凶宅 悪霊の棲む家

悪霊の棲む家

出られない…出させない…

制作年 2005年
制作国 香港
監督 ン・マンチン
脚本 サム・レオン/マック・イク
上映時間 93分
出演
マギー・シュウ
チョン・シウ・ファイ
ライ・ユー・チョン

だいたいのあらすじ

「廃墟じゃん!」って感じのボロボロなアパートを内覧していた未亡人のチン(マギー・シュウ)は背に腹は代えられぬ!と借りることにしました。
娘のリン(サリー・ライ)は何かを感じ取っていたようですが、貧乏には勝てず何も言いませんでした。
家具付きだったのでそのまま引っ越して掃除をしたのですが、長持ちには古い衣装が残され、PCもありました。
なお、このアパートの周りにはいつもイカレ気味の不気味ホームレス(ライ・ユー・チョン)がウロウロしていました。

その後、チンは元夫・キットの同僚で幼馴染であるワイ(チョン・シウ・ファイ)と久しぶりに会いました。
キットは警官だったのですが、銀行強盗を犯し、ワイに撃たれ、その後に病院で死亡していました。
尚、チン達はキットのDVに悩まされており、彼の遺骨も海に散骨していました。

チンは夜勤の警備員だったので、リンは夜は一人で過ごすことになり、何気なくPCを覗いていると浴室で洗髪している女性の映像を見つけました。
リンは家の中で人の気配や不気味な物音を聞き、挙句の果てにPCの前の椅子に座っている子供を目撃したので怖くなって布団を被って寝ました。
翌朝、帰宅したチンにその件を訴えたのですが、「早く学校行け」と家を出されます。

その日の放課後、ワイは「家に帰りたくない」と道端に座り込んでいるリンに声を掛けて連れ帰ったのですが、なぜかチンの家にはホームレスが侵入していました。
ワイが逃げるホームレスを捕まえると彼は「子供に会いたかった」と話し、「もう皆殺される」と絶叫して逃走しました。
その夜、リンは京劇のようなメイクの女性と子供の亡霊を目撃し、物置に引き籠りました。

翌日、チンが帰宅するとリンは家におらず、学校にも行っていなかったのでチンはひたすら娘を捜します。
その後、チンはリンを発見したので連れ戻し、夕食にしました。
しかし「ここを出たい」というリンと「じゃあどこに行くんだよ」と激しく口論になってしまうのでした。

感想

これはイマイチです。
引っ越した先に霊がいましたという内容です。
イマイチ怖くなくて、ドラマ多めなのですが、そのドラマが本筋と関係あるのかないのか微妙です。
どうやら家族の絆的なものを描きたいみたいな気がするんですが、噛み合ってない気がします。
なんだかチンと夫の件をひたすら引っ張っているようなのですが、心からどうでもいい気がします。

心霊現象も至って地味で、面白みも無いという。
唯一よかったのがアパートの雰囲気位でしょうか。
雰囲気はとても良かったので地雷とまでは言わないです。

ラストまでのあらすじ

翌朝、チンはリンを送った後に一度帰宅したのですが、部屋の壁に「キム・クォク 苦しんで死ね」と赤い文字で書いてありました。
チンはキム・クォクについてPCで調べ、浮気により妻と息子が心中したことを知りました。
その妻と息子はリンが目撃した親子でした。

そしてチンは霊の恨み再現ドラマを見せられるのですが、浴室の女性は洗髪していたのではなく息子を溺死させていました。
京劇女は壁に呪いの言葉を書き、そのまま天井の喚起ファンで首を吊って自殺していました。
首吊り死体の顔が自分に変わったので悲鳴を上げたチンでしたが、気付くと浴室の前に立ち尽くしていました。
チンはリンの言うことを信じ、ワイに相談しました。

ということで三人で帰宅したのですが、家にはホームレスがおり、「どうして浮気したんだー」と襲い掛かって来ました。
ワイはあっさりKOされたのですが、このホームレスこそキム・クォクでした。
直後に幽霊親子があらわれてロープを差し出し、キムはそのまま自殺しました。

なお、キットは多額の借金を背負って警察を退職し、薬物中毒になってDVばかりしていたのだそうです。
チンはキットの生命維持装置を切ろうとしたこともあったのでした。
リンを病院に送り、帰宅したチンでしたが、事態は解決しておらず悪化していました。
というのも亡霊軍団にはキムも加わって三人家族になっており、チンは床を引き摺られます。

その後、チンはリンを連れ帰ったのですが、キムの妻が憑依したらしく浴室でリンを殺害して自殺したようです。
亡霊として住み着いたチン親子でしたが、その背後には不動産屋が新しい顧客を内覧させていました。

エンドロールで終了です。

結局不動産屋が一番悪い気がします。

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