PANDEMIC パンデミック
世界の終わりが今、始まる
制作年 | 2016年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・スーツ |
脚本 | ダスティン・T・ベンソン |
上映時間 | 92分 |
出演 |
レイチェル・ニコルズ |
アルフィー・アレン |
ポール・ギルフォイル |
だいたいのあらすじ
医師のローレン(レイチェル・ニコルズ)はスマホを見ながら娘のメーガン(ダニエル・ローズ・ラッセル)との思いでを振り返っていました。
この世界では感染率と致死率が異常に高いファイラ・ウイルスが蔓延しており、既にNYは壊滅状態でした。
ファイル・ウイルスは出血熱に近いのですが、出血して倒れた患者は後に休眠状態に入り、目覚めると脳を破壊されて手のつけようが無い位に狂暴化するというのがこのウイルスの特徴です。
ローレンは現在、軍と協力して非感染者の保護を行っていました。
今回の任務は98人が生き残っている高校での任務で感染者は放置、非感染者は連れ帰るという内容でした。
尚、作戦に参加している隊員が感染した場合は置き去りとなるのですが、ローレン達医師は非常に貴重なので「感染した際は周囲に秘密にし、帰還後に基地で治療」と内密に上司のグリア(ポール・ギルフォイル)から命じられていました。
ローレンのチーム314は運転手のフレディ(アルフィー・アレン)、射撃係(メキー・ファイファー)、ナビゲーターのデニース(ミッシー・パイル)という4人編成でした。
そしてローレンは射撃係から「人手が足りないから手伝ってくれ」とバットを渡されたのですが、基地の出入口であるトンネルには感染者が群がっており、ゲートを開けると「助けてくれー」と救助を求めて襲ってくるのでした。
ローレンは侵入してくる感染者をバットで追い払うのを手伝い、射撃係は大忙しで感染者を撃退します。
ようやくトンネルを抜けたので、フレディは「どうせ生存者はいないから時間を潰して適当に帰ろう」と言い出すのですが、射撃係は行方不明になっているチーム313が高校に向かっていたことから「ちゃんと調べないとダメだ」とまともなことを言うのでした。
実は行方不明のチーム313には射撃係の妻も混じっていたそうで、車は313の進行ルートをなぞって進むことになりました。
道中で非感染者女性を発見して救助しようとしたのですが、なんと彼女は感染者によってマンホールに繋がれており、一斉に感染者が襲って来ました。
フレディはさっさと車を出したので射撃係は孤立してしまい、車を追い掛けながら感染者と戦うハメになり、どうにか車に飛び込みました。
射撃係は全然役に立たないローレンを「お前も戦え」と怒鳴り付けるのでした。
キットで感染判断できるのでローレンいらないような気が…
尚、感染者がやたらと襲撃してくるのは食料や物資を盗もうとしているからだそうで、一種の略奪行為のようです。
車はロスのダウンタウンを通過したのですが、路上にはホームレスのような人々が溢れていました。
そんな中、射撃係はチーム313の車両を発見し、フレディに停車するよう命じ、様子を見に行ったのですが、彼の妻で車内で死亡していました。
その後、問題の高校に到着し、生存者の気配は無かったものの射撃係とフレディは大量の食糧をゲットして喜んでいました。
ローレンは単独行動を取り、生きているスマホを捜しだしてメーガンに連絡しました。
夫は外出していて生死不明でしたが、メーガンは生存しており、ローレンは「今からママが迎えに行く」と告げました。
その後、一行は死んだ赤ちゃんを抱いていたイカレた女性に遭遇したのですが、彼女は興奮して襲ってきたのでフレディが刺殺しました。
更に潜んでいた感染者の群れに襲われて射撃係が死亡し、フレディは逃亡したのでチームは四散しました。
やがて夜になってしまったので、ローレンはデニースと共に感染者を倒しつつ身を隠す場所を探します。
その後、ホームセンターに潜伏したローレンは実は自分は医師ではなく、身分証を盗んだ一般人であり、娘のメーガンを助けたいとデニースに打ち明けました。
デニースは一旦はローレンを責めたものの自身も息子を失った過去があるのと、ローレンが偽医者だとグリアにバレて居なければ救助が来るはずなので、ローレンに手を貸すことにします。
感想
これはイマイチです。POVです。
母親が危険を冒して娘を助けに行きます!という内容です。
感染ものなのかな?と思っていたらゾンビものっぽい感じで、28週後っぽい感じの映画です。
こういう映画は大体、軍が幅を利かせると思うのですが、今作は医師が頂点です。
未だに感染経路は特定されてないという設定なのですが、その所為もあるのか、感染ものとしては緊張感足りないです。
ゾンビものとして観ても中途半端な感じで、どっちかに絞れば良かったのでは?
感染者のレベルが1~5まで設定されていて、レベル1:風邪、レベル2:出血熱、レベル3:黒い血吐く、レベル4:休眠、レベル5:狂暴化となってます。
でもこれ、あんま意味ないみたいでレベル2でも暴徒化してる人は沢山いる気がします。
なのでレベル5だから何なのよという感じでレベル分けする意味あったんでしょうか?
また、この内容だったら医師が出歩かなくてもいいよねって思いますし、身分詐称とかもっと難しいんじゃないかと思いました。
ラストまでのあらすじ
ローレン達は武器を捜して建物内を捜索していたのですが、レベル5感染者に襲われてピンチに陥り、そこに駆け付けたフレディによって救われます。
フレディは無線でチーム313の生き残り医師と連絡したそうなのですが、信じて貰えなかったのでローレンが無線で会話しました。
彼等はこの付近に居り、救急車があるそうで、フレディ達は彼等と合流することにします。
また、フレディは既に感染者に噛まれていたので、基地で治療を受けることを条件にメーガン救出に協力させることになりました。
しかし移動中にデニースが感染者のタクシーに撥ねられて拉致され、生きながら食われてしまいました。
これはレベル幾つなんでしょう?この辺がイマイチわかりづらいです。
ローレンは怒りに任せてその感染者を皆殺しにするのでした。
そしてチーム313の医師と非感染者とようやく合流したのですが、313の医師は本物のローレンと知り合いだったので、偽物だと見破りました。
フレディは救急車のエンジンを駆けるのに利用され、313の医師はローレンとフレディに銃を突き付けて追い払いました。
フレディは付近にあった救急車を急いで直結し、ローレンを連れて脱出しました。
これでローレンが偽医師だとフレディにもバレたのですが、彼はメーガン救助に協力してくれるそうです。
ということでローレンは無事に家に潜伏していたメーガンと再会し、食料や水を与えたのですが、既にメーガンは感染していました。
ローレンはメーガンにはそれを伝えず、家の中を見回し、夫のデイヴィッドが死亡しているのを発見しました。
彼はビデオレターを残していたのですが、それによれば自身が感染したので、メーガンを守るために自ら命を絶ったようでした。
そして救急車はレベル5感染者の群れに囲まれてしまい、フレッドも家の中に逃げ込んで来ました。
ローレンは自分の防護服とマスクをメーガンに与え、どうにか2階の窓から逃げ出しました。
しかしフレッドは感染者に襲われて瀕死の状態になってしまい、「俺はいいから早く逃げろ」と二人に指示しました。
ローレンはメーガンを連れて救急車に飛び乗り、何とか感染者の群れを振り切って運転を続け、とうとう基地の近くに到着しました。
基地の付近では313の医師が乗った救急車が燃えており、感染者の群れに襲われました。
ローレンはメーガンを抱え、フェンスの近くまで運びました。
そして彼女の思惑通りにメーガンは医師と誤認されてそのままA病棟に運ばれたのですが、ローレンは感染者と誤認されて兵士に射殺されてしまいました。
ローレンは満足そうな表情を浮かべて倒れ、やがてカメラからフェードアウトしました。
エンドロールで終了です。
この後、どうなるんでしょう。