劇場版 東京伝説 歪んだ異形都市
色々ひどい目に遭う話
制作年 | 2014年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 千葉誠治 |
脚本 | 千葉誠治 |
原作 | 平山夢明 |
上映時間 | 69分 |
出演 |
黒川芽以 |
中島愛里 |
戸谷公人 |
だいたいのあらすじ
前作です。
ぬいぐるみ
志保美(中島愛里)は捨てても捨てても戻ってくる不気味な熊のぬいぐるみに悩んでいました。
どうやらストーカーのようで何者かがゴミ箱を漁り、わざわざ実家の住所で送りつけてくるようでした。
警察にも通報したのですが、事件性なしと言われてしまっていました。
もう実家に帰ろうと考えていたのですが、彼氏の真吾(戸谷公人)は「家に来いよ」と励まし、その夜は泊ってくれることになりました。
真吾は戻って来たぬいぐるみを見ている内に怒りがこみ上げ、「腹立つから遠くに捨ててくる。戸締りしろよ」と出て行きました。
しかし真吾は全然戻らず、暫くして宅配業者が荷物を届けに来ます。
志保美は不用心にも業者を玄関先まで上げてしまい、荷物を直ぐ開けるように要求されます。
そして志保美が固まっていると配達員はカッターを振り上げて段ボールを開梱し、ぬいぐるみを取り出して「僕は何もしてないのになんで捨てるの?」等とナゾの声真似をし出すのでした。
更に気味が悪いことに男は「これは君の11歳誕生日のプレゼントで、僕は呼んでもらえなかった」とか言い出します。
そして後ろを向くように要求された志保美は男に背中を向けたのですが、男は間もなくぬいぐるみを置いて引き揚げました。
ただ、ドアの向こうではカッターナイフの音が不気味に響いていました。
イマイチです。
なんかどっかで聞いた話を混ぜ合わせましたという感じです。彼氏がどうなったのかもはっきりしないです。
野外
山中をドライブしているカップルがいたのですが、急に彼女(小野川晶)がトイレに行きたいと言ってその辺の藪に駆け込みます。
そして用を足しているとなぜか彼氏がクラクションを連発したので、「なんなのようっさいなー」と思っているとクラクションは止みました。
車に戻ろうとしていると血まみれのピッチフォークを持った防塵マスクを装着したメタボおっさんが現れたので、彼女は悲鳴を上げて車に逃げ込みます。
ところが、彼氏は血まみれで倒れており、キーはメタボに奪われていました。
絶対絶命だったのですが、彼氏が復活してメタボをタックルで倒し、車に乗り込んで発車しました。
ということで二人は逃げたのですが、メタボ男は他のカップルを殺害していました。
だからなんなのさという感じでした。
素振り
バッティングセンターで打撃をしている女性(堤千穂)が居たのですが、ヒットはおろかファールも打てていませんでした。
知り合いの従業員に「全然だめじゃん」とからかわれたので、「今日はストレスで不調」と言い訳していました。
ということで引き揚げようとしていた彼女でしたが、反対側のボックスに長打を連発するスラッガー男を発見し、「素敵な殿方!」と熱視線を送るのでした。
それはそうとして帰宅してベッドで寝ていた女性は夜中にスイング音で目覚めます。
常夜灯の灯りで確認すると先ほどのスラッガーらしき男が勝手に部屋の中でフルスイングの素振りを行っていました。
超展開でちょっとウケました。
どういうことなの?と目を見開いてその様子を確認していた女性でしたが、男は終いにはフンフン言い出してから素振りを終え、勝手に上半身裸になって違うキャップを装着しました。
そしてその状態でフンフン言いながら素振りを再開し、1時間が経過しました。
女性はその間、ひたすらベッドの中で固まっていたのですが、間もなく男は素振りを止めてタオルで身体を拭いてペット水をゴクゴク呑むと何事も無かったかのように服を着て引き揚げました。
これは怖いことは怖いですが、女優の演技でウケます。
一体素振り男は何だったんでしょうか?出張サービスかな?
廃墟
男二人に女一人(秋山タアナ)が車に乗り、廃墟にやって来ました。
どうやらユウジという男が勝手に二人を連れてきたようで、「早くしろよ」と勝手に先に入ってしまいます。
ということでしつこいユウジを説得して早々に引き揚げたのですが、撮影した写真に何か映っていたらしく、ユウジは勝手に車から降り、「もっと写真撮ってくる」とダッシュで戻ります。
もう一人の男コウスケも後を追うことになり、女だけが残されます。
しかし男たちは全然戻らず、車のキーも無かったので業を煮やした女は仕方なく迎えに走ります。
窓から中を覗くとコウスケが倒れていたので急いで駆け込みました。
しかしそれはマネキンで、実はコウスケはユウジと一緒にホラー映画を撮ろうとしていたのだとネタバレします。
女はそれを聞いて「ここガチで殺人があった場所で犯人捕まってないんだぞ」とキレます。
廃墟で映した写真には見知らぬ第三者が映っていたのですが、ネタに走り過ぎたコウスケ達はそれに気付いていませんでした。
間もなくユウジがフードを被った不気味な男に殴り倒され、直後に廃墟には打撃音と人が倒れるような男が二回響くのでした。
そしてカメラは撲殺される男女の様子を映していました。
これは普通です。展開は意外と面白い気が…
結局なんだったんでしょうか。
ホテル
由佳(黒川芽以)は友人を訪ねてホテルに滞在し、引き揚げようとしていました。
親切な彼女は廊下でルームキーを落とし、困っている車椅子の男性を発見したので、キーを拾い、部屋に送ってあげます。
そして男性を部屋の中に入れたのですが、なんと彼の車いすはフェイクで、彼女はそのまま部屋に監禁されます。
これ可哀想過ぎ
男は丁寧な口調ながら威圧的な態度で「お時間をいただきます」と由佳に強要し、サイドボードの引き出しを開けるよう指示します。
引き出しを開けると中にはハンマーが入っていたのですが、男は素早く動いてハンマーを取りました。
そして男は「アンケートを開始する」と言い出し、「あなたは自分のこと優しい人間だと思ってます?」と質問しました。
由佳はビビりながらも「どちらかと言えば優しいと思います」と返答したのですが、男は「はっきりしろ」とキレたので、「やさしいです」と返答しました。
次に男は「見知らぬ男に声を掛けられたらついて行っていいと両親に言われましたか?」と質問されたので、由佳は「いいえ」と答えます。
男は「知らない男になぜ優しくしたのですか?」と聞かれたので、由佳は「あの…なんでそんなことを…」と言いかけたたのですが、男は「質問するのは私だ!この無道者」と叫んでハンマーを振り上げるのでした。
無道者って何でしょうね?織田無道?
男はシクシク泣く由佳に質問を続け、由佳は「困っている人を放っておけないからです」と答えました。
次に男は「このホテルの壁は悲鳴を上げると隣室に聞こえると思いますか?」と質問し、由佳は「聞こえると思います」と返答します。
そして「あなたはどうなると思いますか?」と聞かれたので由佳は「何もされないと思います」と答え、「痛めつけられると思いますか?」と
いう問いにも「痛めつけられないと思います」と即答しました。
男はしつこく「痛めつけられるとしたら何をされると思いますか?」と質問し、由佳は頑なに「痛めつけられないと思います」と返答し、「とんかちで殴られたことは?」の問には「ありません」と応えました。
男はしつこく「とんかちで殴られると血が出ると思いますか?」と問うので「とんかちで殴られないと思います。」、更に「とんかちで殴られるとしたら身体のどこがいいですか?」と畳みかけられ「とんかちで殴られません」と返しました。
その後もとんかち質問が続いたので、由佳は徹底的に「とんかちは人を殴る道具ではありません」と否定します。
そして「あなたは今、反省していますか」と聞かれたので、「反省しています!」と叫びました。
男は「あなたは自分が未熟で世間知らずだと思いますか?」的なことを聞かれたので、由佳は涙を流しながら「心からそう思います」と返答しました。
男は穏やかな表情になり、さっきの引き出しを開けてくださいと依頼し、ハンマーを元に戻し、引き出しを戻させました。
私ならこのハンマーで男を殴ります。
男はおもむろにスタンガンを取り出してスタンガンに関する質問をし、更に「あなたの友人は別の部屋で監禁されてるって思いますか?」、「このホテルのオーナーが私だって知ってましたか?」等と恐ろしい質問を続けるのでした。
アンケートの正解なんか無かったんや
これはひたすら由佳可哀想です。
やっぱり由佳の人は演技上手いと思います。
感想
これは普通です。
微妙なの多い気がしますが、ホテルと素振りのヤツは面白いです。
かなり役者の演技に助けられてる感じで演出はイマイチだと思います。
ホラーというよりコメディ系を撮った方がまだよさそう。
なので絵的に面白いのは無かったです。