ヘンな怪獣出ます シンクロナイズドモンスター

シンクロナイズドモンスター

ダメウーマン⇔大怪獣 シンクロ率100%

制作年 2016年
制作国 カナダ/スペイン
監督 ナチョ・ビガロンド
脚本 ナチョ・ビガロンド
上映時間 109分
出演
アン・ハサウェイ
ジェイソン・サダイキス
ダン・スティーヴンス

だいたいのあらすじ

韓国のソウルの町に三角角を頭部の横に付け、人型で尻尾がある巨大怪獣が現れてビルの間をのしのしと歩いていました。

その25年後、NYに暮らすグロリア(アン・ハサウェイ)は失業してから飲んだくれては朝帰りを繰り返していました。
一向に職は探さず、朝帰りを必ず友人のせいにするので同棲中の彼氏ティム(ダン・スティーヴンス)はグロリアに愛想を尽かし、マンションから叩き出しました。
嘘はよくないですよね。
ということでグロリアは地元に帰り、誰もいない実家で一人暮らしを始めました。

ある日、グロリアが路上でえっちらおっちらと家具を担いで運んでいると幼馴染のオスカー(ジェイソン・サダイキス)が車で通り掛かったので声を掛けました。
オスカーは両親を亡くしてからバーを継ぎオシャレに改装していたので、招待されたグロリアは早速飲んだくれることになります。
そこで常連客のジョエル(オースティン・ストウェル)とガース(ティム・ブレイク・ネルソン)と知り合います。
そんな訳でグロリアがオスカーの店を出た時には小学生が登校する時間になっていたのですが、どうやらオスカーはグロリアに気があったようでした。

帰宅したグロリアは担いできた空気で膨らます形式のマットを降ろしたもののそのまま床で寝てしまいました。
そして姉から電話でソウルに怪獣が現れた!と知らされたのでネットで調べてみるとあの三角頭がソウルの町を闊歩する映像が公開されていました。
グロリアは急いでティムに電話して「ソウルに怪獣出た!ショック」と話したのですが、「そんなの9時間前だぞ。何してたんだ。まだ呑んだくれてるんならカウンセリング行け」的に説教されてしまうのでした。

その夜もオスカーのバーに入り浸っていたグロリアでしたが、店は現在もソウルを闊歩している怪獣の話題で持ち切りで、バーのスクリーンには怪獣のニュースが流れていました。
そしてグロリアはちょっと休もうと店を出てベンチに腰掛けたのですが、そのままグースカ寝てしまい気付くと朝になっていました。
グロリアはその場で「おはよう。話をしよう」としつこくティムに電話したのですが、「酔ってない時にしてくれ。忙しいから」的に切られました。
グロリアは「家具買ったんだー」等と話していて気持ちわかります。

その後、帰宅したグロリアがようやくベッドマットを膨らましつつ床で寝ていると、オスカーが巨大スクリーンのTVを持って訪ねて来ました。
いつもテキトーに話しているグロリアは覚えていなかったのですが、「TV欲しい」という彼女のリクエストに答えたものだそうです。
怪獣は昨夜もいつも通り8時5分に現れたのだそうですが、暫く何もしないで佇んでいただけで、暫くして消えたそうです。
また、オスカーはあの怪獣は25年前にも現れたのだが、その時には悪戯だと思われていたと教えてくれました。
グロリアは昨夜のことは全く覚えていなかったのですが、休暇で家に戻って来たと見栄を張っていた彼女はオスカーに洗いざらい本当のことを打ち明けたそうで、その際にバーで働くことになったそうです。

尚、グロリアは猿のように無意識に頭を掻く癖があったのですが、TVの中の怪獣は同じような動きをしていました。
色々と映像を比較して調べてみたグロリアはどうも怪獣が自分と同じ動きをしているのだ!と気づきます。
そして追求してみるとどうやら自分が公園にいる間に怪獣が現れるのではないかと推論しました。
やはりグロリアが公園のそれも砂場にに立ち入らない日は怪獣も現れなかったので「もしかして怪獣はあたしなのでは?」と考え始めます。
グロリアは試しに朝の公園の砂場に入り、手旗信号のような動きをした後に急いで家に帰ってニュースを確認します。
果たして怪獣は手旗信号のようなポーズを取っていたのでグロリアは「やっぱあたしじゃん」とショックを受けます。
グロリアの演技で笑ってしまいます。

そのまま寝てしまい昼夜逆転生活を送るグロリアでしたが、マットに穴が開いたようで床に落ちて全身イタタ状態で目覚めました。
怪獣の件を相談しようとティムにビデオチャットで連絡したのですが、ソファを運んできたオスカー達が現れたのでそのままバーに出勤してしまい、ティムを放置してしまうのでした。
その後、ティムから電話があったのですが、カウンターでビールを飲んでいる自分の姿を恥じたグロリアは出ることが出来ずに無視しました。
怪獣問題に困窮した彼女はオスカー達を公園に連れ出し、自分が怪獣とシンクロしていると証明しました。
しかしその日はいつもと様子が違っていてミサイル攻撃を受けて腕を振り回した拍子にヘリが墜落したりしました。
自分のせいで人が死ぬと自覚したグロリアは急いで砂場から出ようとしたのですが、足がもつれて倒れてしまい、そのまま気絶しました。

グロリアはオスカー達に運ばれて無事だったのですが、彼女が倒れたことでビルが倒壊し犠牲者が出てしまったようです。
しかし昨夜はそれ以外にも怪獣を助けるように巨大ロボットが出現するという事態が起こって騒然としており、その正体はグロリアを助け起こしに行ったオスカーのようでした。
二人はあれこれと話し合い、25年前のことを思い出そうとしたのですが、グロリアは当時は公園が無く空き地で自分は登校中だったことしか思い出せませんでした。

ひとまず近所の韓国人の店で募金活動を行ったグロリアは公園のベンチでオスカーにNYでの出来事を打ち明けました。
WEBライターだった彼女はつい記事の中に駄洒落を入れてしまいクビになったそうです。
オスカーはずっとグロリアの記事を読んでいたのだそうで、それはそうと過去にシンママと恋愛していたのですが上手くいかなかったということでした。
そして8時5分になったのでグロリアは立ち上がってソウルの皆さんが避難しきった辺りで砂場に入り、韓国人店主に書いてもらった「ごめんなさい。二度としません」という意味のハングル文字を地面に書きました。

そしてソウルの皆さんは安堵し、一時的に帰宅したのですが、韓国政府は怪獣のこの行動には懐疑的でした。
全世界が認識したのは怪獣は知的生命体であり意志の疎通が可能であるという点でした。
一安心したグロリアは以前から可愛いと感じていたジョエルの部屋に転がり込んで一夜を共にしました。
翌朝、ロボットがソウルの皆さんを威嚇しているというTVニュースを見たグロリアはジョエルを叩き起こして公園に向かいます。
砂場ではオスカーがガースにWEBの様子をチェックさせながらビルを壊す振りなどをしていました。

ジョエルと同行したグロリアを見て状況を察したオスカーは砂場に入って「早く出なさい」と指示する彼女に向かって「お前は沢山の人殺してるだろ。俺は何もしてないぜ」的な憎まれ口を叩きます。
ブチ切れたグロリアがビンタするとオスカーはようやく砂場から出て「今日は奥の客席片付けるから早出しろ!」と命じました。

ということで怪獣とロボットのビンタ映像はまたまた大ニュースとなり、「怪獣はソウルを守っているのではないか」と憶測されたりしました。
面白くないオスカーはグロリアに残業を命じたりと特別扱いをしないようになります。
そしてガースがコカインをやっているとか言い出したので、オスカーは仲間内でも嫌われるようになります。
更にオスカーは日曜日から禁酒しているグロリアにお酒を無理矢理勧め「飲まないんなら砂場歩くぞ」と脅しました。
グロリアは横暴な彼に腹を立て、従うふりをしてビールをこぼしたのですが、オスカーはブチ切れて「なんでも自分中心だと思うな!ようやく俺にも主役が回って来たんだ」と砂場に向かってしまいました。

グロリアは仕方なく走って追いかけ、砂場でもみ合いの末に何とかオスカーを阻止しました。
ブチ切れた彼女は「もう店辞める」と告げたのですが、オスカーは「辞めさせない。来なかったら一区画潰すぞ」と脅します。
その後オスカーは「どうかしてた」と謝って来たのでグロリアは閉店後に店では飲まないことを条件に許しました。
しかしその間にオスカーはジョエルを使ってグロリアの家に勝手に家具を運び込んでおり、グロリアはウンザリするのでした。

そしてなぜかティムが「この町の近くで会議だから」と突然地元のホテルに滞在していると知らせてきました。
ティムは上から目線でグロリアのバー勤務のことを批判するだけだったので、グロリアは「そろそろ仕事だから」と退散しました。
グロリアがダメ過ぎだったので気付きませんでしたがティムも嫌な奴ですね。
そしてティムは職場についてくると言い出したので仕方なくグロリアはバーに案内しました。
ティムは着くなり「ボロい店だ」等と悪態を吐き、オスカーを紹介されました。

オスカーは嫉妬のあまりイカれたのか「この店で一番バカなことをする」的なことを言ってデカい花火に火を点けました。

感想

これは普通です。軽く珍作です。
呑んだくれていた女性が怪獣とシンクロしちゃうという話です。
なかなか面白いのですが、中途半端な感じがします。
コメディといってもそんなに面白いわけでもなくグロリアの演技が面白いだけで、設定も中途半端でテキトーです。
ちょっと後半の展開が強引過ぎるのがイマイチでした。
しかしながら女性が挫折から立ち直る話だという感じで観ればテンポもよく普通に楽しめる気がします。

なんで怪獣とシンクロするのさ?という説明は百歩譲っていいとしても韓国に出現する理由がちょっと薄い気がします。
きっと政治的な何かがあってこんな強引な話になったんだろうなと邪推してますw
この辺の設定をもう少しなんとかできれば名作になってたかもしれません。

演出は悪くないと思われ、グロリアの魅力が良く引き出せていると思います。
怪獣とロボのビンタシーンとかウケました。
グロリアはモテ過ぎですが、可愛いので仕方ないと思います。
それにしてもろくな男がいないなあという印象でした。

怪獣は顔が猿みたいでキモいのですが、グロリアとシンクロしてるせいかちょっと可愛く見えます。
ロボは近未来っぽいデザインでした。
一応両者とも元ネタはあるんですけど、ロボは元ネタががしゃーんがしゃーん系だったのでなんか違う気がしました。

ラストまでのあらすじ

店のあちこちに花火が打ち上がったのでティムはグロリアと机の陰に避難し、店は少し出火しました。
ティムはグロリアを連れて逃げようとしたのですが、オスカーは砂場に行くことを匂わせてグロリアを脅しました。
仕方なくティムは「本当は君に会いに来た」と打ち明け、明日の昼には帰るから一緒に帰ろうと言い残して引き揚げました。
なんかティムも一貫性無い人ですね。
その後、グロリアが帰宅するとオスカーが家に居り、「ティムには電話させない。ここで監視する」とか言い出します。

そしてグロリアは25年前の記憶を取り戻したのですが、その日、グロリアはなぜか学校の課題っぽいソウルの模型を持って登校していました。
25年前の韓国ってそれほど知名度無かったような気がして強引に感じたのですが、制作陣の名前を見て納得しました。
その際に風に模型を飛ばされて現在の公園である空き地に落ちたので一緒に登校していたオスカーが拾いに行ってくれます。
しかしオスカーは模型を足で踏みつぶしていたのでグロリアは怒ったのですが、その時謎の雷がグロリアとオスカーに落ちました。
その際にグロリアの怒りが怪獣出現に繋がったのですが、怪獣とロボはそれぞれグロリアとオスカーの鞄に入っていた人形でした。
ソウルに出現する理由が私にはさっぱりわかりませんでした。

グロリアは「あんたは自分の小さな世界が嫌いなのね」とオスカーに悪態を吐き、ティムに電話して「あなたと帰る」と告げました。
オスカーは外に飛び出そうとしたのでグロリアはガチで殴り合いながら止めたものの、取り逃がしてしまいました。
仕方なく砂場で止めようとしたのですが、やっぱり殴り倒されてしまいました。
オスカーは「NYに行っていいぞ。毎日こうするだけだ」と言って砂場を歩き回りました。

その後、なぜかグロリアは韓国に行き、ティムに電話して「すっぽかしてゴメン。でも私前よりめちゃめちゃだから」的なことを告げて切りました。
これお別れ宣言でしょうね。それはそうとよく飛行機飛んでましたね。
その夜、やはり巨大ロボが出現したので人々が逃げる中、グロリアは巨大ロボに向かっていきました。
すると砂場には怪獣が出現したのでオスカーは逃げ出しました。
グロリアは海に逃げていくロボを見送りながら逃がすものかと何もない宙に向かって手を差し出して握りました。
怪獣はオスカーを握って顔の所まで持ち上げ、間もなくロボも同じように空中に浮上しました。

そのままグロリアはオスカーを投げ飛ばし、ロボもどこかに飛んでいきました。
ということでソウルの皆さんは拍手喝采で、グロリアはそのまま引き揚げたのですがTVカメラに映ったようです。
どこかのダイニングでその中継を見ていたジョエルは「彼女が救ったのか」と微笑むのでした。

そしてラーメン屋に入った彼女は店員に「凄い話教えてあげようか」と話を始めようとします。
店員が「お酒呑みます?」と勧めたので禁酒中だったのを思い出したグロリアは複雑な表情でため息を吐くのでした。

エンドロールで終了です。

この後半の強引展開がイマイチな気がします。
もう十分グロリアは立ち直った気がするので一杯飲んでもいいのではないでしょうか?
それにしてもよく交通費ありましたね。

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