家になんかいるんです Solus

Solus

引き籠っていたらひどい目に遭う話

制作年 2015年
制作国 アメリカ
監督 チャールズ・デイビス
脚本 チャールズ・デイビス
上映時間 58分
出演
ドナ・モスチェク
チャールズ・デイビス

だいたいのあらすじ

列車が付近を通過するとやたらと揺れるアパートの一室にロレイン(ドナ・モスチェク)という女性が住んでいるのですが、この部屋には何かが出るようで、彼女が帰宅する前に全裸の半透明の男性が部屋の中に立っていました。
他にも部屋の隅に女性が立っていたり、後ろの壁の額が落ちたり、サイドテーブルに首吊り死体を思わせる遺体の足が乗っていたりするのですが、ロレインには見えていないのか、あまり気にしていないようでした。
流石にTVに血まみれの男の顔が映り込んだ後に砂嵐になった際は砂嵐の件だけに気付いて「困ったわねえ」と立ち上がり、TVの裏側をのぞき込んだりしていましたが、特に生活にも不自由を感じている様子はないようでした。
アルビノっぽい男性と全裸男性とウェディングドレスの女性が常連のようで、TVの顔は皮が剥がれてる感じでした。

その後、心霊現象なのか電灯が明滅し出したので、友人のブライアンに「直しに来て」と依頼するのですが、彼は冷たく「大家に言え」と拒絶しました。
ロレインは大家と話せない事情があるようで「そこを何とか」と懇願し、ブライアンは1時間後に来てくれることになりました。
彼女は気を取り直してシャワーを浴びることにしたのですが、鏡には血を吐いている彼女が映り、シャワーカーテンにはサイコ張りの人の影が映るのですが、全く気にしませんでした。
観ているこちらの方がハラハラします。

ロレインはベッドでうたた寝をしてしまい、ノックの音で目覚めました。
玄関にはブライアン(チャールズ・デイビス)が立っており「俺に頼るなよ」的な迷惑そうな態度で、「TV点かないし、電気チカチカするし…」と訴えるロレインに、「そんなのカルチャーセンターで直し方習えばー」と冷たいのでした。
ロレインは「ごちゃごちゃ言わないで直してくれる」と逆ギレし、ブライアンは渋々修理に掛ります。
なぜかロレインのTシャツの背中が汚れてます。
ブライアンを使役してロレインは電子ピアノでドビュッシーっぽい曲を弾き始めたのですが、なぜか背後にあったクローゼットのドアが外れて倒れました。
ビビりました。

ロレインは「変なこと起きたー」と叫ぶのですが、なぜかブライアンは消えており、TVには身体はこちらに向けているけど頭は180度後ろを向いているという変な男が映っていました。
直後に家の付近で自動車事故のような音が響いたので、ロレインは窓の外を見て「ブライアン事故みたいだけどどうすればいい」と叫びます。
彼女の背後には白いドレスを着た太目な黒人女性が立っているようで窓にその姿が映っています。
そしてロレインは911に電話したのですが、障害が発生中だとかで繋がらず、なぜか霊が見えるようになったようで、窓に映る黒人女性を見て驚愕しました。

腰を抜かしたロレインはひとまず黒人女性の視界から消えるという技に頼ることにし、部屋の隅の方にしゃがんだまま移動しました。
この居間にはメダル?のような物や男の荷物っぽい物がまとめて一か所に置かれています。
ようやく部屋の隅にあるキッチンのドアの前に移動したものの、今度は目の前に白い布を被った全裸男性が仁王立ちして彼女にセクハラします。
とうとう絶叫して立ち上がったロレインは玄関の方に走り出したのですが、今度は暗い顔をしたウェディングドレス女性が現れます。
これ、女装してる細身の男性にも見えますね。
そして彼女は真っ暗な屋根裏部屋まで駆け上がりました。

ロレインが暗闇の中で怯えていると、前方から全裸男が段ボール箱を頭で押しながら這いずって来ました。
男はそのまま後退し、まるでロレインに箱を差し出しているかのようでした。
ロレインが恐る恐る箱を開けてみると中には顔が崩れて右腕が無く、腹部に目玉がある不気味な赤ちゃんの人形が入っていました。
箱には「くすぐって!」と書いてあったので、胸の辺りをさわさわすると人形は「ラプチャー」と呻いた後に「ネイサンに電話しろ」とリピートし、謎の警報音を発していました。
恐ろしくなったロレインは階下に駆け戻り、スマホで知り合いに助けを求めたのですが、相手は支離滅裂なことを言って切りました。

今度はウェディングドレスがプルプル震えながら迫って来たので、ロレインは手で押し止めながら居間へと逃げ出します。
そこでTVの中から抜け出して来た頭逆男と遭遇したのですが、よく見ると男はジャケットとシャツを後ろ前に着ているだけでした。
それはそうとして後ろ前男が迫って来たのでロレインは腰を抜かしながら「何?なんかして欲しいの?誰?」と質問すると男は「ヤンキーローズ」という訳の分からないことを返答して消えました。
直後にブライアンが現れ、「とにかく助けて」とロレインがブライアンに対して言っていたようなことをパニックを起こしながら訴えて消えました。

今度はブライアンがビニールテープで両手を壁に貼り付けられ、ウェディングドレスがケーキカットのようにブライアンの両腕をナイフで切断していました。
ブライアンは時間が停まったように固まって悲鳴も上げず、切断された腕からは血も流れず、まるで無機質なマネキンのようでした。
暫く経つとブライアンは赤ちゃんの泣き声を上げ始め、腕とシャツだけを残して消えました。
そういえば冷蔵庫に家族写真のような物とエコー写真のようなものがありました。
赤ちゃん人形といい、過去に堕胎でもしたんでしょうか?

今度は袋全裸男がバスルームに磔になっており、腹部を切られたのか内臓がはみ出ていました。
キッチンに居たロレインはデカい包丁を手に全裸男に近づき、彼に止めを刺しました。

感想

これはイマイチです。
女性が一人暮らししているアパートの一室に霊が出ます!という内容です。
冒頭は心霊写真のように霊が現れてどうなるんだろう?と興味を引かれるのですが、そんなに面白い内容でもなかったです。
酷いなあと感じたのが、どうもロレインは広場恐怖症のようなのですが、それが作品紹介にしか書いてない点です。
一応、劇中で死体から「お前は外に出ようとしてない」というヒントがあり、ずっとロレインが外に逃げないという疑問もあるのですが、ヒント少なすぎだと思います。
第一、私が広場恐怖症という症状を知ったのも映画か何かだったのでそんなにメジャーな症例ではないのでは?

劇中で見て取れたことは、冷蔵庫に写真があったので彼氏や家族は居たらしい。
冷蔵庫にはエコー写真?っぽいものもあったので過去に妊娠していたらしい。
男のネクタイや荷物がまとめて乱雑に並んでいたので恐らく同棲していたらしい。
部屋は列車の騒音に悩まされるも広いのでそれなりに収入はあったらしい。
という点でした。

この怪異が起きてから一度も列車が通っていないので、周囲の状況がまともだったのであれば、列車が通過しない深夜の出来事だったようです。
どうやらロレインは過去に何かやらかしてパニックで広場恐怖症になったとも解釈できます。
この辺りを踏まえて私なりにネタバレ後に考察してみたいと思います。
尚、私はブライアン含めてロレインの電話の相手は居なかったのではないかと考えています。
また、過去に何が起きたのかはサッパリ分かりません。

映像的には面白いものもありましたが、もう少し一緒に考えられる楽しみがあればなあと残念に感じます。
エロは無いのですが、軽くチ〇コは出てきます。
まあ短いので物好きな人が観る分にはいいのかなあと感じました。

ラストまでのあらすじ

そして現れた後ろ前男に「なんで傷つけることばっかするの?」的な質問をしたのですが、「我々はあなたを傷つける」的なことを返答されただけでした。
ロレインは精神的に参って来たのでベッドでうなだれていたのですが、今度は布を被った黒ドレスの女というニューフェイスが現れます。
タトゥーが一緒なのでウェディングドレスと同じ人だと思います。

その後、ロレインは何もない白い光に包まれた世界に居たのですが、時折彼女の顔に被せて顔の皮を剥がされた男の映像がオーバーラップします。
そしてシーツに包まれた血を流した死体のような物が白い壁に張り付けられているのに遭遇します。
ロレインはその死体と禅問答のようなことを始め、相変わらずのヤンキーローズを連呼されていました。
しかしロレインの「私は閉じ込められていて出ることができない」という主張には「違う。あなたは自分の意志で外に出ようとしていない」とキッパリと否定されていました。
そういえばこの人は一切、外には逃げないんです。不思議です。

皮剥がれ男の絶叫で部屋に戻されたロレインは後ろ前男を横目で見ながら、とうとう玄関ドアを開けました。
そして外に出たのですが、門まで行けずにグズグズしていると布を被ったウェディングドレスが背後から「いけ!」と怒鳴ったので、ロレインは階段を落ちて倒れました。
手摺に警察の立入禁止テープのような物が貼ってあり、門が壊れて車が停まっています。

ロレインは夜の町に飛び出し、人気の無い通りを当ても無く走り出していました。

エンドロールで終了です。

訳がわかりませんでした。
恐らく過去に何かがあったロレインは病みつつあり、それを全く自覚してなかったのではないかと思っています。
霊は存在せず、あれは全て彼女の心の奥の正常な部分だったのではと解釈しました。
それがブライアンへの電話(したつもりもしくは実在しない)を皮切りに自覚し始めたので、心の警告に耳を傾けたのかな?と思います。
なのでブライアンはオウム返しのように「何とかして」と訴えるロレインの言葉を反復して責めてました。
ロレインに何があったのかは不明ですが、霊(心の奥)の姿は彼女の過去の過ちを誇張した姿で現れているのかな?と感じました。
なのでこの話はいよいよ心がヤバくなって来た女性が無意識の心の声に助けられて最後の一線を守ったということなのかなあ?と介錯しました。
最後の方で布を被った男を刺すシーンがありましたが、あれはもしかすると自殺してしまう危険性を表していたのかもしれません。
この映画は本当に意味不明で、監督にでも聞かないと真相は闇の中です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする