結局人間が一番怖いということでしょうか 死霊のえじき

死霊のえじき

ゾンビから逃げて地下に引きこもっていろいろする話

制作年 1985年
制作国 アメリカ
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
上映時間 101分
出演
ロリー・カーディル
リチャード・リバティー
テリー・アレクサンダー

だいたいのあらすじ

人間の数よりもゾンビの方が多くなった世界
科学者のサラ(ロリー・カーディル)は兵士のミゲル、ヘリ操縦士のジョン(テリー・アレクサンダー)、
無線技士のビル達と共にヘリで飛び回り生存者を探していました。
大きな町を見付けて着陸してみますが、その町もゾンビで溢れており、人の姿は見当たりませんでした。
サラ達は諦めて帰還します。
冒頭からゾンビの群れが凄いですね。ワニと一緒のゾンビとか怖くないんでしょうか?
ゾンビのクオリティが高いです!

サラ達は郊外にあるフェンスで囲まれた地下施設に潜伏しており、周辺のフェンスにはゾンビが張り付いています。
この組織では軍人グループと科学者グループに分かれて役割分担しており、その他にジョンのような中立の立場の者も暮らしていました。
サラ達が施設に戻ると、軍人グループの指揮官だったクーパー少佐がゾンビに襲われ死亡していました。

ここでは研究と実験のためゾンビを捕らえていましたが、今日は15体捉えることになっており、サラとミゲルは捕獲に参加します。
捕獲は地下の坑道に少しいるゾンビを対象に行います。
サラは軍人グループと反りが合わないようで、終始カリカリしています。
捕獲の最中にミゲルがミスをしてしまい、軍人のリッケルスがゾンビに襲われそうになり、彼は責められます。
サラはミゲルが精神を病んでいるのを知っているので彼をいつも庇い、それが軍人グループの反感を呼び、ミゲル自身にも負担になっていました。

今日は軍人グループと科学者グループのミーティングが開かれます。
クーパーの後釜で軍人グループのリーダーとなったローズ大尉(ジョセフ・ピラトー)は科学者グループに理解を示さず、邪魔者と考えていました。
サラの同僚のテッドが無菌室の必要性を訴えても聞く耳を持ちません。
ローズは早く研究成果を出せとテッドに要求するのでした。

研究グループのリーダー格のローガン博士(リチャード・リバティー)はゾンビをコントロールすることを研究していました。
彼は研究によりゾンビが脳の一部で機能していることを突き止めています。
ローガンは脳内からR複合体を取り除いたゾンビが運動機能を残したまま人を襲わないことを発見しました。
しかしそれには専門的な手術が必要で、ローガンは実験のためゾンビを次々に処分するため、サラとは馬が合いません。
ゾンビを捕獲するのは危険が伴うため、軍人グループの協力が必要ですが、ローズは非協力的です。
彼はクーパーも実験に使用しており、ローズにバレたら新たな火種を呼びそうです。

7時からのミーティングが開かれ、化学者グループも成果を発表しましたが、ローズは具体的な成果がないことに苛立っています。
ローズはかなり独裁的で兵士たちの下品なジュークに耐えられず、離席しようとしたサラに対して、席に着かないと殺すと脅すのでした。
彼は本気でサラを撃つつもりだったので、彼女は仕方なく席に戻ります。
ローズの台頭により、施設は完全に軍人グループの支配下ムードに入ってしまいました。
彼は自分達はゾンビを殺せるので化学者は不要だと言い出します。

そこにローガンが現れ、ゾンビの絶対数が多すぎるので戦うよりコントロールしたほうがよいので化学者は必要だと説きました。
ローズは納得はしないものの、ひとまず科学者グループに時間を与えることにしました。
ローズの高圧的な対応によりグループ間の対立は深まるのでした。

その晩、兵士にからかわれたサラはビリーとジョンのねぐらを訪ねます。
彼等は無線技士とパイロットという特化した立場なので、どちらのグループにも干渉されず気ままに暮らしています。
ジョンはこの施設を出たがっているようです。

ローガンは比較的大人しいバブというゾンビでコントロール実験を行っています。
その日は死霊伝説のペーパーバックと髭剃りと歯ブラシを与えたところ、バブはマジックミラーに向かって髭を剃る素振りを見せました。
またバブはペーパーバックを読むような仕草も見せ、何よりローガンに襲い掛かろうとはしないのでした。

ローズ達が入ってきたので、ローガンはバブに電話機を渡します。
バブは受話器を耳に当て、ローガンの誘導に応じて言葉を喋り、ローズに向かって敬礼しました。
ローガンが弾を抜いた拳銃を渡すとバブはローズに向けて引金を引きました。
皆、バブの行動に驚きましたがローズはかなり否定的でした。

ある日、実験用ゾンビの捕獲作業中にミゲルの持っていた捕獲棒のベルトが緩み、兵士の一人が首を噛まれてしまいます。
噛まれた兵士は小銃を乱射し、もう一人の兵士を射殺してしまいます。
ミゲルはゾンビを押さえようとしますが、左腕を噛まれてしまいました。

ミゲルは取り乱してジョン達のねぐら付近で取り押さえられ、石で殴られて気絶します。
サラはミゲルの左腕を急いでナタで切断し、傷口を炎で焼いて止血します。
ローズ達がミゲルを追いかけてきて殺そうとしますが、ビリーとジョンも銃を構えて威嚇します。
ローズは引き下がりますが、もう科学者グループの協力はしないと宣言し、明日、施設内のゾンビを全部射殺すると予告して去ります。

サラとビリーは研究室にモルヒネを取りに行きますがローガンが早速、死んだ兵士を実験に使用していた形跡を目撃します。
それを見たビリーは施設を出ようと提案しました。

サラとビリーはローガンがバブの教育を行っている現場を盗み見します。
バブは何と自分の意思でカセットテープの再生を行える程度に教育されていました。
そして二人はローガンが「ご褒美」と称して兵士の死体の一部を与えているのを目撃してしまいます。

そこにローズ達が乱入して来ます。
彼等は仲間の遺体が切り刻まれ、バブに与えられているのを見て逆上します。
ローガンは射殺され、サラ達の銃はローズ達に取り上げられてしまいました。

一方、ジョンはサラ達が戻らないので、ミゲルを置いて様子を見に行くことにしました。

感想

面白いとは思いますが、ちょっとダレるような気がします。
序盤は面白いですが、中盤がバブの教育シーンとかなのであまり面白くないです。
後半に入ると面白くなります。
中盤は人間ドラマ風になるのですが、登場人物に魅力がないので、なんか薄い感じです。

バブに関しても当時は斬新なアイデアだったのでしょうが、正直、教育シーンは退屈です。
後、襲撃シーンが後半までほどんどないので、緊張感がないんですよね。
緊張感を煽るのが内部の対立ばかりなので、退屈です。

役者に関してはローズとスティールというどちらかというと悪役側の方が好きでした。

この映画の見どころはゾンビとスプラッター描写でしょうか。
ゾンビは一体、一体丁寧に作っているようでいいと思いました。

リメイクもあるのですが、そちらは可愛いミーナ・スヴァーリさんの軍人コスプレが楽しめる作品になっています。

そんなに長くもない映画ですので、ゾンビ好きの人で見ていない人は後半まで我慢すれば面白いので、おすすめです。

私はこの映画はまあまあ好きです。
ただ、毎回思うのですが、私はロメロさんの作家性は合わないような気がしています。

ラストまで(ネタバレ)

ジョンが様子を見にねぐらを出るとローズ達が現れ、サラ達を人質に武装解除を要求してきました。
ジョンが武器を捨てて歩み寄ると、ローズは軍人グループを乗せてヘリを出すように要求します。
ジョンが操縦を断るとローズはテッドを射殺し、サラとビリーを坑道のゾンビの檻に入れました。

ジョンが止めるように言いますが、ローズは聞き入れず、サラ達にはゾンビが迫ります。
檻の二人は地下道まで突っ走ることにし、ビリーが檻の板を外し、ゾンビを殴りつけた隙を見て走ります。
二人はスコップで坑道のゾンビを撃退しながら、迷いつつ進みます。

その頃、ミゲルは自暴自棄になり、勝手にエレベーターで地上に上がるとゾンビのフェンスを開け放とうとします。
異常に気付いた兵士達がエレベーターに駆けつけ、手薄になったところでジョンがローズを殴りつけて気絶させます。
ジョンは銃を奪ってサラ達の救出に向かいます。
ジョンはやたら射撃がうまいですね。

スティール達兵士がエレベーターを確認すると装置が破壊されており、地上には上がれなくなっていました。

ミゲルは地上のフェンスを開け放ってしまい、施設の地上にはゾンビが溢れます。
彼はさらにゾンビを誘導し、噛まれながらゾンビと共にエレベーターを地下に降ろします。
地下にゾンビが溢れ、目覚めたローズ達は慌てて逃げ出します。
ローズはカートを奪い、他の兵士を見捨てて一人で逃げ出して基地内に籠りました。
ローズのくそっぷりが清々しいです。

基地内では鎖を外したバブがうろついており、ローガンの射殺遺体を発見して慟哭します。
バブは銃を見つけると敵討ちを決意するのでした。

ローズ以外の兵士達は次々にゾンビに襲われて絶命します。
凄いグロシーンがこれでもかと出てきます。

スティールは強引に基地内に侵入し、後を負ってゾンビも侵入します。
彼はバブを射殺しようとしますが、他のゾンビに襲われて自決しました。

バブはローズを発見し、装填に手間取るローズを一方的に撃ちます。
ローズは逃げますが、何発か食らった所にゾンビの集団に襲われ絶命しました。

サラ達の前にもゾンビの集団が現れますが、ジョンが合流し火器を得た3人はゾンビを撃退します。
彼等は地下道の出口を発見し、梯子で地上に上がります。
ゾンビを避けながらヘリにたどり着いた3人は南の島に脱出し、そこで暮らすことにしました。

浜辺で釣りを楽しむジョンとビリーの側で悪夢から目覚めたサラは手製のカレンダーに印を付けます。
今日は11月4日です。

エンドロールで終了です。

後半にかけての流れは素晴らしいと思います。
ちょっとはっきりしない感じですが、平和に暮らせそうでよかったです。
魚沢山釣れるといいですね!

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