アフリクテッド
旅先でHしたらひどい目に遭う話
制作年 | 2013年 |
制作国 | カナダ/アメリカ |
監督 | デレク・リー/クリフ・プラウス |
脚本 | デレク・リー/クリフ・プラウス |
上映時間 | 86分 |
出演 |
デレク・リー |
クリフ・プラウス |
バイヤ・レハズ |
だいたいのあらすじ
IT企業に勤めるデレク(デレク・リー)は幼馴染のクリフ(クリフ・プラウス)と世界旅行に行き、その様子をクリフが撮影してブログにアップすることになりました。
デレクは能動性脈奇形を患っており、脳の血管が破裂する危険性があったので兄のジェイソンや母は反対していたのですが、なんとしても行くと旅行を強行することにします。
間もなく出発した二人が最初に向かったのはスペインのバルセロナでした。
翌日、コロンブス像の前で撮影を開始したのですが、デレクがここを選んだのは友人のエド(エド・バン・ブレーメン)とザック(ザック・グレー)がバンドのヨーロッパツアー中だったからでした。
デレクはエド達と一緒に呑んだり、パラシュート体験等をして楽しみ、7日目にエド達のツアーに着いて行きパリに移動しました。
エド達はバーで演奏することになっていたので、デレクはそのバーで黒髪の女性オードリー(バヤ・レハズ)をナンパしてお持ち帰りしました。
そして演奏が終わったエド達はホテルの部屋に突撃するというドッキリを仕掛けることにしました。
ホテルの部屋に飛び込むとデレクは顔と腕から血を流して倒れていたので、クリフ達はビックリ仰天します。
デレクは直ぐ元気に起き上がったのですが、部屋に入って殴られたことしか覚えておらず、オードリーは服を残して消えていました。
「見た目ほどひどくない」とデレクは病院には行かず、旅も続行することになりました。
翌日の夜にエド達と別れ、デレクとクリフはイタリアへ向けて移動します。
イタリアのホテルに到着するなり、デレクは寝てしまい、ダラダラしていたので10日目にクリフは強引にデレクを外に連れ出します。
デレクは元気そうで大盛のスパゲッティを注文したのですが、食べるなり盛大に吐いてしまい、店から逃亡しました。
ホテルに戻ったクリフはデレクに病院に行くように勧めたのですが、デレクは「異変が見つかったら入院させられるし、俺は元気」的に強情を張ります。
11日目には有名なカラフルな建物が有名なリグーリア海岸のヴァルナッツァへ行き、ワインセラーの突撃見学を行いました。
この映画は旅行映画としても楽しめますね。ここのワインは美味しいらしいです。飲んだことないですけど。
デレクは海岸の小高い丘にあるブドウ畑を案内して貰っていたのですが、日光に当たっていたせいか、顔が真っ赤になり全身に火傷のような物が広がって来たので案内してくれたバルナロさんもビックリで、小屋に入るように呼び掛けます。
そして小屋に避難したデレクは全身が熱いとバケツをクリフに要求し、顔を突っ込んで冷やしていました。
ホテルに戻ったクリフは「旅を諦めて帰国すべきだと思う」とビデオに録画していました。
実はデレクはこの所、何も食べずにいたのでそれも含めてクリフは心配していたのです。
そのビデオを撮影している際にデレクが入って来たので、クリフは「帰国しよう。お前は病気だ」とデレクを説得します。
イラついたデレクは岩でできたホテルの柱をパンチで割ってしまい、自分でもびっくりしていました。
更に岩の破片をクリフが渡すとそれを手で二つに引き裂いてしまいます。
デレクは「何なんだこれ?怒りをコントロールせねば」と戸惑うのですが、クリフは「凄い」と面白がり、デレクを外に連れ出して海岸にあったデカい岩をチョップで割らせます。
更に車を持ち上げさせるとデレクはあっさりと前部を浮き上がらせたので、警報が作動してしまったので二人はバックレます。
クリフは「凄い絵撮れた!お前超人じゃん」と大喜びし、デレクも「悪者でも倒すか」と応じますが、デレクにもどういう原理かさっぱりわからないそうです。
12日目の夜、クリフはデレクに試しにバイクと並走させたのですが、彼はなんと時速60㎞のバイクを追い抜いてしまいました。
こんなに全力疾走させて脳の血管大丈夫でしょうか?クリフ面白がり過ぎで心配です。
その直後にデレクは目の痛みを訴え、コンタクトを外そうとして眼球を取り出していたのですが、眼窩からは新しい眼球が発生しており、間もなく両目とも入れ替わりました。
流石に面白がっていたクリフもこれはヤバいと考え、ジェイソンもスカイプで「はよデレク医者に連れてけ」と要求するので「病院行こう」とデレクに説得を再開します。
しかしデレクは断固拒否し、元気なとこみせてやる!とクリフを外に連れ出し、一跳びで2階のベランダに飛び上がりました。
更にデレクは4階位の高さまで壁をよじ登り、そこから下の路上まで飛び降りて見せました。
直後にデレクは倒れ、素直に「病院に行く」と言い出したのでクリフはデレクと病院に向かいました。
ところが病院の前の道路でクリフは車に撥ねられそうになり、車からは血の気の多い現地人のおっさんが「あぶねーだろ」的にイタリア語で何か怒鳴りながら飛び出して来ました。
おっさん達はクリフに殴りかかって来たのでデレクがおっさん二人組を文字通りぶっ飛ばしました。
どうやらおっさん達は生きているようでクリフは一安心したのですが、病院どころではなくなり、二人は逃走しました。
クリフはその際の様子を漏れなく撮影していたのですが、ブログを見ていたリスナーからは「デレクが手の血を舐めてる」という指摘がありました。
そして映像をチェックしていると確かにデレクは手に着いた血を舐めていました。
クリフは「相棒は吸血鬼になったのでは?」と考えて問い詰めるとデレクは素直に「血が欲しい」と認めました。
しかし所謂伝説の吸血鬼とは勝手が違うようで、二人は戸惑いつつも原因はオードリーだろうと憶測したりします。
14日目の夜、クリフはブログをオフラインにして撮影のみにし、精肉店で手に入れた牛の血をデレクに与えたのですが、やっぱり吐いてしまいました。
新鮮な血液でないとダメなのだろうということになり、野良犬を捜したのですが発見できず、デレクは豚小屋に忍び込んで豚を殺して吸血します。
しかしやっぱり吐いてしまい、色々試した結果、人間の血でないとダメなのだと判明しました。
デレクはとうとう病院で血液を貰おうと画策し警備員にIDを見せて交渉したのですが、決裂したらしく病院のドアをぶち破って通りに飛び出して来ました。
イラっときたデレクは突然サイレンを鳴らしている救急車の前に飛び出し、運転手を投げ飛ばしてクリフを「早く乗れ」と同乗させます。
クリフは「お前どうするつもり」とパニックで、デレクは荷台の救急患者の措置をしている救急隊員に「血を寄越せ」とか言い出し、終いには襲い掛かろうとしてギリギリで自制します。
デレクはクリフを連れて救急車を飛び出し、「危なく彼女を殺す所だった」と告白しました。
ひとまずこのままでは逮捕されるので二人は逃げ出したのですが、自分をコントロールできなくなってきたデレクはクリフに「ヤバくなったら俺を見捨てて逃げてくれ」と約束させるのでした。
その後、デレクは白目を剥いて泡を噴いて倒れ、全身の血管をビキビキと浮き上がらせて昏睡状態に陥りました。
17日目の夜、デレクはベッドから這いだし、「俺に近寄るな」とクリフを威嚇します。
クリフは自分の腕を傷つけて血液を与えようとしたのですが、デレクの姿は消えていました。
付近を捜索してデレクを発見したものの完全に人外となっていたデレクはクリフに襲い掛かって吸血してしまいました。
自分を取り戻したデレクは散弾銃を口に咥えて自殺したのですが、間もなく復活してしまいました。
21日目の夜、デレクはカメラの前で「パリに行き、オードリーを捜し、原因を究明する」と宣言しました。
22日目の昼にデレクは外に出てみたのですが、やはり身体が焼けてしまうようで無理でした。
そこに国際警察の捜査官達が訪ねてきてデレクを連行しようとしたので、デレクは捜査官を投げ飛ばして昼の町を逃走します。
デレクは他の捜査官の追跡を受けるのですが、捜査官の一人が暴行されたているので遠慮なくバンバン撃たれます。
弾を浴び、日光で身体を焼かれながらデレクは何とか逃げ、海沿いの洞窟に潜みました。
感想
これはなかなか面白いです。POVです。
旅行先で女性をお持ち帰りした友人が超人化して大変!という内容で、吸血鬼になったんだろうなということは割と早めに分かってしまいます。
デレクが超人化していく過程の映像がなかなか面白くて、比較的善人である彼が戸惑う様子も面白いです。
クリフも面白がってはいたもののデレクに献身的で一緒に何とかしようと奮闘している様子もよかったです。
お話は警察の動きが鈍かったり、ひたすらヤバい映像をネットにアップしてたりとツッコみ所が多いです。
クリフのブログ大炎上する気がして取材とか来そうです。
展開が多少ダラダラした感じでしたが、テンポは悪くなかったような。
そんな超人映像ばかりでも無く適度に綺麗な景色入れたり、警官の襲撃シーンが入ってたりするのも面白いです。
路地裏を逃走するシーンでイタリア観光してる気分になれたのもこの映画くらいだと思います。
機材がいいのかなんなのかよくわかりませんが、そんなにグルグルブレブレでもなく、アクションも意外と良く撮れてます。
RECもなかなかアクション派手でしたが、こちらの方が鮮明な印象です。
登場キャラも憎めなくていい感じで、映像も面白かったです。
ラストまでのあらすじ
22日目の夜にパリに到着したデレクは地下に潜伏することにしました。
その後、カメラをチェックした彼はオードリーの残した携帯がホテルにあることに気付きました。
25日の夜、ホテルのフロントに行き、忘れ物から無事にオードリーの携帯を回収したデレクでしたが、そこにジェイソンが警察を連れて現れました。
デレクはクリフの意志を継いで動画をUPし続けていたので、そこから足が着いたようです。
ジェイソンはデレクに自首を勧めたのですが、デレクは大ジャンプで屋上まで飛んで逃走を図ります。
デレクが必死に助けようとしたにも関わらず屋上にいた警官が転落死するトラブルが発生してしまい、またまたデレクは落ち込みます。
アジトに戻ったデレクはオードリーの携帯に登録されていた連絡先に片っ端から「会いたい」とメールしました。
27日目の夜、一人の男がメールの返信を寄越したので、デレクはその男の後を尾けることにします。
そしてデレクはその男マーティス(ベンジャミン・ゼトゥン)が廃墟のような建物に入った所で襲撃し、監禁しました。
マーティスはどうやらオードリーに吸血されているようなのですが、この廃墟はオードリーのアジトであることも匂わせました。
その直後に警察の特殊部隊が突入してきたので、ハチの巣にされたデレクは倒れました。
しかし間もなくデレクは復活し、野獣と化して隊員を次々に殺害し、吸血しました。
28日目、自分のアジトに戻ったデレクの下にオードリーが現れて襲い掛かり、「私達の前に二度と現れるな」と警告しました。
オードリーはこれは病気じゃないから治療法も無いと告げたので、「じゃあお前を殺す」とデレクは彼女に襲い掛かります。
激しい死闘の末、デレクはオードリーに木の棒で胸を刺し貫かれたのですが、死ぬことはできませんでした。
オードリーは治療法があるならとっくに自分を治してるし、死ねるのなら自殺してると告げました。
そして4,5日ごとに人を襲わないと自制できなくなるそうで、そうなると怪物化して毎日のように人を襲うということです。
彼女はデレクが難病であると知って人助けのつもりで仲間にしたのだということでした。
37日目の夜、ビデオの前でデレクは家族に別れを告げました。
そしてデレクはレイプ魔の男に襲い掛かりました。
一方、イタリアでは吸血鬼となったクリフがカップルを襲っていました。
エンドロールで終了です。
まあこうなるでしょうという感じです。