少女と傭兵 レッド・サイレン

レッド・サイレン

少女保護したらひどい目に遭う話

制作年 2002年
制作国 フランス
監督 オリヴィエ・メガトン
脚本 ノーマン・スピンラッド/ロバート・コンラス/アラン・ベルリネール/オリヴィエ・メガトン
原作 モーリス・G・ダンテック
上映時間 119分
出演
ジャン=マルク・バール
アーシア・アルジェント
フランシス・バーバー

だいたいのあらすじ

傭兵「自由の鐘」に所属してボスニア扮装に参加していたヒューゴー(ジャン=マルク・バール)は狙撃中に飛び込んできた非武装の少年を誤って射殺して以来、傭兵からは足を洗っていました。

ある朝のこと、警部補のスターロ(アーシア・アルジェント)を訪ねてアリス(アレクサンドラ・ネグラオ)という少女が警察書に現れ、「ママが人を殺している」と驚きの証言をします。
そしてアリスは証拠としてDVDを手渡したのですが、その内容は女性が家政婦を椅子に拘束し、撲打した挙句にチェーンソーで殺害するという恐ろしい映像でした。
上司はまず映像の分析をしてから捜査しろと釘を刺したのですが、先走ったスターロは令状も無しでアリスの家の地下室を捜索した結果、何も得られませんでした。

スターロの行動により、実力者であったエバは身の回りを固め、直接スターロに面会しに来ました。
エバ(フランシス・バーバー)は軽くスターロを脅しながらアリスとの面会を要求します。
断固拒否したスターロでしたが、エバは上層部に圧力をかけたらしく、上司に呼び出されて捜査から外されました。
スターロはそれでもアリスを保護しようとしたのですが、このままではエバに殺されると判断したアリスは警察署から脱走しました。
果たしてエバは分析医に送られる予定だったアリスに殺し屋の監視をつけていました。

警察署の前で張りこんでいた殺し屋ケスラー(アンドリュー・ティアナン)達は飛び出して来たアリスを追い掛けたのですが、彼女は駐車していたヒューゴーの車に潜り込みます。
車に戻って来たヒューゴーは後部座席に隠れていたアリスに驚いたものの、銃を抜いて迫って来たケスラーの風体を見て事情を察し、彼等を振り切りました。
ヒューゴは車を洗車機に隠してアリスから簡単に事情を聞き、彼女が父の居るポルトガルに逃げようとしていると聞きました。
あれ?エバによると父親は溺死してると言ってましたが…

「迷惑かけて悪かった。駅で降ろしてください」と言うアリスに「あの連中が待ってて危険」とヒューゴは忠告し、町まで乗せてってやると言いました。
その後、勝手に車から降りてダイナーに立ち寄ったアリスに仕方なく付き合ったヒューゴーは宇宙飛行士になりたいという彼女の夢を聞いていたのですが、追手が迫ったのでトイレに隠れました。
間もなくケスラーの相棒が現れたのでヒューゴーはためらわずに発砲し、アリスを連れて逃走しました。
一方、エバはアリスの行き先はポルトガルであると読み、先周りしていました。

ヒューゴーは傭兵仲間と武器売買等のヤバい仕事をしていたようなのですが、ひとまず仲間の所に行って事情を説明し、アリスをポルトガルまで送るので二日欲しいと打ち明けました。
ヒューゴー達のリーダーはエバのことを色々調べ、大富豪で政治家にもコネクションを持ち、武器商人でもあるヤベー奴と教えてくれました。
また、リーダーはヒューゴーの行動を容認し、身バレするとエバパワーで組織がヤバいから武装だけは力添えしてくれると約束してくれました。

また、警察もこの事態を静観していたわけではなく、エバの移動ルートやスタンドで起きた発砲事件でアリスに似た少女が男と行動していることを突き止めていました。
スターロの上司は彼女にリスボンに飛んでエバより先にアリスを保護しろと命じました。

翌日、ヒューゴーとアリスは偽造パスポート等をゲットしてポルトガルへと旅立ちました。

実はエバが抹殺した筈のアリスの父トラビスは遺体が発見されていませんでした。
ポルトガルに到着したエバはその件からトラビスがプロを雇って娘を奪還したのだと考えていました。
彼女は全力でアリスを奪還し、トラビスを葬り去ることにしたようで、ボント大佐の傭兵部隊を雇っていました。
尚、エバは失敗続きのケスラーを始末することにしたようで、ケスラーもそれを察知していました。

その頃、ヒューゴー達はポルトガルの国境に近づいて夕陽を眺めていました。
アリスの目的地はコンポルタという港町で、「レッドサイレン」というのは日焼けしたアリスを見て父親が付けた仇名なのだそうです。
一方、スターロはポルトガルに入国し、空港で現地警察のオリヴェーラ刑事(エドゥアルド・モントート)と合流しました。
スターロはトラビスの友人が逮捕されると聞き、早速家を訪ねることにしました。

スターロ達が駆け付けた際にはトラビスの友人は既にエバの部下によって生きながら身体を切り刻まれる酷い拷問を受けて殺害されていました。
エバは恐ろしく残虐な女でその様子を撮影させており、楽しそうにボントに見せていたのですが、類は友を呼ぶということなのかボントもかなり残虐な性格をしているようでした。
その後、ヒューゴー達はトラビスの住む海辺の小屋に到着し、その際にヒューゴーはエバの部下らしき殺し屋を一名射殺しました。
その様子を見ていたケスラーは自分がその殺し屋に殺される予定だったと知って苦笑し、エバに連絡して「アリスを連れている男の居場所を知っている」と延命の取引を持ち掛けました。

その晩、ヒューゴー達はホテルにチェックインし、明日からトラビス捜しを続行することにしました。
偶然にも後ほどその宿にスターロとオリヴェーラもチェックインしました。
やがてボントの部下の小隊がホテルに現れ、グレネードをヒューゴーの部屋に撃ち込んだのを皮切りに激しい銃撃戦となります。
ヒューゴーは爆発で鼓膜を負傷したものの襲撃を予期していたので赤外線スコープで相手の動きを押さえ、二名の敵を射殺しました。
また、オリヴェイラばボルトの部下のより刺殺されました。

ヒューゴーは他の部下も銃撃の末に葬り、スターロも部屋から這い出てきて一人を射殺しました。
銃撃戦が落ち着いたのでヒューゴーはアリスを連れて脱出し始め、スターロは彼に銃を突きつけたものの気絶してしまいました。
アリスからスターロの件を聞いたヒューゴーは彼女も助け起こして教会に運び、行きがかり上こうなったと事情を説明しました。
スターロはアリスの父が死んでいる件を伝え、警察に引き渡すようにヒューゴーを説得したのですが、彼は聞く耳持ちませんでした。

一方、流石に派手な銃撃戦を行ったので、エバの周りもヤバくなっていました。
エバはボントに国外に逃げるようアドバイスしたのですが、ボントは部下がまとめて始末されたことで相手は優秀なプロだと悟り、決着を着けたいと望みます。

感想

これは普通です。
プロの傭兵が母親に追われている娘を救うという内容です。
なんかレオンみたいな感じですが、動機付けが違うみたいです。
ジャケ絵のサムネイルを見た時にヒューゴーがなぜかバットを持った男に見えたので、猟奇殺人鬼ものかな?とか思ってました。
よく見ると拳銃を構えているところで、典型的なスタイリッシュアクションという感じです。
一番の見所はホテルでの銃撃戦のような気がします。

ヒューゴーは傭兵なので銃器の扱いと戦闘術に長けているようで、他にも武器密輸等に関わっているので偽造系も得意なようです。
この作品はカーアクションが少ないのですが、それが却ってよかった気がします。
これでヤバい運転術まで持っていたら完全にトランスポーターと被ってしまいそうです。

一応、過去の出来事とかはあるのですが、ヒューゴーがそこまでアリス救助に固執する理由が分かりませんでした。
あとヒューゴーがやたらと強いのですが、ホテルの銃撃戦だけだと情報不足だという気がします。
そうは言っても出鱈目に強いわけでは無いので満身創痍という感じではありましたが。
トラビスの家では待ち伏せられてるという非常に不利な状況だったはずで、どうやってあれを乗り切ったのか見せて欲しかったです。

尚、レッドサイレンというのは「赤い妖精」だそうで、レッドセイレーンだとかそういう系みたいです。

ヒューゴーの人がカッコいいハゲなので私にはパラダイスでした。

ラストまでのあらすじ

翌朝、ヒューゴーが目覚めるとアリスは書置きを残して消えており、これがアリスの計画だったのだと悟りました。
ヒューゴーはスターロと協力してアリスを捜索し、目撃情報や証拠物件の写真等から彼女が向かった先を推定しました。
一方、アリスはトラビスとの間に秘密の暗号でも決めていたのか、ハガキを手に工場に到着しました。
そしてトラビス(ヨハン・レイゼン)と再会したのですが、そこにケスラーが踏み込み、親子は拘束されてしまいました。
その後、ヒューゴー達も工場に合流したのですが、ケスラーに銃を突きつけられてまとめて監禁されました。

トラビスが豪華客船の船長をしている際にエバと知り合って結婚し、アリスも生まれました。
ところがエバは突然権力と暴力に取り憑かれるようになり、アリスを彼女から引き離そうとしていたトラビスを売人に仕立てて刑務所に送りました。
2年の懲役で出所したトラビスはエバを恐れ、溺死した振りをして生き延びていたのだということでした。

間もなくエバが到着し、銃で脅してアリスを奪還しました。
ケスラーはボントに発砲され、ボントは工場に火を放ってヒューゴーと最終決戦となります。
瀕死のケスラーが発砲して援護したこともあり、闘いはヒューゴーが制し、ボントは死亡しました。
ヒューゴーがケスラーを連れ出すことにになり、スターロとトラビスは一足先に工場から脱出しました。
一方、アリスはエバが全員を見殺しにすると気づき、彼女から銃を奪って逃げだしました。

「あたしが嫌いなら撃ちなさい」と言われてもエバを撃てなかったアリスですが、再びエバがスターロー達に銃を向けたことでとうとう発砲しました。
エバは出血したお腹を押さえて意外そうな表情をしたものの「ようやくこの子も殺人本能を身に着けてくれた」と満足そうに微笑んで倒れました。
その後、ヒューゴー達が脱出していない工場は大爆発してしまいました。

後日、町のカフェでトラビスはアリスを抱きし、「ヨット旅行に行くつもりだ」とスターローに話していました。
スターローも警察を辞め、暫くこの町で骨休めする予定だと打ち明け、ヨット旅行への同行を誘われていました。
アリスが飛び込んできたボールを渡しに路上に出ると見知らぬ少年から手紙を渡されました。
そこにはネックレスが入っていました。

エンドロールで終了です。

最後の手紙はヒューゴーからの贈り物だったようです。

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