暗くなると死亡 ライト/オフ

ライト/オフ

暗くするとひどい目に遭う話

制作年 2016年
制作国 アメリカ
監督 デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本 エリック・ハイセラー
上映時間 81分
出演
テリーサ・パーマー
ガブリエル・ベイトマン
ビリー・バーク

だいたいのあらすじ

マーティン(ガブリエル・ベイトマン)のママは精神を病んでしまったらしく、ひたすら見えない何かと会話しているようです。
参ったマーティンは残業中のパパ・ポール(ビリー・バーク)に「ママ怖いから早く帰ってきて」とチャットで連絡しました。
ポールの同僚エスターは残業しているポールを残して後片付けをして帰ろうとしていたのですが、部屋の電気を消して回っている際に電気を消した時だけ見える不気味な女性の影を目撃しました。
いきなり怖いですけど五月蠅いのがちょっと残念です。影だけで良かったのでは?
その影は段々と自分に近づいてきているようだったのでエスターは怖くなり、その部屋の電気は消さず「何かいた」とポールに知らせて引き揚げました。

ポールはどこかに電話して家に来てくれと依頼してからデスクから立ちました。
しかしあの女性の影はポールが帰りに通る廊下の前で立ち塞がっていたのですが、顔はよく見えずに目だけが光っており、長い髪は天然パーマのようにボサボサで細い手足に異様に長い爪を持っているようです。
ポールは呼び掛けても返答しない女性に怯えながら一気に廊下を駆け抜けようとします。
この廊下は所々に暗い所があるのですが、そこで斬り付けられたのかポールは脚に深い切り傷を負ってしまい、なんとなく女性が暗闇を移動していると悟りました。
ポールは回れ右して明るい事務所に飛び込んだのですが、間もなく周囲の照明が落ち、事務所内も暗闇になってしまい、その場で襲われて吹っ飛び、血まみれになって倒れました。

レベッカ(テリーサ・パーマー)はブレット(アレクサンダー・ディペルシア)と知り合って8か月になり、男女の関係だったのですが、なぜか彼を泊めることは無く、持ち物を置くことも許しませんでした。
それどころか彼と付き合っているという自覚はなく、それでいて他に男がいる訳でもなかったので、ブレットからはいい加減付き合って欲しいと懇願されていました。
なお、レベッカは死亡したポールの義理の娘でマーティンの姉ですが、家族とは離れて暮らしています。

マーティンはポールが死亡してもママのソフィー(マリア・ベロ)が相変わらず誰もいない空間と会話しているので怖くて仕方ありませんでした。
ある夜、マーティンはソフィーの背後の暗闇に大きな影が蠢くのを目撃し、すっかり闇が怖くなってしまいました。
そしてそれは確かに存在しているようであり、自室で震えているマーティンの部屋のドアノブを照明が落ちた廊下からガチャガチャと嫌がらせのように動かしており、マーティンの拠り所は弱弱しい灯りを灯す古い電気スタンドだけでした。

マーティンは不眠が続いて授業に集中できなくなり、児童福祉士は家に電話をするのですが、病み系のソフィーは電話にでんわだったので、代わりにレベッカが呼び出されました。
ということでレベッカはブレットと共にマーティンの面会に来ました。
レベッカはデスな見た目の割にはマーティンには甘々で速攻で引き取って実家に連れ帰りました。
マーティンは家には帰りたくないから泊めて欲しいと言い出し、道中で少し事情を聞いたレベッカは実家で話を聞くことにします。

久しぶりにソフィーと再会したレベッカはまずは「ちゃんと薬飲んでる?」と問い質しました。
ソフィーは逆ギレして口論になったので、レベッカは既に荷物を纏めて逃げる気満々だったマーティンを連れ帰ることにします。
追いすがるソフィーに「きちんとお薬飲んだらマーティンは返してあげる」と宣言し、そのまま自宅へ連れ帰りました。
ブレットは意外にも冷静で「お前、母親に対抗してない?福祉事務所に預けた方がいいんじゃない」的に指摘したのですが、その言葉が刺さったレベッカは「もう帰って」と彼を追い帰しました。

その夜、ベッドで寝ていたレベッカはふと目を覚まし、例の女性の影を目撃してしまいました。
何度か目をこすって見直し、床でガリガリと何かを引っ掻いている影が暗い所でしか見えないと気付いたのですが、影はレベッカと目が合うや否や襲い掛かって来たので、レベッカは急いで部屋の照明を点けました。
マーティンは浴室でライトを手に寝ていたので、レベッカは安堵して寝ることにしました。

翌朝、ソフィーがチクったのか児童福祉士のエマ(アンディ・オショ)がレベッカの部屋を訪ねて来ました。
レベッカはソフィーがイカレてると正当性を主張したのですが、エマはソフィーと面会した結果、彼女は正常だったと言います。
そしてエマはもしもマーティンと暮らしたいのであればレベッカ自身が責任ある大人となり、ソフィーと裁判して正当性を主張しないとダメで、それだけでも半年かかると説明します。
エマは行政側の人なので厳しいようですが、この言葉は正論でぐっと来ました。
結婚とか親になる覚悟って本来こういうものではないかと共感できました。

レベッカは「責任ある大人になる!」と宣言したのですが、悪魔崇拝系のポスターやらドラッグが部屋にあり、タトゥー屋のアパートに暮らす彼女にはハードルが高すぎで、エマはマーティンを連れ帰りました。
マーティンは「大丈夫。昨夜は寝られたから!ありがとう」とレベッカにお礼を言ってからエマに手を引かれて行きました。
そしてレベッカは昨夜あの影がガリガリと彫っていた床を見るのですが、そこには「DIANA」と刻んでありました。
マーティンによればソフィーはダイアナとお話しているそうで、実はこのダイアナはレベッカの少女時代の忌まわしい記憶の中の人物でもありました。

少女時代のレベッカ(アマイア・ミラー)が家族の絵をお絵描きしていると一瞬電気が消えた瞬間に絵は奪われていました。
そして暗闇のクローゼットからカリカリと何か音がしたのでレベッカは照明を点けたのですが、そこにはパパが真っ黒く塗られ、ママとレベッカの間に棒人間が描かれており、棒人間の上にはデカデカと「DIANA」と書いてありました。

これはソフィーはヤバいヤツと話しているのでは?!と感じたレベッカはブレットを呼び出し「あたしあんたの言う通りママに意地張ってた。ゴメン」と昨夜の件を謝罪してソフィーの家に同行してもらいます。
そして隠してある鍵で侵入してポールが調べていたらしきファイルやテープを発見したレベッカはソフィーが少女時代に入院していた患者がダイアナだったと知ります。
ダイアナは太陽に当てると皮膚が焼けるという奇病を患っていたそうで、性格は狂暴でありソフィーに執着していたようです。
彼女は人工的に作り出した太陽光による日照療法を受けていたようなのですが、治療中に医師が出力を上げすぎたことによる事故で亡くなっていました。

ダイアナとソフィーが並んで写した写真もあったのですが、ダイアナの姿はあの黒い影にクリソツでした。
そしてレベッカは薄暗い部屋のチェストの引き出しから例の家族の絵を発見し、自分の見たものも幻ではなかったと再認識しました。
直後にドアが勝手に閉まってレベッカは閉じ込められ、天井に張り付いたダイアナ(アリシア・ヴェラ=ベイリー)に「余計なことを嗅ぎまわるな。帰れ。ソフィーは私のものだ」と脅された挙句に髪の毛を掴まれて天井に吊り上げられます。
うーん。ダイアナには喋らせない方が良かったかも。不気味さが下がった気がします。
幸いブレットが飛び込んできたので部屋が明るくなり、影は消滅しましたが、ビビりまくり&大混乱のレベッカは証拠のファイル等を集め、ソフィが戻ってくる前に引き揚げました。

その後、ソフィはマーティンを引き取って家に戻って来ました。
彼女はマーティンに「今までゴメンね。今日はおうちで映画を観ようね」と普通っぽくなっていたのでマーティンも大喜びだったのですが、「三人で」と付け加えられたので愕然とします。
マーティンが「二人がいい」とツッコむとソフィーは「考えとく」と複雑な表情を浮かべるのでした。
ソフィーは病んでたのではなくダイアナに脅されてるのかもと思いました。

その後、居間でマーティンと映画を観ていたソフィーは「レベッカのことは信じるな」とか言い出し、唐突に証明を落としました。
そして怯えるマーティンに「過去にダイアナという特別な力を持った友人がいて、実はまだ生きてる。ママはダイアナを見捨てたから、これからは一緒に暮らさないと」と説得し始めます。
そして背後からはフーフー唸りながらダイアナが迫ってくるので堪ったものではないマーティンは速攻部屋に逃げ出し、ダイアナはブチ切れたので、ソフィーは「あの子は怖がってるだけなの!何もしないでー」と懇願したのですが、ぶっ飛ばされてしまいます。

その頃、帰宅してブレットと共にファイルを見ていたレベッカは母の精神病は持病であり、精神病の治療中にダイアナと出会ったのだと知りました。
そこにマーティンが「ママ悪化してる」と助けを求めて訪ねて来たので、ひとまずブレットが食料の買い出しに出かけます。
マーティンは「ダイアナは実在してる」とレベッカに打ち明け、レベッカは彼にポールが収集していたファイルを見せました。

ダイアナ(エイバ・カントレル)は13歳の時に地下室で発見されたのですが、側では父親が自殺しており、付近の壁には「娘が頭に入り込む」と書いてありました。
彼女は皮膚病を患っていたのですが、更に人を操って性格を変えてしまう悪魔の子として恐れられ、病院をたらい回しにされていました。
そしてソフィー(エミリー・アリン・リンド)と出会って執着し、「自分は友達だ」と洗脳したのだそうです。
前述したようにダイアナは既にこの世の人ではないので、レベッカはソフィーがダイアナを生み出してしまっており、彼女が心を強く持てればダイアナは消滅すると考えていました。
しかし、マーティンはポールもそれを試みようとしてダイアナに殺害されたとレベッカの考えを否定します。

その直後にクローゼットやベッドの下にダイアナが出現し、マーティンをベッドの下に引き摺り込もうとしたので、レベッカはどうにかマーティンを引っ張って助けました。

ダイアナがなぜまだ生きているのかという部分が大きな謎だったので、まずはレベッカ説を試すことになり、レベッカはブレットとマーティンを連れてソフィーの家に怒鳴り込むことにしました。
ということで、レベッカはソフィーに写真を見せ、「ダイアナは死んでるんだから正気に戻れ」的に詰め寄ったのですが、ソフィーはいつの間にか娘が色んな情報をゲットしていることに驚愕しつつ「そんなの捏造だ」と真っ向からダイアナの死を否定します。
レベッカはソフィーの心の弱さが霊を招き入れたのだと主張するのですが、ソフィーは「もしかして家出たことを反省してるの」と話を混ぜ返しつつ「霊なんているわけない」と完全否定しました。

話は平行線でソフィーは部屋に引き揚げてしまったのでレベッカはマーティンを連れ帰ろうとしたのですが、彼は「今はママの側にいてやりたい」と断りました。
ということで逆にレベッカとブレットがこの家に泊まることになり、まずはダイアナの攻撃に備えて色々と準備を始めます。

感想

これは面白いです。
暗闇に何かが居て襲ってくるという内容です。
これだけだと凡庸な感じなのですが、この暗闇にいるのが素早くて恐ろしいので面白いのかなと思いました。
最初に彼女の黒い影が出てくるシーンだけでかなりのインパクトありました。
制約ある系はなかなか面白いの多いですが、ダイアナだけでも怖いです。
残念なのが少しうるさいのと喋る点だと思われ、やっぱり最初の方の無言で襲ってくるシーンの方が不気味でした。
謎解きっぽいお話もなかなか面白くてレベッカが行動力あるので、話がサクサク進みます。

レベッカはブレッドを下僕にしている点も大きいのかもw
はるかなるレムリアよりみたいな感じでしょうか(ちがいます)

暗闇を使った映画だけになかなか光と闇のコントラストが面白く、冒頭のポールのマネキン置き場っぽい廊下も素敵でしたが、レベッカの実家もなかなか闇配置良かったです。
こうして見ると普通の家でも暗い場所って沢山あるなあと思ったのですが、この家はソフィが暗くしているせいもあるようです。

そういえばこの家庭はなかなか複雑で、レベッカの父は家族を捨てて10年前に失踪してます。
ポールはソフィの再婚相手でマーティンはポールのと間の子のようです。
レベッカはマーティンのことを全肯定で溺愛してるのでてっきりお父さん同じだと思ってました。
過去の仲良しエピソードでも入れればいいのにと思ったりもしたんですが、二人の関係はソフィとダイアナの関係との対比なのかな?とも思いました。
一方的に他人に愛情を押し付けて操るダイアナと腹違いの弟に無償の愛を送るソフィの図なのかもしれません。
結末付近でブレットがやたらと「俺もいるから」的なことを言ってたのもそれ関連だったのかも。
あとはやっぱり過去に家を飛び出したので、今度こそは身内を守ろう的な気持ちでしょうか?

ダイアナのデザインはなかなか秀逸だと思います。
丸い目だけ白く光ってて凄くUMAっぽくてなんとなくですがフラッドウッズモンスターを連想してしまいました。
光を当ててだるまさんがころんだ的な演出も怖くて面白いです。

登場人物もなかなか良くて子役のマーティンが上手いです。
レベッカはぐれてる感じなのですがいい人で、フレッドもいい人です。
てっきりポールは重要人物だと思ってたんですけどいきなり死んでました。

ラストまでのあらすじ

マーティンが一緒に寝てくれと要求したのでレベッカはそれに応じ、ブレットに「帰っていいよ」と告げつつ本当は居て欲しい的に本心を伝えます。
ブレットはやはりいい人だったのか快諾し、その見返りとしてレベッカの家の箪笥の1スペースに物を入れていい権利をゲットしました。
その後、レベッカがソフィーの部屋の前で「今夜は泊まるよ」と知らせるとソフィーが出てきて「明日の朝、やり直したい」と反省の意を伝えました。
そしてソフィーは自室の暗闇に引っ張られたのですが、その前にレベッカの手に「助けて」と書いたメモを忍ばせていました。

その後、就寝したレベッカ達でしたが、突如家が停電して真っ暗になったのでレベッカは飛び起きます。
同時に異変に気付いたブレットはライトを手に家の外に出ていたのですが、付近の街灯も落ちているようでした。
仕方なくレベッカは部屋にマーティンと蝋燭を残し、手巻き式のライトを手にブレーカーのある地下へと向かいました。
彼女はそこで直らないブレーカーと悪戦苦闘していたのですが、一方マーティンはレベッカが居ないことに気付いて部屋を出てしまい、蝋燭で襲ってくるダイアナを何とか撃退していました。
間もなくマーティンは地下に逃げ込んで来てレベッカと合流したのですが、罠だと気付いた時には遅く、二人はドアを閉ざされて地下室に閉じ込められます。

外から戻って来たブレットが二人の叫びを聞いて駆け付けたのですが、ダイアナの扱いがイマイチわかっていない彼は投げ飛ばされます。
そしてライトを失ったのでスマホで身を守っていたのですが、省電力でディスプレイが沈黙した瞬間にまた投げ飛ばされ、スマホは踏みつぶされます。
ブレットは外に飛び出し、ギリギリで車のライトでダイアナを照らして逃げ延び、そのまま車のエンジンを駆けました。
外の物音をきいていたレベッカ達はこのままではヤバいと他の光源を捜し始めます。
二人は焼却炉で物を燃やして明るくしていたのですが、まだ電池が残っているブラックライトも発見しました。

一方、ソフィーは蝋燭を手に部屋を出て「子供達を虐めないでー」とダイアナに懇願しつつ正気を保とうと薬を飲もうとしていたのですが、やっぱりぶっ飛ばされてしまいました。
レベッカは更なる光源を求めて隠し通路の中に迷い込むのですが、どうやら普段ダイアナはここに潜んでいるらしく、壁には恨み言と手形がありました。
残虐な彼女はマネキンを設置して暇つぶしに顔を潰したりしているようで、沢山陳列してあったのですが、その中にご本人も隠れており、レベッカに襲い掛かって来ました。

やはりブラックライトでは相手にならず、捕まってしまったレベッカでしたが、手巻きライトを手にマーティンが駆け付けてダイアナを追い払います。
しかしブラックライトには利点があり、ずっとダイアナの姿が見えているので攻撃できるということでした。
物理攻撃効くんでしょうか?
直後に焼却炉が消されてしまったので、万策尽きた二人は「ママー」と叫びます。
そこにブレットが連れてきた警官アンドリュース(ローランドー・ボイス)とゴメス(マリア・ラッセル)が到着して家の中に突入し、地下でレベッカ達を発見して救出しました。
一方、KOされていたソフィーは息を吹き返し、監禁されているのに気付いて「子供に手を出したら絶交よ」とダイアナに呼び掛けつつ、ドアを破壊していました。

そしてダイアナの取り扱いを知らない警官二人組はあっさりやられてしまい、レベッカは「ママを助けに行く」と頑固なマーティンをブレットに連れ出させ、「あたしがママ助けに行くから」と怒鳴りました。
なお、拳銃は全く効果ありませんでした。
レベッカはブラックライトと警官のライトを装備して二階にあるソフィーの部屋へと向かいます。
暗闇からは「引き下がれ。父親の所に案内するぞー」とダイアナの声が響き、とうとうレベッカは丸腰で二階から投げ落とされてしまいました。
そこにソフィーが現れ「私が死ねばあなたも消える」と拳銃で自害しようとし、ダイアナはそれを阻止しようと飛び掛かりました。
しかしソフィーが引き金を引く方が早く、ダイアナは空中で四散し、レベッカはソフィーの遺体に縋りついて号泣しました。

その後、ゴメスが呼んだ応援が駆け付けてレベッカ達は保護されました。
レベッカはもう逃げずにマーティンと一緒にいると約束しました。

エンドロールで終了です。

ダイアナが銃で撃たれてるシーンとかなかなか良かったです。
結局ダイアナがなんだったのか断言できないのですが、ソフィーに憑依していたのかな?と私は理解しました。
また、サラはやっぱり精神は病んでいてそこに付け込まれて病みが加速したと解釈しています。
ただポールはダイアナのことを話すサラが異常だと感じたのかもしれませんが、これに関しては彼女は正常で見るべきものを見ていたのかなと。
映画に出てくる霊能者がイカレ扱いされるのと同じ理屈ですね。
でもポールは妻を信じたい気持ちがあり、それでダイアナのことを色々調べていたのかな?と思います。

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