劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄
色々ひどい目に遭う話
制作年 | 2014年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 千葉誠治 |
脚本 | 千葉誠治 |
原作 | 平山夢明 |
上映時間 | 66分 |
出演 |
足立梨花 |
平埜生成 |
真凛 |
だいたいのあらすじ
立ち読み
若い女性(足立梨花)が友人(平埜生成)の勤めるネカフェに行き、只で部屋を借りて漫画を読むことにします。
友人は仮眠を取ることに条件に部屋を提供し、「客来たら起こしてね」とバックヤードで仮眠を取ることしました。
女性は早速部屋に入って漫画を読むことにしたのですが、なぜか非通知で着信がありました。
不審に思いながらも無視してトイレで用を足して戻ってくるとなぜか借りた個室のドアが開いていました。
それからも非通知の着信が続き、全然漫画を読めないでいたのですが、どうやら着信を無視すると壁がドンと叩かれるようで、女性は怯えます。
またまた着信があったので、女性は思い切って電話に出てみたのですが、自分の声が聞こえたことからネカフェ内から架けられていると判明しました。
女性はさっさと逃げ帰ることにしたのですが、友人がどさっと廊下に倒れ込み、またまた着信がありました。
出てみると今度は相手が喋ったのですが、「はやくおうちに帰ろうよ。殺したくて我慢できない」等とのたまっていました。
そして部屋の上の隙間から男が覗き込んでいたので女性は悲鳴を上げ、一目散にネカフェを飛び出しました。
無理あり過ぎで何だかなあという感じです。
エンスト
ある女性(藤澤志帆)が結婚して郊外に引っ込んだ友人に会いに行き、その帰りにGSに立ち寄ったのですが、なぜか店員はいませんでした。
彼女が車から降りて呼びかけても無反応だったのですが、直後に先ほど別れた友人から電話があったので話し込み、女性は田舎をディスりまくります。
しかし突然電波が途切れてしまい、通話は中断されました。
そしてよく見るとスタンドの敷地の隅に従業員らしき不気味な男が立っていたのですが、彼は女性に近づいて来て車の後ろの方を指さし、そのまま店に引っ込んでしまいました。
店に来いってことなのかな?と判断した女性が男を追って店に入ると、男は無言で珈琲を差し出し、給油に出て行きました。
女性は気味が悪かったので珈琲はこっそり捨てたのですが、店に奥からコンコンと謎の音が響いていました。
男は一所懸命に車の窓を清掃していたので、女性はこっそりと音の方を確認しに行きます。
すると廃人のようになった女性が手錠で拘束され、壁をコンコンと叩いていました。
ビビって逃げ出した女性でしたが、男はタンクに角砂糖を入れたらしく、直ぐにエンストしてしまいます。
車を捨てて逃げ出したものの直ぐ捕まってしまい、女性はKOされてスタンドに拉致されてしまいました。
そして間もなくスタンドにはもう一人の男が現れました。
これは悲惨です。
これは営利誘拐とかではなく、もっとヤバい系だと思います。
ネックレス
若い女性(真凛)が就職をしているのですが、書類で惨敗して面接も受けられない状況で苦戦していました。
彼女は愚痴をこぼしつつ公園で一息入れることにしました。
すると目の前にけん玉を持った不気味な少女が現れ、更にベンチに貼り付いた手紙を発見しました。
手紙を開封してみると、中央に「ブランコ」とだけ印字された便せんが入っていました。
女性がブランコに行くとそこにも手紙があり、「登り棒」と印字されていました。
同様の手順で、登り棒⇒ジャングルジムと巡ったのですが、ジャングルジムの手紙には「ハズレ」と印字されていました。
ガッカリしつつよく見るともう一つ手紙があり、そこには「ベンチ」と印字されていました。
ベンチの手紙には「ベンチの下」と沢山印字されており、女性が覗き込むと男が現れ、チェーンを彼女の首に巻きました。
そしてチェーンは車に繋がれており、間もなく車が発車したので女性の首が絞まります。
女性はけん玉の玉と本体を拍手するようにコンコンと動かしている少女を見ながら死亡します。
そしてなぜか少女は女性に走り寄ってくるのでした。
これも悲惨です。
かなり無理あるような…。けん玉少女はなんだったんでしょうか?
夜道
OL(林裕子)が残業で帰宅が遅くなり、暗い夜道を足早に歩いていたのですが、ふと前方に目をやると男性が道路を塞ぐように横たわっているようでした。
道路の所々に雪が残ってますね。
このOLには「助けよう!」とか「通報しよう」という発想は無いらしく、「うーん、回り道は遠回りだしなあ」と男の足元を通り過ぎようとします。
丁度、足元に差し掛かった際に男はライトを点けて自分の足元を照らし、OLは男の影を踏んだ格好になりました。
男は「踏んだな。俺の影を踏んだな」とブツブツと繰り返したので、恐ろしくなったOLはキャーと一目散に逃げます。
少し走った所で一息入れたのですが、なんと前方には違う男が横になっていました。
そうこうしている内に背後には先ほど影踏みした男が現れ、「もっと踏んで」的に要求します。
そして前方の男もいつの間にか近づてきており、「ずるいよ。俺のも踏めよ」的な要求をしてきます。
ということで絶叫するOLでしたが、間もなくどこからともなく複数の男はゴロゴロとこちらに転がってくるのでした。
なんで男たちは瞬間移動できるんでしょうか?
なんかよくわかりませんでした。
食べてはいけない
デリヘル嬢のカヨ(鵜飼真帆)が出張先であるホテルの213号室をノックすると部屋の中央で正座をしている不気味な男がいました。
確認するとこの部屋で間違ないということで、男はトミタと名乗りました。
そしてトミタは爪切りを差し出し、「これで爪を切ってくれ」と依頼します。
ネイルがあるので拒否したカヨでしたが、トミタが追加料金を出したので承諾したのですが、なんとトミタはカヨの爪を食べるのだそうです。
カヨが爪を切るとトミタはそれを更に細かくして食べ、今度は耳垢を取るように要求します。
そして耳垢を食べ終わると今度は踵の角質を削ってくれと依頼し、それを食べると今度は足の爪の垢を食わせろと要求します。
カヨは猛烈に気持ち悪く感じ、表情も隠さずにいたのですが、その都度お金を積まれるので全て応じてしまうのでした。
トミタは足の爪の垢を食べ終えると「匂いといい味といい素晴らしい」と褒め称え、カンナを出して「これでお腹の黒子削って」と要求します。
トミタは事前にカヨのことを調べていたようで、彼女が母親のガン治療のためにデリヘルで働いていることも承知していました。
カヨは「時間だから」とさっさと帰ろうとしたのですが、トミタは母のガンの件を持ち出して彼女を揺さぶります。
あまりの気持ち悪さにカヨは脱兎のごとく逃げ出し、男はやれやれと新しい女性を指名するのでした。
これはひたすら気持ち悪いです。
カヨの表情が凄くいいので、人によってはご褒美になるのかも🤔
エンドロールで終了です。
感想
これはイマイチです。
お話がまず微妙な感じで、「こんなのいたら怖いだろうな」というアイディアをそのまま練らずに出してる感じです。
従って強引な展開が多く、無理が多すぎだと感じてしまいます。
彼等は何をしたいのかよくわからず、どのように無理がある活動をカバーしているのかもわかりません。
だからキチ〇イなんだと言われるかもしれませんが、だとすると話として成立してない気が…
つまらなくはないのですが、単なるキチ〇イ博物館という感じで、登場するキチガ〇さんは全然キャラ立って無いです。
最後の話だけキャラが立ってたのが良かった気がします。
他の話は単なるモブで心霊なんだか生きているのかよくわからず。