ヤバいエリアの話 残穢

残穢 住んではいけない部屋

怖い話募集してたらひどい目に遭う話

制作年 2015年
制作国 日本
監督 中村義洋
脚本 鈴木謙一
原作 小野不由美
上映時間 107分
出演
竹内結子
橋本愛
滝藤賢一

だいたいのあらすじ

Mさんは小学生の時に九州の実家に泊まったのですが、この家には河童のミイラがあると言われていました。
夜、眠っていたMさんがトイレに立つと地鳴りのような音が聞こえてきたのですが、それは母から入るなと言われている部屋から聞こえてくるようです。
好奇心に勝てなかったMさんは部屋の襖を開けてしまい、こちらに這いずってくる黒い影と伸びてくる焼けただれた腕を目撃し、一目散に逃げたということでした。

という怪談を書き上げた私は編集者の田村さん(山下容莉枝)にレトロな喫茶店で読み聞かせていました。
田村さんは「来月もよろしくお願いします」と封筒の山と原稿用紙を私に渡しました。
私は作家で小説も書いているのですが、最近は雑誌「闇」で読者からの体験談を元にした短編怪談を連載していました。

2012年の5月、私は都内の大学で建築デザインを学ぶ学生・久保さん(橋本愛)から手紙を受け取りました。
大のミステリー好きでもある久保さんは大学の寮を出て一人暮らしを始めることにし、築10年5階建ての賃貸マンションの202号室に落ち着きました。

202号室

久保さんはこの202号室に何かが居るような気がしていました。
というのも彼女がPCに向かい合っていると背後で何かを引き摺るような音がしたりするからです。
久保さんはその音を聞いて「やつれた女が箒で掃除している」イメージが浮かび、部屋の中を撮影してみました。
するとオーブが沢山映ったので、私に手紙を出したということで、私は夫の直人(滝藤賢一)と「フラッシュに反射した埃」と斬り捨てました。

2012年の秋に久保さんから私に続報が届いたのですが、それによると久保さんが箒音のする和室の方に身体を向けていると音はしなくなるそうです。
やっぱり気味が悪いので久保さんが和室を閉め切ると、中からドンドンと襖を叩く音の後にあの引き摺り音が聞こえました。
思い切って襖を開けてみると帯らしき物がササっと部屋の隅に消えたそうで、久保さんは以前から聞こえていた引き摺り音はこれだったと判断したということでした。
自分でも説明のつかないまま、このなんの捻りも無い話に興味を持った私は久保さんとメールのやり取りをするようになります。
そして久保さんが「部屋で着物を着た女性が首を吊り、その帯が床を擦っている」というイメージを抱いているんだなと私は理解しました。

どうもこの件が気になる私が過去の情報を整理していると2010年6月にもこの岡谷マンション405号室の屋嶋さん(笠木泉)からも手紙をもらっていたと思い出します。
屋嶋さんも久保さんと同様に和室で何かを擦るような音が聞こえたそうで、振り返ると何もいなかったそうです。
しかし以前から不思議な子だった彼女の娘は和室の上の方をじっと見つめており、何が見えるのかという問いに「ブランコ」と返答していました。
その後、娘がウサギのぬいぐるみの首に紐を掛けてぶら下げ、「ブランコ」と遊んでいたのを見て屋嶋さんはぞっとしたということでした。
早速、私は久保さんに405の表札を調べて貰ったのですが、屋嶋さんは引っ越したようで表札は「西條」となっていました。

私は405と202という殆ど共通項の無い部屋で同じような事象が起きているのに疑問を抱き、岡谷マンションを調べてみることにしました。

岡谷マンション

久保さんが聞き込みを行ったところ、303号室の辺見さん(松岡依都美)とマンション向かいの住人・益子さん(川面千晶)によれば自殺などの事件はなかったそうです。
但し、人がすぐ出て行く部屋は存在しており、405はそれが顕著で202に関しても以前の住人男性は半年で出て行ったと聞きました。
不動産屋も告知義務があるという前提で202には過去に一切事件はなかったと断言し、「本来お伝えするべき内容ではないのですが…」と前置きした上で岡谷マンション全体でも事件や自殺などは一切無かったと断言しました。

その後、201に飯田(橋本一郎)一家が越してきた際に「ここ家賃相場より安かったんだけど曰くとか聞いてます?」と聞かれたので、久保さんは「不動産屋に確認したんだけど問題ありませんでした」と笑顔で返答しました。
なお、飯田さんは妻の栄子さん(篠原ゆき子)と一弥くんの三人家族でした。

それから半年後、私は直人と購入した土地のを下見したりしてマイホームの準備を進めていました。
そんな矢先に久保さんから前の住人の消息が分かったと連絡が来ました。

前住者

202の前住人・梶川氏(渋谷謙人)は家電量販店に努めていたと辺見さんの夫(須田邦裕)から聞いた久保さんは早速店で聞き込みを行いました。
同僚によると梶川氏はあのマンションに越した頃から様子がおかしくミスが多くなり、無断欠勤した挙句に自殺したということでした。
但し、彼が自殺したのは岡谷マンションではなく、伊藤さん(稲川実代子)が経営するアパートの一室で、引っ越して1月も経たない間の出来事でした。

伊藤さんによれば梶川氏は下見に来た際にこのアパートに赤ちゃんがいるかどうか非常に気にしていたそうで、いないと聞いてほっとしていたといいます。
また、梶川氏の自殺前夜の2012年5月19日、伊藤さんは梶川氏が寝室の窓を叩くので仕方なく応対すると誰も居なかったという悪夢を見ていました。
話はそれで終わりではなく、目覚めた伊藤さんが玄関のノックに気付いて応対すると梶川氏が立っていたので、怖くなった彼女はドア越しに「急ぎじゃなかったら明日にしてくれる」と応答すると梶川氏は立ち去ったようでした。
ほっとしたのも束の間、今度は寝室の隅に梶川氏が立っていたので腰を抜かすのですが、それも夢でした。
ありがちな話なのですが、雰囲気がじとーっとしていて怖いです。
それはそうとして隣で寝てる旦那さんは夢の中とは言え爆睡しすぎでウケます。

外は明るくなり始めており、ただならぬ予感を感じた伊藤さんはアパートに駆け付け、梶川氏の部屋のドアに「ご迷惑をおかけします」という張り紙を発見しました。
梶川氏は玄関を見るようにして首を吊って自殺しており、梶川氏の部屋には事故物件を承知で山本くん(成田凌)が住んでいました。

久保さんは一連の出来事を私に電話で知らせ、「きっと梶川氏が私の部屋に現れたんですね」と整理したのですが、私は違うと否定します。
最初に久保さんが手紙を出した際には梶川氏は既に存命していたし、擦るような音の説明ができないというのが私の言い分で、久保さんは「引っ越した方がいいんでしょうか…」と嘆息するのでした。
久保さんはなんだかんだ引っ越さないので事件に興味あるように見えます。ミステリー好きだからでしょうか。今の所、久保さんと私のダブル主演みたいな感じで面白いです。
私が安楽椅子探偵で、久保さんが助手みたいな感じです。

そんなある日、久保さんはやつれた感じの201の栄子さんから「この辺りは空き巣や放火とか多いんでしょうか?」と不安げに聞かれます。
それというのも栄子さんは公衆電話から「今、一人ですか?」とか「消火器ありますか?」等の電話が頻繁に架かってくることに悩まされており参っているのでした。
久保さんとしては「空き巣も放火もあまり聞かないです」としか答えようが無く、栄子さんは「「家賃が安いのと関係あるのかも…」と気落ちしてしまうのでした。
久保さんは私に「もしかしてこのマンションが建つ前に問題あったのかも」と仮説を述べました。

マンション以前

私は岡谷マンションを訪ねることにし、久保さんと待ち合わせてまずは益子家を訪問しました。
私の人見知りっぽい演技がオタク風で素敵です。
私側は古い地図を携えており、益子家は一家総出で出迎えてくれました。
岡谷マンションがあった土地は2000年代はまだ駐車場であり、1990年代は空き地で土地の隅に「小井戸」なる家がありました。
益子家がこの家に入ったのは1980年代だったので、過去の住民とは付き合いが無かったそうです。
そして益子さんの義両親(芦川誠、水木薫)が言うには小井戸家はゴミ屋敷であり、主人の泰志老人は小井戸家で死亡したそうです。

そこで今度は当時の町内会長であった秋山さん(十貫寺梅軒)を紹介してもらい話を聞いたところ、泰志老人(菅野久夫)は「隙間が嫌い」と称して家の中に隙間なくゴミを積み上げていたそうです。
1992年の7月、秋山さんが集金に行った際に室内のゴミの山の上で死んでいる泰志老人を発見しました。
死後2週間、死因は病死だったそうです。

1990以前の地図ではマンションの土地には根本家、藤原家、松坂家、小井戸家が並んでいました。
そこで他にもマンションの土地に住んでいた以前の住人について尋ねると、一番大きな根本家では祖母が認知症になって縁の下に猫がいると言って床に耳を付けて寝そべり、時折餌を縁の下に投げ込んでいたそうです。
藤原家は人が居つかない家であり、秋山さんが知っているだけでも4世帯程度の入れ替わりがあり、藤原家の家に住んでいた川原さんという一家は息子が母親を階段から突き落して布団を燃やすという事件があったそうです。
またその息子は色んな所にイタ電する癖があったということですが、秋山さんも1970年代にこの町に来たので、それ以前のことは知りませんでした。

なお、飯田さんはいつの間にか引っ越したようでした。
これで美人妻風だった栄子さんは退場となりました。

その後、私と久保さんは写真店を営む田之倉さん(不破万作)という人物に接近し、聞き取りを行いました。
それによると藤原家の土地はお隣の根本さんの所有であり、松坂家と小井戸家の土地は高野家だったいうことです。

高野家

この高野家では娘を嫁に出して結婚式に出席したその日にトシヱさん(トシヱ)が帰宅してすぐに首吊り自殺したそうです。
再現映像では例の擦るような音が出てます。

私と久保さんはトシヱさんと親しかったという日下部姉妹を訪問します。
妹さん(滝本ゆに)によるとトシヱさんの娘はレイコさんというそうで、妹さんはレイコさんと仲良しだったそうなのですが、レイコさんは一度高野家を出てから事件のあった年に戻って来たそうです。
レイコさんが戻ってからトシヱさんは様子がおかしかったそうで、日下部姉の清子さん(小貫加恵)はかつてトシヱさんが路地で「赤ちゃんの泣き声が聞こえる。町中で私に泣き声を聞かせて嫌がらせしている」と言っているのを聞いたそうです。
トシヱさんが言うには家の床から赤ちゃんが湧いて出て泣くのだそうで、噂ではレイコさんが男に騙されて堕胎か流産したのが原因ではないかと言われていたということでした。

久保さんは私を部屋に案内して物置と化した和室を見せ、「見たくないと物を積み上げて隠したくなる」と小久保老人を代弁します。
そして高野家の件で踏ん切りがついたのでこの部屋を出ると言いました。

私は一連の出来事を纏めて田村さんに見せ「長いから高野家のエピソードだけでいいんじゃないの」とアドバイスを受けました。
それはそうと私には気になる点があり、それはトシヱの自殺原因が本当にレイコの堕胎起因だったのかという点でした。
彼女には「赤ちゃんが湧いてくる」という表現が複数形を指すものではないかと思え、どうもしっくり来なかったのです。
その話を盗み聞きしていた作家の平岡芳明(佐々木蔵之介)は「複数じゃないですか」と割り込んで来ました。
平岡は自分の嬰児を床に産めて殺害したという母親が住んでいた廃墟で赤ちゃんが床から湧いて来たという怪談を聞いたことがあると話しました。
しかしその場所は千葉県だというので、今回の件とは全く別の話のようでした。

私は新居に引っ越す準備をしつつ、折角なので平岡から聞いた話を久保さんに知らせました。
久保さんは既に引っ越し済みで更に就職も決まったということでした。

私が新居に引っ越した早々に平山から小包が届いたのですが、それは例の千葉の廃墟の件をまとめた資料でした。
まず1952年に中村美佐緒(周本絵梨香)が嬰児殺しで逮捕され、床下からは石油缶に詰められた嬰児の遺体が発見されました。
彼女は罪を認め、過去に住んでいた長屋でも7人の子供を殺していたと自供しました。
新聞記事もよく作りこんであって感心します。
そして長屋があった場所というのが、問題の高野家と根本家だったのでした。

高野家以前

私はまたまたこの件を久保さんに知らせ、「土地の持つ穢れに触れたことでトシヱさんも梶川氏も自殺してしまった」と表現しました。
これは過去にも何かあったのかもということになり、久保さんが先輩パワーで後輩(小野花梨、寺川里奈、河内美澪)に協力してもらい、高野家付近の土地に関する過去資料を収集しました。
そこで浮上したのが吉兼なる人物でした。

吉兼家

その後、平岡が初めて私の新居を訪ねてきたのですが、またまた資料を携えていました。
その資料によると吉兼友三郎なる人物が吉兼家で私宅監置されていたそうです。
私宅監置というのは横溝正史作品や江戸川乱歩作品とかにに出てきそうな精神病患者を座敷牢に閉じ込めたりしてるやつです。
元々は自宅でプライバシーを守りつつ病気を治しましょう的な制度なんですが…

友三郎(山田純之介)は明治三十八年に十五歳で発症し、家族に襲い掛かって放火しようとしたので私宅監置となったそうです。
彼が言うには頭の中で恨みを持った声が「殺せ、焼け」と指示するのだそうです。
写真怖いです。

更に友三郎は座敷牢のトイレから脱走し、床下を徘徊するのが好きだったということです。
実は美佐緒は長屋に住んでいた際に「殺せ、焼け」という声に命じられて赤子を殺害したそうです。
根本家のおばあちゃんや小久保老人もこの声を聞いていたのではないかと想像できました。
なお、この話をしている最中に私の家の照明センサーが誤作動していました。

その後、私は久保さんと共に吉兼家の墓を訪ねたのですが、住職(上田耕一)によれば友三郎はこの墓には入っていないそうです。
尚、最後に埋葬されたのは吉兼三喜なる友三郎の5歳上の継母であり、二度の流産の後に24歳で死亡したそうです。
久保さん就職決まったので卒論まではイージーモードですね。
それはそうと住職詳し過ぎだと思います。

感想

これは普通です。
部屋で起きた怪異の原因を探ろうと作家とJDがいろいろ頑張る話です。
なかなか謎解きパートが面白くて小説を読んでいるような感じです。
演出もドンヨリ系でいい感じですけど、あれは影だけの方が良かったかも。

話が広がり過ぎて私にはイマイチよくわからない面が沢山ありました。
個人的にはあまり話が大きくなってくるとちょっと飽きてきます。
それでも終りの方で「こういう訳だったのか!」的になると凄い!と思うんですけど、この映画はそれがなかったです。
一応そういう感じのものはあるんですけど、驚きは感じなかったです。
逆に進行していく中で「そういえばあの人もおなじようなこと言ってた!」って感じの展開が楽しかったのですが、あんまりそういうのばっかでも飽きるのかなと感じました。

結局、202と405の意味は何だったのか?というのが理解できなかったですし、飯田一家の件と山本くんはよくわからず。
友三郎がどうなったのかも凄く気になるんですが、もやもやのままでした。

怪異に遭う人と遭わない人の違いも理解できませんでした。
赤ちゃんが出てくる件もイマイチよくわからなくて、連鎖で説明するのであれば連鎖しない人がいるのはなぜでしょう?
この感じで行くと小井戸老人や梶川氏も出てくるのでは?
電話は川原家の息子だと思われるのですが、他の人は何をしてるんでしょう。
結末から言うと結論出ないのでしょうけど、細かいモヤモヤ残りまくりです。

個々の素材は面白くて役者さんはいいのですが、繋がっているのかいないのかもやもやしました。

ラストまでのあらすじ

更に三喜の一周忌には彼女の嫁入り道具だったという女性画が奉納されたのですが、時折その顔が醜く歪んだのだそうです。
その絵らしい写真は平岡が持参した資料にも含まれていたのですが、その絵自体は戦災で焼けたということでした。

尚、三喜の出身は九州だったらしく、平岡に相談したところ、福岡出身のオカルトマニアである三澤(坂口健太郎)を紹介してくれました。
流石の三澤も絵は見たことは無かったのですが、この絵の顔が歪む時にはごうごうと風の音とうめき声が響いたのそうで、歪んだ顔を見た者は呪われるのだということです。
三喜の実家は奥山家といい、福岡で炭鉱を経営していたのですが、その炭鉱では100人以上の死亡事故が発生しており、一説にはこの絵には炭鉱夫の怨念が籠っているのだとも言われているそうです。

奥山家

炭鉱の事故では消火をするために坑道を塞いで炭鉱夫を生き埋めにしたそうです。
北九州では奥山家は呪われた存在で、その話をすることさえはばかられるということで最後の当主は一家を皆殺しにしたとまことしやかに語られているのだそうです。
あれ?ちょっと待ってください。再現ドラマの黒焦げ映像は冒頭のMさんの体験にそっくりです。
私も話を聞いて共通点に気付いたようで、河童のミイラの話を皆に共有しました。

それを見た三澤は「Mさんって真辺って人では?」と私に尋ねました。
果たして過去の手紙を確認した私は手紙の送り主が真辺さんであることを確認しました。

真辺家

早速、私と田辺さんは真辺さん(平野貴大)の話を聞くことができたのですが、あの家に河童のミイラがあったのは恐らく事実だそうです。
というのも当時の当主である真辺幹夫氏はオカルトマニアで様々なグッズを収集していたそうで、彼は最後には持っていると呪われるという日本刀で自殺したということでした。

ということでとうとう私は久保さん、平山と共に三澤の案内で北九州の某地に到着しました。
実はここ数日、私は首に痛みを感じていて医者にも診せたのですが、異状なしと片付けられていました。
問題の住所の廃墟にライトを手に突入したところ、廃墟の中には複数の神棚と壁には無数のお札が貼られており、それを見た私は幹夫氏(金井良信)はオカルトマニアではなく、呪いから逃れるのに必死だったのでは?と憶測しました。
呪いの品を取集していたのは呪いの力で呪いを祓おうとしていたようでした。
どうやら真辺幹夫氏がこのようになってしまったのは奥山家の跡地に家を建ててしまったのが原因のようでした。

奥山怪談

その後も炭鉱の跡地のモーテルでは殺人事件が起きたり、真辺一族の通う学校では呪いのクラスなるものがあったりと掘れば掘るほど怪談が湧いてきます。
そしてそんな中で飯田さん一家が無理心中をしたという事件を聞いて久保さんはショックを受けます。

恐ろしくなった久保さんは「もう止めましょう」と私に提案し、私も「確かに」と応じました。
実は久保さんはまた擦り音が聴こえてきたのだそうで、いざとなったら引っ越すそうです。

こうして謎解きは終り、私の首の痛みは呪いとは無関係だったと発覚しました。
また、久保さんも就職して恙無く暮らしているそうです。
山本くんも伊藤さんのアパートで元気に暮らしており、辺見さんも今まで通り、屋嶋さんも引っ越し後は異状なしということでした。
但し、202号室は相変わらず入れ替わりが激しく、今では空き部屋でした。

ある深夜のこと、私の家には公衆電話から「今、何時ですか?」という電話が架かってきました。
一方、「闇」の編集部でも異変が起きており、編集員の手とPCが真っ黒になった挙句黒焦げの霊に襲われていました。
とうとう山本くんも引き摺り音を聞いた挙句、部屋の中で首を吊っているトシヱを目撃してしまいました。

エンドロールで終了です。

と思いきやバックで住職が出てきてやっぱり隠し持っていた三喜の美人画を出してきて供養を始めたのですが、その顔は醜く歪んでいたようでした。

世の中には話したり、聞いたりしただけで呪われてしまう怪談があるそうです。
それは良いんですが、山本が死んだ理由がよくわからず。
彼は詳しい話は聞いてないような気がするので怪談に関わってない気がします。なんかよくわからないです。
穢れが連鎖するってことが言いたいんでしょうか?
飯田一家もなんで心中してしまったんでしょう?電話架かってくるとヤバいようですが、彼等も怪談には関わってないような?
そもそも真辺家は何で奥山家の跡地に家を建てたんでしょうか?地元では有名では?

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