水ホラーです ダーケスト・ウォーター

ダーケスト・ウォーター

零時を過ぎたら、水の底から現れる。

制作年 2017年
制作国 アイルランド
監督 ブライアン・オマリー
脚本 デヴィッド・ターピン
上映時間 93分
出演
シャルロッテ・ベガ
ビル・ミルナー
ユージン・サイモン

だいたいのあらすじ

レイチェル(シャルロッテ・ベガ)がかなり焦った様子で屋敷へと駆け込み、同時に0時を告げる鐘が鳴り響きました。
そして双子の弟エドワード(ビル・ミルナー)は「彼等が来る」と怯えた様子でレイチェルに知らせます。
屋敷の通風孔等からは水が溢れ出していました。

翌朝、18歳の誕生日を迎えた姉弟でしたが、エドワードは「決まりを破りやがって!彼等に謝って許しを乞え!」的にレイチェルを罵り、レイチェルは「私は悪くない!」と猛反発します。
この古い屋敷には歌にもなっているルールが三つあり、「午前0時前にはベッドに入ること」、「よそ者は家に入れないこと」、「姉弟はいつも離れないこと」でした。
昨夜、レイチェルは付近の湖で読書に夢中になり、時間を忘れていたのでした。
どうやらこの約束を破ると家を守っている何かが罰を与えるようなのですが、レイチェルはそんなルールにはウンザリしているようでした。

引き籠りのエドワードと違い、時にはレイチェルは一目を避けて付近の村に行き、雑貨屋で買い出しをしていました。
どうやら暮らしは厳しいらしく日用品をつけで購入して店主の女性に「もう支払い待てない」と督促されつつ、手紙を受け取りました。
そしてレイチェルは店を出た所でチンピラのデイジー達に絡まれるのですが、兵役から戻った雑貨屋の息子ショーン(ユージン・サイモン)に助けられます。
その後、レイチェルは湖のほとりに腰を降ろし、手紙を読んだのですが、全裸の男女の亡霊が手を取り合って浮遊しているのを一瞬目撃しました。
帰宅したレイチェルは手紙は弁護士からであり、相続した信託が尽きたので家を手放さないと生活できないという件をエドワードに伝えました。

レイチェルは帰宅後もずっとショーンのことを考えていたのですが、入浴していると浴槽にナマズのようなものが現れて、「お前は契りたがっている」と彼女を糾弾する謎の声が響きました。

翌日、弁護士のバーミンガム(デヴィッド・ブラッドリー)が訪ねてきて負債が多すぎて経済状態が切迫していると伝えました。
レイチェルは玄関先で応対し、母のネックレスを渡して追い返しました。
そしてレイチェルはバーミンガムの後を尾けてきたショーンに気付き、「明日、会いましょう」とアポを取りました。

翌日、レイチェルは庭でショーンを出迎え、湖に連れて行って「ここで両親が自殺したんだ。うち代々自殺するんだよね。」ととんでもないことを言い出します。
そもそもエドワードが引き籠りになってしまったのも両親を遺体の第一発見者になってしまったからだということです。
そしてレイチェルは「ここには死しかないから連れ出して欲しい」とショーンにお願いするのですが、戦争で片足を失ったショーンは「ここより良い世界などない」と反対するのでした。

レイチェルが留守にしている間にバーミンガムが訪ねてきてエドワードが応対したのですが、それというのも昨日レイチェルに受け取ったネックレスが呪いの装飾品のような骨骨のネックレスに変わってしまったからでした。
そしてエドワードはバーミンガムを家に招き入れたのですがバーミンガムは「この家は君たちでは管理できないからイギリスに渡せば」とか言い出し、何かに憑依された感じのエドワードはバーミンガムの腹をナイフで何度も刺しました。
レイチェルによれば双子の先祖は過去に罪を犯してこの地に逃げてきたのですが、呪いを受けてしまい、屋敷の地下には何かが棲んでいるのだそうです。
ショーンは「呪いで人は死なない」とレイチェルを諭して励ましたのですが、「お前はもう用無し」と追い返されてしまいました。

ショーンは帰宅途中でデイジー達にリンチされてしまいました。
一方、エドワードは瀕死のバーミンガムを地下室に投げ込みました。
その後、帰宅したレイチェルは「あなたは異常。私は明日出ていく」とエドワードに告げました。

感想

これはイマイチです。
なんか屋敷に住んでて大変!という内容です。
それに双子が絡んで呪いの秘密も明らかになってくるということでした。
私にはなんだか話が良くわからず、観ていて退屈でした。
エドワードがイカレているのか何なのかよくわからず、思わせ振りな割にはありがちな展開も眠気を誘います。

どうも舞台は20世紀初頭のようで、ゴシック調な感じです。
でも出てくるのは屋敷と雑貨屋だけでした。
水に関わる亡霊が出てくるわけですが、想像したまんまのものが出てくるのであまり怖さは無いです。
どうにも微妙な感じの作品です。

レイチェルの人は時代に合っている感じがしました。

ラストまでのあらすじ

その後、レイチェルは荷造りしている最中に自分に呼び掛ける謎の声とゲロを吐くバーミンガムの亡霊を目撃し、水中でショーンとHしたら相手はエドワードでしたという謎の悪夢を見て目覚めました。
家の中はびちょびちょに濡れており、怯えた彼女は村に行き、雑貨屋で「ショーンが必要だから取り継いで」と要求したのですが、追い返されました。
昔、レイチェルの家で家政婦をしていたというショーンの母は知っていたのですが、レイチェルの家では代々双子しか生まれず、近親相姦によって子孫を残していたのでした。
そんな感じの話ではないかと思ったんですが、ここまで引っ張るほどの内容でしょうか。

その帰り道にレイチェルはデイジー達に襲われ、どうにか無事に屋敷に逃げ戻りました。
そして湖に行った彼女は母が父に沈められながら湖に消えていく姿とそれを見ているエドワードの幻影を見ました。
帰宅したレイチェルは「ショーンと寝ただろ」的に詰め寄るエドワードと口論になり、KOされてしまいました。
レイチェルは昏睡している間にエドワードにレイプされそうになるのですが、ショーンが訪ねてきたのでセーフでした。
ショーンとエドワードは揉み合いになり、エドワードは腹にナイフが刺さり、ショーンは床に手が釘付けになります。
また、揉み合いの際にショーンは男女の顔がエドワードになっている謎の肖像画を目撃しました。

レイチェルも息を吹き返してショーンが来ていることを知ったのですが、間もなく午前0時の鐘が鳴り響きました。
すると地下に通じる入り口から水が溢れ、中からずぶ濡れの女性の亡霊が現れ、廊下に釘付けになっているショーンに迫ります。
レイチェルが部屋から飛び出してショーンを助け起こすとなぜか女性は消え、地下室の入り口から天井に立ち上る水流だけが残されました。
そして二人は屋敷から逃れようとしたのですが、レイチェルは完全に浸水した地下室に飲み込まれてしまいました。
ショーンは感じの地下室に飛び込み、どんだけ深いんだよという水中でレイチェルを発見しました。

しかしショーンは亡者に引き込まれて死亡し、レイチェルが命からがら浮上するとそこは湖でした。
亡者の正体は代々水死してきた先祖の皆さんで、エドワードとレイチェルと同じ顔をしていました。

レイチェルは屋敷に戻って瀕死のエドワードに別れを告げ、荷物を持って屋敷を出ました。
門を出る時にエドワードにしか見えていなかった烏を目撃したレイチェルでしたが、烏は去って行く彼女の後を追って行くのでした。

エンドロールで終了です。

この烏はママ?エドワード?
全体的になんのこっちゃという感じでした。

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