またあいつが来ます 鉄男II BODY HAMMER

鉄男II BODY HAMMER

人体改造されてひどい目に遭う話

制作年 1992年
制作国 日本
監督 塚本晋也
脚本 塚本晋也
上映時間 81分
出演
田口トモロヲ
塚本晋也
叶岡伸

だいたいのあらすじ

前作です。

映画鉄男のネタバレ紹介と感想です。

どこかの街角で酔っ払いがやつ(塚本晋也)に絡み、指鉄砲で撃たれて死亡していたのですが、やつには手下ができたようでした。

気弱で平凡なサラリーマンの谷口朋生(田口トモロヲ)は妻のカナ(叶岡伸)、一人息子と平和な日常を送っていました。
谷口には8歳で養子に出されたのですが、それ以前の記憶が全くありませんでした。
ある日、一家でお出かけしていた谷口は高層ビル内のレコード店でいきなり息子を黒ずくめの男に名に拉致されたので、カナと一緒に必死で追いかけます。
そして黒ずくめにビルの屋上から落とされそうになってカナに引っ張り上げられて無事だったのですが、なぜか息子は解放され、男たちも姿を消していました。
その事件があってから谷口は怒りや口惜しさを感じるとパワーアップしており、ジムでウェイトトレーニング楽にこなすようになっていました。

ある日のこと、また息子が自宅から拉致されてしまい、再びあの黒服男が現れました。
男は谷口を挑発するように屋上へと誘い出し、以前とは別人のように谷口は男に立ち向かいます。
尚も男は「息子を殺した」と挑発し、怒りを爆発させた谷口は機械化して男を攻撃したのですが、男が息子を盾にしたので息子を手首だけ残して消し去ってしまいました。
カナはその現場を目撃して悲鳴を上げ、谷口は自分の手で息子を殺したことを憤ります。

その後、谷口はスキンヘッド軍団が沢山いる鉄工所のようなやつのアジトに拉致されます。
そこで谷口は機械化の原因はどこにあるのかという点の調査のためにVR装置を装着されて映像を見せられます。
谷口の機械化の原因が怒りにあると突き止めたので、「もう用済み」と研究者は谷口に薬を打って処分しようとします。
しかしやつはその研究者を自分の細胞移植に利用していただけで、逆に研究者がやつに消されました。
やつは手下全員に自分の細胞を打つように指示しました。

しかし谷口にパワーはやつ達の想像を上回っていたようで、意識を取り戻した彼は無意識の内に腕と腹から出した銃で装甲服を着た黒服の一人を抹殺しました。
そしてノーマルモードに戻った谷口は「ここはどこなんだ」と慌てて逃げ出しました。
相棒を殺されて復讐の鬼となったもう一人の黒服はやつの細胞を自分に打ち込んで谷口を追跡します。
谷口は工場を出た所で機械化した黒服の右手の銃の攻撃を受けたのですが、黒服が「お前も息子みたいにしてやる」と怒鳴ったので怒りを爆発させ、胸に無数に生えた銃で黒服を倒ししました。
黒服は倒れる前に「俺たちを神にしてくれる人がいる」とやつの存在を匂わせ、谷口は一連の事件に黒幕が居ることを知りました。

その頃、アジトではやつがスキンヘッド軍団に次々に細胞注射を行っていました。
なんとか生き延びた黒服はやつのアジトに戻り、「あいつは化け物だ」と仲間に伝えました。

どうにか帰宅した谷口はカナに「ここは危険だ。逃げよう」と告げたのですが、当然カナは「あなたはなんなの」と激しく拒絶します。
谷口は機械化した時の記憶が無いのですが、カナは「あの時、あなた笑ってた。私を殺す時にも笑うのね」と告げて家を飛び出しました。
カナはマンションのロビーを出た所でやつの一味に車で拉致され、谷口は自転車を漕いで追いかけます。
その内に谷口は怒りを爆発させて金属化し、ビルの壁を走って車の上に飛び乗ったのですが、この時にやつと初めて顔を合わせ、黒服に撃墜されました。
谷口は怒りに任せて胸と手の銃で車を滅多撃ちにしたので、カナにも被害がおよびそうになりつつも車は逃走し、やつは面白そうにカナに「あまり愛されてないみたいだね」と言うのでした。

アジトに戻ったやつは注射したスキンヘッド軍団と谷口のパワー差を見抜き、「あいつは自力でああなったんだ」と見抜き、なぜか「あいつは谷口朋夫」と言い当てました。
カナは「あの人に何があったの?」とやつに訪ねます。

感想

これは普通です。
鉄男の続編ということなのですが、直接的なつながりは一切ありません。
あと付け設定的なもので鉄男誕生の秘密を明かしてます。
でもこれだけだとやっぱり原理が不明だというw
ちょっと後半の展開はやつの行動が矛盾している気がしたり、中ほどがぐだってた気がしました。

続編だということであまり期待しないで観たのですが、意外に面白いです。
一作目に比べると謎の強引さは無くなってますが、スピード感はあります。
カメラグラグラですが、ビルを走ったりするシーンはなかなか面白かったです。
カラーになった分、機械化の造形が若干チープに見えるようになったのが残念。

監督のやつ役は今作が限界だったと思います。
前回の眼鏡の人が奥さんになってました。

まあまあ楽しめますが、シリーズ追いたい人だけ観る感じだと思いました。

ラストまでのあらすじ

怒りを爆発させた谷口はやつのアジトに殴りこんできました。
瞬く間に手下を一人倒した谷口に、やつは「お前はいつもそうやって大事なものを失くすんだ」と館内放送で呼び掛けました。
そして谷口とやつは激しい死闘になり、谷口はやつの頭をプレス機で落としました。
やつは自分の頭から蛇腹パイプを出して谷口の頭に繋げます。

谷口の父(金守珍)はヤベーおっさんで二人の息子を機械化していました。
どうやら谷口はそんな生活が嫌になったようなのですが、弟は父に従ったようでした。
ある日、イカレた父は母(岩田珉)とのH中に口に拳銃を突っ込んで殺してしまったため、怒りの谷口は父を殺しました。
実は谷口はやつの兄であり、その後谷口は記憶を失うのですが、それは父を殺した罪悪感というより破壊を楽しむ自分を封印するためでした。

こうして破壊衝動に駆られた谷口は完全に金属化し、駆け寄って来たカナを身ごもらせてスキンヘッド軍団を取り込んで合体しました。
そして巨大な戦車のようになって都心部を破壊し、誕生した息子とカナと三人で荒廃した町を歩いていました。

エンドロールで終了です

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