人形大人気 血のお茶と紅い鎖

血のお茶と紅い鎖

人形作って奪い合いする話

制作年 2006年
制作国 アメリカ
監督 クリスティアーネ・チェガフスケ
脚本 クリスティアーネ・チェガフスケ
上映時間 70分

だいたいのあらすじ

冒頭は白い仮面を着けた白いドレスの女性がタイトルの入ったケーキをナイフでカットします。
カットした面からは甲虫が三匹這い出してきたのすが、女性は更にケーキの中から卵を取り出し、ティーポッドの中に入れました。

豪華な赤い着物を着た赤目白ネズミの一団が木の根元に生えている家をノックしたのですが、そこには茶色で豚みたいな耳をして真っ黒い嘴を持った謎の種族が住んでいました。
白ネズミは嘴生物に前金と美しい女性の写真を渡し、人形制作を依頼しました。
写真に比べるとホラーな感じではあったのですが、人形は完成し、嘴生物は人形を食卓テーブルに座らせたりして可愛がりました。
その後、白ネズミが人形を受け取りに来たのですが、嘴生物は前金を返し、人形は渡さないと言い出します。
とは言っても全く台詞はないんです。

ある日、嘴生物が釣りをしていると卵が上流から流れて来たので、持ち帰りました。
そして嘴生物は仲間と協力して人形のお腹を切開し、卵を中に入れて赤い糸で縫い合わせました。
その様子を女性の顔をした向日葵が恥ずかしそうに俯いて見ていました。
この人形は女性を象徴してるんでしょうか?冒頭のケーキシーンは出産?
更に嘴生物の一人は向日葵軍団と仲間の見守る中、人形を抱えて木の上に上り、手の穴に赤い糸を通して磔状態にしました。
この向日葵キモ可愛いです。絵本の挿絵みたい。
この下りは妊娠で行動に制限があることを表してるんでしょうか?

仲間の一人が太陽の絵を女性の上に赤い糸で吊り、その後はあや取りをしたり、向日葵に水遣りをしたりして呑気に過ごします。
やがて夜になったので顔向日葵は寝てしまい、嘴生物もベッドに入って就寝します。
すると亀に引かれた馬車に乗った白ネズミが現れ、人形を木から降ろして持ち去ってしまいました。
翌朝、人形が居ないのに気付いた嘴生物は嘆き悲しむのですが、間もなく足跡が発見され、これは白ネズミの仕業に違いないということになります。
嘴生物は仲間の一人を留守番に残し、三人が茶色いフード付きのカッコいいマントを着こみ、地図を手に人形を奪還しに向かいました。

その頃、白ネズミの家は遠かったのか、まだ亀馬車は移動中でした。

嘴生物は野原にあった謎の門をくぐり、心綺楼のように近づくと消える美味しそうな果物に釣られて廊下を奥へ奥へと進みます。
進んだ先は庭になっており、ベッドに見えるデカい植物や黄色い実の果物が生え、泉が湧いていました。
早速喉を潤して黄色い実を食べると、それは大層美味しかったのですが、何だか眠くなってきました。
そして誘われるようにベッド植物に横になってしまった嘴生物でしたが、ヤバい見た目の通りこの植物は食虫植物のデカい版で、早速葉っぱに巻かれてしまいます。

そこに杖を持ったカエルの魔導士が現れて杖でビシバシと植物を叩いては嘴生物を助け出し、代わりに心臓のようなものを植物に与えるという行為を繰り返しました。
嘴生物は助けられたのは良かったのですが、実の効果でラリラリになっており、その後気が付くと野原で寝ていました。
再び出発した嘴生物一行は河原で焚火をしているカエル魔導士を発見したのですが、大好物の芋虫が串焼きにされていたので、思わずごくりと生唾を呑みます。
カエル魔導士はこっちに来なさいと一行を呼び、芋虫串焼きを振る舞ってくれました。

お酒までご馳走になった嘴生物はお礼替わりに得意の笛と踊りを披露しました。
酔った一人の目にはカエル魔導士が持つ薬缶が心臓に見え、それはやがてどんぐりや卵へと変化しました。
その頃、白ネズミ一行はようやく髑髏の顔を持つ向日葵が咲いている家に帰宅していました。
翌朝、カエル魔導士はベリーの実を沢山積んできて嘴生物一行に与え、嘴生物はお礼を言って名残惜しそうに出発しました。

白ネズミは三人でテーブルを囲み、赤いお茶を呑みながら無地のトランプを使って無意味なゲームをしていました。
あの人形は白ネズミの一人と手の穴を赤い糸で結ばれて隣に座らされ、二人羽織のように無理矢理血のように赤いお茶を飲まされており、部屋にいる髑髏の頭の烏がその様子を眺めていました。
やがて白ネズミの一人が庭から白いバラを摘んできて人形に与えました。

嘴生物一行は道中で赤い糸で野鳥を捕獲している人面の蜘蛛に道を尋ねつつ歩を進めていました。

白ネズミ達は二人がゲームの役の勝ち負けを巡って喧嘩になり、殴り合いに発展していました。
無地なので何が問題なのかわからないのですが、要するに無意味な争いということなのでしょうか
ナポレオンっぽい肖像画があったので、どうやらこの白ネズミは権力者を現しているようですね。

そして白ネズミの一人がバンジョーのような楽器を演奏し、二人羽織ネズミともう一人は人形と一緒にダンスをします。
その最中に人形のお腹はもぞもぞ動き、赤い糸を引き千切って、女性の顔と胸で赤白ストライプの足をした青い烏が誕生しました。
ハーピーみたいです。

青い烏はヨチヨチと歩き、窓から飛び立っていきました。
白ネズミ達は人形のお腹にバラを詰め、再び二人羽織にして机に座らせました。
一方、青い烏は人の顔の蜘蛛の巣に引っ掛かり、グルグル巻きにされていました。
青い烏を目撃した嘴生物は彼女を追いかえている内蜘蛛に捕まっているのを発見し、その子を返してくれと交渉を始めます。

感想

これは普通です。人形アニメです。
ネズミみたいな種族が人形を奪い合うという内容です。
大筋では分かったのですが、細かい部分はよくわからず特に二人羽織をしていた白ネズミの後半の行動が良くわかりませんでした。
反省したのか、それともハーピー誕生の秘密を探ろうとしたのかどっちかの気がします。
大筋でもおとぎ話のようでなんだか面白く、やっぱり絵本みたいな映像が楽しいと思います。

白ネズミは権力者みたいで嘴生物は一般庶民みたいな感じで、人形は女性を現してるのかなと思いました。
一般庶民にとって女性は出産メインで権力者ははべらせたり、着飾らせたりメインってことでしょうか。
後者でも女性自身の意志だったら何も問題ない気がしますね。
BGMも対照的で嘴生物のBGMは笛ピョロピョロの牧歌的なもので、白ネズミチームは時計の秒針が進む音です。
葬式っぽいシーンもあったので生と死とかそんなことも読み取れそうな気がしましたが、よくわかりませんでした。

ジャケ絵は何だか可愛く見えるんですけどあまり可愛いキャラは出てきません。
強いて言えば嘴生物が何だか可愛く見えてくる位ですが、やっぱり衣装は可愛いと思います。
蜘蛛がマ・クベみたいな顔でキモかったです。

ラストまでのあらすじ

笛をあげるから!地図をあげるから!と交渉したのですが、蜘蛛は首を縦に振りません。
そこで鞄の底にあったあの黄色いヤバい実をあげるから!と言うと蜘蛛はようやく首を縦に振って青い烏を渡してくれました。
嘴生物一行はカエルの魔導士の家に赤い糸でグルグル巻きになっている青い烏を連れていき、相談します。
カエル魔導士は水を汲みように指示し、糸の一部を切ってグルグルと回し、嘴生物に巻き取らせます。
そして青い烏の胸をナイフで切り、全身を葉っぱで包んで葉っぱを赤い糸で縫い合わせます。
これもしかすると埋葬準備かも。

白ネズミ達は羽織ネズミを除いて酔いつぶれたようにテーブルに突っ伏して寝ていました。
羽織ネズミは青烏が残した羽をペンにしてトランプにハートや星、青烏のイラストを紅いお茶で描いていました。
そして羽を人形の手に結び、ハートのトランプを人形の胸に詰めると蜘蛛の所に行きます。
羽織ネズミは「赤い糸と青い羽頂戴」と蜘蛛に依頼し、代わりに馬車を引いていた亀を差し出しました。
蜘蛛はそれなりの青い羽と自分の赤い糸を羽織ネズミに与えました。

羽織ネズミは人形の腕に青い羽を着け、飛ぶように動かしていましたが、人形は人形のままでした。
一方白ネズミは羽織ネズミが居ないのに気付いて捜しに出てきており、亀を取り返そうとしたので蜘蛛と喧嘩になります。
とうとう蜘蛛を殺害して亀を奪還し、羽織ネズミを追いかけます。
その後、羽織ネズミはカエル魔導士の家に行き、人形に命を与えて欲しいと依頼します。
そこでカエル魔導士は人形の胸に心臓を入れ、赤い糸で縫合しました。

その頃、嘴生物は葉っぱにくるまれた青烏を家に持ち帰っていました。

結局人形は動かなかったので羽織ネズミは青い烏が産まれたのは嘴生物に秘密があるのかと考え、彼等の家の上の木に人形を戻しました。

翌日、嘴生物は人形が戻ったことを知ったのですが、そこに白ネズミ二人が現れたので、羽織ネズミも含めて壮絶な人形取り合い合戦が始まりました。
誰も譲らなかったので人形は八つ裂きになってしまい、白ネズミ二人は手元に残った腕と足を持って引き揚げます。
羽織ネズミは人形の上半身を抱いて泣いていたのですが、嘴生物は人形の腕と足を「やっぱいらない」と投げて寄越し、羽織ネズミも引き揚げます。
その後、嘴生物達は葉っぱにくるまれた青烏を川に流しました。

冒頭の仮面女性がお茶を汲んでいると中からあの葉っぱが出てきました。
女性が葉っぱの赤い糸をハサミで切ると中からは大きな宝石が出てきました。

THE ENDマークが出た後にエンドロールで終了です。

深い意味は分かりませんでしたが、絵が面白かったです。
なんでしょう。命の尊さとかですかね?

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