嘘の呼吸呼ばわりされます 知りすぎた少女

知りすぎた少女

ローマに来たらひどい目に遭う話

制作年 1963年
制作国 イタリア
監督 マリオ・バーヴァ
脚本 マリオ・バーヴァ/エンツォ・コルブッチ/エンニオ・デ・コンチーニ/エリアーナ・デ・サバタ/ミーノ・グェルリーニ/フランコ・プロスペリ
上映時間 86分
出演
レティシア・ロマン
ジョン・サクソン
ヴァレンティナ・コルテーゼ

だいたいのあらすじ

20歳のアメリカ人女性ノラ・デイヴィス(レティシア・ロマン)はローマに向かう機内で隣り合わせた男に「タバコはいかが?」と半ば強引に勧められたので受け入れ、なぜか箱ごと押し付けられました。
空港で降りた際に男はマリファナの売人だったらしく直ぐに警察に連行されました。
「えっ?さっきのヤバいやつじゃん」とノラはタバコを捨てたのですが、親切な係員に「落としましたよー」と渡されてしまいました。
ともあれ無事に伯母・エセルの家に到着したのですが、彼女は熱を出して寝ており、バッシ医師(ジョン・サクソン)に出迎えられました。

とは言っても大したことはなさそうだったのですが、バッシは色々とノラに注意を与えてから病院に戻りました。
その夜、元気そうだった伯母はいきなり苦しみだして死亡してしまい、ノラは慌てて病院に電話したものの繋がりませんでした。
病院にダイレクトインしようとしたのかノラは夜の町に飛び出したのですが、早速引ったくりに襲われてバッグを奪われた挙句にKOされて倒れました。

ようやく息を吹き返したノラは朦朧とする中、背中にナイフをグッサリ刺して倒れる女性を目撃してしまいました。
そしてスーツ姿の男が女性のナイフを抜き、その辺に投げ捨てて死体を担いで引き揚げていました。
ノラはまたまた倒れてしまい、雨が降って来たというのにグースカ寝てしまいました。
チュンチュン♪というお決まりの朝が来たのですが、ノラは通りがかったおっさんに気付け代わりにウイスキーを飲まされ、更にスキットルまで押し付けられます。
この人色んな物貰いますよね。わらしべ長者になれるかな?

そこに警官が駆け付けて「うわっ!酒臭い女!」とノラを回収しました。
彼女はそのまま修道女がいる病院に収容され、殺人事件あった!と騒いだので警察も来たのですが、「妄想激しくなるから、推理小説とか読まないでね。警察も忙しいから」的に相手にされませんでした。
更に医師は「これはアル中で虚言癖がある典型的な患者でーす」等と医大生達にノラのことを紹介して見世物にするのでした。
ノラは「チクショー」と悔しがるのですが、視察の医師の中にバッシが居たので「あたしキチ〇イじゃないよ。病院から出してよ」と訴えたので、釈放されました。

そしてノラは事件現場である人通りの多い広場で事件を再現したのですが、バッシは「色々あって混乱してただけだよ」と取り合ってくれませんでした。
しかしそんなノラをじっと見つめている怪しい男がいました。

その後、エセルの葬儀でノラは神父に「皆が事件のことを信じてくれないんです!」と泣きついていたのですが、そこにエセルの友人だったというローラ夫人(ヴァレンティナ・コルテーゼ)が現れて「あたしが力になってあげるよ」と言ってくれました。
尚、この葬儀でもノラは不審な男に監視されていました。
また、殺人事件はローラの家の前で起こっていたのですが、彼女は気付かなかったということでした。

そしてローラは家にノラを招き入れ、「スイスに行くから4日間自由に使えば」と自宅を貸してくれました。
ノラはそこで電話を借り、ママと国際電話で話すのですが、やっぱり事件の件は信じて貰えませんでした。
尚、殺人現場でノラは犯人の顔を見ていなかったのですが、ローラの夫だという人物は犯人と瓜二つのようでした。
ということでノラはローラの家で留守番することになったのですが、管理人から「この家では10年前にローラの妹が刺殺されるという事件があった」と知らされました。

更にローラの家には当時の事件の新聞記事等が缶の中にまとめられていたのですが、犯人はABC順に殺人を犯しているようで、ノラは「あたしDじゃん!」と焦ります。
というか一人死んでるからDはもうないのでは?
そして直後に脅迫電話っぽいのが来たので、ノラは自分が狙われていると考えます。
その後、バッシ達とレストランでお食事した際に精神科医は「ノラは10年前の事件を追体験してるのでは?」と訳の分からないことを言っていました。

ノラは護身のため、家の中にベビーパウダーを撒いたり、ワイヤートラップを仕掛けたりと暮らし難そうなことを始めます。
しかしトラップにはバッシが引っ掛かって指を骨折しただけと実りはありませんでした。

その後、ノラは一人で脅迫電話の指定先である建物に乗り込み、後を尾けていたバッシに助けられます。
バッシが協力してくれることになったので一緒に色々と調べると、当時事件を追っていたランディーニという記者が怪しいということになります。
また、ローラの家にあった新聞記事のスクラップはなぜか消えていました。
そして二人はランディーニを追ったのですが、確かに彼は実在する人物にも関わらず、四六時中飛び回っているので捕まえられませんでした。

それはそうとしてノラとバッシの間はこれでググーンと接近したのですが、まだHはさせていませんでした。
その後、ランディーニ(ダンテ・ディ・パオロ)は自分から現れたのですが、やはりこの家には誰かが勝手に出入りしているようで、鍵は開いていたそうです。
ということでノラとバッシは彼の話を聞くことになりました。

感想

これはイマイチです。モノクロ映画です。
若い女性が殺人事件に巻き込まれるという内容です。
ありがちな内容でイマイチ捻りがないのでお話としてはあまり面白くないと思います。
一応、どんでん返しっぽいオチではあるのですが、なんとなく先が読めるというか中盤で犯人わかっちゃいました。
冒頭で犯人の匂わせっぽいのが既にあるので、推理ものとしては「本当にこの人が犯人なのか」という部分しかないような気がします。
なんというか観ていてレールをなぞっている感じで、イマイチ盛り上がりませんでした。

途中からノラは自分の見た事件が幻覚だったと疑い始めたようなのですが、その辺りの真理描写が良くわかりませんでした。
この辺りは上手く描写できていると観ていてモヤモヤする感じが協調されてよかったのかも。

流れはいかにもイタリアンスリラーという感じで、この監督がハシリだったみたいです。
ローマの広場とか景色もそれっぽくてイタリア愛が伝わってくる気がします。

ラストまでのあらすじ

ランディーニは10年前、まず外国人が殺害され、その二週間後に第二の殺人が起きたので犯人を個人的に追うことにしたそうです。
そして第三の殺人としてローラと同居していた妹が殺害され、その際に精神科医だというローラの夫と知り合ったそうです。
ローラの夫トラーニは「犯人は精神異常者」とランディーニと意見を同じくしていたので親しくなったそうです。
トラーニの助言で容疑者が逮捕され、自白を強要した後に法廷では無実を主張していたということでした。

その後、事件に違和感を感じたランディーニは証拠集めをし、容疑者が無罪である証拠を見つけました。
その件をトラーニと警察に話したのですが相手にされず、ひたすらその記事を書いている内に職も失ったということです。
実はノラが路上に倒れていた際にウィスキーを飲ませたおじさんはランディーニであり、単純に介抱していただけでした。
その後もずっと付き纏っていた男も彼で、事件との関連性を感じて近づくチャンスを狙っていたのだそうです。
ランディーニは無実の男を有罪にしてしまった罪悪感に10年間ずっと苛まれており、ノラに協力を依頼します。

しかし容疑者は既に収容先の精神病院で死亡していました。
これをランディーニが知らなかったのはおかしいですね。
そしてノラとランディーニは親族だという娘に会いに行ったのですが、彼女は既に退職していました。
その後、その娘の同僚に話を聞いたランディーニは何か手応えがあったらしく、「事件の真実が全て分かった」とノラを自分の住むホテルに呼び寄せました。
しかしランディーニは不在で打ちかけのタイプには「自分を救うため、殺さねば」の文字と彼が犯人だと匂わせるファイルを残していました。

そしてノラは部屋の隅で頭部から血を流して倒れているランディーニを発見しました。
警察は彼の死を「異常者の自殺」と断定し、ノラは帰国することにしました。
バッシは相変わらず全力でノラを口説き、アメリカについて来そうな勢いで、ローラも間もなく帰宅しました。
これで事件は解決したようだったのですが、ノラは自分が目撃下殺人事件の被害者の遺体が川で発見されたという記事を見つけてしまいました。

早速ノラは警察に行って事情を説明したのですが、なんと被害者女性は無実の容疑者の娘でした。
そして彼女が死の直前に犯人から奪い取ったというボタンを見せられ、ノラは無断で持ち帰りました。
しかし刑事もノラが証拠品を持ち帰ることは予想していたようでした。
ノラはそのボタンをローラの家で見たことがあったので、ローラの家に戻った彼女は自分の記憶を確認しようとします。
少し怖くなったのでバッシには電話したのですが、タイミング悪く彼は手術中でした。

そしてその部屋のドアを開けたノラの前にはトラーニが現れ、「逃げろ」と背中にナイフを刺された状態で倒れました。
殺人鬼の正体はローラであり、新聞記事は異常者である彼女のコレクションだったのです。
トラーニは妻の殺人を隠蔽しようと無実の罪の男に罪を擦り付けたのでした。
また、容疑者の娘は真実に近づいて強請って来たので殺害され、ランディーニも同じく真実に近づいたので殺害されていたのでした。

ローラは喜々として一連の事件の説明をノラにした後にポケットから小型の拳銃を取り出しました。
これはヤバい!とノラは「私、あなたの味方!誰にも言わない!」と説得したのですが、「もうすぐ何も言えなくなるから」とローラに銃を向けられます。
そしてローラが引き金に手を当てた時、倒れていたトラーニが先に発砲してローラを射殺しました。

その後、バッシは正式にプロポーズしてノラと婚約しました。
そしてノラはバッグから冒頭のタバコを出して「今までの幻覚だったのかな?」とメタっぽいことを言い出し、「そんな訳ないよね」とタバコを捨てました。
タバコは僧侶っぽい人が拾い上げ、FINEマークで終了です。

なんか微妙な感じです。

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