元禄というか… 元禄女系図

残酷異常虐待物語 元禄女系図

苦悩から快楽へ―

制作年 1969年
制作国 日本
監督 石井輝男
脚本 石井輝男/掛札昌裕
上映時間 94分
出演
吉田輝雄
山本豊三
橘ますみ

だいたいのあらすじ

第一話

奇形人間の人(土方巽)が謎の暗黒舞踏してます。

医師の玄達(吉田輝雄)の下に妊婦の女郎いと(橘ますみ)が運び込まれて来たのですが重体で、玄達は帝王切開を試みるかどうか悩みます。

この娘・いとの家は借金をしているのですが返す当てがなく、妹のきぬ(木山佳)と神社の参道を歩いている所を地回りのやくざに絡まれ、かどわかされそうになります。
そこを半次(山本豊三)に救われ、すっかり信用してしまったのですが、実は半次は他のやくざ連中とグルでした。
そんなことは知らないいとは段々と半次に惹かれるようになっていたのですが、ある日金を用立ててくれたという半次に半ば強引に抱かれる形で身体を許してしまいました。
この沢山の反物の中の二人の絵は幻想的で素敵です。

後日、半次はいとの家の借金を返すために用意したお金は高利貸しから借りたものだと打ち明け、ヤバくなったから2,3年江戸から離れると言い出します。
すっかり半次に骨抜きにされていたいとは騙されてしまい、「あたしにできることがあれば」と言い出したので、そのまま女郎部屋に送られてしまいました。
半次はショックを受けているいとに「俺はお前の心に惚れてるから心配するな」とのたまい、きぬがやくざのお金をくすねてヤバいことになってると嘘を吐きます。
いとは「手っ取り早く金を稼がないと」と持ち掛けられ、結局吉原に年季奉公という形で売り飛ばされてしまいました。

いとは早速お大尽の客の指名を受けたのですが、そのことで先輩の八重垣(カルーセル麻紀)からは目の敵にされます。
ふんどし一丁の女性達が騎馬戦してるシーンがあります。
半次は全くいとに会いに来なくなり、手下のやくざが現れてはお金を巻き上げていきます。
更にやくざは半次はきぬといい仲になってると吹き込んでいとを不安にさせるのでした。
そしていとはそれを確かめようと家を見に行き、半次ときぬがHしているのを目撃してしまいました。

きぬはウザい的なことを吐き捨てて姿を消し、いとは「私は身を引くからきぬを幸せにして」と半次に告げます。
半次は「出来心だから。愛してるのはお前だけ」とHして誤魔化そうとします。
いとはそれを中断させて「赤ちゃんができた」と知らせるのですが、半次は「本当に俺の子か」的なクズ発言をします。
そこにいとの店の連中が現れて二人は連行されました。

半次といとは吊るされ、判事は袋叩きにされて目に唐辛子を塗られました。
いともビシバシと棒で打たれ、妊娠がバレたので腹に石を叩きつけられて流産させられました。
ということでいとは玄達の所に運び込まれたのですが、彼女はひたすら半次の名を呼び続けており、玄達に「これを半次さんに…きぬをよろしくともお伝えください」的なことを言って櫛を託した後に息を引き取りました。

玄達はいとを憐れに思い、きぬには遊ばれている半次に櫛を届けました。
少し改心した半次はいとに一度でも詫びようと川に投げ捨てられそうないとのお棺を追いかけたのですが、殴り倒されてしまい、いとの棺はそのまま沈んでいきました。

少し改心したようですが、こういうクズは人の痛みが分からないので繰り返すと思います。
いともちょっとお花畑だなあと感じました。

第二話

豪商越後屋の娘ちせ(葵三津子)の寝所に小人二名が乱入してレイプし始めたのですが、その内ちせはブチ切れてムチを出して小人達をビシバシと打ちます。
「あたしを裸にしたのはお前か!」と勢いよくムチ打ってから小人を叩き出し、高笑いをするちせでしたが、実はこの一部始終は彼女の変態プレイでした。
ちせは従業員の長吉(石浜朗)に命じて見世物小屋の小人を雇い、変態プレイをさせていたのでした。

長吉は「このようなことがバレると店がヤバいです」的に説得をしたのですが、ちせは長吉に馬乗りになってムチを振るって這い這いさせ、「もっと早く」と興奮するだけなのでした。
仕方なく長吉は玄達に「うちのお嬢様が変態趣味で困るんです」と一部始終を打ち明けて相談しました。
玄達は蘭学書にもそのような記述があるとか言い出し、非常にこの件に興味を持ったようでした。
オランダレベル高いです。でも本当でしょうか?オランダ人怒りそう。
それはそうとして玄達は趣味の幅広いみたいです。
もっとツッコむとこれ、元禄の意味あるんでしょうか?

ちせはどうも野蛮な男に興味があるらしく、長吉と歩いている間にも人足風の毛深い男に視線を送っていました。
そしてちせは長吉と共に汚い小屋に入って行き、そこで毛深い男に抱かれて喜んでいました。
その後も見世物小屋で相撲取りとHしたり、ちせの性欲は留まる所を知らないのでした。
そしてその様子を長吉は歯噛みしながら見守るしかなく、長吉の依頼で尾行していた玄達には思い当たる点があるようでした。
これ趣味はおいといて性欲強すぎませんか?依存症では?

ちせは長吉のことは男だと思っていないのか、全裸になってVゾーン洗えとか命じていたので、長吉はほとほと悲しくなり「これは病気です。医師の治療が必要で、準備も出来てます」と説得しました。
それを聞いたちせは「お前、あたしの秘密をばらしたのか」とキレたので、長吉は「その咎めがは後で受けるから兎に角治療」的に玄達を連れてきました。
ということで玄達はちせに催眠術をかけ、こうなった原因を調べようとしました。

バッタリと倒れ込んだちせは17歳の秋に起きたという事件について語ります。
その日、ちせは従業員女性と一緒に見世物小屋で蛇を飲む男の出し物等を見ていたのですが、いつの間にか横には顔の半分が焼けただれた片目の男(沢彰謙)がピッタリと寄り添い、匕首を突きつけて脅していました。
そしてちせは汚い小屋に連れ出され、そこで男にレイプされた挙句、何日も監禁されてネチネチとSMプレイをされたということです。
しかしそれが思いの外快感だったらしく、すっかり変態セックスの虜になったのだそうです。

そして半月後に無事にちせは救出されたのですが、駆け付けた火消の男たちにボコボコにされる片目男を見てちせはまたまた開花してしまい、男を一緒にボコボコにして興奮したそうです。
一粒で二度おいしいとかアーモンドグリコかな?
それはそうとこの話は単なるエロ小説じゃねえか!って思ったのは私だけでしょうか?週刊実話かよって感じで、大丈夫かなこの映画…

ということでちせはその時のくっさいくっさい醜い男に犯される→ボコボコにするの流れが忘れられないそうです。
話を聞くだけ聞いて玄達は術を解いて帰ってしまい、帰り際に「長吉の看病次第。心と身体を全てをぶつけないと」等と性交を勧めていました。

ということでアドバイス通りに長吉はグッタリしているちせとHしてしまいました。
どう考えても昏睡レイプという状況だったのですが、息を吹き返したちせに長吉は「以前からお慕いしておりました」と自分の気持ちを伝えると凄いおさせであるちせは「じゃあ許してあげる」とあっさり許し、更に「Hさせてあげるからこの男手配して」と見世物小屋の男の絵を差し出すのでした。
単なるヤリマンになっただけのような気がしますが大丈夫でしょうか?
ということでちせは箱に入った黒人と激しくHして燃え上がり、長吉は頭を抱えてしまうのでした。

事後のちせは長吉に「またあの黒人呼んできてね」と指示し、「じゃあHしてもいいけどお前のような整った顔の男じゃあたしは燃えないから」的に吐き捨てるのでした。
長吉は嫉妬の余りに錯乱してしまい、店の調度類を破壊し始めたのですが、ちせの告げたことを思い出し、焼け火箸を顔に押し付けて顔を少し焼きました。
そして「お嬢様にも他の男が寄り付かないように同じお顔になって頂きます」とちせに迫り、「いつでもやらせるから許して」的なことをのたまう彼女を追い詰めます。

長吉は勢い余って火箸をちせの首に刺してしまったのですが、ちせは「あなたの気持ちは知っていたけど性欲に負けた。今までゴメン」的な謝罪をし、感謝の意を述べて息絶えました。
その後、長吉はススキ野原に半裸のちせを担いで運び、今までの礼と謝罪をちせに告げ、「もう直お側に参ります」と自殺の覚悟を伝えました。
そしてちせの胸に顔を埋めて泣く長吉でした。

一話の反物のシーンもそうでしたが、このススキ野原のシーンも幻想的で美しいです。
それにしてもオチついてよかったです。これあのまま解決してたら単なる上級者の性癖相談ですよね。
それはそうと玄達先生治療失敗してませんか?

感想

これは変態です。
なんというか江戸時代の情欲を描いた話みたいです。
三話目は確かに江戸でしか成立しない感じですが、一話と二話は現代でもありそうです。
内容はキワモノっぽいのですが、不思議と映像は美しいです。
言いたいことは元禄狂っとるということのようですが、一部の趣味の人しか出てこないので説得力がない気がしました。
正直内容はうーんって感じですが、なんか勢いで見てしまう感じです。

一話はホストとかひもに騙される感じの話で、清楚系のお姉さんが騙されてます。
アホだなーと思いますが、本人は愛されて幸せ!とか思ってるでしょうから仕方ないですね。
騙されてるの承知していて依存している面もあるでしょうし。

二話はお嬢様が変態で困りますという話で、セクシィーなお姉さんが頑張ってて、この話が一番変態度が高い気がします。
SMとか異形プレイとか出てきて大変で、玄達先生の変人振りも炸裂しています。

三話はハチャメチャでもう誰が何をしたいのかよくわからず、ひとまず残虐ですよねってことみたいです。
殿もヤバいのですが、玄達先生がやっぱりヤバい人だったと再認識します。

ラストまでのあらすじ

第三話

正親(小池朝雄)なる暴君がおり、馬の上から気まぐれに娘にロープを投げ、そのまま引き摺って殺してしまうという行為をして遊んだりしていました。
出会ったら死ぬとか地雷過ぎだと思います。どこの世紀末でしょうか。
ある日は若い娘集団にに赤い着物を着て踊らせ、そこに角に燃え盛る松明を付けた牛を放ち、「脱がないと牛が興奮するぞ」と服を脱がそうとするセコい手段を講じていました。
信長の野望の火牛計かな?
娘を殺すのが目的とかいう話だと恐怖なのですが、ストリップが見たいとかスケール小さくないですか?
正親より牛裂きの刑の代官の方がかなりヤバいおっさんでしたよね。

正親はなかなか脱がない娘には業を煮やして着物を弓で射て釘付けにして脱がせるというせこいことを始めたのですが、それはそうとなかなか脱がない娘さんは牛にどんどん襲われて倒れていました。
弓岡(阿井美千子)はそれをニヤニヤ笑って見ていたのですが、側室の紺(賀川雪絵)とその侍女の藤島(田中美智)は眉を顰めてそれを見ていました。
そんな中で全裸になり、正親に弓を射られても怯まずこちらを見据えているみつ(尾花ミキ)という娘がいました。
正親はみつに興味を持ち、呼び出して逆さ吊りにして矢じりで胸を引っ掻いたりした所、みつは喜んでいるようだったのでMだと判明します。
ということで正親は大喜びでみつを寵愛することになります。

最近構ってもらえない紺は狆に身体を舐めさせていたのですが、それを弓岡が知って正親にチクり、「わしを犬と同等扱いするとは何事!」と全身に金箔を塗られるという罰を受けます。
これは皮膚呼吸ができなくなってしまうという刑罰らしく、藤島は切腹して抗議したのですが、正親は聞き入れませんでした。
紺は鏡の間という周囲を鏡に覆われた部屋に監禁されたのですが、「この世に二つとない面白い趣向を見せるからもう許して」と懇願し、解放されました。
典医を利用できない紺は玄達を呼んで肌の治療をさせ、「近々解剖の機会を与えてやろう」等とのたまっていました。
玄達は冒頭で帝王切開したがっていたように解剖したくてたまらないのです。
一応、多くの人を救いたい!という大義名分はあるようですが…

その後、みつは妊娠し、紺がいよいよ「面白い趣向」を披露することになりました。
紺は正親とみつ、玄達を同席させて話を始めたのですが、まずみつは正室の産んだ双子の子で、正親の実の娘だったということでした。
双子は忌み嫌われるという風習からみつは城の外に出されたのですが、紺は密かにみつをM調教させ、城内で働くように手配したそうです。
正親は怒りの余りに紺に斬り付け、紺は「実の娘と子供作るってどんな気持ち?医者も呼んでるから取り出して顔見れば」的に正親を挑発したので、斬り殺されてしまいました。

正親はイカレてしまい、玄達にみつの腹の子を取り出せと命じたのですが、玄達はキッパリとそれを拒絶しました。
なら自分でやる!と言い出した正親がみつに斬り付けたので、仕方なく玄達は「自分がやります」と手術をすることにします。
そして玄達は正親の刀を借りるとえらく雑にへその上辺りからざっくりとみつの腹を切開し、胎児を取り出して縫合もしませんでした。
玄達はドヤ顔でみつに赤ちゃんを見せたのですが、雑な施術をされたみつはそのまま息を引き取りました。
正親は「赤子を殺すから寄越せ」と玄達に迫り、渡す渡さないで小競り合いを続けます。

お約束で行灯が倒れて城は燃え、正親は炎を見て「燃えるがいい」と完全にキチガ〇モードになったので、玄達は「狂っとる」
と隙を見て逃げ出しました。

そして玄達は「元禄は狂気に満ちているが強く生きるんだよ」的なことを心の声で抱っこした赤ちゃんに告げ、去って行くのでした。

終マークで終了です。

これは一体という感じでした。

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