微妙な回 怪談新耳袋 近づく編

怪談新耳袋 第2シリーズ 近づく編

ドア開けるとひどい目に遭う話

制作年 2003年
制作国 日本
原作 木原浩勝/中山市朗/メディアファクトリー
上映時間 33分
出演
三輪ひとみ
筧利夫
津田寛治

収録作品

第2話 頼んだで

監督 堀江慶

いかにも軽い男という感じの営業マン(津田寛治)が「なんで俺が見舞いに行かなきゃいけないの」的に電話で愚痴りながら、白血病で入院しているという同僚山田の母のお見舞いに病院にやって来ました。
彼は病院内でもデカい声で電話していたので看護師(瑠川あつこ)から電話を切られました。
山田の母(星野晶子)は危篤状態であり、「ママ!ママ」と絶叫して大変なことになっており、とうとう息を引き取りました。
「もう一度だけ何か言って!」という山田の絶叫に答えるように、母は一瞬目を開けて営業マンを睨み「この子を頼んだで!」と叫ぶと目を閉じました。

しかし医師も看護師はおろか山田さえもそれに反応せず、営業マンだけがビビりまくるのでした。

これはネタ系でしょうか?中途半端な内容です。

第24話 狐風呂

監督 佐々木浩久

地上げ屋(田中要次)は仕事の関係で田舎の村を訪ねていました。
移動中に携帯で会話していたのですが、電波が無くなってしまい、その直後に地上げ屋は睡魔に襲われて眠ってしまいました。
目を覚ますと服を着たままの状態で木でできた空の浴槽にすっぽりと収まっていました。
間もなく主婦っぽい人(滝本ゆに)が現れ、「怪しい者ではない」と慌てて弁解する地上げ屋に、慣れた様子で「お車ですか?きっとこの先の畑にありますよ」と告げ、「たまにあるんです」的なことを言いました。

ということで恐縮しつつ畑を見に行くと、自分の車が停められていました。
困惑する地上げ屋に「この村にはよからぬことを企むよそ者に狐が悪戯をする」と言い出して意味ありげに笑い、「そんなバカな!」と笑い飛ばした地上げ屋は再び倒れてしまうのでした。

昔話系でした。

第14話 現場調書

監督 堀江慶

病院の廊下で頭を包帯でグルグル巻きにした会社員風の男(筧利夫)に警察官(酒井敏也)が調書を取るための質問をしていました。
男は深夜の路上を東京方面に向かっていたのですが、突然目の前に女性(岡元夕紀子)が飛び出してきたのでハンドル操作を誤り、ガード下の陸橋の柱に激突してしまいました
女のポーズがちょっと怖いです。
大してスピードは出ていなかったのですが、男は頭を打ってしまい、朦朧とした意識の中で助手席で後ろ手に縛られた下着姿の女性が不自然に寝転んで自分を恨めし気に睨んでいる姿を見ました。

怖くなって目を閉じると女性は消えており、男は病院まで歩いて来たということでした。
そこまで話を聞いた警官は突然首を押さえて苦しみ始め、やがて「あなたの言ってることは嘘だと思えないけど、調書には小動物と接触して事故ったと書いておきます」と告げました。
その直後、警官の背後から先ほどの女性が手を伸ばし、顔を掴んで変顔にして、男を睨みつけるのでした。
男はビビりまくって「そう、書いておいてください」と返答するがやっとでした。

幽霊役の人怖いです。

第3話 家紋

監督 佐々木浩久

田舎の旧家に嫁に行った女性(三輪ひとみ)は姑(吉行由実)から早く子を産めと迫られていました。
夫は出張で長く家を開けることが多いのですが、嫁はこの家に来てから生理の前になると部屋が霧に包まれるという怪異に見舞われていました。
そしてある晩、落ち武者のような男現れて刀を抜き、「腹の中の子を寄越せ」と要求したので、嫁は夫から貰った数珠を投げて追い払いました。

その後、嫁は妊娠して出産したのですが、姑は「実はこの家では初産の子は流れることが多い」と打ち明けました。
それはあの正体不明な落ち武者と因果関係があるようで、姑も実は長男を流産していました。
そして無事に産まれた次男が現在の嫁の夫なのですが、彼を出産する際に体内から数珠が出て来たのだそうです。
びっくり人間かな?
それからずっと数珠は夫のお守りになったのだそうです。

あの落ち武者の正体は不明ですが、この家の家紋の付いた着物を着ていました。

これは話が凄すぎて笑ってしまいました。

第21話 近づく

監督 佐々木浩久

若い女性(鈴木繭菓)が叔母から留守番を頼まれ、飼い犬を愛でながら寛いでいました。
ところが突然TVにこの家の様子が映し出され、まるで何者かがカメラを手に移動しているようでした。
そして視線は段々と迫って来たのですが、女性は安定の夢オチでやり過ごしました。
ところが布団の中で目覚めると再びTVの視線が復活しており、部屋の隅に日本人形っぽい女性がいました。
そこで安定の夢二段オチがさく裂し、布団の中で目覚めました。

ところが、安定の夢オチを繰り返したところ、段々と日本人形っぽい呪い女が自分に近づいてきているようでした。
とうとう女性は呪い女に顔をベロンと嘗め回され、悲鳴を上げたのですが、またまた夢で外はチュンチュンと雀が囀っていました。
しかし顔には謎の粘液が付着しており、手持ちカメラは相変わらずTVに映っていたのですが、女性は「犬が舐めたのね」と納得していました。

近づいて来るのは面白いのですが、オチが弱い気がします。

第25話 旅館

監督 太田隆文

若いタレント(三船美佳)はホラービデオの出演でマネージャーと共に地方の旅館に泊まることになりました。
タレントはこの旅館にただならぬ空気を感じていたのですが、果たして深夜になると何者かが徘徊して出入口の襖の向こうで「苦しい、開けて!」と訴えました。
恐ろしくなったタレントはマネージャーを揺り起こしたのですが爆睡していて起きず、仕方なく襖を開けてみることにしました。
背後でマネージャーが起きあがって止める気配があったものの直ぐ寝てしまったので、タレントはとうとう襖を開けました。

なんのこっちゃという感じです。

第29話 手形

監督 太田隆文

自営業風のおじさん(螢雪次朗)がくたびれた感じでホテルにチェックインし、再度融資の依頼電話をしたのですが、切られてしまいました。
凹んでいたおじさんの部屋の窓を何者かがノックしたので開けてみたのですが誰もいませんでした。
直後に娘から雑音が入り混じった電話があったのですが、「お父さん!お父さん!」と叫ぶだけで訳が分からず、直後に再び窓がノックされました。

そして窓に目をやったおじさんは無数の手がバンバンと窓に手形を付けているのに驚愕します。
間もなく窓は破られてしまうのでした。

尻切れトンボシリーズです。

感想

これはイマイチです。
なんか怖い話としてもつまらないの多いです。
特に旅館と手形は尻切れトンボで誰がこの話してるのよという感じです。

唯一少し怖かったのが、現場調書だけだったという。