ロシアまで行ったのに… ダーケストアワー 消滅

ダーケストアワー 消滅

――人類・粉砕。

制作年 2011年
制作国 アメリカ/ロシア
監督 クリス・ゴラック
脚本 ジョン・スペイツ
上映時間 89分
出演
エミール・ハーシュ
オリヴィア・サールビー
マックス・ミンゲラ

だいたいのあらすじ

エンジニアのショーン(エミール・ハーシュ)とベン(マックス・ミンゲラ)が搭乗していたモスクワに向かう飛行機は途中で雷雲の中を通り、停電したものの他にはトラブル無く到着しました。
しかし空港では雷の影響で全ての便が出発を延期していました。
二人はモスクワまでSNSの売り込みに来たのですが、NDAをきちんと締結していなかったため、取引先のスカイラー(ヨエル・キナマン)は二人のソフトを丸パクリしており、到着した途端に二人を追い返すのでした。

その夜、同じく旅行者のナタリー(オリヴィア・サールビー)とアン(レイチェル・テイラー)はショーン達がSNSで発信していたガイド情報から「ズベズダ」というクラブに繰り出します。
クラブにはショーン達も来ており、落ち込むベンを「またチャンスはある」とショーンが慰めていたのですが、宿敵スカイラーも遊びに来ていました。
ということでナタリー達はショーン達と合流して盛り上がっていました。
その後、クラブは突然停電してしまい、客の殆どはガヤガヤと路上に出てきました。

そこで皆はクラゲのようにフワフワと漂うオレンジ色の光球が大挙して地上へ落下してくるのを目撃しました。
間もなく光球は地上に落ちて散ったようですが、オレンジ色のクリオネの輪郭のような光が明滅を繰り返していました。
群衆の中にいた警官が警棒を手にたまに見える光に近づくと光が伸びてきて彼の身体に触れたように見えました。
とたんに警官は一瞬にして燃えたようになり、灰になって消滅してしまいました。
もう一人の警官が光に向けて発砲したのですが、この光の生物は弾も人体同様に一瞬にして炭化して無効化します。
なんでしょうこれ。ブラックホールかな?

群衆は一斉に逃げ出し、ショーン達もクラブへと逃げ戻りました。
敵は姿が見えずにたまに光るだけであり、しかも非常に素早く飛行移動するので次々に触れた人間を炭化して消滅させました。
侵入してきた敵に対し、バーテンダーが光目掛けて火炎瓶を投げ、多少は効果があったようなのですが、間もなく敵は火炎も高速移動で強引に突破してきます。
ショーンはベン、ナタリー、アン、スカイラーの5名で地下室に籠城しました。
この辺の前半のパニックシーンだけでも十分面白い気がします。

土曜日に籠城を始めて現在は火曜日になっており、棚にあった缶詰を食べていたもののそれも尽き、外も静かになってから大分経つので、ショーン達は思い切ってアメリカ大使館まで移動することにします。
クラブ内は元は人だった灰が沢山落ちており、生存者はいませんでした。
ショーン達は落ちていたバッグ類を拝借し、水や食料を補充して出発しました。
路上にも白や黒の灰が舞い、無数の車が乗り捨てられていました。
運転手がいきなり消滅するとこうなるんだなって感じが上手く表現できてると思います。

道中ではレンガ造りの家で生存している老婆もいたのですが、彼女は「あいつらが入ってくるから関わるな」とショーン達を追い払いました。
その先の橋は軍艦が激突して壊れており、回り道を余儀なくされます。
ショーンとベンは他メンバーを付近のモールで待たせ、パトカーを物色します。
そして終末感溢れる無人の町に犬が現れ、ワンワンと吠え始めたので、敵に発見されてしまいました。

犬は大丈夫なのかと思いきや、一瞬にして炭化させられ、逃げ場のないショーン達はパトカーの下に潜り込みます。
敵はパトカーの上を舐めるように飛行していたのですが、どうやらショーン達を発見できなかったようで、飛び去りました。
ショーン達はゲットした地図等を持って急いでナタリー達に合流しました。
モール内には墜落した旅客機が頭から突っ込んでおり、一行を驚かせます。

敵は電磁波でも発しているのか付近を通ると電球等が点灯すると気づいたショーンは電球等を用意し「夜に移動しよう」と提案し、皆はそれに同意しました。
その後、ショーンは休憩している皆を他所にナタリーと物資を物色しに行くのですが、そこに偵察に来たっぽい敵を発見しました。
逃げ場を失ったショーンはマネキンの振りをしたのですが、彼が侵入していたショップの前を通り過ぎた敵はなぜか素通りしていました。
マネキンの振りが効果的だったとはとても思えず、彼は「ガラスが奴らのセンサーを遮断するのでは?」と思い至ります。

ショーンはショップの奥の棚に逃げ込んだものの敵に追い詰められて窮地に陥っていたナタリーを助け出し、ショーウィンドウの後ろに誘導しました。
どうやら彼の判断は正しかったようで、敵はナタリーの居るガラスの向こうをスルーして通過しました。
ショーン達は急いで他のメンバーと合流して逃げ出したのですが、その際に「奴らは生体電磁波で人類を検知している。ガラスで遮断されて隠れられる」と共有しました。
あれ?クラブの出入口がガラスでしたが、ぶち破られてたような…

ようやくアメリカ大使館に到着したもののガラスがあちこち割れて廃墟化しており、中は無人のようでした。
それでも中を見回ることにしたのですが、スカイラーは小銃をゲットして崩れてきた天井に発砲してしまい、皆の顰蹙を買います。
ショーン達は上の階に行くことにしましたが、スカイラーは「俺は行かない」と拒否し、ロビーで待機します。
やっぱりどの階も無人で職員は全滅しているようでしたが、どうやら各国と連絡を取っていたらしく、世界各地でこの現象が起こっていることが確認できました。

そして窓から外を見回してみると、周囲を敵に囲まれていると判明したのですが、連中は何かを掘っているように見えました。
路上を眺めているとスカイラーが銃を手に歩いているのが見えました。

スカイラーは連れの女性を平気で見捨てるような何しろ嫌な奴だったのですが、ロシア語が通訳できるのは彼だけだったのでショーンとベンが連れ戻しに戻ります。
スカイラーは何かに気付いて確認しに出て来たそうで、ショーン達は「おーい。危ないから戻れよー」と呼び掛けていると敵がショーン達に接近しました。
それを見たスカイラーは二人を救うため、わざと大声を出して発砲して敵を引き寄せ、襲われて炭化してしまいました。
スカイラーは女性を見捨てた件を責められた際に「俺だって辛い。誰もが英雄になりたいが、いざとなると無理だった」的なことを言ってました。
最後はそれを証明したのでカッコいいです。

ショーンはふと見ていた高層マンションに灯りの灯った部屋を発見し、「あそこにはきっと生存者がいるはず」と皆に呼び掛けます。
話し合いの結果、今すぐ向かおうということになり、皆は高層マンションに向かいました。
道中では大きなピンチは無くどうにかマンションにたどり着き、問題の部屋の前で英語が喋れる女性ヴィカ(ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤ)と出会いました。
部屋の主はセルゲイという人物でヴィカもまた灯りを見て逃げてきた人物でした。
セルゲイは敵の特性を理解しており、部屋中に金属を巻いたファラデー・ケージなるもので連中の検知・侵入を退けていました。

ショーン達はヴィカに大使館で拾った無線が繰り返し述べている言葉を通訳してもらったのですが、モスクワ川に海軍の原子力潜水艦が居り、明日の朝まで生存者を待っているという内容でした。
セルゲイによれば原潜は海中のファラデー・ケージなので敵に検知されないそうです。
また、アメリカの原潜もノバスコシアという所にいるそうで、ショーン達は大喜びしました。

その後、ヴィカの手伝いでナタリーとアンは部屋を出たのですが、敵に発見されてしまいました。
ヴィカはそれに気づき、「間に合わないから隠れ場所に逃げる」と二人を誘導したのですが、アンは「部屋に戻る」と言い出し、ナタリーもそれを追い掛けます。
結局アンが原因でセルゲイの部屋に敵が侵入してしまい、セルゲイは開発していた電磁波銃を敵に向かって撃ちます。
しかし敵の動きを一時的に封じることはできたものの倒すことは叶わず、セルゲイは襲われて炭化しました。
ショーン達は窓から脱出したものの、アンは逃げ遅れて炭化しました。

下でヴィクと落ち合い、マンションから逃げ出したものの敵はセルゲイの部屋の窓から素早く降下して一行に迫りました。
そこに馬に乗った男が率いる自警団風の集団が現れて敵と交戦し、火炎放射の後にロケランを浴びせて撃退しました。

感想

これはなかなか面白いです。
電気的な侵略者が来て大変!という内容です。
凄くお金かかってる感じで、どうやら大作だったみたいです。
前半の敵の正体不明感だけでもしびれるのですが、更に終末映像も盛り沢山だという。
なんかが高速移動して見えたり見えなかったりする敵に触られるとアウトというかなりの無理ゲーです。
敵の攻撃方法も電撃ムチみたいなのを出したりと飽きさせないようにしてるみたいです。

そういう訳なので段々と敵の弱点が明らかになる点も面白く、スッキリもします。
短いので中途半端な感じに終わりますが、この後いい方向に進んでハッピーエンドだなっていう安心感はあります。
これ最後にアメリカ大統領演説とかしたらID4っぽいことになりそうです。

ダークウォッチとかもそうですが、普段余りお目にかからないロシアの景色が観られるのもいいかも。
思ったんですけど、やっぱり欧米とは夜の町の雰囲気が違いますね。

キャラクターも嫌な人出てこない系なのですが、ちょっと綺麗すぎかも。
唯一の嫌われキャラであるスカイラーすら最後はカッコいいです。
自警団の所とか沢山人がいるわけなので、もう少し嫌な奴いてもいい気がします。
恐らくその辺のリアリティを出したいがために前半の移動シーンでは「まだ仲間がまとまってません」的なものも入れたと思うのですが、逆にそれも空々しく感じます。

ナタリーとアンは足引っ張りまくりでヴィカは性能いいみたいです。
一応ナタリーがヒロインみたいですが、ヴィカのが可愛いきがしました。
私的には自警団の隊長とセルゲイが好きでした。

ラストまでのあらすじ

彼等は敵の特徴を知っているらしく身体に鉄板等を巻きつけており、ショーン達をアジトまで案内してくれました。
そこでショーンは原潜のことを話したのですが、目的地に到着する前に敵にやられるというのが隊長の意見でした。
ショーンはどうしても原潜に行き、敵に反撃すると主張したので仕方なく隊長は他の隊員に指揮を任せてショーン達を護衛することにしました。

隊長の勧めで地下鉄を通ることになり、一行は線路へ降りたのですが、そこに敵が襲撃してきました。
逃げ遅れたヴィクを救ったベンは代わりに敵に襲われ、電気ムチのような物に囚われた挙句、炭化してしまいました。
ベンには気の毒ですが、ここの描写は見所あります。
その後、無事に地下鉄を通りぬけたショーン達はモスクワ川に停泊していたボートを拝借して流れに任せて潜水艦に向かいます。
車もそうですが、電磁波でエンジンやられてるみたいです。
しかしボートは座礁してしまい、その時にショーン達は敵が地球から金属を吸い上げているのを目撃しました。
直後に敵の資源吸収時の衝撃に巻き込まれ、皆は水中に投げ出されてしまいました。

ショーン達は近くに見えた潜水艦に救助されたのですが、ナタリーははぐれてしまい、遥か遠くに照明弾が上がりました。
なんであんな遠くに移動したんでしょうか?ナタリー忍者かな?
それを見たショーンは艦長代理を説得し、ナタリーを助けに行く間、待っていてもらうことになります。
潜水艦の中の機材を使って電磁銃をもう一台増やし、バッテリーを強化して連射可能となりました。

またまた隊長達が付き合ってくれることになり、ショーン達はナタリー救出に向かいました。
そして敵に襲われたのですが、電磁銃で敵のシールドを無効化すれば実弾が通じると判明し、一体を完全に倒すことに成功しました。
更に三体の敵に襲われたのですが、水を撒いて電磁波の連鎖反応を起こし隊長達が三対まとめて葬りました。
ショーンはその間にバスに隠れていたナタリーと再会しました。

しかしショーン達のバスには敵が侵入し、更に勝手に走り出してしまい坂道を転がるという窮地に陥ります。
どうにか電磁銃で敵の動きを封じつつ、運転席に移動したナタリーはブレーキを踏んだのですが、停車しませんでした。
サイド引けばいいのに…
ショーンは電磁銃で敵を停め、以前に拾った敵の破片を投げつけて敵を破壊しました。
剛速球投手かな?それとも何かの反応でしょうか?
バスは間もなく停車したのですが、そこは都合よく隊長達の居る場所でした。

電磁銃をゲットしたこともあるので「残って戦う」と主張する隊長チームとはお別れし、ショーン達は原潜に乗り込みました。
原潜の乗組員が携帯を修理してくれたので確認するとナタリーの母は無事でした。

ということで敵を倒す方法が全国に伝わり、人類の反撃が開始されました。
無事にアメリカの原潜に乗り込んだショーン達は諸国の反撃の一報を聞いて喜ぶのでした。

エンドロールで終了です。

意外と面白かったです。

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