家の下になんか住んでるみたいです 墓地裏の家

墓地裏の家

自殺者から研究を引き継ぐとひどい目に遭う話

制作年 1981年
制作国 イタリア
監督 ルチオ・フルチ
脚本 ルチオ・フルチ/ダルダノ・サケッティ/ジョルジオ・マリウッツォ
上映時間 86分
出演
カトリオーナ・マッコール
パオロ・マルコ
ジョヴァンニ・デ・ナヴァ

だいたいのあらすじ

若いカップルが廃墟の地下でイチャコラしていたのですが、彼氏は何者かにドアに釘付けにされて殺害されていました。
彼女はビックリして悲鳴を上げるのですが、何だかミイラみたいな手をした殺人鬼にナイフで後頭部からナイフを刺されて死亡します。
ナイフが貫通して口から飛び出てます。相変わらずの雰囲気映像は流石です。
どっかで聞いたような感じですが、音楽もなかなか良いです。

ルーシー(カトリオーナ・マッコール)とノーマン(パオロ・マルコ)夫妻は息子のボブ(ジョヴァンニ・デ・ナヴァ)とニューヨークで暮らしていました。
壁には墓地の近くの家で窓にナゾの少女が写っている写真が飾ってあり、ボブは時折、何かに憑かれたようにその写真を眺めています。
ルーシーの人はフルチ映画に連続出演してますね。
一家は実はノーマンの仕事の都合で引っ越すことになっており、ボブは写真の少女が行くなと言っているとナゾ発言をします。
写真の家にはピーターソンという学者が住んでいたのですが、彼は愛人を殺害した後、自殺し、ノーマンが研究を引き継ぐことになったのです。
ノーマン達は早速、ボストンに到着し、不動産でピーターソンの住んでいた楢の家の鍵を取得します。

その頃、メイという地元の少女は楢の家の前で何かぶつぶつ言っています。
彼女はマネキンの首がポロリするのを見たりします。
例によってこのシーンは全く意味ないんだと思います。
メイはボブが写真で見ていた少女で、車で待機するボブの前に再び現れてテレパシーのようなものであの家は危険だと警告します。
彼女はシュバンクマイエルさんの映画に出そうな可愛くない少女の人形をボブにプレゼントしています。

楢の家はニューヨークの自宅に貼ってあった写真にそっくりで、すぐ近くに墓地がありました。
地下の入り口らしきものがあるのですが、なぜか板張りにして入れなくしてありました。
やがてアン(アニア・ピエローニ)という子守の女性が現れます。
アン眉毛太いです。アンはシャドーで惨殺されてましたね。

その夜、ノーマンは「フロイトシュタイン」と書かれたファイルを見付けますが中は空で、家の中で女性がすすり泣くような声を聞きます。
声はボブがうなされて出していたと判断しますが、今度は家の中でゴソゴソと物音がしたので確認すると、なぜかアンが地下室の入り口の板を外そうとしていました。

次の日、ノーマンはピーターソンが使っていた事務所を訪ね、彼の話を聞きます。
ピーターソンは死ぬ前におかしくなっていたようで、愛人のシーラにやたらと干渉していたようです。
ノーマンはそこでダグラスというピーターソンを手伝っていた青年を紹介されます。
ダグラスによればピーターソンは個人的な調査と称して死亡診断書や失踪者の記録を調べていたようで、この部屋で首を吊ったそうです。

庭の墓地で遊んでいたボブは「メアリー・フロイトシュタイン」と書かれた墓地を見つけます。
そこにメイが現れ、これはフロイトシュタインの妻で、墓の下にはいないのだと告げます。

ノーマンはフロイトシュタインの記録を見付け、それによるとフロイトシュタインは1879年に医師免許を剥奪されたそうです。

同じ頃、家の床掃除をしていたルーシーは床に棺のような物が埋め込まれているのを発見します。
そこには「ジェイコブ・T・フロイトシュタイン」と書かれていました。
ルーシーはノーブラです。
ルーシーはその後、ノーマンが昨夜聞いたあのすすり泣くような声を聞き、ドアがガタガタと振動するのに遭遇します。
彼女はノーマンが帰宅するまでガタガタと震えており、その後、薬を飲んで眠ります。

ルーシーはこの家怖いから引っ越そう!と訴えますが、ノーマンは気にすんなと慰め、とうとう地下に入ろうとします。
アンとボブも帰宅し、鍵が見つかったので入り口でルーシー母子を待たせてノーマンは地下室へ下りて行きます。
地下は物置のようになっており、埃を被った古い物ばかり置いてありましたが、階段で真新しい指輪を拾います。
その後、ノーマンはナゾの蝙蝠に襲われ、叫びを聞いて下りてきたルーシーも襲われます。
蝙蝠は恐ろしく凶暴でノーマンの手を噛んで放さないので、彼は階段を駆け上がり、キッチンハサミでグリグリと刺します。
蝙蝠は暫くはキーキーと抵抗していましたが、その後死亡しました。
ルーシーが襲われてるのにノーマンはポカーンとしてました。助けろよ。
この蝙蝠との格闘シーンは延々と見せられ、周囲に蝙蝠の血が降りかかったりします。

流石に呑気者のノーマンもルーシーに同意して不動産屋に「明日、引っ越すから責任者に伝えて!」と訴えに行きます。
夜になり、一家が不在の楢の家に不動産屋の責任者の女性が訪ねてきますが、誤って床を踏み抜いてしまい、足を負傷します。
そこにまたまたミイラ手の殺人鬼が現れ、火かき棒で彼女を何度も刺して絶命させ、地下室へ引き摺って行きました。
血がピューピューと景気よく出てます。

アンはなぜか床の血痕をぬぐって隠蔽しようとしていますが、ルーシーは床の血には気付きませんでした。
デカデカと痕があるのでですが、ルーシーは気にしてないみたいです。
ピーターソンはフロイトシュタインのことを調べていたようで、フロイトシュタインは違法な研究を行っていたようです。
ノーマンは経過を報告しに一旦、NYに戻ることにしますが、その前にピーターソンの録音したテープを聞いてみまます。
ピーターソンによるとフロイトシュタインは楢の家のどこかに生きているようで、家に迷いんだ人々を殺害しているようです。
とうとうシーラもフロイトシュタインの手に掛かってバラバラにされ、殺害されました。
ノーマンはテープを焼却処分してしまいました。
ノーマンがなぜテープを焼いたのか良くわかりませんでした。

感想

これは普通です。
驚いたことにストーリーがあります。そしてスリリングで怖い演出は流石だと思います。
ツッコミ所は満載です。そもそも家の下なんだから気付くだろって話です。
所々に意味不明なシーンがあるのですが、とりあえず入れただけで何も考えてないんだと思います
やたらと目のアップを多用するというお馴染みの演出も健在ですが、パワーダウンは否めないですね。
テンポは悪いと思われ、特に前半は退屈で、凄く地味な映画です。

音楽はエンディング等はちょっといいと思いましたが、後はイマイチでした。
特にクライマックスシーンの音楽がイマイチかなあと。

登場人物に不可解な行動があるのは、きっと何も考えていないからだと勝手に思っています。
アンの思わせぶりな行動やメイがなぜ真実を伝えないのか?ノーマンの行動のナゾなどあげればきりがありません。

フルチ先生の作品にしてはグロ描写は汚くないですが、血と遺体は多いです。
何ですが、やっぱり内臓とウジはお約束として出てきます。
一応、ゾンビは出て来るのですが、一体しか出て来ません。
何だか目の潰れたミイラっぽい感じで博士なので衣装がそれっぽい感じです。
動きはノロノロしてます。宇宙人っぽくも見えます。

ラスト付近も特に大きな盛り上がりはありませんでしたが、階段を引き摺られるシーンが良かったと思います。
ジャケ裏に「ルチオ・フルチの新境地」みたいなこと書いてますが、やってることは相変わらずだと思います。
相変わらず映像はいいと思います。この人は景色とか撮るのも上手なんですよね。

これはフルチ先生のファンであれば見てもいいのではないかと思います。

私はこの映画は普通です。
何度見ても呆れてしまうのですが、たまに見てしまうの何故なのか。

ラストまで(ネタバレ)

ルーシーがお買い物に出かけたのでボブはアンとお留守番していました。
アンはボブの姿が見えなくなったので、地下室へ迷い込み、何者かにナイフで首を切られ、殺害されます。
今度はボブがアンを捜して地下室へ下りますが、アンの首が階段からゴロンゴロンと転がり落ちてきたので逃げ出します。
殺人鬼の手が普通の人間になってましたが、またミイラ手に戻ってました。

ルーシーが家に戻ると部屋でボブがしくしくと泣いており、アンが死んだと伝えます。
ルーシーはそんなわけあるかーい!と信じず、一緒に地下室を見に行くことになります。
結局、何もなかったので、ほらぁ(死亡)何も無かったじゃないの!ということになります。

その頃、なぜかノーマンは楢の家から30Km離れている墓地にでフロイトシュタインの墓碑を探します。
記録によればここに埋葬されているらしいのですが、管理人曰くここには無いということです。

ボブはよせばいいのに地下室に入り、案の定閉じ込められます。
ルーシーが助け打出そうと頑張りますが、ドアは開かずボブに博士が迫ります。
そこにノーマンが戻って来て地下室のドアを斧でぶち破ろうとします。
これ、ボブに当たりそうになってて危ないです。

流石に残り9分なので、ようやくゾンビ化したフロイトシュタインが現れ、ボブを襲おうとします。
この人は目が潰れてるように見えますが、見えてるんでしょうか?
ボブは悲鳴を上げて逃げようとするのですが、地下室には無数の遺体がぶら下がっていました。
臭いとかで普通気付くと思います。
どうやらフロイトシュタインは殺害した人を部品にして生き延びているようです。
だったら真っ先に顔を直せと言いたいです。

いよいよドアが破れ、ボブを助けに夫妻が地下に飛び込むのですが、博士はミイラの癖に滅法強く、不死なので内臓グリグリされてもへっちゃらでした。
ノーマンは素手で喉を抉られてしまい、ルーシーは墓石に通じている階段を発見してボブを連れ出そうとします。
しかし出口の穴が小さいので何とかしようとしている間にルーシーは博士に襲われて殺害されます。
ボブが穴から脱出しようとしているとメイが現れて彼を引き上げて救出します。

メイはメアリーの養女でした。
メアリーはメイにボブにフロイトシュタイン家のしきたりを教えてあげてと言い、二人の手を取ってどこかに連れ去ります。

最後に「子供は怪物か 怪物が子供なのか誰にも分からない」とヘンリー・ジェイムズからの引用が表示されます。

エンドロールで終了です。

これは何の小説からの引用でしょうか?何作か読んだのですが、ちょっと記憶にないです。
博士はゾンビ化してアッパラパ―になってしまっているようで、メアリーの方がレベル上みたいです。
恐らくメアリーが博士を飼っているようなポジションなのでしょうか?
本当に何だか良く分からない映画です。

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