ほんとにあった! 呪いのビデオ10
ほんとにあった! 呪いのビデオの10作目です。
今回のジャケは日本人形です。
制作年 | 2003年 |
制作国 | 日本 |
構成・演出 | 松江哲明 |
ナレーション | 中村義洋 |
上映時間 | 55分 |
収録作品
祖父
家庭用ビデオカメラが発売されて間もない頃の古い映像だそうで、モノクロです。
映像では家の玄関が映し出され、先に出た少年を追って赤ちゃんを抱いた母親が現れるのですが…
なお、このビデオの少年は8日後に死亡したそうです。
画面の左にはっきりと老人の顔が映ってます。
この老人は2年前に亡くなった少年の祖父だそうです。
あまりにも鮮明過ぎて作りにしか見えません。
煙に浮かぶ顔
キャンプの様子を撮影した映像だそうで、花火を楽しむ様子が映っています。
花火を持った投稿者の前方の煙に…
煙が集まって女性の顔のように見えます。
確かに不気味で、顔に見えなくも無いですが、気のせいでは…
続・白い足
以前にスペシャル2で白い足が映ったそうで、その際は人形を焼いて供養したということです。
そして再び投稿者の女池さんから息子・克弥くんの様子がおかしいと映像が寄せられました。
その映像では克弥くんが玩具の携帯電話を使い、まるで誰かと話しているような様子が撮影されていました。
実は克弥くんは2年前に事故に遭っており、その際にあきら君という友人を亡くしたそうです。
スタッフはあきら君の父である渡利山さんから話を聞いたのですが、当時、渡利山さん達は路上で轢き逃げ事故に遭ったということでした。
渡利山さんは克弥くんを突き飛ばすのが精一杯で、あきら君は死亡、渡利山さん自身も下半身不随となり車椅子生活となっていました。
犯人はまだ捕まっておらず、克弥くんはショックで当時の記憶が無いそうです。
映像を見た渡利山さんはこの携帯の玩具はあきらの物だと言い、克弥くんはもしかするとあきらと話しているのかもしれないと話しました。
そしてスタッフは克弥くんにあきら君のことを尋ねたのですが、やはり知らないと答えるばかりでした。
これは単なる取材でした。
下水道
磐田さん母子は道路の排水口に指輪を落としてしまったので、便利屋を呼んで付近の川に繋がる下水道の中を撮影してもらったそうです。
その際に不気味な物が映ったらしいのですが、その下水では他とは異なる異様な臭気がしていたということです。
映像では画面の手前に…
グロいです。歯茎ごと前歯が一瞬映ってます。
入れ歯を加工したもののように見えます。
叔父の呪い
合田さんという大阪在住の人から直接映像を見に来て欲しいという依頼があったので、スタッフは大阪で待ち合わせをしました。
この時点でおかしいです。投稿者が交通費と稼働費を出したとでも…
そのビデオは合田さんが8年前に友人と集まった際の様子を撮影したものだそうですが、そこに自殺した叔父の顔が映っており、ビデオに映っていた人物は次々に死亡しているそうです。
スタッフは合田さんと共に叔父のことをよく知っているはずの彼の父親の家を訪ねたのですが、何日も不在の様子で留守でした。
なぜ合田さん本人が行かないのでしょうか?
当時ビデオを撮影したという合田さんの友人であった山下さんにビデオを見てもらい、なぜか合田さんの父の会社に一緒に行くことになります。
しかし父の会社は既に無くなっており駐車場になっていました。
その半月後に合田さんは父の正男さんと再会することになったそうでスタッフは再び大阪の駅に向かいました。
そして正男さんは兄である叔父の話をしてくれたのですが、不治の病で自殺したので呪いとは関係ないと合田さんの言うことを一蹴します。
合田さんはお墓参りに行きたいと言い出し、正男さんも同意したので数日後に山下さんも同行して墓参りに行き、帰りに合田さんは埠頭からテープを投げました。
問題の映像では合田さんが映っているノイズの合間に…
大きな男性の顔が映ってます。
スローでようやく確認できるような内容で、こんなに引っ張らなくても…
落下する霊
とある学校の校庭で撮影された消防団員の訓練の様子だそうです。
付近の建物では10年前に大学の研究生が飛び降り自殺をしていたということです。
映像では消防団員が集まって整列している背後に自殺があったという建物が映っているのですが…
やや不気味です。小さいですが、屋上から飛び降りるような人影のようなものが映っています。
アップにすると白衣っぽいものを着ているようにも見えます。
海水浴
ある家族が15年前に海水浴に行った様子を撮影したものだそうです。
この映像に映っている子供は投稿者自身であり、この時に海で溺れた記憶があるということです。
映像では波打ち際で母親に近づいて行く子供の横に…
不気味です。子供の横に下半身だけの影が近づいてます。
これは影なので、少年の横には下半身だけの何かがいないとおかしいことになります。
やや動きが不自然なのが残念ポイントです。
声に取り憑かれた男
東北地方在住の北山さんからパッケージにびっしりと怪異を書き込んだ変なテープが送られてきたので、スタッフは早速取材に行きました。
キャンプ中の映像に不気味な声が収録されているそうで、付近には他に人は居なかったということです。
スタッフが確認に行ったのですが、風が強いだけで異変はありませんでした。
その後も北山さんはこの声の取材を行っているそうで、そのテープも送られてきたのですが、そこにも…
一本目の映像にはテントを張っている際と夕暮れの湖畔から声が聞こえていました。
声系です。「許さん…」という男の声と「オマエも…」という女性の声が入ってます。
許さんははっきりわかりますが、オマエもは微妙です。
そして二回目の取材テープでは北山さんは雪の中を足音が聞こえたと言い張っているのですが、スタッフにも私にも何も聞こえませんでした。
感想
これは普通です。
今回は落下する霊と海水浴が良かった気がします。
取材系はなんだかなあという感じですが、「声に声に取り憑かれた男」は面白いです。
タイトルが物語っているのですが、北山さんは原因究明したい余りにおかしくなってしまったのでしょうか?
そんな風に思わせる辺りが面白いなあと思いました。