展開読みやすい気が… アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち

希代の推理作家からの挑戦状。あなたは、この謎が解けるか―。

制作年 2014年
制作国 アメリカ
監督 ブラッド・アンダーソン
脚本 ジョー・ガンジェミ
原作 エドガー・アラン・ポー
上映時間 113分
出演
ケイト・ベッキンセイル
ジム・スタージェス
デヴィッド・シューリス

だいたいのあらすじ

1899年、オックスフォード大学ではヒステリーに関する講義が行われており、講師の精神科医(ブレンダン・グリーソン)はイライザ(ケイト・ベッキンセイル)をサンプルとして連れてきます。
精神科医の主張ではヒステリーは女性であることに起因しているそうなのですが、イライザは受講生に向かって「私は正常だから実験とか止めて!」と訴えた後に身体を硬直させて倒れていました。
受講生の一人が「彼女は正常だと訴えてましたが」とツッコむと医師は「犯罪者がやってないというのと同じだ」と説明し、「精神科医を目指すのであれば見たものの半分は疑ってかかれ」と忠告するのでした。

講義に参加していた精神科医を目指すエドワード・ニューゲート(ジム・スタージェス)は深い霧に覆われて鬱々としているストーンハースト精神病院に最終研修を受けにやって来ました。
人気の無い門で大声を上げると間もなく警備責任者のミッキー・フィン(デヴィッド・シューリス)が「お前、怪しい奴だな」的なジョークを披露した後に中に入れてくれました。
この病院には200人の患者がいるそうなのですが、多くは良家の出身者で貴族も多いそうです。
院内に通されたエドワードの前に院長のサイラス(ベン・キングズレー)が現れました。
出た!怪しい人No1!

サイラスは「で、なんで精神科医とか目指してんの?外科医とかのが儲かるよ」とエドワードに問いかけ、エドワードは「異常心理に興味があるのと、地獄のような苦しみから患者を救いたいからです!」と抱負を語りました。
それを聞いたサイラスは感慨深げに「じゃあ往診いくから同行しなさい」とエドワードを誘ったのですが、サイラスの考え方は患者を有りのままの姿に保つということらしく、自分を馬だと信じている患者にはそのまま馬だたと思わせていました。
エドワードがそれでは治療とは…と口を挟むと「じゃあ回復したら幸せになれるのか?」と反論するのでした。
大学ではヒステリーの治療にマスタードを塗るという方法を採択していたのですが、サイラスは音楽に触れさせることで患者の感情を和らげるという方法を執っているそうで、エドワードは沢山の患者がダンスをしている隅でピアノを弾いているイライザに再会しました。

サイラスによればイライザは大富豪の夫に虐待を受けてヒステリー発作を起こし、夫の耳を噛み千切ってここに収容されたそうです。
イライザの父は「娘を早く治療して出せ!」と脅してきたのですが、サイラスはイザベラを虐待から守ろうとここに保護しているのだということでした。
実はエドワードはイライザに初めて出会った際に一目惚れをしており、イライザもピアノを弾きながらエドワードに興味深げな視線を送っていました。
尚、サイラスは患者たちと共に夜会や食事を楽しんでいたので、不慣れなエドワードは相手が患者なのか職員なのかよくわからないのでした。

夕食の席でエドワードは自分がロンドンの孤児院で育った話をし、警備主任の本名を知って「それって酒に一服盛る者って意味の名前だよね」とツッコんで場を凍りつかせます。
ミッキーは「じゃあ、俺の親父はそれで母親とやったのかもな」と下品なジョークをかましてエドワードと対立したのですが、流石にサイラスが「やめんか」とミッキーを止めました。
エドワードはミッキーからお酒を勧められたので仕方なく飲むことにしたのですが、患者たちは一様に不安な表情を浮かべており、向かいの席に座っていたイライザはエドワードの足を蹴ってお酒をこぼすのでした。
イライザは「服を拭かないと」とエドワードを厨房の奥に連れ出し、「直ぐに厩の馬を盗んでここを出て行って」と告げるのでした。
エドワードは理由を問い質そうとしたのですが、危なくイライザのヒステリー発作が起こりそうになったので引き下がりました。

その後、エドワードはイライザの言葉の意味を模索しつつ、ふと地下室に迷い込むのですが、そこにはベンジャミン・ソルト(マイケル・ケイン)等の沢山の患者が檻に入れられて「助けてくれ」と要求していました。
ここに投獄されている人物は皆、ここの職員であり、ベンジャミンは医師でここの院長、他にも管理人や看護師でした。
彼等が言うにはエドワードが来るという手紙を受け取った直後に患者であるサイラス一味に一服盛られ、投獄されたということです。
食事は少量与えられるということですが、このままでは衰弱死してしまうと訴え、ミッキーから鍵を奪ってくれ!とエドワードに要求するのでした。
しかしベンジャミンはやや冷静で、「ここから出ても連中には勝てないから、君は助けを呼んできてくれ」とエドワードに訴えるのでした。
確かにそう言われるとサイラスの下にいた看護師とかイカレてる感じでした。
でもどっちを信じたらいいのやら、なんかベン・キングスレーさんって引っ掛け臭くないですか?

ということでエドワードはイライザの寝室を訪ねて「ソルトから聞いた。今すぐ逃げ出そう!」と言い出すのですが、イライザは「私も一味なの…。殺されるわよ」と止めました。
そこに「何してんだ」とサイラス一味が現れたのでイライザは「この人迷ってただけだから」とフォローします。
翌日からエドワードはサイラス達の監視下に置かれるようになってしまったので、ベンジャミン達にこっそり食料を差し入れつつ、「こうなったらサイラスを分析して隙を伺おうと思う」と決意を語りました。
そしてエドワードは警護も無しで「人喰い鬼」と呼ばれている看護師を何人も病院送りにしている患者(ギヨーム・ドローネー)の包帯を変えるよう命じられます。
患者に首を絞められて絶対絶命のエドワードでしたが、壁に書かれている名前から彼の本名が「アーサー」であることを知り、名前で呼びかけて話しかけるとアーサーは落ち着きを取り戻しました。

その後、少しイライザと話す機会があったエドワードは実はソルト達もかなり冷酷な治療を行っており、薬漬けにした患者を氷水に漬けたりしたり、虐待したりしていたと知ります。
また、ミッキーは危険だからエドワードを投獄すべきだと主張していたのですが、サイラス的には「今後、医療関係者は必要」とエドワードの手腕には期待しているようでした。
その話を立ち聞きしていたエドワードはソルト達が近々ヤバいことになるのだと知りました。
一方、ソルト達の仲間の中の二人は鉄格子が外れたので逃げだしたのですが、ミッキーに追い詰められて一人は断崖から身を投げ、もう一人も死体で戻って来ました。
エドワードは死体の背中に刺し傷があるのはおかしいと追求し、サイラスと口論になったのですが、イライザが間に入ってサイラスを止めました。

その後、エドワードはベンジャミンから教えられてサイラスのカルテを捜し出し、読みふけります。
サイラスは元軍医だそうで、大変な事件を起こしたそうなのですが、ベンジャミンの治療を野蛮だと批判していました。
そして彼は入院したこと自体をチェスか何かだと考えていたそうで、決して弱点を見せることの無いまま9年が経ちました。
そういう訳なので、ベンジャミンにもサイラスが何をきっかけに精神病になったのか不明であるということでした。
わかんねえのかよ!って思いました。

その後、サイラスはベンジャミンを訪ね、「患者はお前の治療を受けてた時より良くなってるぞ」と嘲笑ったのですが、「どうせお前らにはボイラーの管理もまともにできないだろう。」と反論されます。
そして「仮想ごっこしてればお前が少年の頭を吹っ飛ばしたことを忘れられるのか」とベンジャミンが嘲笑ったのでブチ切れました。

その頃、エドワードは「戦争に行った息子が心配」ともう亡くなった息子のことを心配してご飯を全然食べなかった老婦人に息子に成り済ましてご飯を食べさせるという超偉業を成し遂げていました。
更に「僕はまた任務で英国を離れるけど、そこは食料が希少だから母さんは沢山食べてね」と今後もご飯をきちんと食べる担保を取ったので、イライザと偽看護師ミリー(ソフィー・ケネディー・クラーク)は感動するのでした。
エドワードは「暖房も無く、食料も不足している。サイラスの実験は失敗している」とイライザにこぼしたのですが、イライザは「ミリーは薬漬けで話も出来なかった」と悪いことばかりではないと言うのでした。
それを聞いたエドワードは「僕と三人で遠くに逃げよう」と言い出すのでした。

その後、エドワードはサイラスに呼び出され、「自分を院長だと信じている不幸な患者」とベンジャミンを紹介され、脳に直接電流を流すという治療に立ち会わさせます。
エドワードが「心臓止まるぞ」と制止するのですが、サイラスは強い口調で「次はお前がやれ」とエドワードに命じます。
ベンジャミンは廃人になってしまい、自分が誰でここがどこかもわからなくなってしまいました。
サイラスはベンジャミンの肖像画などを破棄させ、1900年を迎えるイベントが開催されます。
チャー研の恐怖!精神病院を思い出してしまいました

このままでは地下に投獄された人は全員殺される!とエドワードは彼等を脱出させる方法を模索します。
そして地下の看護師は「サイラスを倒す方法ではなく、癒す方法を捜しなさい。」とエドワードにアドバイスします。
いい事言うなって思いました😭

感想

これはイマイチです。
精神病院に赴任したらエライ目に!という内容です。
一応どんでん返しというかそういう系なので、ネタバレは無い方がいいと思います。
でも個人的には結末は読みやすいのでどうでもいいような気もします。
こういう感じだったら「どっちが本当のこと言ってるのよ」って感じのが面白かった気がします。

ホラーという感じではなく、スリラーというほど怖くもない感じで中途半端な印象です。
お話もそんなに面白いわけではなく、手垢がついた感じで、役者映画という感じです。
そういう訳なのでやたらと長く感じました😭
一応、成長物語っぽい感じで、台詞とかいいこと言うなあ😲とかは思いましたけど。

これはシャッターアイランドに似てるんですけど、早めにこの病院のネタバレが入るので断然あっちの方が面白いです。
早めにネタバレするとなると後はどうやってバレずに時間を稼ぐか?という点で引っ張るしかないと思うのですが、この辺の緊張感があまり無くて中だるみしてます。
結局の所はロマンス映画なので好き嫌いも別れそう。
幸せって人それぞれなのねと言われてもだからなんなのさという感じですし。

医療批判とかあったとしても映画の舞台自体も古いので、そんな昔の話されても…って気がします。
ちょっと面白かったのがヒステリーの解釈くらいで、これはひどいなあと思いましたね。
イライザの場合はヒステリー発作というより単なるDVからのPTSDのような気がしますけど。

ラストまでのあらすじ

その夜、どんちゃんん騒ぎが行われている中、エドワードはサイラスの闇に向き合うヒントを求めて彼が監禁されていた個室を訪ね、イライザに地下の看護師たちを救うよう依頼しました。
一方、ミッキーはミリーをレイプした挙句に殺害していました。
誰もその現場を見ていなかったので、サイラスは事故として片付けたのですが、イライザは「ここをいい場所にするって約束だっただろ!」とサイラスに怒鳴るのでした。
サイラス達は庭に出て執務室にあった机などを残らず燃やし、新世紀を祝い始めたのですが、エドワードはこっそりと連中が飲むお酒に一服盛っていました。
しかしミッキーがその現場を発見し、ナイフを手に向かってきたのでエドワードは彼の耳に発砲しました。
揉み合いの末にエドワードはミッキーを木炭の山に埋めました。

そしてカウントダウンが開始されたのですが、ミッキーが「シャンパンを呑むなー」と現れたのでエドワードの作戦は失敗に終わりました。
エドワードは拘束されてしまい、現れたイライザに「実は講義の時に君に一目惚れしてここに来た」と打ち明けました。
「私のことを所有物扱いする夫と何が違うのさ!」と責めるイライザに「そうじゃない。君が僕を所有するんだ」と返答し、町に逃げるよう指示するエドワードでした。
そしてエドワードはサイラスにより電気治療をされることになりました。
エドワードはサイラスに「胸ポケットに入れたイライザの写真を彼女に渡して欲しい」と訴え、サイラスは写真を取り出したものの取り乱してどこかに去りました。

その写真はサイラスの個室で発見したもので、恐らくは彼が殺害した少年だったらしく、サイラスは少年の幻覚を見て取り満たしたのでした。
じゃあ、俺がとミッキーが電流を流そうとしたのですが、イライザに妨害されました。
ミッキーの押さえつけられたイライザはヒステリー発作を起こすのですが、エドワードの励ましで立ち直り、ミッキーをぶっ飛ばします。
これにアーサーも加担したので電極を持ったミッキーは感電死しました。

やがて炎が建物にも燃え移ってしまったので、エドワードは皆に避難するよう指示し、イライザにサポートを依頼して自身はサイラスの下に向かいます。
そしてサイラスは過去を思い出したのですが、彼は軍医時代にあまりの患者の悲惨さに発狂してしまい、患者を皆殺しにした後に自決しようとしたのですが、弾切れだったのでした。
「俺は皆を苦しみから救おうとしたのだ」と膝から崩れるサイラスに「分ってる。大丈夫だ」と呼び掛けて抱きしめるエドワードでした。
この体験で患者も救おうと思ったみたいですね。でもイカレてるという。
そしてサイラスは記憶を取り戻したショックで廃人になってしまいました。

エドワードはイライザに一緒にここを出よう!とのたまいつつ、何かを告白しました。

その後、病院は廃人になったベンジャミンに代わり、看護師が再建していました。
そしてイライザの夫と父が「患者を退院させろ」と押しかけてきたのですが、「3週間前にエドワードの指示で退院しましたよ」と言われました。
実はエドワード・ニューゲートというのは冒頭の精神科医の本名であり、エドワードは患者でした。
講義に患者の一人として出ていた彼はイライザに一目ぼれし、医師に成り済ましてこの病院に現れたのでした。
彼は恐ろしく空虚な人間で感情は無いということでしたが、看護師はそれを否定するのでした。

そういう訳なのでエドワードはイタリアで「サイラス・ラム」を名乗り、イライザと仲良く暮らしているのでした。

エンドロールで終了です。

なんとなくそういう流れなのかな?と気づきましたが、冒頭の医師が絡むとは思いませんでした。
てっきり医学生の一人だったのかな?と思っていたのですが。
よかったねとしか言いようがないです。

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