ヤバい村の話 呪いの館

呪いの館

連続怪死追ってたらひどい目に遭う話

制作年 1966年
制作国 イタリア
監督 マリオ・バーヴァ
脚本 ロマノ・ミグリオリーニ/ロベルト・ナタール/マリオ・バーヴァ
上映時間 83分
出演
ジャコモ・ロッシ・スチュアート
エリカ・ブラン
ファビエンヌ・ダリ

だいたいのあらすじ

女性が何かに怯えながら錯乱状態で外に飛び出して来たのですが、彼女はまるで何かに押されるように「嫌よー」と叫びながら門の尖った鉄柵の上に飛び降り、串刺しになりました。
司法解剖医のエズウェイ(ジャコモ・ロッシ・スチュアート)はクルーガー署長(ピエロ・ルッリ)に招かれてこの事件があった村にやって来ました。
この村は近辺では呪われた村と呼ばれており、案内してくれた御者もさっさと引き揚げていました。
早速、宿屋に到着したエズウェイを村人たちは固まったように見ていました。

死亡した女性イリーナはクルーガーの警察署に「死にたくない。今度の標的は私」と手紙を出しており、クルーガーも一昨日この村に駆け付けていました。
村長のカール(ルチアーノ・カテナッチ)を筆頭にここの村人は皆何かを隠しているようでした。
状況を引き継いだエズウェイは早速イリーナの解剖を始めることにし、無断で埋葬されそうになっていたので待ったを掛けて遺体を回収しました。
村人は遺体の解剖には猛反対しており、比較的協力的だったカールもクルーガーに「遺体は解剖すべきではない」と訴えました。
そしてカールは「私を含めて住人達はグラプス邸の秘密を話すのが怖いのだ」と打ち明けました。

間もなくエズウェイは理学部の学生モニカ(エリカ・ブラン)を立会人に古びた葬儀屋の安置所でイリーナの解剖を行うことにします。
イリーナの心臓には謎の銀貨が入っていたのですが、モニカによればこの村では心臓に銀貨を入れると無念の死を遂げた魂を鎮めることができるという言い伝えがあるそうです。
尚、モニカは1歳の時にこの村を離れており、最近両親の墓参りのために帰省したということでした。
結局、イリーナは自殺か他殺か判断できず、解剖は終了となりました。

その帰り道、エズウェイは墓守の男から「解剖するなって言っただろ!命で償え」と襲われて殺害されそうになります。
そこに黒いマントを纏った謎の女性が一瞬現れ、墓守達に「止めろ!」と指示しました。
解放されたエズウェイはフラフラと宿屋に戻ったのですが、宿屋の娘(ミカエラ・エドラ)からクルーガーはグラプス邸に行ったと知らされました。
娘は「あそこに行ったら誰も…」と言いかけた後に窓の外に謎の少女を目撃します。
それを知った宿屋一家は「娘が目を付けられてしまった。ルースを呼びに行こう!」と大騒ぎするのでした。

そこに先ほどの黒マント女性ルース(ファビエンヌ・ダリ)が「呼ばれた気がした」と現れました。
一方、エズウェイは部屋に戻り、「グラプス邸に行くから来て欲しい」とクルーガーの書置きを見て部屋を出ます。
そこでルースが宿屋の娘たちに悪魔祓いの儀式を行っているのを目撃しました。
宿を出た所を見計らってエズウェイはルースになぜ悪魔祓いをしていたのか問い質すと、彼女は「この村は呪われている」と返答するのでした。
そしてエズウェイがグラプス邸に行くと聞いてルースは「行かない方がいい」と忠告しました。

尚、村ではもう一人死者が出ており、帰宅したルースは恋人でもあるカールからそれを聞かされ、「日の出までに埋葬しなければ!」と焦っていました。
一方、グラプス邸に到着したエズウェイは謎の螺旋階段を上った後に恐ろしく陰気なグラプス夫人(ジョヴァンナ・ガレッティ)にクルーガーの件を尋ねたのですが、「誰も来てない!帰れ!」と追い返されます。
そして夫人は鏡の中に歪んだ自分の姿の幻影を見せられ「私に構わないで!」と怯えていました。

帰り際にエズウェイは宿屋の娘が目撃していた白いボールを持った白い少女(ヴァレリオ・ヴァレリ)と出会ったのですが、彼女は「自分はメリッサである」と名乗って逃げ出しました。
エズウェイはメリッサを見失ってしまい、彼は気付いていなかったのですが、グラプス邸にはメリッサの肖像画があり、それによれば1887年に死亡しているようでした。
この少女フィアー・ドット・コムのに似てますね。こっちが先ですけど。

一方、メリッサと面識の無いはずのモニカはグラプス邸の幻影に惑わされる夫人や床に横たわるメリッサの姿の悪夢を見ていました。
そして彼女が飛び起きた際に一瞬ベッドに置かれていた不気味な人形が消え、窓が全開になっていました。
恐ろしくなったモニカはご近所さんに助けを求めたのですが、「あんたは死体に触ったからヤダ」と拒否られたので、丁度屋敷から戻って来たエズウェイに助けを求めます。
宿屋への帰り道で村の鐘が勝手に鳴るという怪異に遭遇し、風だろうと片付けるエズウェイに宿屋の主人は「いや違う。憎しみが鐘を鳴らすのだ」と否定しました。
主人は「メリッサという7歳の少女が死んでから人が死ぬと鐘が鳴る」と非常に重要なことを告げたのですが、エズウェイは「貧しいから迷信に頼るんだよね…」的に混ぜ返しただけでした。

モニカは宿に落ち着くことになったのですが、それはそうとしてエズウェイは宿の娘が高熱で苦しんでいるのを知り、ルースの行っていた茨で縛る等の行為を「バカバカしい」と解除して解熱剤と鎮静剤を与えました。
そしてクルーガーが宿に残した調書を読んだエズウェイはこの村の呪いの正体を知りました。
呪いの発端はメリッサの死であり、死後も亡霊として村を徘徊している彼女は姿を見た相手を呪い殺すのだそうです。
クルーガーは勿論そんな話を信じてはいないようでしたが、証言の一つとして記録したようです。

その後、エズウェイは墓地で墓守達が遺体を埋めようとしている灯りを発見し、様子を見に行きます。
エズウェイが到着すると墓守達は消えており、彼等が埋めようとしていたのは頭を撃たれたクルーガーだったと知ります。
一方、宿屋の娘の部屋の窓越しにメリッサが現れ、燭台の尖った先に喉を刺させて彼女を自殺に追い込んでいました。

エズウェイはモニカの案内でカールの家に怒鳴り込み、カールは二人に心臓に銀貨を入れていたのは村人だと言い、既に10人が連続死しているのだと打ち明けました。
そして彼は二人に真相を打ち明けました。

感想

これは普通です。
呪われた村に行ったら大変!という内容です。
正直お話は微妙な感じでそれほど面白くてそんなに怖くないです。
目を付けられると死亡というのはなかなか面白いのですが、ちょっと皆さん地雷踏み過ぎな気が…
長年生き延びてきたのにエズウェイ達が来ただけであっさり地雷踏むとか無理があると思います。
どうも噂話をしただけでアウトみたいなんですよね。
あと、なんとなくモニカの正体は初見でもわかりました。

結末から考えると主人公のエズウェイが微妙な感じです。
視点的にはルースか誰か主人公にした感じの方が良かったのでは?
エズウェイは狂言回しっぽい感じではあるのですが、殆ど自力で何かを解決してない気がします。

映像的に面白かったのは螺旋階段とループのシーンでしょうか。
この映画は雰囲気ホラーなので、村とか建物の雰囲気はなかなかです。
村人がなかなかいい味出してますよね。

ラストまでのあらすじ

カールによればモニカの両親は本当の親ではないのだそうで、両親を名乗っていた夫妻はグラプス邸の使用人だったそうです。
そして彼は証拠の手紙がある!と二階に上がったのですが、保管している手紙を握ってメリッサが現れました。
彼の悲鳴を聞いてエズウェイ達が駆け付けた時にはカールは鎌で首を斬って自害に追い込まれ、更に手紙も燃やされていました。
エズウェイはモニカを連れて村に飛び出し、「村長が死んだぞ」と叫んで知らせたのですが、誰一人出てきませんでした。

更に宿屋に戻ると娘が死亡したことでキレた主人が銃を構えて「お前の所為だぞ!出て行け」と門前払いを食わされました。
仕方なくエズウェイは手動で鐘を鳴らすんですが、当然ガン無視されるのでした。
そして様子がおかしくなったモニカに導かれ、エズウェイは謎の建物に侵入しました。
モニカは初めて来た場所だけど何か見覚えがあると言い奥に誘導したのですが、そこはグラプス家の墓所でした。
そこでメリッサが7歳で死去した個人であるとエズウェイ達は知りました。

墓所から出た二人はグラプス夫人と出会い、彼女は二十年前の祭りの夜にメリッサが馬車に轢かれて死に、助けを求めても誰も気付かなかったと恨み言を言います。
直後に夫人は二人をメリッサの部屋に案内し、エズウェイはメリッサと再会しました。
エズウェイは屋敷内をループさせられて出られなくなり、モニカともはぐれ、庭で倒れました。

気が付くとエズウェイはルースに救出されており、カールを殺害されたルースは復讐を誓っていました。
そしてルースはモニカがグラプス夫人の娘でメリッサの妹であると衝撃の事実を明かしました。
その頃、モニカも夫人から自分がメリッサの妹であることを告げられていました。
霊媒である夫人は復讐のためにメリッサの霊を呼び出したのですが、コントロールできなくなったため、モニカの命を守ろうと外に出したのだそうです。
夫人は「あなただけは逃げなさい」とモニカを送り出したのですが、モニカは螺旋階段でループさせられて墓所で倒れ、メリッサに迫られました。

夫人はその気配を感じ、霊能力でメリッサを押さえようとしたのですが、そこにルースが「全て終わりにしてやる」と怒鳴り込んできました。
そしてルースは夫人を糾弾したのですが、夫人はとうとうモニカすら殺そうとしていた件を明かします。
一方モニカはその証言を裏付けるように自分の墓石を発見してショックを受け、死に追い込まれそうになります。
ルースが夫人を絞殺したのでメリッサの影響は消え、屋敷に飛び込んできたエズウェイによってモニカは救助されました。

しかしルースは夫人と相討ちになって火掻き棒を胸に刺されて死亡し、エズウェイ達は屋敷を去りました。

去って行く二人を朝日が照らしている様子を映して終了です。

結局、足ばかり引っ張っていたエズウェイが生き残るのはどうかという気がしました。
主人公だから仕方ないですけど、モニカだけ生き残るエンドでも良かった気が…

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