蜂に襲われます 昆虫大戦争

昆虫大戦争

水爆回収に行ったらひどい目に遭う話

制作年 1968年
制作国 日本
監督 二本松嘉瑞
脚本 高久進
上映時間 84分
出演
園井啓介
川津祐介
新藤恵美

だいたいのあらすじ

阿南諸島の上空を飛行していた水爆搭載のB-52が昆虫の大群に襲われて不時着するという事故が発生しました。
このB-52はカクカクしていてB-52に見えませんでした。
どうでもいいですけど、乗務員が水爆の投下口開けてましたけど…

新婚だというのに妻のゆかり(新藤恵美)を放置してビーチで白人女性とイチャコラしていた秋山譲治(川津祐介)はB-52の乗組員がパラシュートで落下するのを目撃しました。
秋山がそんなことをしているせいで、ゆかりはバーのマスター工藤(市村俊幸)にレイプされそうになっており、何とか撃退していました。
譲治だけに情事ということでしょうか…

その後、乗組員は白骨がある謎の洞窟に避難していました。
一方、在日米軍は速やかかつ内密に水爆の回収を行うことになり、ゴードン中佐(ロルフ・ジェッサー)らが派遣されます。
洞窟を捜索したゴードン達は青白い腫れものが沢山出来た乗務員の惨たらしい遺体を発見しました。

秋山が帰宅すると工藤がゆかりの前で「お前、浮気してるだろ」的なことを言い出したので、秋山は「俺は断じてそんなことはしてない」と逆上しました。
そこに警察が乗り込んできて秋山を連行したのですが、実は秋山は漁師の松永(上田忠好)に拾った軍用時計を売りつけようとしていた件をチクられたのでした。
秋山はゴードン達の取り調べを受けて小島で拾ったと主張したのですが、「お前がパイロットを殺して盗んだんだ」と罪を着せられてしまいました。
ということで秋山は完全に殺人犯ということにされてしまいました。

秋山は東京の昆虫学者・南雲(園井啓介)に島で捕れた珍しい昆虫を送付していたのですが、その昆虫には人の中枢神経を麻痺させる恐ろしい毒があったそうです。
身寄りの無いゆかりは南雲に電報を打ち、秋山を放免して欲しいと依頼し、昆虫の件が気になっていた南雲はそれに応じて阿南諸島へ駆け付けます。
南雲は秋山と面会し、彼がアナベルという女性と密会していた件を知らされました。
また、死亡した二名の乗務員には無数に虫刺されの痕があり、生き残った黒人兵・チャーリー(チコ・ローランド)は意識不明でしたが、「虫…虫…」とうわごとで繰り返しているそうです。
南雲は秋山が犯人ではなく虫が原因ではないかと考え、赤十字から派遣された医師の小室(瞳麗子)もその考えに賛同します。

その後、南雲は工藤のバーでアナベル(キャシー・ホーラン)と出会います。
一方、チャーリーは意識を取り戻したのですが、記憶を失っているということでした。
南雲はバーを出て行ったアナベルの後を尾け、海岸で接触し、なぜ秋山と会っていたと証言してくれないのかと問い詰めました。
彼女はそれには返答せず、「虫の楽園だったこの島にも、もうじき人間がやって来て過ちを繰り返す」と言っていました。
その晩、秋山は面会に来たゆかりと豪勢な夕食を採っていたのですが、彼女から妊娠を告げられました。
ゆかりはバーで女給をしていたのですが、秋山はヒモ同然でどうやら昆虫で小遣いを得ていたようです。

南雲は名探偵だったらしくゴードンに「あなた方は水爆を回収しようとしている!」とズバリ言い当て、「お前は東側のスパイか!」等と言われてしまうのですが、ひとまずチャーリーの記憶を取り戻す手伝いをすることになります。
ということで逆行睡眠を行った結果、爆撃機の乗務員は昆虫に殺害されたことが判明したのですが、ゴードンは「こいつは麻薬常習者だから幻覚を見たんだ」と決めつけます。
昆虫学者が逆行睡眠ってどういうことでしょう。医者いないの?
あと、ヤク中の人が水爆搭載した爆撃機に乗ってていいんでしょうか?

その後、洞窟を小室と確認しに行った南雲は発砲されてかすり傷を受け、秋山は本島に送られる所で海に飛び込んで逃走していました。
そして秋山は都合よく海上を漂っていたアナベルのボートに救出されました。

一方、チャーリーも本島へ送られることになったのですが、何者かの襲撃を受けて拉致されました。
その頃、秋山はアナベルとHしまくっていたのですが、そこにチャーリーが連行されてきました。
あまりにも旦那がクズなのでゆかりはまたまた工藤のセクハラを受けていたのですが、無関係な南雲に「彼女に指一本触れたら許さん」と守ってもらっていました。
そしてチャーリーをここに運び込んだのはゴードン達を襲った連中で、水爆の在りかを吐かせようとチャーリーを拷問し始めます。
アナベルは「それでは生ぬるい」とチャーリーに網を被せてミツバチっぽい虫をけしかけました。

アナベルはユダヤ人でナチスの収容所にいたということなのですが、水爆の在りかを聞き出そうとする男二人に銃を突きつけ「私の実験の邪魔するな」と追い払いました。
そしてチャーリーは気が狂った状態で開放され、弾が無限にある拳銃を撃ちまくって小室の診療所で暴れました。
チャーリーは小室をレイプしようとしたのですが、南雲と共に駆け付けたゴードンに射殺されました。
彼は死ぬ間際に「ジェノサイド…ジェノサイド…」と呟いていたのですが、名探偵南雲はそれを「人類皆殺し!」と訳します。
こんな人が東西の通訳してたら戦争になりそうです。尚、どうしても南雲はこの訳から離れられないようで、この後もずっと繰り返してます。

チャーリーの死体からは虫の卵が見つかり、既にパイロットの死体を本国に送っているアメリカはヤバいことになりそうです。
尚、ゴードンは何者かから「この島には東側のスパイがいる」という連絡を受けて対策に乗り出していました。
これは誰からの情報なのでしょう。もし南雲なら名探偵過ぎると思います。

感想

これはひどいです。かなりの珍作です。
島にヤバい虫がいて大変!という内容なのですが、生物パニックではなくドラマ的なことになってます。
虫もミツバチですので特に怖いことは無く、なぜかスズメバチがアップになるので何だかなあという感じです。
平和とかそういうこと訴えたいみたいですが、展開が無理矢理すぎてそっちに主に気を取られてしまいます。
超展開が凄いのでテーマとか時空の彼方に吹き飛んでる気がしました。
その割には主張が強くて南雲の姿を通して制作サイドの願望が見えるようで気持ち悪くなります。

ツッコみどころは満載なのですが、シナリオに致命的な穴があるように感じました。
それはなぜ松永達が秋山のことを警察に密告したかという点で、さっさと捕まえて拷問すればこの話はもう終わりだと思います。

あといくらなんでも米軍をディスり過ぎだと思われ、海外で公開されてたら恥ずかしいなあと思いました。
でもこういう変な映画がいつの時代でも観られるのはいいことだなあとは思います。

登場人物にも全く魅力がなく、南雲はチート過ぎて気持ち悪いです。
秋山はクズだし、ゆかりは自立心無いし、小室は単なるイエスマンだし、アナベルはキチガ〇だし。
ゴードン達も恐ろしく役立たずなので、誰にも寄れないという。
却って工藤とかのがいい味出してた気がしました。

これは観なくていいと思いました。

ラストまでのあらすじ

実は工藤達は東側のスパイであり、アナベルに資金提供して生物兵器として蜂の研究をさせていました。
それを知った秋山はとんずらし、ゆかりに助けを求めました。
ザル過ぎです。
そして浮気がバレた秋山は散々やりまくった癖に「あの女は気が狂っとるから大嫌い」とか都合のいいことを言い出します。
ゆかりの中ではアナベルが悪い!ということになったようなのですが、ひとまず秋山は松永達から逃げました。

その後、昆虫採集小屋に隠れていた秋山を見つけ、南雲、ゆかり、小室が合流します。
採集小屋とか誰でも知ってそうですけど…
尚、世界各地では昆虫の異常発生等が起きているそうで、南雲はそれを「昆虫の叫び」と呼び、これは「人類皆殺しと関係ありそう」とか凄いことを言い出します。
南雲の聞いている昆虫の叫びとか実在しているものなのでしょうか?研究のストレスとか心配になって来ました…
南雲は蜂のワクチンを持ってきているそうで、「俺が刺されてみよう」とか凄いことを言い出し、小室に「10分後にこれ打って」とワクチンを渡しました。

ということで秋山はミツバチをピンセットでつまんで南雲の胸に置きました。
南雲は苦しみ出して「虫が人間の核兵器に対して怒ってる。ジェノサイド!人類皆殺し!」等と叫んでいました。
やっぱりこの人病院行った方がいいと思うのですが、それを真剣に聞いてる周りもどうかと思います。特に小室
やがてワクチンの所為で復活した南雲は「昆虫が人類に攻撃を開始した」と言い出し、小室は「チャーリー達が最初の犠牲者」とかそれに乗っかります。
その後、秋山の証言から水爆はパラシュートで落ちたことが判明したのですが、工藤がその会話をバッチリ聞いていました。
小室は生科研に連絡してワクチンを大量準備することになり、他の三名が水爆の在りかに向かいます。
ゴードンに連絡すればいいじゃんって思いました。

しかし一行はあっさり松永達に捕まり、南雲はアナベルの所に秋山夫妻は水爆の案内へとそれぞれ連行されます。
アナベルは全員を虫の実験台にしたこと、洞窟で発砲したことを打ち明け、南雲を虫の餌食にしようとしたのですが、逆に虫に襲われて死亡します。
松永達も水爆を発見したものの周りは虫で一杯で、隙を見て秋山夫妻は逃げました。
そして南雲に呼ばれてゴードン達が到着し、アナベルの家を焼きました。
ここ離島なんですけどゴードン達来るの速くないですか?

秋山夫妻はどっかの建物に逃げ込み、周囲では猿が虫に襲われており、既に松永達も死亡していました。
猿無関係なのにひどくないですか?
そしてゆかりは生まれ変わってもあなたを選ぶとかなんとかのたまっていました。
名探偵南雲は「お前がスパイだってことは分かってるんだ」と工藤を締め上げ、秋山夫妻の居所を吐かせていました。
いよいよ虫が室内に侵入したので秋山はゆかりを床下に隠して庇い、そのまま死亡しました。

翌日、虫の群れは海を渡り始めたので南雲達が生き残ったゆかりを救助しました。
ゴードンは虫の存在を認め、「君の力が必要」とか言い出して南雲を連行しました。
そしてゆかりは「安全な場所で赤ちゃんを産むの」とボートで海に出て行ってしまいました。

輸送機に乗ったゴードンは南雲に「あの水爆を爆破して機密保持&虫退治」とか言い出します。
ゴードンは部下の反乱により射殺されたのですが、死に際に起爆装置を押して水爆が爆発しました。
同時に輸送機は虫の大群に襲われて空中爆発し、海上ではゆかりがキノコ雲を見ながら祈りを捧げるのでした。

終マークで終了です。

ゆかりのボートは随分遠くまで進みましたね。

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