真面目でビックリ プリズン・ヴァンパイア

プリズン・ヴァンパイア

女は体を、男は心を監禁された―。

制作年 2006年
制作国 アメリカ
監督 チャック・コンツェルマン/ケイリー・ソロモン
脚本 チャック・コンツェルマン/ケイリー・ソロモン/J・R・マギャリティ
上映時間 103分
出演
ショーン・パトリック・フラナリー
マイケル・ビーン
シャーロット・アヤナ

だいたいのあらすじ

ある夜のこと、平凡な勤め人のハリー(ショーン・パトリック・フラナリー)はホームレスが女性に吸血されているのを目撃しました。
ハリーが良く見ようとライトを向けると女性は路上からビルの三階の窓にジャンプして消えました。
過呼吸を起こして倒れたハリーの証言はイマイチ受け入れられず、担当刑事は一応連絡先だけ渡して彼を返しました。
翌日、ハリーは職場でその話をしたのですが、同僚のハビエル(ジョン・ウエルタス)はハリーを嘘吐き呼ばわりするのでした。
更に被害者の首は千切られていたので男の犯行と目されており、警察ではハリーにやや疑いの目を向けていました。

その後、馴染みの雑貨屋の店員・ロニー(ブラッド・ロウ)が女ヴァンパイア(シャーロット・アヤナ)とセックスしているのを目撃したハリーでしたが、彼に気付いた女ヴァンパイアは「邪魔するな」と爪で頬を引っ掻くのでした。
ロニーの死を知ったハリーは身の危険を感じるようになり、ネットで吸血鬼の専門家に相談してアドバイスを受けます。
ハリーは休日と夜間にボランティアで自宅アパートの管理人をしているのですが、その縁を通じて相談したサイトの管理者が住人の一人で車椅子の人物・ストリックラー(マイケル・ビーン)であると知りました。
ストリックラーはガチで吸血鬼を追っており、彼が把握しているだけでも世界で9人ヴァンパイアがいるそうで、追跡には連続殺人鬼を検知するシステムを利用しているようです。

ストリックラーはヴァンパイアの情報サイトを管理しているので敵にも目を付けられている可能性があるそうで、最近このロスにヴァンパイアが出現したのを知った際には自分が狙いなのかと思っていたそうです。
彼によればヴァンパイアは自分の根城の付近では狩りをせず、個体によって狩りの時間は規則正しく決めているということで割りと捜すのは簡単なのだそうです。
ひとまずヴァンパイアを倒すことが重要だと訴えるストリックラーは今回の敵の潜伏しそうな場所の地図を作成してくれることになりました。
その後、ストリックラーが絞り込んでくれた候補地は12か所となり、ヴァンパイアを倒さない限り安全は無いとハリーを諭すのでした。

仕方なくハリーは理解のある同僚・チェット(ジョシュ・ホプキンス)に具合が悪いから一日休むと連絡し、ホームセンターで番線カッターやナイフなどを揃えて吸血鬼退治に乗り出します。
何件か不法侵入と探索を繰り返した結果、とうとう女ヴァンパイア・タチアナを発見して胸に杭を打とうとしたのですが、「私も生きるために必死だから殺さないで」と懇願され、ハリーは思いとどまってしまうのでした。
両親が不治の病で風俗店に勤務してるとかいうパターンでしょうか?
色々と悩んだ末にハリーは吸血鬼タイムに自らが囮になり、アパート地下に建造していた巨大な檻に彼女を誘導して監禁しました。
監禁されたタチアナは「人間の命がなんなのさ!」と本性を現して威嚇したのですが、ウサギの血なら飲めるというのでハリーはウサギを用意することにしました。

タチアナは色仕掛けをしたりしてどうにか出ようとするのですが、ひとまず大人しくウサギの血を飲みました。
尚、そういう訳なのでハリーは仕事でもミスしてしまい、チェットに「お前、最近おかしいけど大丈夫か?」とフォローされていました。

ストリックラーはハリーがタチアナを監禁していると知り、「見た目に騙されてはダメだぞ」と忠告し、自分が車椅子になってしまった原因を語ります。
彼はベトナム戦争に出兵し、ある村を訪れたのですが、その村は女ヴァンパイアによって全滅させられており、更に自身の分隊も襲われて全滅させられました。
ヴァンパイアに襲われたストリックラーは小枝のように吹き飛ばされて半身不随になり、死んだふりをした所為で生き永らえたのだそうです。
「頼むから女でも抱いて正気に戻ってヴァンパイアは殺せ。時間が経てば経つほど相手には有利に、お前には不利になるぞ」と強く忠告するストリックラーでした。

その夜、ハリーは以前から彼に好意を寄せているっぽい感じのシンディ(アマンダ・ノレ)から夕食に誘われるのですが、「忙しいから。ゴメン」と断るのでした。
シンディはブロンドで可愛いので彼女でいいじゃん🤔
そしてタチアナはウサギを受け取り、「普通の彼女作れよ。私の本性は変わらないぞ」と言いつつ、「今度嫌な同僚連れて来い。始末してやるから」的なことを言い出すのでした。
頭を抱えていたハリーの下に「作り過ぎたから」とミニスカ手料理アタックを掛けてきたので、「アラいいですね」となったハリーは彼女にキスしてしまいます。
するとシンディはビックリして「私はそんなつもりじゃないの。あなたはタイプじゃない」とハリーのことは思い遣りながらも料理を置いて引き揚げました。

タチアナはそれを知ってますますハリーを誘惑するようになるのでした。

感想

これは普通です。軽く珍作です。
吸血鬼女を捕獲した男の話なのですが、苦悩ドラマメインで描かれてる感じです。
ジャケからはてっきりどうしようもない地雷映画を想定していたのですが、びっくりするほど真面目で普通映画です。
当然、荒唐無稽な内容ですが、脚本も真面目に作ってあって、きちんと話が繋がってると思います。
ですが、面白いかと言えばそんなことは無く、微妙な内容でやや単調で間延びしてる感じです。
造りがシリアスなのでスペースバンパイアみたいに突っ込んで楽しめる内容でもなく、エロくないです。
尚、ジャケットの蝙蝠クンは出てこないです。

ちょっと主人公の人が非常識というか変な人なので、ドタバタ系になってる気がします。
なんか吸血鬼と人間というより、イマイチ異性との付き合い方が分かってない男の話みたいな感じです。
異性以前に「相手をできるだけ喜ばせて嫌がらないことをする」というのがお付き合いの基本なので監禁しておいてそれないでしょ?って感じになり、タチアナにも少し同情。
食物連鎖で人類の上にいる種族なのでやっぱりしたたかではあるんですけどね。

最終的にはロマンス映画っぽい感じになって終わります。
前述したように微妙な映画ですが、そんなに悪くはない感じです。
なのでジャケットと邦題がが不味いのかな?という気もするのですが、この作品売り方が難しいです。
ストレートに売るとモールスっぽい路線になる気がするんですけど、それだと誰も観ないような…

ホラーとかドラマ面はそんなに面白くもないのですが、タチアナが時々いいこと言うのが面白いです。
長生きしてる所為なのかおじさんっぽいことを言うので説得力あるんですよね。
言ってることは割と当たり前なのですが、ハリーがズレてるのもあるのか「そうだ!そうだ!」と賛同してしまいます。

吸血鬼役の人もどうせメタボな残念系の人なんでしょ😡と疑ってかかっていたのですが、普通にミステリアスな感じの美人女優が演じているという
ジャケ絵よりも劇中の彼女の方が美人です。

ラストまでのあらすじ

そしてハリーは会社の機材や設備を利用してタチアナの拘束具などを作っていたのですが、それがハビエルにバレて「上司にチクるぞ」と脅されるのでした。
ハリーは段々と怖くなってきたのかタチアナをもっと拘束しようと枷のような物を制作したのですが、タチアナは「バカじゃないの!🤣」と彼を嘲笑するのでした。
ハリーちょっと吸血鬼以前にヤバいですよね。もしかしてDT…
ある日、とうとう地下にメンテナンスの人が見回りに来たのでタチアナは「監禁されてるの!」と彼を引き寄せて吸血してしまいました。
一方、ハリーはとうとうなけなしのお金をはたいて輸血用パックを通販で購入していました。

干からびた死体に気付いたハリーはタチアナを詰めるのですが、彼女は「私は吸血鬼!もっと餌連れて来いよ」と開き直るだけでした。
仕方なくハリーは会社の駐車場のゴミ箱に死体を捨てました。
尚、ハリーは檻を作る際のパイプ等も会社の備品を使っていたので、最近それがばれたようでした。
チェットからも「お前、このままだと首だぞ。どうにかしろよ」と忠告されます。

タチアナの一連の事件を追っていたルーパー刑事(ボイド・ケストナー)は検針員が消えたと聞き、いつも事件は夜の間だったのにおかしいな?と感じました。
一方、ハリーは何を思ったか購入した血液パックを人肌に温めてバラを一輪添えてタチアナにプレゼントしたのですが、案の定彼女は生き血しか受け入れず、カップを投げつけられたのでショックを受けました。
タチアナは「血液は大量に必要だし、私達は幸せになれないんだよ。それにこのままだとワシは死ぬよ。もう現れないから出してよ」とハリーを説得したのですが、ハリーは聞き入れないのでした。
この「何かを手に入れたかったら、与えなさい」というのは当たり前の台詞なのですが、いいなあと思いましたね。

とうとうハリーはハビエルから「明日ボスが来るからお前はクビだぞ」と脅されてしまいました。
そこでハリーは「うちの地下に超淫乱な女がいて、満足させられずに困ってる」とハビエルをおびき出すのでした。
とうとう一線超えちゃいましたね。
一方、ルーパーは同僚(ギグ・エルネタ)と共にゴミ収集場で発見された検針員の遺体(タチアナに吸血された)から検針機も回収していました。
これで被害者の足取りが分かるので、絶対に犯人を挙げてやる!と意気込む二人でした。

ということでハビエルがハリーの家を訪ねてきたのですが、ハリーは寸前で「やっぱよくないから止めよう」と思いとどまります。
しかしハビエルはハリーを殴ってKOし、鍵を奪って地下室に侵入します。
ハリーが息を吹き返して助けに向かった時にはハビエルはタチアナに騙されて檻に近づき、餌食にされてしまいました。
そしてハリーは仕方なくハビエルをバラバラに解体し、一連の出来事を後悔するのですが、タチアナからは「こうなるのは分かってたはず」と言われるのでした。

翌日、ルーパーは検針員の衣服からハリーの指紋が検出されたので会社に乗り込み、チェットは無断欠勤しているハリーの留守電に警察が来ている旨を吹き込みます。
ハリーは死を決意し、「まだ手はある!早まるな」と説得するストリックラーに別れを告げました。
地下室に下りたハリーはタチアナに「君があまりにも美しかったので殺すことができなかった」的に打ち明け、「自分は君を救えるだろうと思い上がっていた」と反省します。
ハリーはタチアナに自分を殺すように要求し、タチアナはそれを拒絶しながらも彼の首筋に牙を立てるのでした。

タチアナはハリーを殺さずに吸血鬼に変えました。
ハリーはタチアナと組んでまずはシンディを吸血し、敵対者となったストリックラーに迫るのでした。
間もなくルーパー達がアパートに乗り込んで来ました。

エンドロールの後にウサギのアップで終了です。

このウサギのアップは中盤のタチアナの台詞に対するアンサーなのかも
ストリックラーは超とばっちりで可哀想