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電送人間

謎の怪人にひどい目に遭う話

制作年 1960年
制作国 日本
監督 福田純
特技監督 円谷英二
脚本 関沢新一
上映時間 86分
出演
鶴田浩二
白川由美
河津清三郎

だいたいのあらすじ

繋がりはないですが、このシリーズみたいです。

映画美女と液体人間のネタバレ紹介と感想です。

多摩川園という遊園地に「悪魔の洞窟」なるアトラクションがあり、ワルトトイフェルのBGMをバックにおじさん(沢村いき雄)が呼び込みをしていました。
ようするにお化け屋敷みたいなやつです。
JKや親子連れがワイワイと入場する中、いかにも裏稼業といった風貌の塚本(大友伸)が単独で入場したのですが、洞窟の中で突然現れた黒ずくめの男に銃剣で刺殺されました。
事件を担当した岡崎(土屋嘉男)は運営関係者をまず疑ったのですが怪しい点はなく、犯人は現場から煙のように消えていました。

被害者の塚本はブローカーであり、認識票と手紙でこの場所にわざわざ呼び出され、殺害されたようでした。
また、東都新聞の学芸部記者である桐岡(鶴田浩二)は勝手に事件現場に顔を出し、針金のような謎の物質を拾い上げていました。
専門家に分析してもらった結果、これはクライオトロンに使われる伝導物質だということで、この物質は4度程度の低温でないと機能しないのだそうです。

一方、日邦精機という精密機器等を扱う会社の営業部員である中条明子(白川由美)は牧場経営者だという中本伍郎(中丸忠雄)という人物から「先日発注した冷却装置の内、二台がまだ届かない」と問い合わせを受けていました。
中条は発送が遅れたことを詫び、先日発送済であるのでもう少しお待ちくださいと説明したのですが、中本は何とも不気味な男でした。
中本演技が怪し過ぎでこんな奴居ねーよって思いました。

その後、桐岡は塚本が住んでいたアパートを訪ねたのですが、そのアパートには中条が住んでおり廊下でぶつかりました。
そして桐岡は塚本の部屋を調べていたのですが、そこで岡崎や友人の小林刑事(平田昭彦)と鉢合わせしました。
小林はキャバレーの経営者・隆昌元(田島義文)が塚本と関係があったと睨んでおり、張込みを続けていたのですがなかなか証拠が掴めずにいました。
果たして隆は塚本と大西(河津清三郎)と組んで悪事を働いており、大西と隆は塚本を殺害したのは滝という人物だと睨んでいました。

とうとうキャバレーの事務所で話し合っていた隆と大西にも認識票が届けられたのですが、そこに滝(堺左千夫)が「悪戯止めろ!」と怒鳴り込んできました。
隆たちが犯人だと思っていた滝の下にもこの認識票が届いたそうで、三人は「須藤兵長の仕業だ」と震えあがりました。
そこに爆発音と関係者への復讐を誓う内容が収録された須藤からのテープが届きました。
須藤の声は中本のものです。

その直後にテープは回収され全身にブラウン管のノイズのような棒線が表示された怪人が現れ、隆を刺殺しました。
隆は発砲したので銃声を聞いた小林が踏み込み、窓から逃走した怪人の姿を目撃しました。
小林は怪人の行方を追い、張込みに参加していた桐岡もどさくさ紛れに同行します。
怪人(中丸忠雄)は埠頭の付近に逃げ込み、たまたま付近を歩いていた中条を気絶させて放置し、倉庫に逃げ込みます。
小林達が倉庫を包囲したものの、倉庫内の謎装置がオーバーヒートして火災が発生、怪人は忽然と姿を消しました。

小林は大西達にも認識票が届いたと突き止めて聞き込みを行った結果、彼等は終戦時に行った犯罪行為を自白しました。
1945年8月15日、大西達は仁木博士(佐々木孝丸)の研究結果を持ち出すと偽り、軍の資金であった金の延べ棒を持ち逃げしようとして須藤(中本)に見つかります。
須藤は「国民の犠牲をなんとする!」と大西達に詰め寄ったのですが、隆の投げた銃剣で刺されて倒れます。
そして仁木も大西により口封じに射殺され、滝はダイナマイトを仕掛けて洞窟を爆破して証拠隠滅しました。
一年後に延べ棒を回収しに行ったのですが、延べ棒はおろか須藤と仁木の遺体も消えていたということでした。
桐岡が同行してるのが非常に違和感あります。

その後、どさくさ紛れに中条と親しくなった桐岡は中本が冷却装置を発注した件を聞きました。
そして桐岡と小林はかつて仁木の同僚だったという研究者を訪ねたのですが、彼は天才で、TVのような装置で物質を転送させる研究をしていたのだということでした。
その装置は怪人が逃げ込んだ倉庫で燃えていたものに瓜二つであり、冷却装置にも似ていました。
その線から桐岡達はどうも中条が怪しいと睨みます。

桐岡は中条が中本から修理に呼び出されたと聞いて軽井沢の牧場に同行しました。
また、警察には滝の殺害予告が届いたと知らされたので、小林はそちらに対応することになります。
桐岡と中条は牧場に到着したものの、中本は「中条に興味があったので呼んだ。実は装置は壊れてない」と桐岡の目的を見透かしたように言います。
理由は不明ですが、その日桐岡達は牧場に泊まることになりました。

やはり伝送装置は牧場にあり、中本は装置を使って滝の会社の付近に移動していました。
そして偽に積荷を事前に滝の会社に送ってそちらに小林達の注意を惹き、その隙に滝を銃剣で刺殺しました。
中本は岡崎の包囲網をまんまと突破し、貨物列車に隠してあった伝送装置で牧場に戻り、貨物列車の装置は爆破しました。

感想

これはイマイチです。
装置によるテレポート能力を身に着けた男が復讐を果たすという内容です。
古い映画なので科学的考証とかそういう点は置いといて伝送装置の映像はなかなか面白いです。
お話も微妙ですが、桐岡の存在が気になって入り込めないです。
良かった点は悪がきっちりと裁かれた点でしょうか。

なんで文化部の一介の記者が警察と同行して捜査に参加してんのよ?と観ていて白けます。
これ、小林が同行させているのであれば公私混同だし、上司がそれを黙認しているのもあり得ないと思います。
第一、桐岡は記者らしいことも何もしてません。
牧場の件にしても普通警官同行させるよなあ…と思ってしまい、桐岡が居なくてもこの映画は成立すると思いました。

あと、中条がヒロインなのかと思っていたのですが、扱いが殆どモブです。
中条絡みだとよくわからないシーンが多く、中本が倉庫付近で中条をKOした理由もよくわからず。
このシーンは単純にお姫様抱っこが撮りたかったんじゃないかと穿った見方をしてしまいます。
多分、復讐部分の掘り下げに時間を使った所為だと思いますが、人物設定がイマイチだと思います。

電送人間である中本も伝送されてるだけで生身の普通の人間の筈なのですが、大の大人が揃いも揃って彼にやられるのか理解できず。
警官でも数で押せば余裕で勝てそうな気がしますが…
なんであんなに逃げ切れるのかなあ?という理由も不明で、絵にも説得力がないです。

ラストまでのあらすじ

警察では中本が須藤であると睨んでいたのですが、中本は桐岡達の前に姿を現しており、アリバイがありました。
なんで警察の捜査本部の重要会議に桐岡と中条がいるんでしょう?
一方、中本を恐れた大西は知多半島の離島へと避難をしていました。
その後、大西は中西から殺害予告状を送られ、社員三名の警護を受けていました。

警察は牧場への家宅捜索を行い、仁木が未だに研究を続けていると判明したのですが、中本が復讐をしている件は彼は知りませんでした。
中本は隙を見て逃亡し、警察は大西に脅迫状が届いたと知って急行します。
その後、牧場に戻った中本は二木を殺害し、事前に島へと送り付けて置いた伝送装置に向けて伝送を開始しました。
そして中本はまんまと大西とその部下三名を殺害し、駆け付けた小林達の前から逃亡しました。

中本は伝送装置での逃亡を図ったのですが、瀕死の仁木が最後の力で牧場側の装置を落としたので行き場を失い、小林達が見守る前で苦しみ悶えて消滅しました。
同時に浅間山の噴火が発生し、牧場は溶岩に呑まれるのでした。

終マークで終了です。

うーんって感じでした。

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