今度は協力して悪霊と戦います 死霊のはらわた2

死霊のはらわた2

また悪霊に関わってひどい目に遭う話

制作年 1987年
制作国 アメリカ
監督 サム・ライミ
脚本 サム・ライミ/スコット・スピーゲル
上映時間 81分
出演
ブルース・キャンベル
サラ・ベリー
ダン・ヒックス

だいたいのあらすじ

前作です。

映画死霊のはらわたのネタバレ紹介と感想です。

邪悪なる者によって書かれたという「死者の書」という本が存在しています。
その本は異次元世界への扉を開く血液で書かれた書でしたが、1300年代に失われました。

アッシュ(ブルース・キャンベル)は恋人のリンダ(デニス・ビクスラー)を連れて山荘へ向けてドライブしていました。
山荘に着いた2人はくつろぎますが、この山荘には持ち主の許可なく勝手に侵入していました。
リンダはアッシュに貰ったルーペの付いたネックレスを大事にしています。

アッシュはテープレコーダーを発見して再生します。
ノウビー教授という男の研究内容が録音されており、彼はキャンダー城という所で「死者の書」を発見したということです。
彼はここで書の研究を行っていました。
テープには悪霊を呼ぶ呪文も朗読されており、アッシュはまんまと再生してしまいました。
そして悪霊が復活し、早速リンダが憑りつかれ、アッシュは彼女の首をスコップで切断して埋葬します。
この辺りは前作の焼き直しで、若干リメイクされてますね。

朝になり、悪霊に吹き飛ばされたアッシュは悪霊化しますが、朝陽のお陰で憑依を免れます。
ここからが続編となります。早速顔芸が炸裂しています。

アッシュはしばらく、気を失っていましたが目覚めると山荘から車でにげようとします。
しかし橋は破壊されており、暗くなってきたので悪霊が迫って来ます。
仕方なく彼は元来た道を引き返し、山荘で悪霊を迎えうつことにしました。
相変わらずのカメラワークに笑ってしまいました。

その頃、ノウビーの娘アニー(サラ・ベリー)は父と連絡が取れなくなったため、エド(リチャード・ドメイア)と共に山荘へ向かっていました。

悪霊から何とか逃げ延びたアッシュはネックレスを見てリンダを思い出し、涙します。
窓の外を見ていたアッシュは埋葬したリンダが起き上がるのを目撃します。
テイム・バートンさんみたいな感じです。

アッシュはリンダに襲われ、首だけになったリンダに右手に齧りつかれます。
彼は必至でリンダを手から外そうと躍起になり、納屋にあった万力で彼女の首を固定して何とか外します。
アッシュはリンダに止めを刺そうとチェーンソーを捜しますが、なぜか無くなっています。
次の瞬間、リンダの胴体がチェーンソーを構えて飛び込んできます。
アッシュは何とか撃退し、リンダの頭部をチェーンソーでぶった切りました。
この辺のシーンは笑ってしまいました。

アッシュはチェーンソー片手に山荘に戻り、ライフルで装備を固めます。
しかし、リンダに噛まれた右手に悪霊が憑依し、アッシュは自身の右手と格闘します。
アッシュは右手の攻撃を受けて殺害されそうになりますが、チェーンソーで自身の右手を見り落としてしまいます。
右手の声がなんか可愛いです。一人芝居が凄いです。

アニー達は山荘に向かう途中で橋が落ちて通行できないことを知ります。
仕方なく100ドルで案内を申し出た地元民のジェイク(ダン・ヒックス)達に迂回路を案内してもらうことになりました。

アッシュは右手にゴミ箱を被せ、本で重石をして閉じ込めますが、右手は逃走します。
猟銃を撃ちまくり、手を仕留めたと思いましたが、壁からシャワーのように血が噴き出し、アッシュは目を回します。
椅子に坐ろうとすると椅子が壊れ、剥製の鹿や電気スタンドに笑われておちょくられます。
部屋中の物が笑うので、アッシュも狂ったように笑ってしまいます。
この一連のシーンは凄く面白いです。

玄関の物音に気付いたアッシュは猟銃を撃ちますが、弾はアニーを案内していた地元民のボビー・ジョー(キャシー・ウェズリー)をかすめます。
アニーは家の中の血のついたチェーンソーを見て、アッシュを異常者だと勘違いします。
皆はアッシュを地下室に叩き込んで、蓋を閉めてしまいました。

アニーはノウビーのテープを聞いて真相を知り、母親のヘンリエッタが悪霊となり地下室に埋葬されたことを知ります。
地下室ではヘンリエッタが甦り、アッシュに襲い掛かります。
アニー達は慌ててアッシュを地下室から出してやり、なんとかヘンリエッタを地下室に閉じ込めます。
粘土アニメあります。ここも面白いです。ボビー・ジョーの口に目玉が入ってます。

アッシュは皆に森に居る悪霊のこととヘンリエッタは憑依されたのだと説明します、
ボビー・ジョーはひどい目に遭ったので、帰りたがりますが、アッシュは夜明けまで待った方がいいと忠告します。

ヘンリエッタは本人の姿に戻り、地下の蓋の隙間からモッキンバードの歌を歌い、アニーを騙すという姑息な手段に出ます。
アニーはフラフラとヘンリエッタに近付きますが、アッシュに制止されて正気に戻ります。
エドが悪霊化してしまい、ボビー・ジョーに襲い掛かり、止めようとしたジェイクは跳ね飛ばされて倒れます。
アッシュは斧を左手に持ち、エドを叩きのめして倒します。周囲には緑の血が飛び散ります。

いつの間にか、アニー達がこの山荘へ来た時に通った小路は無くなっていました。
玄関に何かが現れたので、アッシュとアニーは確認に向かいます。
玄関には何もいませんでしたが、アニーの父ノウビーの亡霊が現れ、悪霊が皆を殺そうとしていると警告します。
ノウビーは「死者の書」に悪霊を封じる呪文が書かれているので、唱えて封印しろと告げて姿を消します。
彼は悪霊に捕らわれて成仏できない模様です。

ボビー・ジョーはアッシュの右手に襲われ、山荘を飛び出して森の悪霊に捕まり、奥へと引き摺られていってしまいました。

アニーは「死者の書」の解読を始めます。書には1300年代に悪霊を滅ぼした「空からの英雄」の絵が描かれていました。
彼女は問題の箇所を見付け、その呪文を唱えると悪霊を時空の裂け目に封印できるようです。

ボビー・ジョーが心配なジェイクはアッシュ達に猟銃を突き付け、彼女を捜しに森へ同行しろと脅します。
「死者の書」の問題の頁も彼が奪って地下室へ投げ込みます。
仕方なくアッシュ達はジェイクに同行して森へ行くことになりました。

森へ足を踏み入れるとジェイクに向けて姿なき悪霊が迫って来ますが、なぜかアッシュが悪霊化してジェイクに襲い掛かります。
アニーはスタコラと山荘へと逃げ出しました。
えーっ!と笑ってしまいました。お前かよ!って感じです。

アッシュは山荘にいるアニーにも襲い掛かろうとしますが、彼女は何とかアッシュを閉め出し、魔装具の短剣を見付けて装備します。
アニーはアッシュが侵入してきたと誤り、ジェイクを短剣で刺してしまいます。
急いで彼を山荘の奥に運び、出入り口を固めますが、ジェイクはヘンリエッタに地下室へ引きずり込まれます。
そしてアニーも侵入したアッシュに捕まり、壁に投げ飛ばされて気を失いました。

感想

これは面白いです。良作だと思います。
コメディに近いですが、ギリギリホラーだと思います。
話の展開的にはもう少し長くなりそうな気がするのですが、短い時間で良くまとまっており退屈しません。

スプラッター描写は凄いですが、怖いシーンはあまりありません。
怖さでは前作が圧倒的だと思います。

アッシュの演技が面白すぎて他の出演者を完全に食っています。
ラスト付近の大活躍はカッコいいです。

女優陣はボビー・ジョーが一番良かったような気がします。
それにしてもエドはなんだったんでしょう。ほとんど空気でした。

ラストはちょっとビックリです。いきなりSF超大作みたいな感じになります。
コメディ色が濃いので合わない人もいるかもしれませんが、暇つぶしに見るのにはもってこいだと思います。

私はこの映画は好きです。

ラストまで(ネタバレ)

アッシュは倒れたアニーに襲い掛かろうとしますが、リンダのネックレスを手に取って正気に戻ります。
アニーは気が付き、アッシュに斧で切り付けますが、なんとか誤解は解けます。
2人は呪文を取り戻すために地下室に殴りこむことに決め、アッシュは右手にチェーンソーを装着します。
これがカッコいいと思った私はやはりダメでしょうか。

その頃、森では悪霊が勢力拡大しており、とうとう木が歩き出すという信じられないことが起こっていました。

アッシュは地下に乗り込み、呪文の頁を何とか全て集め、上に居るアニーに渡すことができました。
早速、アニーは呪文を唱え始め、アッシュはヘンリエッタに襲われて戦闘になります。
劣勢だったアッシュですが、何とか立ち上がるとアニーの助けもあり、とうとうヘンリエッタをバラバラに切り刻みます。
ヘンリエッタが凄いです。空飛んでます。

ほっとしたのもつかの間、先ほど歩き出した木が山荘を襲い始めます。
ただでさえボロい山荘はすぐに破壊されそうになってしまいます。
どうやらアニーは唱える呪文を間違えたようで、悪霊を呼び寄せてしまったようです。
先生、しっかりしてください。

アニーは呪文を唱え始めますが、アッシュの右手に短剣で刺されて倒れます。
アッシュは木の化け物に捕まり、食べられそうになります。

アニーは倒れながらも最後の力で呪文を唱え終えます。
とうとう時空の裂け目が現れ、悪霊は裂け目に吸い込まれて消えていきます。
しかし裂け目は閉じず、アッシュも裂け目に吸い込まれてしまいました。
えええーって感じです。

アッシュが落ちた先は中世のようで、騎士に囲まれた彼は殺されそうになります。
その時、翼の生えた悪魔が飛んできたので騎士達は逃げ惑いますが、アッシュは背中の猟銃で悪魔を倒します。
そして彼は「空から来た英雄」と称えられ、アッシュは「嫌だー!」と叫ぶのでした。

1300年代の英雄とはアッシュだったようです。続編楽しみですね。

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