物体X風な… パラサイト・クリーチャーズ

パラサイト・クリーチャーズ

寄生、変異、襲撃―。

制作年 2013年
制作国 オーストリア
監督 マーヴィン・クレン
脚本 ベンジャミン・ヘスラー
上映時間 98分
出演
ゲアハート・リーブマン
エディタ・マロヴチッチ
ヒーレ・ベゼラー

だいたいのあらすじ

地球に発生した気候変動は様々な問題を起こし、地球上の生物に悪い影響を与えていました。
そして人類にも変化が訪れたということでした。

標高3500mの山頂にあるグラツィウス気候研究所に他の三名と共に勤務するヤネク(ゲアハート・リーブマン)は故障した観測機の修理を行うことになりました。
ということで飼い犬・ティニーを連れて同僚ファルク(ピーター・クナーク)と共に山の斜面をえっちらおっちらと移動します。
尚、普通の隊員は1年程度で交代するのですが、ヤネクはなぜかこの地に5年いるそうです。
斜面を登っていると急にティニーが興奮して走り出し、その先の斜面には霜降り牛肉のような地層が現れていました。
鯨ベーコンっぽい感じでもあります。

ファルクは早速地層のサンプルを採り始めたのですが、霜降り牛肉はかなり広範囲に広がっており、付近の洞窟の入り口も完全に霜降り化していました。
ティニーはその洞窟に侵入したのですが、洞窟の中では歯を剥きだしたハイエナのような狐が倒れていたのですが、その腹は何やら蠢いていました。
ヤネクはティニーの悲鳴を聞いて洞窟に駆け付けたのですが、怪我をしたティニーと狐の死骸だけを発見して救助し、「狐と喧嘩したかな?」と決めつけました。
尚、ファルクは地震のような物が起きたので斜面から滑って怪我をしていたのですが、大事には至らず、ヤネク達は修理を終えて引き揚げました。

ヤネク達が持ち帰ったサンプルを確認したビルテ(ヒーレ・ベゼラー)は生物の細胞を発見して仰天し、夜だというのに「急いでもっとサンプルを採取しないと!」と言い出します。
しかしヤネクはティニーに手の傷を舐められてから頭痛がして体調が悪く、呑んだくれていたので拒否しました。
ヤネクはあの狐が狂犬病だったのではないかと考え、明日視察に来ることになっている大臣にその件を話そうとしていました。
しかしファルク達は視察の間は大人しくしてくれと説得にかかり、医師のハラルド(フェリックス・ルーマー)はヤネクにモルヒネを与えて眠らせようとしました。

その後、ヤネクは過去にこの研究所で勤務していたタニア(エディタ・マロヴチッチ)から「現在、大臣のお供をしてそちらに移動中」と無線連絡を受けたのですが、彼はどうやら彼女と何かの因縁があるようでした。
そして周囲を見回っていたヤネクはあの狐を発見して皆に知らせたのですが、狐は顔にクワガタのような顎がありました。
ヤネクはその件を皆に話したのですが、酒の所為で幻覚を見たのだと片付けられてしまいました。

翌朝、ヤネクはファルク達の制止を振り切り、こっそりタニアに「狂犬病の狐がいるっぽいぞ。視察危険だぞ」と知らせたのですが、タニアは「ぽいって何よ。そんな曖昧な情報で視察止められるはずないでしょ」と取り合いませんでした。
仕方なくヤネクは明るい内にビルテと共に霜降り牛肉地層の調査に向かいます。
ということでヤネク達は霜降りの場所に到着したのですが、既に霜降りは消えていました。
仕方なくビルテは昨日霜降りがあった山肌を穿孔機でほじくって地層をサンプリングしていたのですが、ヤネクは「早く帰ろうぜ」と急かしつつ呑気に立ちションしていました。
そしてヤネクは知らず知らずのうちに岩陰に潜んでいた体長40㎝程度の巨大ダンゴムシにおしっこを掛けてしまって襲われたのですが、反射的にキックで撃退するとダンゴムシは丸まりました。

ということでヤネク達は死亡したそのダンゴムシを研究所に持ち帰り、4人で解剖に立ち会ったのですが、ファルクの見解によればこの生物は新種だそうです。
こんなにデカいダンゴムシいないですよね。なんちゃらグソクムシにも似てますが黒いです。
しかしビルテはこれは既存の生物が変異したもので、ヤネクが見た狐も恐らく突然変異だと推論しました。
一方、大臣達一行はえっちらおっちらと山道を移動し、減少する氷河を視察していたのですが、護衛の一人はデカい蚊に首を刺されてちょっとした騒ぎになっていました。
この蚊は既に吸血済みで、お腹が血で膨らんでてます。鳥肌立ちます。

そして詳しくダンゴムシを調べていたビルテは「これは狐とダンゴムシの交配種だ」と驚きの結論を発表します。
昨日取得したサンプルから発見された生物は寄生生物であり、宿主のDNAから別の生物を培養するという恐ろしい生物でした。
こいつは胃の中の生物のDNAも利用するので、ダンゴムシも何かに捕食されて合成されたようです。
ティニーは狐に噛みついたようなので、もしかしたら自分も感染してるのでは…とヤネクは一人で苦悶します。
そしてヤネクはタニア達が危険ゾーンを通るコースだったので、「狂犬病ヤバいからせめてコース変更してくれ」と無線連絡しました。

タニアはそれを受け、「近道になる」と大臣達に提案してルート変更をすることにしました。
そして彼女はヤネクの無線の様子からティニーが感染したと悟り、正にティニーを銃で安楽死させようとしていたヤネクに「私が何とかするから待って」と無線連絡して止めました。
その後、デカい蚊に刺されたウルスは何だか体調が悪くなります。
一方、付近の山でハイキングをしていた女性が黒い不気味な猛禽類に襲われていました。

ヤネクはタニア達を迎えに行く準備を始め、「もう大臣達に何もかも話す」と言い出したので、ビルテとファルクと大揉めに揉めます。
うるせー!と同僚を振り切ってタニアの下に急ぐヤネクでしたが、道中では何かに襲われた動物の死骸がありました。
一方、タニア一行には先ほど襲われていた女性が助けを求めてダッシュしてきたのですが、謎の猛禽類は飛び去りました。
しかし猛禽類は隙を見て元気な方の護衛ルカの背後に忍び寄り、謎の突起を背中から腹に差し込んで殺害し、再び飛び去りました。

タニア一行はヤネクと合流し、どうにか研究所に飛び込んでワーワー大騒ぎになります。
尚、ウルスは途中で別れて村に向かったということでした。
ファルクとビルテは氷河を見に外出しており、ハラルドは秘密で持っていた衛星電話を外の小屋に隠してしまったそうです。
ということで外部との連絡は一切取れなくなってしまいました。
そしてティニーが外の小屋でワンワン吠えたので、ヤネクはヤベー奴が沢山いる外に飛び出しました。

一方、ビルテは顔をダンゴムシに襲われて覆われ、ファルクがそのまま岩でガンガン殴りつけたので顔が抉れて死亡しました。

そしてタニアはハラルドから全てを聞き、ヤネクを後を追って小屋に飛び込み、瀕死のティニーを見て毒薬の注射をヤネクに渡しました。
ヤネクはそれを受け取って安楽死コースしかないと悟り、ティニーに注射を打って安楽死させました。
尚、三年前にヤネクとタニアは付き合っていたのですが、突然タニアは姿を消したということです。
タニアはその際にヤネクの子を身ごもったこと、結局子供は中絶したことを打ち明けました。
ヤネク達はひとまず研究所に戻って、ハラルドにガミガミ文句を言っている大臣達と合流しました。

感想

これは普通です。
山にナゾの生物が現れて変異して大変!という内容です。
オリジナリティ溢れていそうな感じがしますが、普通のクリーチャーホラーになってます。
舞台としては物体Xに近いような気がするのですが、あれほどの緊張感はありません。
つまらなくはないのですが、ちょっとモッサリしていてダラダラしている印象です。
ただ、後半の見せ場っぽい山羊の襲撃シーンはなかなか良かったのと猛禽類は面白かったです。

全体的にイマイチ緊張感が無い感じで折角山で孤立しているのになんでだろう?という気がしました。
付近にヤベーヤツがいるのは分かるんですけどその割には皆、自由に動き回ってる気がします。
教われ女性には気の毒ですが、彼女が襲われた際もあまり悲壮感はありませんでした。

個人的に一番嫌だったのがデカい蚊のシーンでした。
こいつが吸血しててお腹が血液で膨らんでるので、蚊が嫌いな私は眩暈しました。

結末はなんだかなあという感じでちょっとがっかりしました。
一応、伏線っぽいのはあるのでタニアの行動の意味は分かりますが、そっちに寄せなくも…と思いました。

マグロの解体か霜降り牛肉みたいな地層はキモくて良かったです。
あと、大臣の中小企業の社長みたいなキャラは割とウケました。

ラストまでのあらすじ

その後、ファルクが黒い狂暴な山羊っぽい奴に追われて研究所に飛び込んで来ました。
ファルクは衛星電話を持っていたはずなのですが、「ビルテが持ってる。俺は山羊に襲われて逃げてきたから知らん」と一部嘘を混ぜて報告しました。
山羊は屋根を飛び回って壁にタックルして猛烈に暴れ、とうとう窓をぶち破って侵入しようとします。
ヤネクが角を持って押さえ、その間に大臣がドリルを刺してどうにか撃退しました。

猛禽類に襲われた女性はかなり弱っており、このままではヤバいとヤネクとタニアが衛星電話を取りに行くことになり、「お前、ビルテのこと何か知ってるだろ!案内しろ」とファルクも同行させました。

その後、襲われ女性の太ももでは何かが蠢いていたので、大臣達は「ここで交配種を出すわけにはいかない!」と女性の体内にいる生物を摘出して焼くことになります。
ハラルドは「もお終わりだー」とか呟いてて使い物にならないので、大臣が同行していた老人と秘書っぽい女性を助手にして摘出手術を行います。
大臣は気絶している襲われ女性の太ももを切開して中から黒いさなぎのような物を摘出してオーブンで焼きました。
その後、止血のために焼き鏝で傷を焼いたので襲われ女性は絶叫していましたが、どうにか交配種が産まれる危機は脱しました。

その後なぜかウルスが研究所に「助けてくれ」と飛び込んできた挙句に倒れ、首からヤバい蚊を大量発生させました。
所内はてんやわんやの騒ぎになり、ハラルドは誤ってバーナーの火で自分の服を燃やしてしまい、火だるまになって外に飛び出しました。
ハラルドはそのまま焼死したのですが、今度は山羊が襲撃してきたので大臣は急いでドアを閉めたものの、室内はハラルドの所為で火災が発生しており、更にヤバい蚊が
大量に飛んでいるというヤバい状態に陥ります。

一方、ファルクとビルテが作業をしている小屋に到着したヤネク達でしたが、当然ビルテも電話もありませんでした。
小屋の中を伺う振りをしたファルクは発煙銃をゲットしてポッケに隠しました。
そして一行は付近の洞窟を捜索し、そこでビルテの顔が抉れた遺体を発見しました。
真相がバレるのを警戒したファルクはここで反乱を起こし、二人に銃を突き付けてライフルを奪いました。
しかし背後から現れた巨大マイマイカブリのようなヤツに襲われてファルクは死亡します。

ヤネクとタニアは力を合わせてマイマイカブリを倒し、ゲットした衛星電話で救援を呼びました。
そして研究所から黒煙が上がっているのを見た二人は急いで戻りました。
大臣達はヤネクの小屋に避難していて無事だったのですが、残念ながら襲われ女性はお亡くなりになりました。
間もなく救援のヘリが来たのですが、タニアは人間の赤ちゃんっぽい配合種を発見し、殺そうとしたヤネクを止めて連れて行くことにします。

そしてヘリに乗り込んで引き揚げる一行でしたが、山にはまだ霜降り牛肉のような地層が残っており、狂暴猛禽類が飛んでいるのでした。

エンドロールで終了です。

こいつもそうですけど、蚊も沢山いますよね。

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