部屋にヤバいのいます 来る

来る

心霊相談乗ったらひどい目に遭う話

制作年 2018年
制作国 日本
監督 中島哲也
脚本 中島哲也/岩井秀人/門間宣裕
脚本 澤村伊智
上映時間 134分
出演
岡田准一
黒木華
小松菜奈

だいたいのあらすじ

田原秀樹(妻夫木聡)は少年期に幼馴染の少女と話したことを回想していました。
その少女の手足に痣があり、「呼ばれてしまった。呼ばれたらもう戻れない」と話しており、ランドセルには芋虫がびっしりついていました。
少女は「秀樹も嘘吐きだから呼ばれる」と最後に告げていました。
そんなことを回想しつつ田原は家の廊下にびっしりと水を張った食器類を並べ、家中の鏡を割り、取り乱した状態で女性と電話で話していました。
女性は「準備ができたら開けてください。あれはあなたに会いたがっています」と告げました。

田原は婚約者の香奈(黒木華)を連れて祖父の13回忌に参列したのですが、香奈はフォローも無く見知らぬ親戚や田原の母(石田えり)の相手をさせられました。
会食の席では「ぼぎわん」という悪い子を連れに来る妖怪が話題となっており、田原の同級生が過去に失踪したことがあるという話になっていました。

その後、田原は香奈と結婚し、結婚式には幼馴染の津田(青木崇高)も出席していました。
田原と加奈にはすぐに子供も出来、田原は子育てブログを開設し、毎日更新していました。
ここまで田原の人生を見せられるんですけど、痛い人だなあと思いました。
やたら陽気なんですけど、なんか無理矢理自分を盛り上げようとしてる感じがします。
香奈が困ってても対応がテキトーです。

そして田原はマンションも購入し、同僚や友人を招いて大々的なパーティーを開きました。

ある日、勤務中の田原を訪ねて「チサさんの件で」と女性が訪ねてきたと後輩・高梨(太賀)に知らされ、ロビーに向かったのですが、そこには誰もいませんでした。
田原は高梨に相手の名等を聞いたのですが、彼もも全く覚えていなかったので、田原は冗談めかして「しっかりしろよ」との肩を叩いたのですが、高梨は急に肩から血を流して倒れました。
その後、娘が誕生した田原は「知沙」という名をつけました。
出産直後で辛い香奈の写真を無理矢理取ってブログにアップする神経はどうかと思います。

一方、高梨は医者もお手上げの原因不明の病で入院してのたうち回っており、彼によると「傷口から何かが侵入して体内で暴れているような痛み」だそうです。
高梨の見舞いに行った田原は取り繕うように「お前が居ないと飲み会とか寂しいから早く良くなってくれ」的なことを言ったのですが、高梨は「心にも思ってない嘘ばかり言うな」的に田原を批判するのでした。

2年後、田原の家庭は崩壊気味だったのですが、ブログには幸せ感溢れる記事ばかりアップしていました。
田原は少年時代に玄関で芋虫を発生させる不気味な存在に遭遇しており、それはガラス戸越しに何か言っていたのですが、どうやら「チサ」と言っていたのだと気づきました。
この件を田原が悪夢で見た際に知沙もうなされており「知沙のこと連れてくって」と田原に話しました。

田原は居酒屋で民俗学の助教授である津田に「ぼきわん」への対処法を尋ねました。
津田に理由を聞かれたので田原は高梨が謎の病で最近死亡し、背中には乱杭歯の噛み傷があった件を話しました。
香奈は育児放棄して部屋に閉じこもっていたのですが、田原は津田にもその件を打ち明けませんでした。
津田によれば妖怪などは存在せず、人間が都合の悪いことを妖怪の所為にしているだけだそうで、例えば子供の失踪等は親が子を捨てているのですが、それを妖怪の所為にしているということでした。
この説明は深そうですね。

実は既に「何か」に家を襲撃されていた田原は玄関にズタズタになって落ちていたお守りやお札を見せて津田に泣きつきます。
津田はオカルトに詳しいいかにもクズという風貌のライターの野崎和浩(岡田准一)を田原に紹介し、野崎は霊能者の妹でキャバ嬢の比嘉真琴(小松菜奈)に原因を探らせることにしました。
真琴キャバの名刺渡しててウケます。
真琴は田原と二人きりで霊視したのですが、「ちゃんと奥さんと子供に優しくしろ。そうすればよくなる」と言われたので、「馬鹿にすんな」と怒鳴りつけて飛び出しました。

真琴は「私バカだから言い方わかんないし」と憤っていたのですが、野崎は「気にすんな。本当の事言われてキレるのはそいつがバカなんだ。」とフォローしました。
尚、真琴は津田に対しても何かを感じ取ったようでした。
一方、田原は津田に自分がいかに家族を守ろうとしているかをアピールし、あんな小娘に言われたくない!と怒りを爆発させて別れました。
そしていつものように公園で独りぼっちで幸せいっぱいブログを更新して帰宅すると家の中が明るくなっていました。

なぜか田原のマンションには野崎達が来ており、真琴は「先ほどはすみませんでした」と深々と頭を下げました。
真琴はどうしても現場が見たかったそうで、野崎は田原の古い友人とその妹という体でこのマンションに来たのだそうです。
田原は久しぶりに明るくほほ笑む香奈と知沙の顔を見て感慨深けでした。
野崎達はそのまま泊まり込み、翌日田原は壁にお守りやお札を貼りました。
その後、公園で田原と会話中に「子供はかけがえのない宝」と言われた野崎は「そう言って毎日子育てブログをアップしていた親が子供を虐待死させてた」と返していました。

その直後に真琴から「来そう」と電話を受けた野崎は田原を急かして部屋に戻りました。
部屋の中にはポルターガイスト現象のような物が発生し、お札やお守りは千切れて玄関に散乱しました。
真琴は必死に九字を切って対抗し、何とか騒ぎは収まったのですが、直後に彼女のスマホには姉である比嘉琴子(松たか子)から電話がありました。

田原は電話口の琴子から「あなたには大変危険なものが近づいている。妹が中途半端に力を使ってしまったので大変なことになった」と告げました。
その正体はなんなのか?と尋ねる田原に琴子は「わからないしわかる必要もない。ただ非常に危険なもの」と返答し、「西側の窓の植物を確認してださい。」と指示しました。
田原が観葉植物を確認すると、子供の頃に見たあの芋虫がビッチりと葉に張り付いていました。
琴子はこの芋虫があれを呼ぶ手助けをしていると説明し、全て焼き殺すように指示しました。

琴子は自身が多忙だったので逢坂セツ子(柴田理恵)という霊能者を推薦してくれました。
逢坂が過去に出演したバラエティ番組を見た田原は「この人大丈夫なのか」と言い出し、琴子と真琴をディスり始めたので野崎は「こっちは止めたってかまわない」と吐き捨てるのでした。
結局、田原は野崎の案内でラーメン屋で逢坂と会ったのですが、直ぐに彼女は「来る気配がする」と言い、同時に田原の電話が鳴りました。
逢坂は電話に出て、一方的には話を聞くように指示し、野崎は素早くイヤホンを装着して田原に出させました。

電話の相手は知沙や死んだ祖母、高梨等色々な声で田原に話しかけ、仕舞いには田原の心の中の醜い思いを語り始めます。
田原は動揺してしまい、一心に祈っていた逢坂の片腕は千切れて血の海になります。
同時に小学生らしき少女が店内から駆け出し、バンと血の手形を残していました。
なんでしょうねこれ。超怖いです。こんなに怖い映画は久しぶり。
逢坂が「ご家族が…」と呟いたので、野崎は「ここは俺が対応するから家族の下に急いで!」とパニくっている田原を店から出します。
田原はタクシーを拾いつつ、香奈に「知沙を連れて家から離れて!」と電話しました。

幸い家には真琴が居てくれたので、田原は安心したのですが、よく考えてみると自分が家に戻っても誰もいないことに気付き、運転手に「止めて止めて」と指示してどうするか考えます。
というか降りて自分で考えれば済む話ですよね。なんで運転手を待たせるの?
直後に非通知で琴子から着信があり、「あれはあなたを追いかけているから家族と会ってはいけません「と言われます。
更に琴子は「一人で家に戻って私の指示に従ってください」と指示し、田原はそれに従うことにしました。

帰宅した田原は電話越しの琴子の指示に従い、食器に水を張って廊下に並べ、窓を閉め切って鍵を架けました。
そして指示通りに刃物類を纏めて引き出しに隠し、家中の鏡を割り、玄関を開け放ちました。
琴子は「あとは私がやるから心配しないで」的なこと言い、田原は過去に少女から「あんたも呼ばれる」と言われた件を思い出して打ち明けます。
それに対して琴子は少女の名前を尋ねたのですが、田原は覚えていないと正直に答えました。
その時、家電が鳴ったのですが、琴子は「あれの仕業だから電話には出るな」と言います。

そして家電からは琴子から「今あなたが相手しているのはあれだから、刃物を持って鏡のある場所に移動して」と真逆なことを言います。
どっちが本物なのかわかりませんが、玄関口には少女が現れ「呼ばれてしもたらもう逃げられへん。だってあんた嘘吐きやから」と飛び込んで来ました。
田原は急いで廊下に面したドアを閉め、リビングに引き籠りました。
「知沙」という田原のつぶやきに「パパ」という応答の後、ドアのガラス部分には血の手形がバンとつき、田原は腰から真っ二つにされてしまいました。

1年後、シンママとなった香奈はスーパーのレジ打ちに復帰しており、やたらと体調を崩す知沙に手を焼いて虐待をするようになっていました。
ある日も微熱を出して保育園から退場させられた香奈をスーパーの事務所に待機させておくと店長(伊集院光)から「託児所じゃないんだから医者連れてけ」と追い出されてしまいました。
実の母は自分の生活に手一杯で頼れず、田原の実家とは絶縁状態で、香奈の味方は誰もいませんでした。
納得の配役
田原はブログの更新ばかりで全く育児や育児には協力せず、香奈はいつも一人で駆けずり回っていました。

そういう訳なので香奈は田原が死んでせいせいしていたので、知沙が「パパは?」と未だに聞いてくるのにイラついていました。
実は1年と2か月前に香奈は津田に田原のブログは嘘っぱちで娘が病気になった時ですら彼は何もしていなかったのだと打ち明けていました。
その際に香奈がブログに夢中な田原を「娘のために何もできない父親なんて」と非難すると田原は「一人産んだくらいで偉そうに!あんな母親に育てられたお前に家族の何がわかるの」と暴言を吐いていました。

その後、久しぶりに津田から連絡があり、香奈は転職や資格に関する資料を渡されます。
実は二人は香奈が相談した後にずっと不倫関係にあったのでした。

その後、野崎がマンションを訪ね、田原の遺影に手を合わせつつ、真琴が責任を感じて引き籠っており、まだ気にしていると話します。
そして野崎は封筒からズタズタのお守り類を出し、「一回目のものと二回目のものと切り口が全然違うんです」と疑問点をぶつけると、香奈は「当たり前。1回目のはあたしがハサミで切ったものだから」と認めました。
田原が津田に相談する事件が起きた晩、田原は「一家三人でレストランディナー」というブログ記事を書きたいがために夕食の支度をしていた香奈に「今夜、外食しない」と電話し、更に知沙を「外食したいよね」と味方につけ、知沙は「オムライス食べたい」と訴えていました。
ストレスが溜まっていた香奈はとうとう爆発して家の中をめちゃくちゃにしてお守り類を切り裂き、その後のことは覚えていないそうです。

野崎は帰宅した田原がその様子を見て何かに襲撃されたのだと判断しただなあと理解し、帰り際に「彼は空回りもしていたけど、お二人を守ろうと必死だったように見えました。」と田原をフォローしました。
そして野崎は念のためと盛り塩を玄関に置いていたのですが、香奈はそれを笑顔で踏みつけていました。
その後、香奈は知沙が保育園で問題を起こしたと呼び出されたのですが、知沙は他の子に靴を投げつけて笑顔でブランコを漕いでいました。
香奈は被害児童の保護者のクレームに謝罪もせず、「あの子の靴を返してください」と要求して保護者をキレされたまま知沙を連れ帰りました。

そして香奈は帰りに知沙の靴を買うことにしたのですが、知沙は赤い靴を選んで「お姉ちゃんと一緒のがいい」と言っていました。
直後に財布を開いた香奈は財布や靴から溢れ出る芋虫の幻覚を見てしまい、絶叫して倒れました。

3年後、香奈は化粧が濃くなり、津田と頻繁に会うようになっていました。
知沙は半分育児放棄されており、家の中はゴミ屋敷となっていました。
そんなある日、すっかり病み病みになってしまった真琴は津田に会いに行く香奈に呼び出され、知沙のシッターをすることになりました。

感想

これは普通です。
妖怪が出てきて大変!という内容です。
冒頭はホラーっぽい感じからヒューマンドラマになり、後半になるとコメディになるという不思議映画です。
後半までは面白く感じたのですが、後半の展開はちょっと私にはつらいかも。
恐らく狙ってやってるんだろうなあという気がします。
ホラー演出としては、あれを出さなかったのは正解だった気がします。
琴子も正体がなんであろうとどうでもいい的なこと言ってましたもんね。

意外と嘘松問題?だとかシンママの子育て問題だとか社会問題も入ってます。
中の人の演技パワーの所為か、人に迷惑かける嘘松はクズ!病み病みのシンママは超大変!って感じで説得力あります。

大きく三つに別れていて、夫編と妻編と対決編みたいな感じです。
夫編では田原の過去の紹介とか軽くクソ野郎だったりする部分が入り、なんと田原死亡します。
妻編では香奈の視点になるんですけど、思ったのが夫編ではあまり田原のクソっぷりを出さない方が良かったのかも。
意外と妻編で色んな事がわかったりするので、そこで一気に出した方が意外性アップ!という気がしましたが。
恐らく田原の人の演技が凄すぎるので見えてしまったのもあったような気がします。ザ・ペラペラ人間!って感じでした。

対決編では直近の問題の原因は判明しますが、大量に予算を消費した壮大なネタだと思います。
笑ってしまうシーンが多いのですが、琴子と野崎の演技パワーでギリギリ持ちこたえてる感じです。
それでも琴子の中二病設定は私的にはギリギリアウトでした。
小芝居は入りますけど儀式シーンだけで20分程度あるという。

私は「あれ」は子供を仲間にするのかなあ、上手いこと子供の心に入り込んで取り込んでしまうのかなあと思いました。
そして人間の子供と同じように悪戯感覚で残酷なことするのかなあって解釈しました。
津田が言ってた子を浚う妖怪がこれに該当するのかも。
もしかすると憎しみの連鎖的なものでパワーアップするのかも。

高梨が死んだのはなぜなんだろうと考えていたのですが、恐らく高梨が会社で会ったのはあれだったのかなあと思ってます。
幼少期の田原が祖父の家であれの襲撃を受けたことあったのですが、あの時出てたら彼は死んでたんでしょうね。
そういう訳で反応して死んだのかなあと思ってます。
田原が死んだのはあれとその利用者の利害が一致したからで、香奈が死んだのは鬱憤が堪ってた所に死を決意したからかなあと解釈しました。
よくわからなかったのが津田で、確かに憎悪のスパイラルみたいなのには巻き込まれてましたけど、直接の原因はなんだったのか?
もしかするとHで感染するとか?そんなわけないか。

キャストは超豪華で、凄いなあと思いました。
前述したように田原の軽薄ぶりは凄かったのと、香奈が妖艶でウケました。
真琴はピンクのショートヘアのタトゥー盛り盛りのキャバ嬢で凄い可愛いですが、この人いつ働いてるのか。
他にもスーパーの店長が嫌味キャラだったり、逢坂がなかなか良かったりしました。

ラストまでのあらすじ

真琴は明るく知沙の相手をしていたのですが、そこに野崎から電話がありました。
野崎は仏壇にある札は魔道符だから破けと指示し、これは津田の仕業だと知らせます。
真琴は札を破いて焼き捨てたのですが、その直後にポルターガイスト現象が起こって知沙の姿が消え、田原の亡霊が笑顔で知沙を捜していました。
知沙は寝室で発見されたのですが、「パパが一緒に行こうと言ってた」と真琴に語りました。
一方、津田は「知沙が邪魔なら片付ければいいやろ」等とのたまいながら香奈の上で腰を振っていたのですが、彼の背中には大きな傷が浮かび上がっていました。
また、知沙を入浴させた真琴は彼女の背中にある無数の痣を見て虐待されているのではと悟ります。

その後、香奈がが帰宅して真琴と身の上話になり、真琴は自分が子供を産めない身体であることを打ち明けます。
真琴は部屋も掃除してくれてていい人です。
それはそうとして香奈が手に芋虫を這わせてうっとりしてるシーンがありました。

そんな真琴に香奈は「そんなに好きなら知沙あげるよ」と笑顔で語るのですが、直後に眠っていた知沙が白目を剥いて田原の声で「一緒に育てるって言ったじゃない」と責め、部屋はポルターガイスト現象に襲われます。
ベランダに何かの気配を感じた真琴はベランダに飛び出して窓を閉じ、「早く逃げて」と指示して直後に血まみれで倒れました。

知沙を連れて外に飛び出した真琴は野崎に連絡し、どうしたらわからずおろおろしていたのですが、野崎に「母親だろ!しっかりしろよ!」と怒鳴り付けられます。
香奈は深夜のレストランで大好物のオムライスを食べている知沙を見ながら、津田に連絡したもののガン無視されました。
この時、香奈は自分を虐待していた母と自分が同じになってしまったと悟ったようです。
そして香奈は知沙を背負って駅の通路を歩いていたのですが、トイレに行きたいと言われたので立ち寄ります。
そこでドアの取っ手をガチャガチャされて侵入してくる母の姿を見た香奈は惨殺され、血まみれで倒れました。
尚、知沙の姿は消えており、殺害される瞬間に香奈は「知沙を返せ」的な声を聞いたようでしたが、香奈の死に顔は晴れ晴れとしていました。
香奈は完全に心中でもしそうな感じでした。

野崎は田原のマンションに駆け込み、浴室で血まみれで倒れている真琴を発見しました。
そして野崎は真琴が入院している病院のベッドで昔の彼女(蜷川みほ)に賽の河原っぽい場所で子供を堕ろした件で責められるという悪夢を見ました。
野崎が目覚めると日本人形のような髪で左目の下に傷がある琴子(松たか子)がおり、たばこの煙を真琴に吹きかけて容態を安定させていました。
そして琴子は権力者らしく警察関係者を病院に呼び寄せてなにやら指示をしていました。
真琴は意識を取り戻して事態を収拾したいと起き上がるのですが、琴子に「あんた死ぬから大人しくしてなさい」的に言われて気絶させられました。

琴子は知沙は自分のとって一番いい世界であるブログに潜んでいるかもしれないと言い、田原のブログが三日前から更新されていると告げました。

その後、野崎は津田を訪ねるのですが、津田は高梨と同じ病を患っていました。
津田は香奈の事は遊びだと告げ、元々田原の物を奪うのが楽しみだったと打ち明けました。
そして「お前もそうだろ。自分しか信じられずにいたから子供を堕ろさせたんだろ」と野崎に噛みつくのでした。

一方、沖縄からはユタの皆さんが状況していたのですが、血の手形がバンとフロントに現れたのでタクシーは横転、そこにトレーラーが突っ込んで大事故という流れで死亡していました。
また、他にも何やら飛行機で移動している人たちがいたのですが、彼等はユタの死を検知して分散して移動するように変更していました。
個人的にはこの超能力バトルみたいな展開は凄く苦手です。これさえなければなあと思いました。
その後、真琴の病院には子供軍団が現れて看護師を抹殺していました。

野崎が病院に戻ると琴子がおり、真琴が連れ去られたと告げられます。
彼女は協力者が半分死んだので野崎に協力を依頼し、田原のマンションに全員集合させると言います。
そして琴子は野崎に「あなたは私と少し似てるかもしれない。失うのが怖いから失われる可能性のあるものは作らない。」的な指摘をしていました。
琴子が依頼したのはマンションの掃除で、野崎は真琴が戻るならと承諾しました。

翌日、野崎がマンションに向かうと付近は警察により封鎖されていました。
琴子が警察の偉い人よりももっと上の人と付き合いがあるとか言ってるシーンがあるのですが…
個人的には一気に中二病っぽくなってきて冷めます。

その頃、琴子は巫女のような恰好をして銅鏡等を準備しており、飛行機で到着した皆さんも神主のような服に着替えていました。
ユタってこんなんでしたっけ??
そして野崎が部屋に到着すると中には田原の亡霊と逢坂が居ました。
逢坂はブログを更新している田原の話をうんうんと聞き、手にナイフを刺して死んでいるのを自覚させ、成仏させていました。
そもそも琴子が野崎に清掃を依頼する意味が分からないです。業者でいいじゃん。

野崎は部屋の掃除を終え、田原の婚礼ビデオ等を見て時間を潰していたのですが、真琴になりすましたあれからの電話に出てしまいます。
あれはすぐに津田に代わり「お前はもう死んでる。腐っとる」的なことを言い出したので野崎は発狂しそうになったのですが、そこに琴子が入って来たので正気に戻ります。
琴子は儀式を始めるようで、自分の命は自分で守るという条件で野崎も立ち会うことにしました。

その後、マンション周辺に集まった神主の祈りやら巫女の舞やらトイレに行った野崎が玄関から何かに叩き出されたりと色々ありました。
そして野崎は真琴が知沙を身ごもって更に堕ろすという幻覚にすっかり幻惑されていたので琴子のパンチでKOされます。
いつのまにか真琴も戻ってきて琴子パワーで体内に取り込んだあれを吐き出されます。

そして琴子は知沙を目の前に出現させたのですが、全ての元凶は知沙でした。
知沙が異界からあれを呼び寄せて操っていたのだそうで、琴子は知沙ごと消し去ってあれを倒そうとします。
お姉ちゃん発言がそれだったようです。
意識が戻った真琴は知沙は自傷行為を働いていた!とフォローして助けようとし、野崎と共に琴子の妨害を始めます。
琴子のなんで?にウケました。

どっちに立てばいいんだーと悩んでいた野崎でしたが、琴子に腹を刺される際に猛烈に痛みを感じたので、「痛みだけが真実」という逢坂のアドバイスを思い出し、琴子があれに憑依されていたことを見破ります。
そして野崎は「たかが子供の悪戯じゃないか!」と知沙を庇い、琴子は芋虫を吐きました。
しかし知沙は完全にあっちに取り込まれたようであれは異界を呼び込み、知沙を手に入れようとしたのでマンションは崩れます。
琴子は「その子をあれに渡しなさい」と叫ぶのですが、野崎は断固拒否したので知沙を抱いたままベランダから叩き落されました。
そして琴子は真琴を外に叩き出し、床に開いた地獄の門のような物に「来なさい」と叫びました。

マンションの部屋からは血が噴き出し、路上では逢坂が背中に噛み傷を受けて死亡しました。
野崎は生き延びて真琴に助けられて駅のベンチに座り、真琴の膝の上で眠る知沙を示して「こいつどうするよ」、「あたしバカだから分らん」と会話していました。
そして真琴が知沙の夢を覗き見してみると全てがオムライスでできているというオムライスのくにの夢を見ていました。

エンドロールで終了です。

できちゃった婚カップルにしか見えないですが、この人達血縁者じゃないので知沙の今後とは無関係です。
どっかに引き取られてもまた繰り返すような…個人的には解決にもなってない気がしました。
なので堕胎強要男と不妊女が子供助けました!って言われても…
琴子がゲロゲロしてたのは真琴が弱点でしたってことでいいんでしょうか。
あれ関連は以下の流れかな?と思っています。
・田原の友人女子があれにさらわれる
・田原あれに目をつけられる
・田原結婚して出産
・高梨やられる
・香奈不倫開始
・香奈が偽あれ事件を起こすが、この時にあれが知沙に接触
・野崎達が田原に対応
・真琴があれに接触してパワー増大
・田原死亡
・香奈死亡
・津田死亡
・お祓い開始
・神主軍団と逢坂死亡

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする