓延し、20億人が犠牲になりました。
人類は存亡を懸けてゾンビと戦争し勝利したのですが、その際にブリムストンプロトコルを発動し、人類は7年間で文明を復旧させました。
その孤島にあるリゾート施設はゾンビを隔離しており、地球上で唯一ゾンビ狩りが楽しめる場所だったということです。
この問題に対して施設を運営するリゾート社のCEOヴァレリー(クレア・グース)はノーコメントを貫いていました。
そして島にはいよいよ軍が出動し始めました。

事件の10日前、ゾンビの襲撃で父親を失ったメラニー(ジェシカ・デ・ゴウ)は心に傷を負い、今でもセラピーに参加していました。
そんなある日、セラピーでリゾート施設でのハンティング療法が効果的だという話を聞き、恋人のルイス(マーティン・マッキャン)と共に島に向かうことにしました。
当然、費用がそれなりにかかるようで、未だに難民がキャンプで暮らしている状況を思えばメラニー達は恵まれた環境にいるようです。
メラニーとルイスは専用のラウンジでくつろいだ後に他の参加客と共にボートで島に渡りました。

島にはセキュリティシステムで守られた豪華なリゾートホテルがあり、メラニー達はそこに宿泊してツアーを楽しむことになります。
その後、簡単な射撃訓練とヴァレリーによる挨拶がありました。
一方、ツアー客の一人であるセイディ(エレン・リース)はこっそりと管制システムに侵入し、データを盗み出していました。

翌朝、管制システムの保守担当エンジニアとその同僚はシステムの一部のファイルが破損しているのに気付いたのですが、ヴァレリーが日頃口うるさいこともあるので、「明日までに内緒で直そう」と不具合を報告しませんでした。

この施設は要するにゾンビが放し飼いにされているサファリパークのようなもので、メラニー達参加者は二台のジープに分乗して島を巡ります。
メラニー達のジープにはガイドのトム、バカな若者二人組、セイディが乗り込み、助手席にはやたらと寡黙で訳ありそうな男アーチャー(ダグレイ・スコット)が乗りました。
その後、フェンスで区切られた区画内に到着し、そこでゾンビ狩りを行うことになります。
このゾンビは唾液で感染するので噛まれたらアウトで、感染したばかりのゾンビは非常に動きが早いそうです。
弱点は頭部であり、そこを撃てば動かなくなるということでした。

崖の上で銃を受け取ったメラニー達は下で蠢いている夥しい数のゾンビを撃ち始め、ルイスは戦争経験者なので見事なヘッドショットを決めたのですが、メラニーにはゾンビが人間に見え、撃つことができませんでした。
一方、アーチャーは持参したライフルに弾を込め、正確無比にゾンビの頭部を次々に撃ち抜いていました。
なお、アーチャーは昨夜セイディが施設に侵入している所を目撃しており、彼女のことを怪しんでいるようでした。

その後、簡素なテントに案内されたツアー客はトムから今日の宿泊地はここだと聞かされました。
メラニーは先ほどゾンビを撃てなかったので「私には無理かも」と考え始めており、ルイスは「まだチャンスはある」と励ましました。
一方、ヴァレリー達が監視を行っている管制システムには朝から軽微な不具合を連発していました。
調査の結果、昨夜何者かの侵入を受け、ウイルスを配布されたと気づいたのですが、時既に遅しでシステムは暴走してしまいました。
ヴァレリーは直ちにジープに連絡を入れさせたのですが、ガイドはツアー客と共に外に出ており、無線は繋がりませんでした。

各建物内に拘束されていたゾンビの拘束具のロックは解除され、管制棟のゲートは開放されてしまいます。
エンジニアは無責任にも逃げ出してしまうのですが、既に管制棟の周囲ではゾンビが暴れていたので食い殺されてしまいました。
あっという間に管制棟は壊滅し、ヴァレリーは単独で小部屋に逃げ込んで籠城しました。

そんなことは知らないメラニーは夜の見張りをしていたセイディに自分の父がゾンビに殺された身の上話をしていました。
また、セイディはゾンビも人間であり、人権はあると考えているようでした。
そこにゾンビが現れたので、メラニーは皆を起こして知らせたのですが、セイディはゾンビに銃を向けるも撃てず、アーチャーが狙撃で仕留めました。
トムは「なんでゾンビがこんな近くに?」と驚いたのですが、それもその筈でこのテントの周辺はフェンスに覆われており、ゾンビは入って来られないようになっていたのです。
見張りを立てていたのはあくまでも雰囲気を盛り上げるための演出であり、安全は保障されていたはずでした。

異変に気付いた時には遅く、周囲には無数のゾンビが集まっており、メラニー達はエンストしてしまったトラックの上に陣取ってゾンビを始末しました。
司令塔は当然応答せず、ここでバカ二人組の一人アルフィーがゾンビにやられました。
完全に立場逆転しちゃいましたね。
システムはブリムストンプロトコルを発動したので、間もなくこの島は空爆に見舞われることになります。

夜明けと共にアーチャーは港に向けて出発することにし、トムは地図を出して通信棟から地下道を通ると近道だと知らせました。
一行はアーチャーを先頭に港に向けて移動することにしました。
元はと言えばセイディが招いた事態なのですが、まだ彼女の正体ははっきりしません。
その後はお互いにフォローしながら進み、メラニーが襲われたのでセイディはとうとうゾンビを射殺しました。
また、トムが噛まれてしまったのでルイスが射殺したのですが、メラニーは彼の非情な一面を垣間見て戸惑いを隠せませんでした。

ようやく通信棟に到着したので、アーチャーは「お前は何者だ」とセイディを詰問しました。
セイディは「リビング2」というゾンビ保護団体の依頼でこの施設を封鎖に追い込むためにデータのダウンロードを依頼されたのだそうです。
彼女はウイルスの件は知らなかったと話したのですが、少しだけわかってくれたのはメラニーのみで皆は「お前のせいじゃん」とそっぽを向きました。

感想

これは普通です。
ゾンビ狩の出来る島でセキュリティが破綻して大変!という内容です。
その後、この施設の恐るべき秘密も明らかになって来ます。
てっきりコメディ風のものを想定していたのですが、内容は至ってシリアスです。
オチは社会派っぽい感じですが、それほど説教臭い展開が多いわけでもないので気軽に観られました。

これゾンビ映画としてはなかなか面白いと思います。
スリリングな展開もありましたし、強いおっさんも出てきます。
結末付近の展開とかドーン・オブ・ザ・デッドを思い出しました。
感染してすぐは素早い動きを見せるということなのですが、実は劇中だとイマイチ差が分からず、全員早い系ゾンビに見えます。
ゾンビの物量も凄くて、なんであんなに集めたのよって感じでした。

そういえばブリムストンプロトコルって結局なんだったのかよくわかりませんでした。

ゾンビ好きな人には割と楽しめるのではないかと感じました。

ラストまでのあらすじ

一行は通信棟の内部を進み始めたのですが、周囲はゾンビで一杯で、中には元気に走り回っているものもいました。
隙を見て開かれた廊下を少人数で通りぬけている際にゾンビの集団が迫って来たので、殿だったセイディと若者ジャックは分断されてしまい、回り道をしてアーチャー達三名に合流することになってしまいます。
なかなかスリルありますね。
しかしセイディはジャックを庇って噛まれてしまい、データを彼に託して別れを告げ、間もなくゾンビに群れに襲撃されました。

ようやくジャックがゾンビの群れに追われてメラニー達の前に現れたので、急いで彼を迎え入れてフェンスを閉じ、一行は残り4人で地下道へと突入しました。
この時には全員の弾薬が切れ、最早飛び道具はアーチャーのハンドガンのみというかなり厳しい状況でした。
地下道には両面がフェンスになっていてゾンビが沢山いる牧場のような通路や、両壁がオーブントースターの電熱部のようになっている高熱の通路がありましたのでそこを通りぬけて進みます。
ここでジャックが上から落ちてきたゾンビに首を噛み千切られたので、アーチャーが止めを刺しました。

奥のドアを開けて進むと周囲が明るくなり、研究施設のような所に出たのですが、進んだ先はなんと難民キャンプだったのです。
どうやらヴァレリー達は難民を集めてゾンビ化させ、あのオーブンで焼いて老化させていたようです。
メラニーは出発の際に難民キャンプで見かけた少女がゾンビ化して現れたのにショックを受けたのですが、感傷に浸っている暇も無く、周囲からは難民の元気なゾンビが襲い掛かって来ました。
一行は元来た通路を回れ右で戻るしかなかったのですが、オーブン側からもゾンビが迫っており、両側のドアを押さえるのに精一杯でした。

ルイスはあっさりアーチャーとメラニーを見捨て、唯一の脱出経路である先ほど上からゾンビが落ちてきた穴にぶら下がっていたチェーンをよじ登って一人で逃げました。
アーチャーは「俺が押さえるから逃げろ」とメラニーを逃がし、「セイディのデータを頼む!」と叫んでゾンビの群れに突入しました。
道中で警備員からハンドガンをゲットしたメラニーが通路を走ると、そこはリゾートホテルのロビーでした。
周囲には元気な従業員ゾンビがうようよしており、ここでルイスがロビーに飛び込んできてドアを封鎖しました。

「あたしを見捨てやがって!」と怒りのメラニーは既に噛まれていたルイスに銃を向けるのですが、やっぱり撃てず、ルイスに銃を託しました。
ルイスは自分の頭部に銃を当てがったのですが、ゾンビの群れが突入してきてやられます。
メラニーは再びハンドガンをゲットし、どこに続いているかも分からない通路を闇雲に逃げ出します。
彼女が到着したのは司令棟の一室でそこでヴァレリーと合流しました。

ヴァレリーが言うのは非常地下通路で脱出できるのですが、通路の前にゾンビ軍団が居座っているので身動き取れないそうです。
メラニーは「難民ゾンビにしやがって!」とヴァレリーを罵り、ヴァレリーはヴァレリーでメラニーの銃を奪おうとしたので揉み合いになります。
騒ぎを聞いてゾンビが駆け付けたのでヴァレリーは襲われてしまい、メラニーはその隙にゾンビにタックルしつつ出口に向かいます。
メラニーは脇目も振らずに通路を全力疾走しました。
そして建物の外に出たのですが、外には夥しい数のゾンビがおり、メラニーの後を凄い勢いで追いかけてきます。
このシーン凄いですね。

間もなく島には空爆が開始され、走りに走ったメラニーは崖から海目掛けてダイブしました。
メラニーは軍に救助され、何とか生き延びました。

3週間後、メラニーの持ち込んだデータでヴァレリーの悪事は暴かれました。
実は生き延びていたアーチャーはバーのカウンターで彼女のインタビューを聞いていました。
アーチャー凄すぎです。泳いで渡って来たんでしょうか?
ルイスの件で幻滅したメラニーは「リゾート社の悪事もだが、人間が戦争で失った人間性を取り戻す方が大事」と熱弁していました。

一方、海岸にはゾンビの群れが上陸していました。

エンドロールで終了です。

最後は社会派映画っぽい感じになりました。

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