また醜いのは人間みたいな話です ランド・オブ・ザ・デッド

ランド・オブ・ザ・デッド

格差社会やゾンビと戦ってひどい目に遭う話

制作年 2005年
制作国 カナダ/アメリカ/フランス
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
上映時間 97分
出演
サイモン・ベイカー
デニス・ホッパー
ジョン・レグイザモ

だいたいのあらすじ

ライリー(サイモン・ベイカー)はゾンビが溢れる町で物資を調達するための偵察を行っていました。
そこで彼は仲間に呼びかけたりする知性があるかのような黒人のゾンビ(ビッグ・ダディ)を目撃しました。
その夜、ライリー達は装甲車に乗って物資の調達に出かけます。
ライリーは傭兵部隊の隊長で部下のアンカーが花火を打ち上げ、プリティー・ボーイが装甲車を操縦します。
花火を打ち上げるのはゾンビが花火を見上げ、釘付けになるからです。
彼の護衛役のチャーリー(ロバート・ジョイ)、部下のチョロ(ジョン・レグイザモ )などが同行します。

ライリーは今夜が最後の出撃予定で、チョロにゾンビは学習しているようだから気を付けろと忠告します。
傲慢なチョロは聞き流し、マイクを連れてバイクで出撃します。
彼等は道中のゾンビを蹴散らしながら、スーパーなどから物資を調達します。
ビッグ・ダディは他のゾンビに花火を見上げないようにして回り、他ゾンビが狩られるのに憤るのでした。
このゾンビはやっぱり知能があるみたいですね。
なかなか色々なゾンビがいますね。ガリガリ系のゾンビがいい味出してると思います。

作戦途中で花火が止んでしまい、ゾンビ達は傭兵部隊に向かっていきます。
ライリーが無線で確認すると装置が故障したということで、彼は部隊に撤退命令を出します。
味方の撤退をカバーするために装甲車が出動し、強力な装甲でゾンビを寄せ付けず火力でゾンビをなぎ倒します。

チョロは命令を無視してフォクシーとマイクを連れて高級酒の調達に向かい、マイクがゾンビに襲われて噛まれてしまいます。
ライリー達が救出に来ますが、マイクは銃を咥えて自害してしまいました。
チョロは嫌な奴ですね。この人はクソ野郎の役ばかり演じていて凄い役者さんだと思います。

ビッグ・ダディは殺戮を楽しむ一部の傭兵の小銃を奪い、ゾンビ仲間を集めて怒りの咆哮を上げるのでした。

ライリー達が暮らしているのはフィドラーズ・グリーンと呼ばれていた都市設備で三方の川に囲まれ、フェンスで守られています。
ここでは沢山の人が暮らしており、高層マンションには上流階級の者が住み贅沢な暮らしをしています。
ライリー達はスラム街に住み、一部の者を除き、日々の食料にも困る毎日を送っています。
スラムから高層マンションエリアに無断で立ち入ることはできません。
上流階級エリアのフェンスには高圧電流が流れ、警備の軍隊が配備されています。
この街は高層マンションに住むカウフマン(デニス・ホッパー)という指導者に牛耳られていました。

反体制派のマリガンはカウフマンが支配する世界を糾弾し、決起を呼びかけていました。
彼はライリーとは知り合いで仲間に誘いますが、ライリーは断り、マリガンの息子のために調達した抗生物質を渡してやりました。

ライリーは引退後、街を脱出するために車を手に入れる予定でしたが、騙されたようで車はガレージにありませんでした。

ライリーは酒場で彼に車を売ることになっていたギャングのボス格のチワワを探します。
彼はチワワを見付けて絞め上げますが、彼はとぼけます。
チワワは小男です。ちっこいです。

そこでは闘技場のような賭け事が行われており、2匹のゾンビの餌として売春婦のスラック(アーシア・アルジェント)が投げ込まれていました。
スラックは死にたくないので武器も無しに頑張りますが、食われそうになり、ライリーがゾンビを拳銃で倒して命拾いします。
酒場は混乱し、チワワはどさくさに紛れてライリーを射殺しようと目論みますが反撃を受け失敗します。

チワワは怒ってライリーを銃で狙い、今度こそ命中しそうになります。
しかしスラックが気付いてライリーをフェンス越しに蹴飛ばし、弾は外れてスラックの腕に当たります。
狙撃の名手チャーリーは隙間からチワワを狙い、射殺しました。

ライリーはフェンスを破壊してスラックを救出し、お互いに命を助けられた礼を言います。
3人は駆けつけた警察により、逮捕されてしまいました。

チャーリーは牢でスラックがなぜゾンビの餌にされていたのか尋ねます。
彼女はマリガンに協力しているのがバレてカウフマンに捕まったのだと言います。
ライリーが車を手に入れてチャーリーと一緒にカナダに逃げる予定だったと話すと、スラックも同行を希望します。
その時、マリガンも警察に連行されて来ており、彼はこれから拷問を受けるとスラックは言います。
スラックの人は相変わらず凶暴で、口悪いです。

ビッグ・ダディ率いるゾンビ軍団は数を増し、どんどん集結していました。
彼等は逆さ吊りにされて射撃の的にされている姿を目撃し、フィドラーズ・グリーンを睨んで咆哮を上げるのでした。
共存はできないので戦争しか道はないですね。
ビッグ・ダディの近くにいつもバット持って野球のユニフォームを着た娘ゾンビがいるのですが、コミカルで可愛いです。
この娘は口が抉れちゃってるんですが。この娘ゾンビとお肉屋さんみたいな恰好したゾンビが良く映ります。

チョロは街の指導者カウフマンに貢ぎ物の酒を持って面会しようとしています。
彼が向かう途中で、上流階級の主人が自殺しているのに遭遇します。
主人はすぐさまゾンビ化し息子を襲ったのでチョロは主人を倒し、後を警備に任せてカウフマンに会いに行きます。

チョロはカウフマンに取り入りこの街で良い暮らしをしようと目論んでいるのでした。
彼はカウフマンに家を持たせて欲しいと要求しますが、時間がかかると軽くあしらわれます。
カウフマンは邪魔者を始末することで君臨しているようで、その処理を行ってきたチョロはカウフマンを脅します。
カウフマンは警備員を呼ぶとチョロを出て行かせ、チョロに聞こえないように始末するよう指示します。

チョロは警備員を倒し、銃を奪うと逃走しました。
カウフマンの人は今回は悪役です。仕事を選ばない人でしたね。
B吸作品にも良く出演され、重みを出してくれてありがとうございました。

スラムに戻ったチョロはフォクシーとマウスに声をかけ、仲間を集めるように指示します。

チョロは装甲車を奪おうとブルーベイカーの隊に接触し、拒絶された場合は殺してでも奪い取る所存でした。
その時、射撃訓練中の部隊がビッグ・ダディに襲われ、同時に凄い数のゾンビが軍事境界線のフェンスに群がります。
軍隊は銃を乱射して対応しますが、ゾンビの数と勢いに押され、フェンスは破られてしまいました。

チョロはプリティー・ボーイとアンカーを抱き込み、装甲車を乗っ取って突破しようとします。
この時、ビッグ・ダディは小銃の使い方を学習します。
ゾンビ達は軍隊に次々に襲い掛かり、ここを防衛していた部隊は、ほぼ壊滅します。
ビッグ・ダディを先頭にゾンビ達は高層マンションを目指します。
ということはこいつらから隠れていればカウフマン達が滅ぶのでは?

装甲車を奪ったチョロはカウフマンに連絡し、高層マンションを破壊されたくなければ500万ドルよこせと要求します。
午前0時に桟橋にお金を持ってくるよう要求されたカウフマンはチョロを片付けるためにどこかに連絡しました。
チョロは桟橋の見張りにマウスを残して装甲車を移動させます。
お金貰っても使い道あるんでしょうか?

警察の牢獄ではライリーが呼び出されて連れ出されます。
彼はカウフマンの所に呼び出され、装甲車を取り戻すように命令されます。
ライリーは装甲車の設計者であり、チョロとは顔見知りです。
どうやらライリーが買った車が消えたのもカウフマンの差し金だったようです。
ライリーは見返りとして仲間とカナダに向かう車と武器を要求し、了承を得ました。
チャーリーは大火事からライリーに助け出されたらしくそれから彼を警護するようになったようです。

ライリーはチャーリーとスラックを牢から出し、装甲車を奪還しに行く準備をします。
スラックはカウフマンの仕事をするのは嫌でしたが、ライリーに街の人を砲撃から守るためと言われて納得します。
またカウフマンから監視のためか3人の兵を派遣されます。
モータウンという女性とマノレッティという男性とピルズベリーというサモア人の大男でした。
ヒルズベリーが物凄く強そうで装甲車に勝てそうです。ゾンビ100人位殺りそうです。

彼等はライリー・マノレッティ組とその他の二手に分かれて装甲車付近を捜索します。

ライリーは戦闘の跡からゾンビの群れがここを突破して川に向かっていることを知ります。
彼等は弾薬庫で武器を調達し、ブルーベイカーのゾンビと遭遇して射殺します。
良く見ると弾薬庫の中はゾンビが一杯で、彼等は慎重に1体ずつ狙って倒していきます。

モータウン達は道端の車を直結して利用できないか探ります。
ライリー達は武器を調達して戻るとモータウン達の車に飛び乗り合流します。
その際、マノレッティは神父ゾンビに噛まれて負傷してしまいますが、急いで出発しました。
チャーリーは花嫁っぽいゾンビに襲われそうになっていたので、結婚式グループがいたのかもしれません。
それにしてもマノレッティはなんのために出てきたんでしょうか?

カウフマンはいざという時は住人を見捨てて家族や側近だけ逃げる準備を進めていました。

装甲車を目指して進む途中、スラックは仕方なくマノレッティを射殺しました。
皆も諦めており、誰も彼女を責めませんでした。
道中でライリーはモータウンに銃を突き付け、俺は装甲車を奪ってカナダまで逃げるつもりだから邪魔するなと宣言します。
皆はちょっと驚きますが、モータウン達も仕方なく従いました。

約束の午前0時が近づいてきたので、チョロは装甲車のロケット砲を撃つ準備を始めます。
桟橋で見張りをしていたマウスはゾンビの群れに襲われて食われてしまいました。
ピエロゾンビとか子供ゾンビがいました。

ゾンビ軍団は川に集結しており、ビッグ・ダディがお手本を示すように川に飛び込みました。
ゾンビ達はそれを合図に川に入ったようで、ついに向こう岸まで渡り切りました。

ライリーは発進機で装甲車の痕跡を調べます。
チョロの目的地はワシントン山に違いないと当たりを付け、車で山を登っていき、装甲車を待ち伏せします。

感想

これはまあまあ面白いと思います。
展開もスピーディで娯楽性の高い作品になっていますが、前半だけのような気がします。
後半は一本調子の襲撃シーンが多いので個人的にはちょっと飽きました。
またBGMは単調で面白味が無かったと思います。
正直、おおっという演出もほとんど見られなかったと思います。
ビッグ・ダディの演出は面白いと思いましたが、演技は吠えるだけでマンネリです。

ロメロさんはゾンビのプロトタイプを発案した偉大な人だとは思います。
しかし私は実をいうとこの人の映画は娯楽性が低く感じられてしまい、初期3部作も手放しでは楽しめませんでした。
(そう言いながらも初期作ではナイト・オブ・ザ・リビングデッドが一番怖くてすきなのですが。)
今作はツッコミどころが多くなり、説教臭い要素も感じられましたが娯楽要素が盛りだくさんだったのでまあ楽しめました。
ちょっとご都合主義な展開が多すぎるのはどうかと思いましたが。

役者さんのメンツが凄いのに驚きました。これは製作者かはたまたロメロさんの人徳でしょうか?
装甲車とかも凄くてお金かかってそうですね。

ゾンビは色んな人が出てきて出来も良くて良かったと思います。

私はこの映画は普通です。前半は好きです。

ラストまで(ネタバレ)

0時になり、カウフマンは逃げる準備を進めていました。

ゾンビ達は上陸完了し、スラムの人達を襲い始めました。

ライリーはチョロと話をしようと単独で行動し、チャーリーが後を追います。
スラックがモータウン達を見張ることになり、2人は何やら目くばせしています。
しかし土壇場でピルズベリーが裏切り、モータウンはパンチで気絶します。
モータウンが気絶してくれたので、スラックとヒルズベリーはライリーの援護に走ります。
ヒルズベリーが味方になってくれると心強いですね。
しかしこれでスラックが裏切ったりすると笑いますね。

チョロの乗る装甲車は姿を現し、ライリーは笑顔が一番作戦で説得してみることにします。
装甲車は停止し、ライリーはマイクで話すチョロに発信機で跡を尾けたんだよーと説明します。
チョロはハッチを開けライリーを招き入れると拘束します。
ヒルズベリーはこの時、物陰で音を立ててしまい、チョロにカウフマンの部下がいることがバレてしまいます。

街の住人はどんどんゾンビに襲われていき、ビッグ・ダディは兵士から奪った銃の使い方を野球娘ゾンビに教えます。

モータウンはようやく目を覚まし、慌てて飛び起きるとデカい銃を抱えてライリーを探します。
彼女は装甲車を発見し、物陰から様子を窺います。

時間が来たのでチョロはロケット砲を発射しようとします。
しかしライリーが発信機の追跡蔵置で細工しており、発射できませんでした。
ライリーは装置を床に投げ捨て壊してしまい、怒ったチョロはライリーに掴みかかります。

その時、ハッチからチョロの姿が確認できたモータウンは彼に狙いを定めます。
しかし車内のカメラでライリーが気付き、危ないと知らせチョロを車外に突き飛ばして弾は反れますが、腹に一発命中します。
モータウンは背後から近付いてきたゾンビに首筋を齧られ、スラックがモータウンを射殺し、ヒルズベリーと一斉射撃でゾンビを射殺します。
この隙にチャーリーは銃を押さえ、装甲車内を制圧します。

カウフマンは金欲しさに側近を射殺しますが、ライリーからチョロを殺したと虚報を伝えます。
街はゾンビに襲われ、炎上しており事実を知ったカウフマンは動揺します。

チョロはフォクシーと共にライリー達の乗ってきた車でクリーブランドに向かうと言い、別れます。
ライリー達は装甲車で街に向かい、住民を逃がすためフェンスをどうにかすることにします。
街はその間もゾンビの襲撃を受け、このままではゾンビが増加するばかりです。
ビッグ・ダディが燃える仲間に止めを刺してやるシーンなどがあります。

チョロは車への移動中にゾンビに手を噛まれてしまい街に戻ってカウフマンに一矢報いることにし、フォクシーと別れます。

とうとうビッグ・ダディ達は高層マンション入り口にたどり着きます。
ゾンビ達はロビーに侵入し、成す術の無い住人は逃げ惑いますが、どんどん襲われていきます。
ちょっとこの辺になると一本調子で飽きてきました。

装甲車は跳ね橋を渡ることになり、ライリーが跳ね橋を降ろしに向かいます。
その間、装甲車はゾンビに囲まれますが、ライリーは屋根に飛び乗り事なきを得ます。
装甲車は花火を打ち上げますが、もうゾンビは反応しませんでした。

カウフマン逃走中にロビーでビッグ・ダディと遭遇し発砲しますが倒せません。
彼は地下駐車場の車内に逃げますが、怒りのビッグ・ダディが追跡します。
ビッグ・ダディが車に取りつくと運転手は逃げてしまい、ビッグ・ダディは車内にガソリンを注入します。
ビッグ・ダディはなぜか去っていったので、カウフマンは車を降りて銃を用意します。
そこにゾンビ化したチョロが現れ、カウフマンを襲います。
ビッグ・ダディが戻ってきて燃えた灯油缶を車に向かって転がし、2人は爆死しました。

ライリーがフェンスを破壊しようと到着した時にはフェンスの前の住人はゾンビに食われていました。
彼等はロケット弾でゾンビを一掃するとマリガン達生き残りの住民が現れます。

感動的なBGMが流れますが全然感動しませんでした。

マリガンは街を再建することにしました。

ビッグ・ダディ達ゾンビは全く意味がわかりませんが、引き揚げて行ったようです。

ライリー達は残りの花火を打ち上げてカナダへ向かいました。

なんだか良く分かりませんでした。
もしかするとヒルズベリーはウドの大木なのかもしれないと疑惑を感じたのですが、最後に有能だということがわかりました。

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