謎の種族の話 テール しっぽのある美女

テール しっぽのある美女

若い美女発見したらひどい目に遭う話

制作年 2012年
制作国 ノルウェー
監督 アレクサンデル・ノダース
脚本 アレクサンデル・ノダース
上映時間 75分
出演
アーレン・ネルヴォル
シリー・ライナモ
ヨン・シグヴェ・スカルド

だいたいのあらすじ

何やらカウンセリングのテープのような物が流れるのですが、そこには獣のような叫び声を上げる女性の声が録音されていました。

殺人事件等の現場の清掃業を営むエルヴィス(アーレン・ネルヴォル)でしたが、まだ不慣れなのかゲーゲー吐きながら先輩のレオ(ヨン・シグヴェ・スカルド)のサポートをしていました。
レオは心が広いのかイマイチ仕事のできないエルヴィスに対して怒りもせずに面倒を見ています。
ある日、フィップリング谷という場所で清掃作業をしていたエルヴィスは床下の隠し階段から続く隠し部屋を発見します。
「他の部隊に任せるべき」というレオの意見を聞かず、エルヴィスは内部に踏み込んだので仕方なくレオも後を追ったのですが、内部には謎の辞典や1990年代が賞味期限の古い缶詰の山、壁一面には謎の人体図、簡素な机に記録用のカセットテープとまるで誰かが隠れて何かを研究していたようでした。

その後、レオが電話するために「何も触るなよ」と念押しして出て行ったのですが、エルヴィスは部屋を調べまくります。
彼は冒頭のカセットテープを勝手に聴き始めたのですが、直後に部屋の隅に置いてあり、白い乳液が張ってある比較的綺麗な浴槽の中からチューブを咥えた全裸女性(シリー・ライナモ)が「プハー」と現れたのでひとまず乳液から引き上げました。
戻って来たレオに「女性を助けるべき。医者に行くべき」と主張するエルヴィスに対し、レオは「応援が来るまで何も触るな」と頑なでしたが、せめて服だけでも着せてやろうという意見には賛同して服を捜しに行きました。
女性は横になって震えていたのですが、突如としてエルヴィスの背後を取って羽交い絞めにし、ガチで殺しにかかります。

服を手に戻って来たレオは冷静で女性を落ち着かせようと「俺はレオでそれはエルヴィス。手を緩めないと彼は死んじゃうよ」と穏やかに話しかけつつ彼女に服を投げます。
女性はひどく怯えた様子で一言も言葉を発しないのですが、服を受け取ってエルヴィスを解放しました。
服を着た彼女は飢えているのかエルヴィス達を睨みつけながら室内をうろつき、賞味期限切れの缶詰を獣のような様子で食べ始めたのでレオは何か与えようと車からパン等を取ってくることにしました。
エルヴィスはテープがこの女性に関連しているものではないかと判断し、ラベルに書かれている「ターレ」が彼女の名ではないかと思って呼び掛けてみると、女性はピクリと反応しました。

そしてエルヴィスがテープを再生するとターレはレコーダーにすり寄り、まるで声の主がそこにいるかのように揺すり始めました。
この家には老人が一人暮らししており、最近バラバラ死体となって発見されたのでエルヴィス達の出番となったのですが、どうやらターレは老人と二人で暮らしていたようで、老人は彼女を観察しながら記録を取っていたようです。
一方、車に戻ったレオの周辺では緑色っぽい細長い手足を持った細身の人型のものが様子を伺うように素早く見え隠れしていましたが、レオは何かの気配を感じたもののそれには気付いていませんでした。

テープの続きを聞いていたエルヴィスは老人が何かから守るためにターレを連れてきたこと、ここでは9年近く一緒に暮らしていたこと、ターレは人間ではなさそうなこと等を知りました。
また、ターレは赤ちゃんの時に老人達に発見されたそうで、代謝機能に問題があるので入浴が非常に大事だそうです。
エルヴィスがそんなことを熱心に聞いている間に、ターレは姿を隠してしまいました。
捜してみると彼女はベッドの下に潜り込んでハミングしていたので、実は娘の居るエルヴィスは自分もベッドの横に寝そべり、「いい歌だね。娘に教えたいから教えて」と話しかけるのでした。

ターレはやはり言葉が通じないようですが、ビジョンを伝える能力を持っているようで、彼女がエルヴィスの顔に手を当てると彼女の記憶らしき映像がエルヴィスの脳内に流れ込んできました。
それによるとターレはあの緑色の妖怪の仲間のようで、仲間は彼女のことを捜しているようなのですが、他にも彼女を狙っている第三者がおり、老人は彼女を守っていたようです。
ターレはターレで仲間に合流したい気持ちがあるようなのですが、合流すれば第三者に捕まる可能性があるようです。
老人は元軍人のようなので、もしかしたらこの第三者は軍かも

その後、再び老人のテープを聞いたエルヴィスは冷蔵庫にターレの物らしき尻尾が保管されていると知り、戻って来たレオと中を確認してまたまたゲーゲーと吐いてしまいます。
どうもその尻尾には仲間を呼び寄せる力があるらしく、老人は彼女の尻尾を切断することでその力を抑止できると考えたようです。
しかしエルヴィス達はそれがターレの尻尾だとはまだ認識できていないようでした。
その後、ターレは少し警戒心が解けたのかレオの持ってきたパンをガツガツと食べていました。
なお、その間もターレの仲間である妖怪は小屋の様子を外から伺っていました。

その後、レオとエルヴィスは身の上話を始め、エルヴィスは内緒にしていた娘の件を教え、レオは自分は肺ガンであると告白しました。
この少し前にむせているレオにターレが触れるシーンがあったのですが、彼女は何かを感じ取っていたようでした。
やがてターレは外にいる仲間の気配を感じ取ったようなのですが、なぜか怯えており、外で物音がし始めたのでエルヴィス達にも緊張が走りました。

感想

これはイマイチです。
特殊清掃してたら謎の女性を発見して大変!という内容です。
ジャケには「なんちゃらスリラー」書いてますが、そんな内容ではなくおとぎ話のようなファンタジーです。
一応ホラーっぽい描写はあるにはあるのですが、あまり期待はできないです。
時間が短いので割と楽しめた気がしますが、もう少し長かったらグダグダだった気がします。
まあそうは言ってもそんなにテンポは悪くない気がします。

もっと言うとジャケの尻尾生えてる女性は実際には尻尾生えてないという。
過去には生えてて動かしてるシーンがちょっとだけありました。
あと、ジャケだと少女っぽいのですが、完全に成人女性です。
ヌードシーンはありますけど女優さんが野獣系の演技してる所為かエロくないので安心です。

そういう訳なので、お話は私にはイマイチに感じたのですが、おとぎ話として観ると割とドラマ面で楽しめます。
登場人物が割といい感じで、特にレオは凄く優しいです。
エルヴィスはほとんど仕事できてないので私ならキレそうですが、レオはどんな時でも優しいです。
なんだかんだでエルヴィスも親切な人ではあるので、この主役の男性二名には共感しやすいと思います。

映像もなかなか綺麗でよかった気がします。
妖怪のCGはがっかり系で殆どが室内シーンですが、湖とか景色が結構よかったです。
あと音楽がグリーグぽっくていい感じでした。

ターレの仲間のハルドラ?はヒョロヒョロ女性のような感じで見た目もキモいです。
この人?達は女性しかいないのか全員がちっぱいついてました。

全体的にはイマイチな気がしましたが心温まる面もあって不思議な作品です。
題材のせいなのか印象も強かった気がしました。

ラストまでのあらすじ

やがてドアが激しくガチャガチャされたので、ドア口に立っていたレオは衝撃で飛ばされてしまいました。
エルヴィス達は頑なにドアを開けるのを拒んでいたのですが、やがて鍵穴からガスのような物を流し込まれてしまい、レオと共に倒れてしまいました。
そして意識を失う前にターレの足に触れたエルヴィスは彼女が長年どこかで実権材料として監禁されていた事実を知ります。
元々は老人も彼等の仲間であり、ターレに情が移ったのか罪悪感を感じたようで、まだ少女だった彼女と共に逃亡生活に入ったようです。
しかしそれはターレを想っている反面、老人は娘のように彼女のことを独占したい気持ちもあったようです。
そこで本来のターレの仲間からは彼女を遠ざけ、第三者の追手を撒くためにこの山の地下室に移り住んだということのようでした。
ここでようやく妖怪の姿が明らかになったのですが、落ち武者みたいなボサボサの髪した女性で、手足が異常に細いです。

やはりターレを追っていたのは軍の人間だったようで、エルヴィスは薄れゆく意識の中で防護服姿の軍人の姿を見ました。
更にターレの追憶は続き、老人はやはりターレを監禁したのは良くないことだと考えていたのですが、自身の独占欲に勝てず、ターレも外では生きられないだろうと考えることで誤魔化していたようです。
しかし彼女が段々と大人になるにつれて老人の罪悪感は増したようでした。
なお、ターレには枯れている花等を回復させる不思議な力があるようです。

そして気が付くとエルヴィス達は外に連れ出され、顔に袋を被せられて椅子に拘束されていました。
軍人はエルヴィス達を殺すつもりはないようで、ガスも気を失うだけで無害だったらしく、気付けにウイスキーをエルヴィスにウイスキーを飲ませました。
その代わり軍人は飲み物に洗脳薬を混ぜ、「これを飲まされる前にターレの居所を吐け」と迫ります。
連中はターレの放つ熱エネルギーを検知してここに辿り着いたのですが、そのエネルギーの源は尻尾であり、ターレ本体は浴槽に潜んでいたのでした。

尚、ターレは太古の昔に人間から派生して森で生活するようになった種族だそうで、見た目より残虐な性格だということです。
浴槽から出たターレは地下室を捜索していた兵士達の首の骨を折ったり、蹄鉄を刺したりして殺害し、終いにはガス漏れを起こさせて部屋ごと爆破してまとめて始末していました。
一方、軍人はエルヴィス達が何も言わないのに業を煮やし、レオを射殺しようとしていたのですが、地下室の爆発を目撃して動きを止めます。
そして軍人の前にはターレの仲間が集団で現れ、爪でパンチしたりして軍人を殺害していました。
ターレの仲間は縛られているエルヴィス達は無害と判断したのか、そのまま引き揚げました。

袋のせいで状況が把握できないエルヴィスは「まさかレオが殺されたのでは?」と怯えて呼びかけていたのですが、実はレオはずっと気を失っていただけでした。
やがてターレがレオに近づき、癒しの力を使ってガンを治し、そのまま失踪しました。
後に無事に生還したエルヴィス達は「あれは森の精霊であるハルドラ」だったのではないかと証言しました。
一時期お昼にやってたドラマですね。わかります。

後日、医師の診断を受けたレオは医師から「ガンが消えた」と告げられて驚いていました。
彼はエルヴィスがお金に困っていて娘にも会えないと聞いていたので「明日、母の手伝いをしてくれ」と依頼し、礼金を渡しました。
レオは更にエルヴィスの娘と妻を連れてきており、エルヴィスはこれで娘と再会できました。

ターレは森の中で孤独に暮らしていたのですが、間もなく仲間が現れ、無事に合流していました。

最後の老人の独白によると、この映画は仲間的なものもテーマだったようです。
老人は自分の行動を反省していたのですが、彼の愛情はターレには伝わったようです。
ターレは残虐なだけではなかったようで、これには老人も予想外だったと思います。
そうやって振り返ってみるとエルヴィス達が現れてからのターレの行動も老人には完全に予測はできなかったと思います。

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