あの事件の話 サクラメント 死の楽園

サクラメント 死の楽園

カルト教団取材したらひどい目に遭う話

制作年 2013年
制作国 アメリカ
監督 タイ・ウェスト
脚本 タイ・ウェスト
上映時間 99分
出演
AJ・ボーウェン
ジョー・スワンバーグ
エイミー・サイメッツ

だいたいのあらすじ

VICEという潜入突撃取材を得意とする報道機関の特派員サム(AJ・ボーウェン)はカメラマンのパトリック(ケンタッカー・オードリー)のドラッグ中毒の妹の件で相談を受けました。
パトリックの妹・キャロラインは更生するためにドラッグ更生グループに所属していたのですが、どうやらそれは新興宗教だったらしく、彼女は既にその「共同体」の連中と国外に移動していました。
サムはパトリックを説得して、その共同体に潜入し、キャロラインを連れ出すことを目標に一連の取材を行いことにしました。

早速、ヘリに乗ってその場所へと向かったサム達の前に共同体の信者が現れて「教区にカメラは困る」とカメラマンの存在に難色を示します。
しかし二人の指導者らしき人物が無線で許可したため、サム達はトラックの荷台に揺られて一本道を進むのですが、信者たちは「教区」の存在は外には知られたくない様子でした。
そして教区の入り口には小銃で武装した信者が居り、撮影を禁じられたので一時撮影中断します。
サムは隠しカメラで撮影再開したのですが、この「エデン教区」の連中はパスポートを預けること、寄付をすること等を要求します。

間もなくキャロライン(エイミー・サイメッツ)が現れて連中に説明し、サム達を中に入れてくれました。
サムは自由に撮影して構わないと言うキャロラインに自己紹介し、カメラマンのジェイク(ジョー・スワンバーグ)を紹介しました。
尚、この「エデン教区」にものものしい雰囲気を感じていたサムはいざとなったらパトリック達を見捨ててジェイクと逃げる所存でした。

キャロラインはやがて「地上の楽園」なる教区を案内してくれたのですが、広場に掘っ立て小屋が点在しるだけで、スピーカーからは「今日は特別なお客様が来た」と信者に知らせていました。
この小屋は彼女達は自分で建てたそうで、信者たちは「お父様」なる人物に心酔しているようでした。
キャロラインは「ここでの生活は最高」と完全に洗脳されているようで、間もなくサム達を二段ベッドのある小屋に案内してくれました。

その後、サムとジェイクは信者にインタビューしようとしたのですが、誰も二人とは目を合わせようとせず、ようやくロレインなる畑仕事をしていた老婆にインタビューできました。
彼女の住む町にある日突然、お父様が現れて演説し、夫も亡くして暇人だったロレインはたちまち心酔して出家したのだそうです。
次にサラ(ケイト・リン・シール )という若い女性にインタビューできたのですが、彼女は「ここにいるのが家族」と言い切っていました。
また、看護師のウェンディによればここには10歳以下の子供が35名、老人は60名程度いるそうで、ここで生まれた子も7名いるということでした。

エデン教区の資金は出家信者の寄付によって成り立っているのですが、皆ここの生活に満足しているようでした。
ただ、サヴァンナという娘を連れた母親だけは「外の人話すのは禁じられてる」とサム達のインタビューを拒否しており、他の信者とは違う様子でした。

やがて夜になり、サム達は集会の場でのみ「お父様」へのインタビューが許可されました。
そして信者たちの熱狂的なの中、お父様ことチャールズ・アンダーソン・リード(ジーン・ジョーンズ)が登場しました。
彼によればこの共同体は弱者を救済しており、暴力の無い世界を目指しているのだそうです。
入り口の銃武装の件を問い質しても「それはお前達が暴力的な世界にいて偏見があるから」と混ぜ返され、信者達の寄付の件も「自分の意志でやってることがなぜ悪い」と返答されます。
どうやらリードはサム達の会話を収集しているようで、遠回しに「好意的な記事を書かないとここの住民に被害が及ぶ」と告げたのですが、それは同時にサムの家族に危害が及ぶことも現していました。

結局インタビューでははぐらかされたサム達はパーティーを取材することにしました。
意外とレベルの高い宗教音楽をバンドが歌い、信者達は楽しそうに踊っていました。
サムはここの暮らしは思ったより悪くないのでは?と思い始めたのですが、そんな矢先に夜陰に乗じて現れたサヴァンナは「助けてください」と書かれたメモをサムに渡します。
二人は慌ててパトリックを探したのですが、彼の代わりにキャロラインが現れ、「兄はサラとアリソンと3Pしている」と言うのでした。

キャロラインはどうやらリードの愛人であるらしく、完全に感覚がおかしくなっているのか「両親に送金させるため、パトリックをここに引き留める必要がある。そのためにサラ達に誘惑させた」と平然と告げました。
また、リードは「余計なことを嗅ぎまわるな」とサム達を脅すのでした。
その後、サム達はサヴァンナの母と他の信者から「リードは洗脳を行い、逆らう信者は暴力で押さえつけている。私達を連れて逃げて」と恐ろしい真実を伝えました。
そして全員は助けられないというサムにサヴァンナを託して母は消えたのですが、信者が現れてサヴァンナを連れ去ってしまいました。

その後、深夜だというのにリードは信者を集め、何かを指示していました。

翌早朝、サム達はまんじりともせずに一夜を過ごし、夜明けを待ってパトリックを捜し出して脱出使用としていました。
信者達が礼拝堂で騒いでいるようなので確認に行くと、サヴァンナの母を含めた信者が「ここから出ていくと騒いでおり、パトリックも居ました。
そこでサムは「この人達を見捨てられない」とヘリのパイロットに知らせるようジェイクに依頼し、自身は残ることにしました。

感想

これは普通です。
ある新興宗教に参加している身内を救いにTVクルーが潜入するという内容です。
ガイアナの人民寺院事件をベースにしてるみたいです。
内容は微妙なので、私は割とあの事件に興味があったのですが、興味がない人にはつまらないかも。
POV形式を謳ってますが、純粋なPOVでもないという。
テンポは悪くないのですが、その分話が薄くて忙しい印象です。

見所は教祖のリードのウザさとキャロラインの狂いっぷりだと思われ、集団自殺シーンも再現されてます。
あと、人民寺院のセットもなかなか素敵でした。
最後にわざわざ空撮してるのがなんとも。

ラストまでのあらすじ

ヘリと合流したジェイクはパイロットと交渉していたのですが、その矢先にパイロットが撃たれたので逃げ出しました。
一方、サムは信者達に囲まれて斬り付けられており、リードはサムのカメラで今後のことを記録するようキャロラインに命じました。
そしてリードは信者を集め、「あの連中をNYに戻せば軍隊がやってきて我々を殺すだろう。終りの時が来たのだ」と演説し、信者達に毒入りのドリンクを配り始めました。

ジェイクは何とか信者をやり過ごし、生きていたパイロットと合流し、「なんとか操縦できるから、早く友達を呼んで来い」と急かされます。

リードは「これは自殺では無い。自らの身体を神に捧げて楽園へと旅立つのだ」と信者を説得し、信者達は次々にコップの毒を飲み、赤ちゃんにはウェンディが注射して周りました。
パトリックはキャロラインに「米軍に殺されるから」と毒を飲ませようとして拒絶したので注射されて死亡し、リードは武装した信者に命じ、逃亡者を容赦なく射殺させていました。
戻って来たジェイクが目撃したのは死体の山で、どうにか逃げ延びていたサヴァンナ母娘と再会しました。
しかし武装した信者に追い詰めれていたサヴァンナ母は「殺されるくらいなら」とサヴァンナの喉を斬って殺害し、自身は信者に射殺されました。

身を隠しながら逃げ延びていたジェイクはキャロラインと再会したのですが、彼女は目の前で焼身自殺しました。
そしてジェイクはリードの前で椅子に拘束されているサムを発見しました。
間もなくリードは拳銃自殺を遂げたので、ジェイクはサムを助け出して逃げ出しました。
サムとジェイクは武装した信者の一人に見逃してもらい、ヘリに飛び乗って脱出しました。

エデン教区では167人が死亡し、生存者はサムとジェイクだけでした。

エンドロールで終了です。

規模は縮小されてるみたいです。

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