寄生体X
彗星が接近したらひどい目に遭う話
制作年 | 2012年 |
制作国 | フランス |
監督 | ダヴィッド・ショレワ |
脚本 | ヴァンサン・ジューレ |
上映時間 | 75分 |
出演 |
ファビアン・ウルフロム |
ブランディン・マーミゲール |
ジョン・ファロン |
だいたいのあらすじ
宇宙空間で隕石が爆発し、何やら青白いものが出てきてました。
10年前、地球に彗星が異常接近している日にクリスの両親が喧嘩になり、父が母を殺害するという事件が起きました。
その件は今でもクリス(ファビアン・ウルフロム)のトラウマになっており、家に引き籠ってPC系のサポート業務で生計を立てていました。
そして10年ぶりに彗星が異常接近することになったのですが、外出したクリスはギャングに絡まれてお金を巻き上げられそうになります。
そこにジョン(ジョン・ファロン)という日本刀を持った危ないハゲが現れ、ギャング達を追い払いました。
その後、クリスは雑貨屋に行く道中で犬を変な目つきで呼んでいる不気味なおばさんに遭遇し、雑貨屋では宇宙人の侵略から地球を守ったと豪語するホームレスに出会います。
更には「私とやりたくないの!」等とクリスに迫ってくる女性もいて、何だか一部の人がヘンになっているようでした。
買い物を終えて帰宅したクリスは以前から気になっていたお向かいさんのクレア(ブランディン・マーミゲール)の部屋のドアが開いていたので入り込み、なんとなく意気投合して今夜一緒に彗星を見るパーティーに参加することになりました。
実はクリスは父が母を殺害したのが暗い地下室だったせいか、暗い所が非常に苦手なのですが、「変わらなきゃ」と今回のパーティーの参加を決めたようでした。
その日、やはりパリ近郊では異変が起きているようで、朝から暴行や強盗、自殺等の事件が相次ぎ、交通事故も起きているとラジオのニュースでは伝えていました。
また、警察が捜査に乗り出し、内務大臣は外出を自粛するように呼び掛けていました。
その夜、クリスはパーティー会場のクラブに行ったのですが、クレアが見当たらずロール(ジョアンナ・セロー)という女性と知り合います。
なぜかクリスは気分が悪くなってトイレで倒れてしまうのですが、彼のお腹には茶色い痣が出来ていました。
光の演出が凄くカーペンター映画です。そういえばクリスの部屋のはNY1997のポスターがありました。
クリスはトイレでクレアに発見されて合流し、自分が向精神薬を飲んでおり、暗い場所が怖いことを打ち明けたのですが、クレアは他の男友達集団にお姫様抱っこで連れ去られました。
そしてクリスは場違いなコートを着た男と若い女性がクラブ内の個室でベッドインしようとしているのを目撃したのですが、男は黒い長い爪で女性を押さえつけ、バックで股間の触手を挿入していました。
クリスはロールを発見して声を掛けたのですが、彼女は顔の下部分がデロデロに解け始めて泣いていました。
そしてクラブ内では大乱闘が起こっていたのでクリスは恐ろしくなって逃げ帰りました。
彗星の影響なのか間もなくパリ周辺は停電してしまい、スマホも繋がらなくなったんのでクリスはライトを頼りに引き籠ります。
間もなく、家の中に赤黒い触手が侵入して来たのですが、クリスはトイレに逃げ込んでそのまま倒れてしまいました。
クリスが目覚めるとベッドの上で倒れており、お腹の傷が大きく広がっていました。
そして誰かが部屋をノックしたので応対すると、相手は朝方カツアゲしようとしたギャングででした。
そのまま襲われたクリスでしたが、なぜか狂暴化してギャング団を返り討ちにし、そのまま倒れます。
再び目覚めるとなぜかショットガンを手にジョンがおり、クリスの手当をしてくれました。
ジョンはこのままここにいてはヤバい!戦わないと!と移動を開始することになり、クリスも同行しました。
感想
これはイマイチです。
彗星の中から謎の生命体が現れて寄生するという内容です。
遊星からの物体Xと寄生獣を意識したような内容です。
しかし内容は恐ろしく一本調子で疑問点が多いです。
まず、いきなり大勢が寄生される展開が納得できず、何等かの兆候とかありそうな気がします。
ジョンがクリスを迎えに来た理由もよくわからず。
クレアが何で生き残っていたのかも不明で、軍も対応遅すぎだと思います。
寄生された暴力人間のデザインは面白く、それ系の映像もよく出来てます。
この監督はカーペンター作品のファンらしく、それらしい映像が沢山ありました。
ラストまでのあらすじ
道中で物体Xのようなクリーチャーが襲ってきたのでジョンがショットガンで倒し、寄生獣のように手から触手を伸ばした男が襲ってきたので、ジョンとクリスが協力プレイで倒しました。
その際に負傷して寄生されたことを悟ったジョンは迫ってくる寄生集団を後目に「お前一人で行け」とクリスを送り出しました。
クリスは二刀流バットで寄生暴力人間を倒しながら進んでいたのですが、力尽きて道路にへたり込み休憩しします。
そこにオッパイ丸出しの蜘蛛女がすり寄って来たので、つい心を赦しそうになったのですが、肢に気付いたのでギリギリで女をボコりました。
その後、クリスはクラブに行き、クレアと合流したのですが、クリスが所持していたカメラにはクリスがギャングを倒す様子が撮影されていました。
映像を盗み見たクレアは怖くなってクリスを刺してしまいました。
「なんてことを!」と我に返ったクレアは瀕死のクリスに肩を貸してクラブを出て、二人は丁度現れた軍に保護されました。
その後、クリスは姿を消し、軍のジープは寄生暴力人間に襲われて兵士が全滅してしまいました。
寄生暴力人間がクレアに迫った時、クリスが現れて右手の触手を剣のようにして暴力人間を倒しました。
クリスはクレアの手を取りました。
パリの町はあちこちで崩壊が始まっていました。
エンドロールで終了です。
スカイライン征服っぽい結末ですね。
クリスが心を乗っ取られていないのは薬の所為でしょうか?だとすると他にも仲間いそうですね。