アタック・オブ・ザ・キラートマト
トマトが襲ってきてひどい目に遭う話
制作年 | 1978年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・デ・ベロ |
脚本 | ジョン・デ・ベロ/コスタ・ディロン/J・スティーヴン・ピース |
原作 | コスタ・ディロン |
上映時間 | 83分 |
出演 |
デイヴィッド・ミラー |
ジョージ・ウィルソン |
シャロン・テイラー |
だいたいのあらすじ
ヒッチコックの鳥が公開された当時、人々は笑ったそうですが、後に同じような事件が起こると人々は笑わなくなったそうです。
どっかの家で奥さんが暇そうにキッチンに立っていたのですが、シンクの中のトマトがゴニョゴニョ言いながら外に飛び出し、奥さんは悲鳴を上げました。
なぜ悲鳴を上げるのか全く理解できませんでした。
このあと、キラートメイトウ♪とかいう変な歌流れます。
あと、私の中では鳥は名作なので同列にしないで欲しいですw
その後、奥さんの遺体が発見され、トマトジュースが付着していると判明したのですが、同じ頃にはトマトジュースを飲んで死ぬ人や、トマトに襲われる人がいたようです。
描写は無いのでよくわかりません。
ということでトマトと人類の戦争が始まったのですが、トマトは薬や虫、弾を受け付けないので苦戦を強いられます。
そして農務省の役員はなぜか無名の刑事ディクソン(デイヴィッド・ミラー)が解決すると言い出します。
パイプ椅子が並ぶクソ狭い一室で緊急会議が行われ、サイボーグはどうかという案が出されたのですが、サイボーグは人間としての基本動作もできず役立たずでした。
ということでディクソンに変装に名人サム、水泳の金メダリスト・グレタ、ダイバーのグレッグ、後に合流するというフィンレター中尉という部下が配備され、、トマト対策を行うことになりました。
その間、海水浴場で女性がトマトに襲われたりして、大統領報道官のリチャードソン(ジョージ・ウィルソン)は誤魔化すのに大変でした。
新聞社はトマト騒動の政府対策極秘資料を入手し、新人芸能記者のフェアチャイルド(シャロン・テイラー)に事件を追わせることにしました。
その頃、大統領は事態を収拾させるためにリチャードソンをマインドメーカーなる広告代理店に派遣しました。
ここまでトマトが人を襲っている描写はなかったです。
水面に浮いてたり、寝てる人の上を転がってる描写はありました。
そしてマインドメーカーはミュージカル映画のように歌い出し、「任せとけ」と請け合うのでした。
その後、車で移動していたディクソンはひとまずグレタとグレッグを降ろし、日本刀をやたらと振り回すフィンレターと合流しました。
そしてディクソンはサムに「トマトに化けて敵基地に潜入しろ」と指示を出し、フィンレターとホテルに戻りました。
その深夜、フェアチャイルドは部屋の鍵をゲットして侵入したのですが、フィンレターに気付かれて逃走しました。
その後、大玉転がしの張りぼて風の巨大トマトが人を追いかけるという事件が起きました。
ステロイドを貪り食っていたグレタは巨大トマトと戯れている間に死亡したのですが、駆け付けたフィンレターは彼女の遺体にディクソンからの伝言を伝えて去りました。
一方、マインドメーカーは「トマトは原発より安全だぜ!」とか「デカいピザ食おうぜ」とか「トマトの死亡率は交通事故より低い」とか国民洗脳プランを作りました。
しかし各地でトマト事件が発生して人々は右往左往しており、「トマト」と聞いただけで逃げ出す始末でした。
そしてディクソンは車に乗っている際にトマトと遭遇したのですが、なぜかトマトは逃げました。
何もしない割にはディクソンは命を狙われており、殺し屋に撃たれていたのですが、殺し屋の弾は全弾無関係な人に命中したので彼は気付きませんでした。
その後、フェアチャイルドはフィンレターを誘惑して情報を聞き出そうとしたのですが、スパイと間違えられて追い払われました。
そして軍は負けまくっており、次々に撤退を余儀なくされていました。
その後、覆面の男がディクソンを銃撃したのでフィンレターが追跡したのですが、いつもぶら下げているパラシュートが仇になり、取り逃がしてしまいました。
しかしマインドメーカーの作戦は上手くいっているようで、トマトの支持率は急上昇していました。
大統領はまだトマトに襲撃されていないNYの爆撃を命じました。
感想
これはくだらないです。
トマトが襲ってきて大変!という内容ですが、内容はありません。
ジャケ絵だとヤバいトマトが牙を剥いてますがこんな描写はないです。
凄くテキトーな作品なのですが、投げやりに全員死んで終り!とか爆破エンドとかではなく、一応解決?する方向に話を持ってってます。
意外と真面目に作ってるみたいで、ヘリの墜落シーンや後半のミニチュアには驚きました。
そうは言っても展開的にはディクソンが任命されてフェアチャイルドが出て来た辺りで寝て、結末付近で起きても問題ない気がします。
そうなるとフィンレターが誰なのよ?となる気がしますが、「単なる日本刀を振り回してるモブ。けったいなおっちゃん」でも全然問題ない気がしました。
ツッコみどころは満載なのですが、ツッコんで面白い作品でもない気がするので、「勝手にすればー」という感じでダラダラと鑑賞しました。
確かに殆どのネタは滑ってる気がしますが、コメディ作品なのでつまらないことも無くたまに苦笑するシーンはありました。
広告代理店のミュージカルシーンとかはそんな感じでした。
あと、マインドメーカーの仕業なのか知りませんが、家具の安売り広告が画面の下に表示されます。
けっこうこれが気になってソファ5ドルとか安い!二段ベッドはいらない!と見入ってしまい、本筋の字幕が読めなかったりします。
でも大したことは喋ってないみたいだからどうでもいいです。
また、グレッグファンの人はそういえばグレッグはどこ行ったんだろうと思うのかもしれませんが、これも私にはわかりません。
なんか噴水広場を泳ぐシーンの後に出なくなりました。
グレタとやや被ってるので、存在自体がどうでもよくなったのではないかという説が私の中では濃厚です。
そもそもトマトがどうやって人を襲うのさ?という疑問点があると思います。
これはハッキリ言って私にもよくわかりません。
殆ど描写が無いのと、私が目撃したのは海の表面にトマトを浮かべて海水浴してるシーンや、寝てる人の上をトマトが転がるシーン、大玉転がしみたいな赤い玉を自力で押し付けてる人のシーンだけなのです。
一応、トマトはゴニョゴニョ言いながら勝手に転がって人を追いかけるのですが、見た目は普通のトマトです。
登場人物は低身長の薄毛の冴えないおじさんが右往左往してるだけなのですが、この人は意外と色んな映画で見たことあるのと、リチャードソンが報道官だけあってなかなかハンサムです。
制作サイドは子供好きなのかギャラが安いのか知りませんが、意外と可愛い子役の少年が使い回されてて活躍してました。
ビジュアル的に女優さんはギャラ高いのかヒロインの人も残念な感じでした。
ラストまでのあらすじ
上手いこと変装してトマトと談笑していたサムでしたが、食事の際に「ケチャップないの?」と聞いてしまう痛恨のミスを犯し、トマトにやられました。
再びトマトに攻撃が仕掛けられたのですが、人類は大敗しました。
その後、ぶらぶらしていたディクソンは負傷したトマトに襲われたのですが、「思春期の恋」とかいう歌を聴いたトマトは爆発していました。
そしてとうとうディクソンは覆面の人物を追い詰めたのですが、自分の車にこつんと撥ねられるという失態を犯し、捕まってしまいました。
覆面の人物の正体はリチャードソンだったのですが、彼はトマトをコントロール出来ており、騒ぎが広がった所で沈静化し英雄になろうとしているそうです。
ディクソンは殺す前にトマトをコントロールする方法を聞き出そうとしたのですが、そこにフィンレターが飛び込んできてリチャードソンを抹殺してしまいました。
しかし「思春期の恋」のダサいレコードジャケットを見て先ほどのことを思い出したディクソンはフィンレターに生き残りの人をスタジアムに集めるよう指示しました。
そして軍に弱点を知らせたディクソンはスタジアムに駆け付け、トマトの攻撃に合わせてレコードを流しました。
曲を聞いたトマトは小さい普通のトマトになったのでスタジアムの皆さんは大量のトマトを踏んで潰しました。
最近トマト高いのに勿体ないです。
しかしデカい耳栓をしたトマトにフェアチャイルドが襲われていたので、ディクソンはトマトに「思春期の恋」の楽譜を読ませて倒しました。
二人はラブラブになってミュージカル映画を始めました。
それは好きにしてくださいという感じなのですが、畑では密かに人参が起き上がっていました。
THE ENDマークの後にエンドロールで終了です。
くだらないです。