精神科医も楽じゃありません ハロウィン

ハロウィン

叫んでも誰も助けてくれない

制作年 1978年
制作国 アメリカ
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ジョン・カーペンター/デブラ・ヒル
上映時間 100分
出演
ドナルド・プレザンス
ジェイミー・リー・カーティス
ナンシー・キーズ

だいたいのあらすじ

1963年 ハロウィンの夜 イリノイ州ハドンフィールド
ジュディス・マイヤーズが彼氏と自宅でイチャコラした後に6歳の弟マイケルにメッタ刺しにされて刺殺されます。
マイケルは精神病院に収容されることになり、21歳の誕生日には裁判所へ出頭することになりました。
主治医のルーミス(ドナルド・プレザンス)はマイケルの異常性を見抜いており、厳重警備の病院に移送するよう進言します。
しかし病院側は彼の意見を完全に無視するのでした。
サービスあります。出だしから怖いです。

1978年 ハロウィンの前夜 イリノイ州スミス・グローブ
夜の豪雨の中を職員の運転でルーミスが裁判所出頭に関連して21歳になるマイケルを護送するために精神病院に向かっていました。
精神病院に到着したルーミスは患者が病棟の外で出歩いているのを目撃します。
不審に思った彼が車を降りて病院内に立ち入ろうとしていると、同乗していた職員が襲われ、車を奪われます。
車はそのまま逃走し、恐らく車を奪った犯人はマイケルだとルーミスは考えます。
いつものスーファミみたいなBGMの効果もあり、怖いです。しかしなぜ昼間に護送しないのでしょうか?
それにしてもマイケルは物凄い怪力です。素手で車のガラスをブチ割ってます。運転はどこで覚えたのでしょうか?

ハロウィンの日 イリノイ州ハドンフィールド
その日の朝、女子高生のローリー(ジェイミー・リー・カーティス)は学校へ行く途中に不動産業を営む父に頼まれ、マイヤーズ家に鍵を置いて行きます。
同行していた少年トミーはこの家にはお化けが出るという噂があると言います。
ローリーが玄関の下に鍵を置くと、家の中から何者かがローリーの姿を見ています。
彼女はトミーと今夜会う約束をして別れます。
ローリーの後を先ほど家の中から見ていた人物が尾けて行きました。
ローリーちょっと老けてますね。

ルーミスは昨夜の件を調査し、マイケルが見張りの看守を殺害し、他の患者を開放したことがわかります。
彼の収容されていた部屋には「sister」の文字があり、ルーミスはマイケルの行く先を察します。

ローリーは授業中に学校の前に茶色のワゴン車が停止しているのを目撃します。
彼女が教師から出された問題に回答している間に車はいなくなっていました。
これは昨夜ルーミスが奪われた車です。

放課後で帰宅するトミーの様子をネイビーのツナギを着た男が窺い、車で後を尾けています。
どうやらこの男がマイケル・マイヤーズで間違いないようで、マイケルはトミーの家付近でどこかに去って行きました。

ルーミスはハドンフィールドに向かうことにし、途中でマイケルのことを地元警察に連絡して保安官に面会を依頼します。
彼は道中でマイケルが車を襲って衣服を奪ったことを知ります。
ルーミスは気づきませんでしたが、その車の運転手は殺害されて遺体は草叢に遺棄されていました。

ローリーは授業が終わり、友人のアニー(ナンシー・キーズ)、リンダ(P・J・ソールズ)と一緒に帰宅します。
その近くをマイケルの車が通り過ぎ、アニーはスピード出し過ぎだとマイケルの車に向けて叫びます。
車は少し先で停車し、アニー達を窺っているようでしたが、少ししてから去って行きます。
今夜、ローリーはトミーの子守でアニーもトミーの家の御向かいのリンジーという少女の子守をすることになっています。
リンダの服装で時代を感じますね。

リンダの自宅前で彼女と別れた後、ローリーはネイビーのツナギの白マスクを着けた男が垣根の陰に隠れるのを目撃します。
アニーが確認に行きますが、もう男はいませんでした。
ローリーはアニーと送った後、アニーの父親のブラケット(チャールズ・サイファーズ)保安官と出会い挨拶をします。
マイケルはローリーに執着してるんでしょうか?

ローリーは隣家の庭でもマイケルの姿を目撃しましたが、やはり一瞬にして彼はいなくなってしまいました。

ローリーが出掛ける準備をしているとリンダがブラウスを借りに来たので、渋々貸してやります。
リンダも男に後を尾けられたと話していました。
ローリーはアニーとの待ち合わせの時間になったので、大きな南瓜を抱えて家の前で待ちます。
近所の子供達はお化けの恰好で行列をなして楽しそうに歩いていました。
やがてアニーが来たのでローリーは車に乗り込み、トミーの家に向かいます。
アニーの車の後をマイケルの車がずっと尾行していました。

ルーミスはジュディス・マイヤーズの墓を訪ねますが、なぜか墓石が地面から抜かれたような状態で無くなっていました。
彼はマイケルの仕業に違いないと判断します。
全然掘った形跡がないのです。マイケルやはり凄い怪力のようです。精神病院でどうやって鍛えていたのでしょうか?

ローリー達は道中でブラケットが金物屋の前で捜査しているのに出くわします。
どうやら窃盗があったようで、白いハロウィンマスクとロープとナイフが盗まれたようです。
ローリー達は去って行きますが、そこにルーミスが現れ、ブラケットに大事な話だと面会を依頼します。
ここでルーミスの後ろをマイケルの車がアニーを追って通り過ぎています。うまいですね。

アニーの車はひたすらマイケルの車に尾行されており、ローリーはトミーの家に到着します。
辺りはすっかり暗くなっていました。
アニーは全然、気付きませんね。気が付きそうなものですが。

マイケルはアニーがリンジーの家に入るのを見送っており、リンジーの両親はアニーに子守を任せて出て行きました。

ルーミスはブラケットと共にマイヤーズ家を訪ねます。
やはりマイケルはここを訪れていたようで、中には食料にしたらしい犬の死骸がありました。
ルーミスは銃を所持しており、マイケルには善悪の区別や人間らしい感情が無い怪物だとブラケットに話します。
ブラケットはマスコミに呼びかけることを提案しますが、ルーミスは大っぴらにするのはマイケルを追い詰めて危険だと答えます。
彼等は1時間おきにこの家を監視することにしました。

ローリーは子守中にアニーから電話を貰います。
電話の向こうでリンジーの犬はやたらと吠え、トミーはリンジーの家の前に立つマイケルを目撃してブギーマンだ!と騒ぎます。
しかしローリーが窓から覗くとマイケルの姿は消えていました。
マイケルは既にリンジーの家の敷地内に侵入し、電話をするアニーの様子を見つめています。
彼女がバターで服を汚し、着替える様子もストーカーのように覗いていました。
ここの家のリンジーという少女はホラー映画に夢中でアニーのことはガン無視です。まるで小さい頃のわた…

リンジー家の犬は侵入して来たマイケルに反応して吠えかかりますが、やられてしまいます。
アニーは犬がキャンキャン鳴いても問題視しませんでした。
この犬はシェパードなんですが、マイケル強いですね。

トミーはローリーと一緒にTVで1951年版の物体Xを見ていました。
彼はブギーマンを見た見た!騒ぎますが、ローリーは私がいるから大丈夫!と励まします。
トミーはホラー映画があまり好きではないので、2人は南瓜の提灯作りをすることにしました。

アニーは洗濯小屋で洗濯をしていましたが、マイケルが戸口に現れます。
マイケルは彼女を襲いませんでしたが、ドアが壊れたのかアニーは閉じ込められてしまいます。
アニーは大声でリンジーに助けを求めますが、リンジーは物体Xに夢中でアニーを無視して丁度鳴り始めた電話にも出ません。

彼女が一所懸命に裏口から脱出しようとしているとリンジーは電話に出ます。
電話はアニーの恋人ポールからで、リンジーは仕方なくアニーを呼びに行きます。
アニーはパンツ丸出しで窓にハマっていた所をリンジーに救出され、恥をかいたアニーは絶対に誰にも言うなとリンジーに釘を刺しました。
これはギャグパートでしょうか?アニーはお色気・和み担当のようです。

ポールから再び電話があったので、リンジーは素早く電話に出ると「アニーが窓にハマった」と早速チクるのでした。

アニーはポールを迎えに行くと約束してしまい、リンジーを連れ出そうと誘いますが、TV大好きなリンジーは拒否します。
彼女は思案の結果、ローリーにリンジーを押し付けてポールを迎えに行くことにしました。
そんなアニーの様子をマイケルは物陰から凝視していました。

アニーは車で出発しようとしますが、後部座席に潜んでいたマイケルに首を絞められ殺害されます。

トミーは映画に夢中になっているリンジーを脅かそうとカーテンの陰からしわがれ声で呼びかけるという可愛い悪戯を仕掛けます。
その際に窓の外を見るとマイケルがアニーの遺体を抱きかかえて移動しているのを目撃します。
マイケルがリンジーの家に入っていくのを見たトミーはローリーを呼んでブギーマンが出た!と大騒ぎします。
彼は事実を言っているのですが、ローリーはリンジーを怖がらせないようにそんなものいない!とバキバキに叱られます。
トミーは誰も信じてくれないと凹みますが、リンジーは「あたiいは信じてあげる」と慰めるのでした。
リンジーもトミーも可愛いですね。トミーはマイケルにストーキングされていたのでハラハラします。

ルーミスは地味にマイヤーズ家の張り込みを続けていました。
肝試しにやってきた子供をお化けの声真似をして追っ払ったりして暇をつぶしていました。
子供が逃げ去るのを見て吹き出しそうな顔で喜んでます。

ブラケットは憶測で引っ張りまわされるのは困るとルーミスに言い出します。
ルーミスはマイケルがどんなにヤバい奴かを力説し、仕方なくブラケットもルーミスに付き合うことにしました。

感想

これは面白いです。色褪せない名作ですね。
演出と音楽がマッチしていて不安をかきたてられるような演出は見事です。
これは怖いと思います。13日の金曜日などの二番煎じ映画も出ましたが、これを超えることは無理だと思います。
ホラーなのですが、娯楽作品として見ても面白い映画だと思います。
一応、ルーミスの追跡パートなどもありますが、難しい推理要素などは無いのでお話しも単純明快です。
カーペンターさんの映画らしくテンポは良く、サクサクと進み退屈要素無しです。

この映画は登場人物が驚くほどに電気を点けないので、殆どの恐怖シーンが暗闇の中で展開されることになります。
そのせいか、かなりの緊張感を出しているような気がします。
しかし電気は点けようと言いたいです。

マイケル・マイヤーズの得体の知れない恐ろしさが良く表現されていると思います。
彼は精神病院でニートだったにも関わらず、怪力で知能もそれなりに高く、不死身のような肉体を持っています。
恐らく恐れなどの感情が無いために強いのだと思います。
ちょっとネタバレ入ってしまいますが、彼の殺害動機や行動については最後まで明かされません。
もしかするとこの辺りが残念に感じる人もいるかもしれませんね。
マイケルはマスクを被っているのですが、ジェイソンのような異形ではなく、多分趣味で被っているのだと思われます。
子供の頃は可愛い顔をしており、今でも普通です。

登場人物に関してはマイケルは大活躍しますが人間味が全くないので、除外するとルーミス映画だと思います。
ラスト間際でローリーも活躍し、子役も可愛くていいですね。

ラスト付近の緊張感はすさまじく、心臓をギュッと握られた気がする位のインパクトがあります。

過激なエログロもほとんど無いので家族でもギリギリ見られると思います。

この作品はシリーズ化されているのですが、実は今作以外見た記憶がありません。
もしかするとWOWWOWか何かで見たことがあるかもしれませんが覚えていません。
DVDも今作しか持っていませんね。2以降は見なくてもよいような気がしています。

私はこの映画は好きです。

ラストまで(ネタバレ)

リンダと恋人のボブはアニーをビックリさせようとリンジー家にやって来ました。
家の中は真っ暗でしたが、2人は深く気にせずに電気を点けると勝手にイチャコラ始めます。
その様子をマイケルが見つめていました。
リンダはローリーに電話をかけ、アニーがポールの所に向かったこととリンジーのことを聞きます。
ボブはリンジーが戻ってこないと知り、大喜びします。
この男は人の家で何をしてるんでしょうか?

ボブは人の家で勝手にリンダとウフーンした挙句、台所にビールを取りに行きます。
そして戸棚に隠れていたマイケルに首を絞められて宙吊りにされた挙句、ナイフで刺されて殺害されます。
このシーンちょっと暗くて見辛いのですが、ボブはウザいのでちょっぴりマイケルを応援したくなりました。まあ殺されるほどのことはしてないと思いますが。

マイケルはシーツを被ってメガネを掛け、ボブに成りすますとリンダの待つ寝室に現れます。
リンダは偽ボブに話しかけますが、当然彼はハァハァいうだけで返事をしません。
イライラした彼女はローリーに電話をしますが、背後から近付いてきたマイケルに電話線で首を絞められます。
リンダは声を出すことも出来ず、喘ぎながら息絶えます。
サービスあります。このシーツ被ったシーンは面白いと思います。

ローリーは編み物をしていた所に電話が架かってきたので出ますが、喘ぎ声でふざけていると勘違いしてします。
マイケルは受話器を取ると、電話の相手がローリーだと認識しました。
不審に思ったローリーはリンジー家に電話を架け直しますが、呼び出し音が続くだけで誰も出ません。
子供2人は寝かしつけたので、この家でローリーは独りぼっちになりました。

マイヤーズ家を張りこんでいたルーミスは近所でマイケルの車を見付け、この付近に潜んでいると確信します。

ローリーはアニーのことが気に掛かり、リンジー家に様子を見に出てみることにします。
玄関からリンダに呼びかけてみますが、返事はありません。
彼女は開いていた出入り口から家の中に入ってみることにします。
家の中は真っ暗で人の気配が無く、ローリーは2階でアニーの遺体を発見してしまいます。
アニーの頭の上にはジュディスの墓石がドーンと飾ってありました。
この辺りはかなりスリルあります。本当にマイケルは何考えてるのか良く分かりません。

恐怖のあまり声も出せないでいるローリーが後ずさると何かのトラップのようにボブの遺体が逆さ吊りされてバーンと降りてきます。
クローゼットの中からは目をひん剥いて乳を放り出したリンダの遺体がドカーンと出てきます。
ローリーがパニックに陥っていると満を期して全ての元凶であるマイケルが背後からヌーっと現れます。

ローリーは背後から切り付けられますが、腕をかすっただけで致命傷は免れます。
しかしそのショックで階下に落ちてしまい、何とか立ち上がった彼女はキッチンに立て籠もります。
マイケルはドアをぶち破って彼女に迫りますが、ギリギリの所で何とかキッチンから脱出します。
路上に出たローリーは近所の民家に助けを求めますが、誰も出てきてくれません。
怖い怖い怖い。テンテンテンテンいうBGMが凄く怖いです。

ローリーは仕方なくトミーの家に戻りますが、鍵を無くしてしまい入れません。
マイケルがゆっくりと近づいて来たので、彼女は植木鉢を2階の寝室に投げてトミーを起こします。
物音に気付いたトミーは玄関に降りてきてくれます。
さすがトミーはいい子です。早くしてくれないと私の心臓ヤバいです。

またしてもギリギリで家の中に飛び込んだローリーはトミーに2階に隠れるように指示すると、トミーはブギーマンが出たと納得します。
彼女は急いで通報しようとしますが、電話線を切られたようで通じません。
とうとう家の中に侵入したマイケルがローリーの背後からナイフを振り下ろしますが、彼女は編み棒で反撃します。
編み棒が首に刺さったマイケルは倒れてしまいました!

その頃、ルーミスはマイケルを捜して付近を捜索していました。
そこにパトカーに乗ったブラケットが現れたので、ルーミスは車を見付けたことを知らせました。

ローリーは2階に上り、トミーとリンジーに逃げるよう指示しました。
しかしマイケルは死亡したわけではなく、起き上がって2階に上り、背後から迫って来ていました。
ローリーは2人を部屋に押し込んで鍵を掛けるように言いつけると自分はクローゼットの中に隠れます。
クローゼットに侵入する勢いのマイケルでしたが、ローリーは針金のハンガーで攻撃し、ひるんだ所をナイフでグッサリ刺します。
さすがのマイケルもバッタリ倒れ、ローリーはその隙に子供たちの所へ行き、知り合いの家に逃げて通報するように言いつけます。

疲れ切って座り込むローリーでしたが、彼女の背後ではゾンビのようにマイケルが起き上がっていました。

トミーはリンジーと一緒にブギーマンだー!と叫びながら玄関から出て逃げ出します。
その様子を見ていたルーミスはピンと来てトミーの家に駆けつけます。
マイケルはローリーの首を絞め上げますが、駆けつけたルーミスに撃たれます。
一瞬マスクを剥がされるのですが、普通の顔ですね。子供の頃は可愛かったんですが。

マイケルは一発では倒せず、ルーミスが何度も連射するとマイケルは勢いに押されてベランダから階下に転落します。
命拾いしたローリーは「ブギーマンって何なの?」とルーミスに尋ねますが、彼にもわかりませんでした。
ルーミスがベランダから階下を見下ろすとマイケルの遺体は消え失せていました。
ローリーは堰を切ったように泣き出します。

メインテーマと共にマイケルの激しい息遣いが響きます。

エンドロールで終了です。

ローリー助かって良かったです。トミーのお陰ですね。子供2人が助かって本当に良かったです。
マイケルの不死身さは何かのオカルト加減なのでしょうか?
謎が多い終わり方でスッキリはしませんが、これはこれで良いような気がします。

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