現実味がないです ミスミソウ

ミスミソウ

家族が焼き殺された日、私は復讐を決めた。

制作年 2018年
制作国 日本
監督 内藤瑛亮
脚本 唯野未歩子
脚本 押切蓮介
上映時間 115分
出演
山田杏奈
清水尋也
大谷凜香

だいたいのあらすじ

野咲春花(山田杏奈)は東京から田舎の村にある中学校に転校してきたのですが、小黒妙子(大谷凜香)のグループに激しい虐めに遭っていました。
その日も下駄箱の靴を廃物穴に目の前で投げ込まれ、泥まみれになって拾い上げていました。
見兼ねた春花の父・和生(戸田昌宏)は担任の南(森田亜紀)に相談したのですが、彼女は「廃校間際だし事を荒立てたくない」と虐めを否定するのでした。
元々春花は「よそもの」ということで虐めを受けており、卒業まであと2か月の辛抱と自分に言い聞かせていました。

虐めの相談に来た帰り、和生は妙子の取り巻きである男子の虐めグループ三人組の一人である久賀秀利(遠藤健慎)に画びょうを靴底に貼った上履きで階段から蹴り落とされていました。
春花の机にはいつも悪口が彫り込まれており、更に机の中には烏の死体が入れられていました。
唯一、相場晄(清水尋也)だけは春花の味方をしていたのですが、彼が呼び掛けても南はガン無視するのでした。

帰宅した春花は和夫と母の花菜(片岡礼子)から卒業まで登校拒否を勧められます。
翌日から登校しなくなった春花でしたが、妹の祥子は特に虐めには遭っていないようでした。
虐めグループは以前に虐めのターゲットだった佐山流美(大塚れな)に春花を学校に来るよう説得するよう命じました。
流美は春花に「学校に来ないとあたしが虐められる」と訴えたのですが、春花は「もう学校には行かない」とCDだけ貸して返しました。

その件をロッカーに閉じ込められて報告した流美は「春花が妙子達のことをムカつくって言ってた」と嘘を吐きます。
そして流美は妙子に髪の毛をザンバラに切られ、春花のことをぶっ殺したいと言っていました。
一方、春花は祥子と散歩している際にミスミソウの写真を撮影していた相場と出会います。
相場によればミスミソウは厳しい冬に耐え、春になると花を咲かせるのだそうです。
その後、春花と相場はよく会うようになりました。

ある日、春花は相場と外出し、春になったらミスミソウを見に行く約束をしました。
その後帰宅したのですが、家は炎に包まれていました。
相場は炎の中に飛び込み、全身が焼けただれた祥子を助け出しました。
春花の両親は死亡しており、和生は祥子を庇うようにして死亡していたそうです。
野咲家には実家から祖父の満雄(寺田農)が来て葬儀の手配等を行い、暫く滞在することになりました。

実はこの火災は妙子の手下である橘吉絵(中田青渚)や久賀等の犯行なのですが、こいつらは反省する訳でもなく「捕まったらどうしよう。親バレしたらどうしよう」と心配している始末でした。
妙子はその件に関わっておらず、「昨日凄かったんですよ」と楽しそうに近づいて来た流美の手をシャーペンで刺し、南は流美に「妙子に近づくな」と告げるのでした。
尚、妙子は中学を卒業したら美容学校に行くのが夢なのですが、父親からは猛反対されていました。
だからといって誰かを虐めていい理由にはならないと思います。

また、久賀といつもつるんでいるクソ男子二名はエアガンやボウガンで烏を撃ちながら「昨日は心が躍った」等と喜んでいました。
尚、吉絵の父親はチンピラでアル中であり、お金も与えずに「酒買ってこい」と怒鳴りつけては吉絵を使いに出していました。
なんで自分がされて辛いことを人にするんでしょうね。

間もなく村には雪が降り始めたのですが、春花は自主的に中学に復学しました。
春花が事件の真相に気付いたと判断した吉絵は手下の加藤理佐子(紺野彩夏)、三島ゆり(櫻愛里紗)を伴って放課後に春花を呼び出し、「お前自殺しろ」と錐で刺した上に廃物穴に落としました。
吉絵はドン引きする理佐子とゆりに手伝わせ、「毎日死にたいって思ってたけど、こいつの母親の死に顔見て生きようと思った」と春花に釘を渡して自殺させようとします。

真相を知った春花は吉絵の目に釘を刺し、鉄パイプで滅多打ちにして殺害しました。
理佐子達は「久賀が母親に火を点けた」と言い逃れをしたのですが、同じく春花に滅多打ちにされて死亡しました。
春花冷静です。ナイスです。
翌日、春花は放課後歩いている久賀を狙い、すれ違いざまに腹を刺して頬を切り裂きました。
久賀は腰を抜かして後ずさり、崖から転落して足が変な方向に曲がって自爆したのですが、「やったのは俺だけじゃねえ」と苦し紛れに叫んでいました。

久賀の失踪を知った手下の真宮と池川は春花の仕業に違いないと判断し、逆に彼女を襲撃することにしました。
家から出て歩いていた所を付近の木にボウガンの矢が刺さったので襲撃を知った春花は身を隠したのですが、キモデブ池川に組み敷かれてしまい、真宮の「お前の親父を殺したのは俺だぞー」という絶叫を聞きます。
春花はペンチを鼻にぶち込んで反撃し、池川は真宮に誤射されてボウガンの矢が頭に刺さります。
イカレてしまった池川は真宮を春花と誤認して「好きだー」と突撃して蹴られてしまい死亡します。

そして春花はその間に真宮の腹を切り裂き、真宮は内臓が飛び出して手も切り裂かれます。
反撃に転じようとしたもののそのまま脳天に包丁をぶち込まれ、真宮は死亡しました。
一方、久賀の母は南に「生徒が何人も失踪してるのに何してる」と怒鳴り込まれても南は笑うだけで、「お前は異常」と罵っても「そっちの方が異常」と反論されて逆上しただけに終わりました。
そして満雄は血まみれで帰宅した春花を目撃したのですが、無言の彼女に「風呂に入りなさい」と勧めるのでした。

その後、家に相場が訪ねてきたのですが、春花は唇を噛みしめて泣くことしかできませんでした。
そんな彼女を見て相場は「野咲は俺が守るから」と抱きしめてキスをするのでした。
こういうこと言われてみたいです。
満雄は春花が卒業したら祥子を転院させて東京で一緒に暮らす予定でした。
それを知った相場は自分も東京の夜学に通い、近くで暮そうと考えるようになりました。

ある夜、廃物穴を訪ねた流美は吉絵達三人の遺体を発見して驚愕し、妙子に電話したのですがガン無視されました。
実は春花の家に火を放ったのは教室で「野咲をぶっ殺したい」と宣言した流美であり、虐めグループはそれに乗っかっていたのでした。
翌日電話が繋がったので流美は妙子に死体の件を話し、「あたしも殺される!元はと言えば春花を虐めさせたあんたの所為」と訴えたのですが、妙子は「死ねよ」と突き放しました。

その後、妙子は春花を訪ね、流美が借りてきたCDを返却しに行き、丁度バスを降りてきた春花と出会いました。
春花は赤のコートを着ているのですが、妙子は全身真っ白コーデで対照的です。
実は春花が転校した当初は妙子と春花は仲良しだったのですが、嫌っている相場が春花に近づいたので、自分だけを見て欲しかったのだと妙子は打ち明けました。
妙子は最後に「私を赦して」と心から謝罪し、春花と和解しました。

感想

これは普通です。軽く珍作です。
家族を殺されたJCが復讐するという内容です。
酷い内容で無理あり過ぎだと思われ、正直お話はそんなに面白くないと思います。
警察何してんのよと全力で言いたいです。
原作は読んでないのですが、やっぱりグロいんだろうなと想像つきます。

一応、ネタバレなしで観た方がいいとは思いますが、そんなに意外なオチでもなかったです。
もしかすると事前の情報が多いのかな?とも思いました。
犯人グループの件も謎解き風に進めるとどういう感じだったのかな?と考えたりします。

内容はグログロになるはずで、実際グロいのですが、不思議なことに大変美しい映画です。
殆どのシーンで雪が降っていて春花の赤いコートと血がとても美しく見えます。
結末付近の雪原のシーン等は芸術的だとすら感じてしまいました。
もしかしたら春花と妙子のCD返却シーンとか感動的なものを狙ったのかもしれませんが、そっちはうーんって感じです。
ただ、あのシーンの妙子のくしゃくしゃな顔は良かったです。

その反面で悪役がイマイチに感じました。
なんか男は死ぬ間際にギャーギャー言う小物ばかりで、妙子もイマイチ振り切れてないです。
一番ヤバいのは吉絵だと思われ、この子は生きていたらろくでもない男とくっついてボディを透明にしてそう。
男子はキモいの多いですが、女子は可愛い子多いみたいです。
春花は静かにキレる感じがなかなか良かった気がしました。

振り返ってみるとキチ〇イが多いキチガ〇映画でしたが、奇形人間とかあっち系ではないですw
ちょっと長い感じですが、サクっと観られて面白かったです。

ラストまでのあらすじ

妙子が帰宅していると包丁を持った流美が襲い掛かって来ました。
流美は妙子の太ももを斬り付け、目に投石した挙句に右手を滅多刺しにして潰しました。
妙子は反撃に転じ、駆け寄って来た流美の顔面を斜めに切り裂いたのですが、胸に深々と包丁を刺されて倒れました。
流美は「カッコいい妙ちゃんが好きだったけど、ボロ雑巾にしか見えない」と呟いて立ち去り、妙子は「この手では美容師になれない」と絶望しました。

その後、相場は春花に「祖母を説得したから、東京で一緒に暮そう」と言い出したのですが、春花は「恐らく私は東京には戻れない」と告げました。
すると相場は「お前は俺より家族を取るのか」的にブチ切れ、受話器を叩きつけるのでした。
実は相場はサイコパスであり、東京行きに反対した祖母を血まみれになるまで殴っており、過去はに母にDVを働いていた父を刺殺していました。
そして「殴ってくれる人がいなくなった」という理由で母にDVを加えていたのだそうで、相場は「明日、春花の祖父に直訴する」と祖母に告げていました。

南はどうなっているのかと保護者達の追求を受け、更に虐めを受けていた過去をばらされて動揺します。
彼女は「過去を清算して中学校をやり直したかった。教師でも良かった」と異常なことを叫んで路上に飛び出し、除雪車に轢かれて粉砕され、赤いシャワーになりました。

祥子の見舞いに行った春花は病室に潜入していた流美と出くわし、祥子を殺害されそうになったのですが、突然起き上がった祥子に動揺した流美の首を絞めます。
しかし祥子の容態は急変してしまい、その隙に流美は逃げました。
この病院のセキュリティはどうなっているのでしょう。
動揺していた春花でしたが、そこに相場が訪ねてきて、同時に満雄が何者かの暴行を受けたと病院に運び込まれます。

すぐに立ち去った相場を怪しみ、血まみれの手を見た春花は満雄に暴行を加えたのは相場だと悟りました。
相場は「俺たちのためなんだ」と開き直ったのですが、そこに流美が割り込んで来ました。

ここで放火事件のあらましが明らかになったのですが、外で灯油を撒いていた流美達を咎めようと花菜が飛び出してきたのですが、久賀が「内緒にしてくれないとまた来ちゃいますよ」と脅して花菜に灯油をかけてマッチを擦りました。
あくまでも脅しだったのですが、久賀は熱くなってマッチを投げてしまい、それが古新聞に引火して花菜は火だるまになりました。
灯油はこんなに簡単に燃えません。
逆上して飛び出して来た和生の太ももを真宮がボウガンで撃ち、流美はそのまま家の中にも灯油を撒いて火を点けました。
和生は必死に祥子を庇って火だるまになり、流美たちは一斉に逃げ出していました。

逆上して流美に襲い掛かった春花でしたが、流美はカウンターでブッスリと春花の腹に包丁を刺しました。
流美はブチ切れた相場に袋叩きにされたのですが、その際に相場の鞄の中身が飛び散りました。
鞄の中にはプリントされた写真が入っていたのですが、その中には燃え上がる和生の写真がありました。
流美は木の枝を首に刺されて絶命しました。

そして相場は「お父さんの雄姿を君に見せたかっただけ」と狂った言い訳をしたのですが、春花は腹の包丁を抜いて相場に斬りかかります。
しかし攻撃は空振りに終わり、春花は「どうしてわかってくれないんだ」と絶叫する相場にボコボコにされます。
雪が降りしきる中、相場は力尽きた春花の写真を撮り、花を咲かせ始めたミスミソウの写真も「まるで野咲そのものだ」と撮りまくります。
相場は「病院に連れて行ってあげるから一緒に暮らすと約束してくれ」等とのたまっていたのですが、春花は最後の力で真宮が撮り落としたボウガンを掘り当てていました。

そして春花は一眼レフ越しに相場の目を射抜き、射殺しました。
どんだけ名人なんだよって思いました。
春花はフラフラと歩き出したもののそのまま倒れて死亡しました。

その後、妙子は無事だったらしく卒業式で証書を授与していました。
そして妙子は春花と仲良くしていた頃のことを思いだすのでした。

エンドロールで終了です。

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