チキン大好きな人魚 人魚姫

人魚姫

リゾート開発しようとしてたらひどい目に遭う話

制作年 2016年
制作国 中国/香港
監督 チャウ・シンチー
脚本 チャウ・シンチー/ケルヴィン・リー/ホー・ミョウキ/ツァン・カンチョン/ルー・ジェンユー/アイヴィ・コン/フォン・チーチャン/チャン・ヒンカイ
上映時間 94分
出演
ダン・チャオ
リン・ユン
キティ・チャン

だいたいのあらすじ

ヤモリの干物をティラノサウルスだと言い切ったり、犬にマジックで模様を描いて「アムールトラ」と主張しているインチキ見世物小屋がありました。
終いには館長のおっさんが下半身に魚の着ぐるみを着けて人魚だと言い張ったので、観客は金返せ!と館長を袋叩きにするのでした。

富豪の青年実業家リウ(ダン・チャオ)は港湾部の土地を相場の三倍の値段で落札しました。
落札のお祝いに友人やルオラン(キティ・チャン)、リー(ツイ・ハーク)を招いてパーティーを開くリウでした。
リウはこの港湾地を埋め立てて一儲けすることを目論んでおり、ルオランは彼と組んで儲けることにします。
そして会場にはシャンシャン(リン・ユン)という崩れた化粧をしたイカレた感じの女性が現れたのですが、間もなく警備員につまみ出されました。

シャンシャンは両脚をピッチリ固定された超タイトなスカートを履いており、満足に歩けないのですが、スケボーで自由に移動することができました。
彼女は屋台に立ち寄り、買い物をして海岸にある難破船にある自宅に戻りました。
そこには少年の人魚がおり、年長の人魚男からは「うまくやったか!」と聞かれ、「連絡先渡しました!」と返答するシャンシャンでしたが、どうやらこの人達はリウをどうにかしようとしているようでした。

リウは海洋リゾートの専門会社と組み、開発を進める手はずにしています。
開発ターゲットである青羅湾にはイルカが居たのですが、この会社が開発したソナーが海洋生物を追い払うので、埋め立て許可が取れたのでした。
開発会社はイルカでは無い不思議な音声を湾内で記録していました。
どうやら特殊な周波数で会話しているようで未知の生物かもしれないということでした。

実はシャンシャン達は人魚であり、彼女が変なスカートを履いているのも下半身を隠すためでした。
人魚の長老は「元々我々と人間は同じ種族だったが、進化の過程で枝分かれした。しかし人間残酷で困った」的な話をして寝てしまいます。
彼等はソナーの所為で湾内に追い込まれており、狭い難破船の周辺で暮らしていました。
タコ脚の男(ショウ・ルオ)はシャンシャンを送りこんでリウを骨抜きにし、殺害しようと目論んでいたのでした。

ということで人魚一味はリウからの電話を待っていたのですが、彼はルオランに夢中でした。
全く電話が無いので人魚の皆さんはシャンシャンがブスだからだ!とか酷いことを言い出すのでした。
しかし成り上がりのリウは生まれつきの上流階級であるルオランに「あなたは下品」と罵られたので、当てつけにシャンシャンに「今から君の家に行く」と電話したので、これには人魚一味も「イエー」と大喜びするのでした。

ということで人魚一味はリウを始末しようと海岸の小屋でシャンシャンにお出迎えさせたのですが、リウは現れず、彼の部下がシャンシャンを迎えに来ただけでした。
タコ男はシャンシャンの叔父を名乗り、下半身を茂みに隠しつつシャンシャンに暗殺グッズを託すのでした。

シャンシャンは車で連れ出されて通された部屋で水に一服盛ったのですが、リウは現れずにSPのボディチェックを受けます。
何とか切り抜けたのですが、今度は水の毒見をSPと共にさせられ、SPはドクで倒れました。
シャンシャンは急いで解毒用のお酒を彼の口に流し込み、周囲は騒然とするのですが、そこにリウが通り掛かりました。
そこでシャンシャンはどさくさ紛れにリウを尾行して暗殺のチャンスを伺います。
まずはウニを投げつける作戦に出たのですが、投げる前にリウが部下を怒鳴り付ける際に投げた灰皿が頭にヒットして失敗に終わります。
どうにか立ち直って再度投げつけたのですが、間にガラスがあり、ウニは跳ね返ってシャンシャンのおでこにブッスリ刺さるのでした。
ここ面白いです。ウケます。

毒で泡を噴きながらもどうにかもう一つのウニを投げようとしたシャンシャンでしたが、今度は業者が彼女の前のドアをいきなり閉めたので、頬っぺたにもウニが刺さります。
今度は匍匐前進で近づいて机の下に潜み、リウの足を魚骨ナイフで狙ったのですが、突然彼が踊り出したので狙いが定まらず、誤って自分の手にナイフを刺してしまいます。
どうにか部屋にあったお酒で息を吹き返したシャンシャンはナイフを手にリウに飛び掛かったのですが、リウのドライバーの素振りで撃墜されました。

リウはシャンシャンを部下に介抱させつつ札束を投げつけて「さっさと帰れ!」と叩き出そうとしていたのですが、そこにルオランが現れました。
またまたリウは当てつけに態度を変え、シャンシャンの肩を抱いて「君のように美しい女性に会ったことがない」とそのまま彼女を連れ出します。
そしてルオランは「どうってことないわー」と余裕を見せつつも激しい敵意をシャンシャンに向けるのでした。
ルオランの中では自分が「あんな女」と比較されていることが許せないのでした。

リウは車の中で助手席のシャンシャンに札束を投げつけ「さっさと降りろ」と促しました。
シャンシャンは「なんで急に冷たくすんの」と戸惑いつつ、前方に大好きな丸焼きチキン屋を発見したので「一緒に食べようよ」とリウを誘います。
リウは厄介払いとばかりに車を出したのですが、気が変わったのかチキンを持ったシャンシャンの前に戻ります。
「こんなもん食えるかよ」と拒絶していたリウでしたが、あまりの美味さにどんどんお替りしてしまうのでした。

リウは子供の頃貧しく、父は残飯を集めてリウに与えていたのだそうで、その時に食べたチキンの味を思い出してリウは涙ぐみます。
そして彼は大人になったらお金を稼いでやると誓ったそうですが、そんなリウを「お金があってもきれいな空気と水が無いとダメなのよ」とシャンシャンは説教します。
リウは100万元の小切手を切って席を立つのですが、シャンシャンはそれを燃やしてしまいました。
「どういうつもりだ!俺に対する挑戦か」とキレるリウに「私はあなたが好きなだけなの」と言いつつ彼が好きなヒーローものの歌を歌うシャンシャンでした。
急にミュージカルになっててウケました。更に後ろの方にいる席の女性がガン見しててウケます。

ガチで歌ったシャンシャンは周囲の照明などを割ってしまい、歌合戦を制しました。
そしてリウとシャンシャンはチキン屋のある遊園地の乗り物に乗り、なんだかんだで楽しくデートしてしまうのでした。
その後、シャンシャンは海辺の小屋までリウに送ってもらったのですが、玄関ドアで「命があと1分だったら何をする?」と質問しました。
リウは「君を見つめていたい」と返答し、シャンシャンは服をストンと下ろして胸を見せ、「もう遅いから帰って」とリウを追い返すのでした。
他の人には見せてくれないです。

小屋の中で待ち構えていたタコ男たちは「なぜ帰したし」とシャンシャンを責め、「疲れたから」と返答されます。
尚、シャンシャンには直後にリウから「明日食事に行こう」とお誘いがありました。

翌日、シャンシャンはリウと共に日本料理屋に行き、板前に成り済ましたタコ男がリウを暗殺しようと目論んでいたのですが、リウはデート中もSPを同行させているので無理でした。
タコ男は足を持参した食材と勘違いされて調理されたので、堪らず炭を噴いて飛び去りました。
SPが素早く傘を差したのでリウとシャンシャン汚れてなくてウケます。
リウはシャンシャンに指輪をハメ、プロポーズするのですが、彼を殺害しようとしていたシャンシャンは戸惑います。
そしてリウはなおも「本気で俺を想ってくれるのは君だけだ」とシャンシャンにキスし、彼女もまた構えていたナイフを撮り落としてしまうのでした。

そこにルオランが「他の女と火遊び?」と現れたのでシャンシャンは逃げ出しました。
リウはルオランに「俺に付き纏うな!」と怒鳴り、「じゃあ撤退するわ」と言われたので、「勝手にしろ」とシャンシャンを追いかけるのでした。
抜き打ちでシャンシャンの小屋を訪ねたリウは彼女が人魚だと知ってしまい、直後に人魚一味にKOされるのでした。

感想

これは普通です。
お話はそんなでもないのですが、コミカルな演出がまあまあ面白いです。
かなり強引な内容で、そんなに簡単に恋に落ちねーよ😳と思いました。
全体的に登場人物が判で押したようなモデルに描かれてるので行動は極端です。
今回のテーマは環境問題のようで、イルカ漁のスチールが表示されたりしたので遠回しに責められてる気分になりました。
ソナー開発している業者も日本人だったりして、えっまってって感じです。

あと、リウが環境破壊の件を知らなかったと言うのはちょっとおかしいかも。
彼はしっかりソナーで金魚が爆発するところを見てましたから。
そうは言ってもなかなか楽しめて暇潰しには良いと思える作品でした。

この監督が好きなハートフルな展開もあるのですが、そこまでお涙頂戴にはなってない気がしました。
なのでそこそこ共感はできる気がしますが、やっぱり起点が強引なのがずっと引っ掛かります。
アクションはカンフー風のワイヤーアクションが多いのですが、難破船でのスロープみたいなの使ったシーンが面白いです。

中盤のシャンシャンがリウを暗殺しようとしてるシーンも面白かったです。
あと、リウが警察に駆け込むシーンとかコント炸裂してました。
そんな訳で笑えるシーンは沢山あるんですけど、後半は辛いシーンが続きます。

ジャケとかにはデカい人魚の尻尾が書かれてますけど、これはシャンシャンの尻尾ではなくて長老のです。
長老は尻尾で津波を起こしたり、水で立体モデルを作ったりできるのでもう妖怪です。
あんなに沢山の水をどこから持ってくるのよとかFFのリバイヤサン並みに突っ込みキャラです。
人魚は何を食べてるのかよくわかりませんでしたが、少なくともチキンとか好むのはシャンシャンだけみたいです。
やっぱお魚とか食べてるんでしょうか?

ミラクル7号では清楚系だったルオランの人は今回はバリバリの悪役で、オホホ調で笑いそう。
シャンシャンの人は星野真里さん風で可愛くて、表情がウケます。
私はリウよりもタコ男の方が好きです。
インチキ見世物小屋の汚い館長とハゲ散らかしてるリウのライバル社長が何気に話に絡んできてウケます。

ラストまでのあらすじ

タコ男はソナーの所為で寝たきりになっている仲間や傷だらけの仲間を見せて、「お前の所為だ」とリウを糾弾します。
リウは「こんなことになってるとは知らなかった」とソナーを止めることを誓います。
人魚一味はそれに賛同したのですが、タコ男は怒りに任せてリウを絞殺しようとしたのでシャンシャンはタコ男の肢を切ってリウを救い、「逃げて」と叫ぶのでした。
そしてシャンシャンは自身がリウに惹かれていることに気付き自害しようとしたのですが、長老はそれを止め「愛の力は偉大で、お前はそれに従っただけ」と諭すのでした。

命拾いしたリウは警察に通報したのですが、当然相手にはされませんでした。
相談した側近でさえも精神科医を呼ぼうとしたので、リウはブチ切れたのですが、そこにルオランが現れたので彼女に縋ってしまうのでした。
しかし彼は人魚との約束を忘れた訳ではなく、色々と調べものをして自分が環境破壊に加担していると知ります。
リウはルオランを放置して飛び出し、ソナーを十分の一の強度で体験したのですが、その衝撃に頭を抱え、脱糞してしまうのでした。

リウが会議の場でソナーの停止を提言すると、なぜかルオランも賛同してくれたのですが、彼女の狙いは人魚でした。
ルオランの部下は人魚の死骸を発見して様々な実験を行っており、彼女はそれに資金提供していました。
リウから人魚の居場所を聞いたルオランは歓喜し、「あの女で魚のスープを作ってやる」と告げました。
彼女は人魚を実験動物としか考えておらず、傭兵を大量に雇って人魚捕獲に向かい、逃がすくらいなら皆殺しにしろ!と命じました。

リウはそれに対抗して大量の警備員をシャンシャンの下に送りました。
一足先に難破船に到着したルオランの舞台は船内でプールのようになっている部分に大量の人魚を発見し、海中に向けて乱射を始めました。
たちまち水面は血に染まり、人魚達は次々に死亡します。
堪らず浮上してきた人魚の中で抵抗した者は抹殺され、そうでない者は生け捕りにされました。
シャンシャンはタコ男に助けられたりしながら逃げ回っていたのですが、とうとう追い詰められてしまいます。
この辺のアクションの見せ方は流石だと思います。

その時、長老が大きな尾びれで津波を起こして更にそれを縦横無尽に振り回し、傭兵一味を一層しました。
しかし生き延びていたルオランの手下研究者ジョージがグレネードで長老を外海へと吹き飛ばしました。
長老はソナーが停止していることに気付き、皆に海に逃げるよう指示したので人魚は散り散りに海中に消えました。
しかし会場にはルオランの部隊がボートで待機しており、シャンシャンは巨大なフロート付きの銛で尻尾を撃ち抜かれました。
シャンシャンはもの凄い泳力でボートを引き離したものの、ルオランがヘリ上から放ったグレネードに陸上に吹き飛ばされ、ズタボロになっている所を捕らえられました。

ルオランは瀕死のシャンシャンを殺すように命じたのですが、そこにリウがジェットパックで飛んできて割って入りました。
これは変人のライバルが持ってたやつです。伏線だったのね。
怒りのルオランはリウに発砲したり、銛を撃ち込んだりしたのですが、リウはシャンシャンを庇い続けて銛を受けます。
流石にジョージがルオランを止め、リウは埠頭からシャンシャンを海に投げ込みました。
間もなくルオラン一味は警察に逮捕され、リウも力尽きて倒れました。

その後、リウは資材を環境保全に投入し、奨学金機関も設立したそうです。
彼の奨学金で進学できた学生が感謝の意を述べつつも人魚の件を取材したのですが、リウは人魚の存在を否定し、妻となったシャンシャンを「ルーシーです」と紹介するのでした。
リウは人魚の作った特殊な泡を頭に被り、シャンシャンと海中散歩を楽しんでいるようでした。

エンドロールで終了です。

この人魚姫はハッピーエンドでした。
見世物小屋のおっさんが最後に絡むとは思いませんでした。

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