壮絶な格闘技戦 シャドウ SHADOW

シャドウ SHADOW

ヤバい囚人にひどい目に遭う話

制作年 2006年
制作国 アメリカ
監督 デレク・ワン
脚本 リチャード・シーゲル/マイケル・ジンゴールド
原作 リチャード・シーゲル
上映時間 90分
出演
トニー・トッド
カーラ・グリーン
エレン・ブラウン

だいたいのあらすじ

エリスダム刑務所にはシャドウ(トニー・トッド)と呼ばれるヤバい死刑囚が居り、彼は自分の身体に謎の紋章を彫ったり、歯を削って尖らせたりしていました。
22件の殺人を犯して被害者の血を飲んでいたシャドウに刑が執行されたのですが、不思議なことに刑務所内のいたる所で血が流れ、同時に監房のロックが解除されました。
囚人が暴動を起こして一部の看守はリンチされて殺害され、署長はショットガンで武装した看守に囚人を鎮圧させたので死体の山ができました。
そして死体は中庭に埋められ、その中にはシャドウの頭蓋骨もありました。

20年後、エリスダム刑務所はグレン女子更生施設として再建され、収容された女性は建物の修繕を行っていました。
ある日、この施設に新たに入所したソリテア(カーラ・グリーン)は早速男性医師スワン(マイケル・クインラン)にビタミン剤を打たれた挙句にセクハラされたのでぶっ飛ばしていました。
ここは刑務所ではないということですが、当然内装は刑務所のままでソリテアが収容された監房はエミリー(キャット・ミラー)という妊婦と相部屋でした。
一匹狼のソリテアは早速ガチムチの筋肉女モンド(タチアナ・バトラー)に目を付けられて絡まれますが無視し、モンドに奴隷のように使われているクリスタル(エレン・ブラウン)から「モンドに盾突くなんて凄い」と一目置かれます。
シャワーシーンでオッパイ一杯出ます。

ソリテアはモンドの虐めに我慢がならず、とうとうモンド一味と3対1のバトルになったのですが、彼女はモンド達を圧倒しましました。
しかし騒ぎを聞いて駆け付けた残虐な看守エルサ(アンドレア・ランギ)に全員懲罰房送りになりました。
どうやらソリテアが入れられた真っ暗な懲罰房はシャドウの居た房だったらしく、床に刻まされた謎の紋章に彼女が手を置くと、不気味に紋章が光ってシャドウの犯した儀式殺人の様子を追体験させられます。
それによるとシャドウは妊婦を監禁していたのですが、その妊婦はまんまと逃げだしたようでした。

懲罰房では当然食事抜きのようで、多めに食事を支給されているエミリーはこっそりとソリテアに差し入れをし、威張っているモンドをしばいたことを賞賛していました。
それはそうとしてスワンは薬を入所者に出す代わりにセックスを強要するという悪徳行為を行っていました。
また、実はビアンだったエルサは「私の言うこと聞けばモンドから守ってやるよ」とクリスタルに持ち掛け、ワーデン所長(ニーナ・ホドロク)に見つかって「職権乱用やめろ」と咎められていました。
もう嫌になったクリスタルはその場で脱走を図ったのですが、地面に足がハマり、そのまま呑まれて死亡しました。

その後、ワーデンが迎えに来たのでソリテアは変な幻覚を見たと話し、薬を盛っただろうと詰め寄ったのですが、取り合って貰えませんでした。
そしてモンド一味と乱闘になり、今度こそ決着が着きそうだったのですが、エルサの乱入とワーデンのスタンガンによってソリテアは気絶させられます。
モンド達は懲罰房に戻され、ソリテアはワーデンの指導の下、浴槽で横になるという入浴療法を受けさせられたのですが、目を閉じているととうとうシャドウの顔と吹き飛んで死ぬ場面を見てしまいました。
一方、モンドはスワンにソリテアが打たれていた薬を「強壮剤」と称して投与されていたのですが、両目から血を流して血を吐き、直ぐに死亡してしまいました。

しかしモンドはゾンビとして復活し、スワンに襲い掛かって止めに入った看守の警棒を口に突き刺して殺害しました。
スワンが鈍器で殴りつけるとようやくモンドは倒れ、そこにワーデン達が駆け付けてスワンとエルサに看守とモンドの死体を処理する事、施設が閉鎖になるので秘密裏に処理することを命じました。
ソリテアはエミリーに心を許すようになっており、幼い頃亡くなった母と彼女の姿を重ねるようになっていました。
その夜、ソリテアがシャドーに導かれるような悪夢を見て目覚めると、エミリーが破水して苦しみだしました。
そこで看守を呼んだのですが、誰も反応しなかったので、なんとソリテアは頑丈な鉄のドアを蹴破ってエミリーを連れ出しました。

ソリテアは助けを呼びに走り、エイミーは中庭で出産したのですが、その際の出血がシャドーの頭蓋骨に流れ地面からシャドーの物らしき手が生えてきてへその緒を掴みます。
エイミーは必死に赤ちゃんを守ってそのまま意識を失いました。
その後、エイミーは無事だったのですが、ソリテアはワーデンの手に負えないと判断されて刑務所に移送となります。
そこでソリテアは再び懲罰房の床の紋章に手を当て、自分が見ている男の正体を探ることにします。
そしてシャドウに監禁されていたのはソリテアの母であり、「子供を渡せ」というシャドウの要求に応じず、殺害されていたことが判明しました。

エミリーの赤ちゃんはスワンの手により、ソリテアと同じ注射を打たれていました。
入所者のメース(アン・カーティス)はエミリーから赤ちゃんを取り返してくれと懇願されたのでスワンに薬と引き換えに性行為を強要される際にエーテルを嗅がせて眠らせ、赤ちゃんを奪還しようとします。
ところが赤ちゃんはなぜか狂暴化しており、メースの喉笛を噛み千切って殺害して消えました。
スワンが息を吹き返すとメースは血の海に沈んでいました。
どうもこの注射に秘密がありそうです。

ソリテアはママの追体験をしただけではなく、何かを感じ取ったようで、所長を呼べと懲罰房で大騒ぎしたのでワーデン達が駆け付けました。
彼女は房から出されると「悪魔が来る」と騒いだのですが、スワンに鎮静剤を打たれて倒れてしまいました。
一方、中庭では汚いゾンビが地面から出てきて入所者を襲い、バラバラだったシャドウを組み立てて血を与えていました。
そして入所者の血を与えられたシャドーの心臓は動き出し、とうとう復活してしまいました。

感想

これは普通です。
蘇った連続殺人鬼が更生施設に入所していた女性と戦うという内容です。
色んな要素が入っている欲張りセットのような映画で、なかなか面白いです。
荒唐無稽な話ですけど、大筋はきちんとしていてお話も割と面白いです。
ソリテアの入所理由は正当防衛で相手を殺害してしまったということのようです。

女囚ものということでHなのを期待される方も沢山いると思われますが、大丈夫です!前半はそういう展開あります。
因縁の女囚バトルシーンや悪い看守シーンもあるよ!

そして中ごろになるとなぜかゾンビ映画になります。
このゾンビが丁寧に作りこんであって、ナイト・オブ・ザ・リビングデッドに出てきた墓場のゾンビのおっさんやサンゲリアに出て来たメタボゾンビのおっさんっぽいのもいます。
汚いのやらフレッシュなのやら色々いて、戦闘シーンでは叩かれると埃っぽいのが上がる点も芸が細かいです。

そして後半に入ると少年漫画のバトル張りのシーンが展開されるのですが、これも意外とカッコいいです。
ワイヤーアクションなんかも多用していてカンフーアクション映画みたいな面白さ。
シャドウとソリテアの動きもキレがあって素敵です。

シャドウは歯を尖らせたドレッドヘアの大男なのですが、どうやら永遠の命を得ようとしていた模様です。
よくわからない部分もありますが、連続殺人の目的もそっちだったようです。

B級映画の面白さを詰め込んだような作品なので、なかなか楽しめると思いました。

ラストまでのあらすじ

息を吹き返したソリテアが拘束衣を引き千切って注射の正体をスワンを問い詰めると、彼はシャドウの血を保管して投与していたことを自白しました。
それを聞いたソリテアはスワンをぶっ飛ばし、エミリーを連れてここから逃げ出そうとします。
その頃、中庭ではシャドウが自分の血を地面に撒き、次々にゾンビが地中からゾンビを出現させていました。
ロメロゾンビやフルチゾンビ等色々いますね。
最近死亡した入所者も漏れなくゾンビになって看守達に襲い掛かりました。

ソリテア達はワーデンとエルサと合流し、何とかここから逃げ出さねばと策を練っていました。
一方、スワンは復活したシャドウと出会い、仲間にしてくれと擦り寄っていたのですが、ひねり殺されました。
所内では取り残された看守や入所者がゾンビと死闘を繰り広げ、シャドウはソリテアの存在を感じ取っていました。
ソリテアは監房に飛び込んでゾンビの群れと格闘し、入所者を救出し始めます。
ソリテア動きにキレがあってカッコいいです。パンチでゾンビが吹き飛んでます。
入所者の一人レイジ(ルビー・ラロッカ)は閉じ込められた仲間を助けようとしていた際にゾンビに襲われ、内臓がはみ出たのですが、ゾンビを倒して仲間を外に出しました。

ソリテアはレイジを引き摺ってワーデン達と合流したのですが、レイジは間もなく息を引き取りました。
ひとまず鉄柵で閉じられた場所に避難したものの、このままではいずれゾンビに侵入されるのでワーデンは通路にげるべきだと主張し、中庭に出て外に出るべきだと主張するソリテア達と対立します。
そこでエルサが脱出用の地下道があるはずだと主張し、エルサとソリテアで偵察に行く方向で話がまとまります。

しかし地下には既にゾンビが溢れており、エルサはクリスタルに舌を噛み千切られて死亡し、ソリテアはキックでゾンビを上に飛ばし、串刺しにして倒しました。
この映画面白いシーン結構あります。
そしてソリテアはモンドと遭遇し、格闘戦の末に首を引き千切って倒しました。
一方、入所者の一人は待ってられるかと単独で脱出しようとしていたのですが、シャドウに遭遇して脳天に鉄パイプを突き刺され、噴き出る血を啜られてしまうのでした。
その頃、エミリーは赤ちゃんの声に誘われて廊下を彷徨い始め、とうとう赤ちゃんを発見して母乳を与えていたのですが、乳首ごと噛み千切られて母乳と血の海の中に沈んで息絶えていました。

ソリテアはとうとうシャドウと対峙して連続技を見舞ったのですが全く通じず、力の差は歴然としているようで吹っ飛ばされてしまいます。
そして二人はドラゴンボールばりの超時空バトルを展開したのですが、何しろ相手はパンチで柱をへし折るような男なのでソリテアの技は全く通じませんでした。
このままでは分が悪いとソリテアは時間を稼ぎ、監房に駆け戻ると母の形見の写真立てからナイフを取り出していました。
その間、シャドウは一人逃げ延びようとしていたワーデンを襲って殺害していまいました。

ソリテアはソックスか何かで作成した即席のヌンチャクでゾンビ達を粉砕して周り、決戦のバトルフィールドのような中央広間で再びシャドウと対峙しました。
また、シャドウはソリテアの実の父であり、シャドウが母・ルイーズを監禁して産ませようとしていた娘がソリテアことカサンドラだったのです。
シャドウは永遠の命を得るためにルイーズとカサンドラを生贄として利用しようとしていたのでした。
再びDBばりの超絶バトルが展開され、連続高速回し蹴りを放つソリテアに対してシャドウは掌底で床のコンクリートを割るという安定の怪力で対応し、ソリテアは彼のキックで吹き飛ばされます。
やがて母のナイフが光を帯び、それをシャドウの掌に刻まれた紋章に突き刺すと、シャドウは爆発四散して消えました。

一人生き残ったソリテアは施設を出ていき、朝日を浴びました。

エンドロールで終了です。

壮大な親子喧嘩だったみたいです。
意外と面白かったかも。
エンドロールの後に倒されてない赤ちゃんが咆哮してました。

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